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21フェルバージョンアップ

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久々に楽しい一時を過ごせたが、翌日…

ドワーフのペースに合わせて酒飲んじゃダメだね。
フーペ様の部屋にそのまま宿泊しているが元気なのはゾックとフーペ様のみ。
俺は楽しく飲めていたが完璧二日酔い頭がいたい。
リンドウさんは飲めそうでまともそうなのに結構絡むねこの人
テオは意外に泣き上戸、フェルは初めての酒だったのか笑いまくってた。
クーニャは足腰立たなくなってるのに動こうとして盛大にこけてといろいろ迷惑かけてた。
ゾックは娘のように介抱してくれて助かった。
フーペ様も暴露話に磨きがかかっていたがみんなの心に抱えている闇が見えた気がした。

そして俺は気付いたら寝ていたが途中で起こされマーライオンになったのはなんとなく覚えているが布団の中にいるのがまったく知らない。
久々にやったね~
20歳の頃無茶な一気飲みやらされて以来の二日酔いかも。
楽しくてつい飲んじゃった。
頭が痛いのは苦痛だがそれでもなんとなくスッキリしている。

フーペ様に出会ってゾック紹介されてよかったのかも。
ゾックは朝から何やら出かけて行ったが俺たちは完全休養かな?
二日酔い抜けないと動けそうに無い。
みんなもそれぞれのベットで苦しんでそうだ。

フーペ様は姿が見えないがあの人のことだ、いちいち気にかけてたら身がもたない。
きっと突拍子も無いこと企んでいるのだろう。出てくるまで寝てよう。

ガサゴソ
ん~ん~胸が重くなった。
なんか毛の塊が乗ってる。手触り良い毛並みだ。考えると頭が割れそう。まだ寝てよう。
ん~今度は右に温かくてスベスベしてるのがくっついたぞ。今度は左もだ柔らかくてプニプニして…ぐ~ぐー
足が重い…足を開いたら落ちたけど股にまだ乗って…く~く~

誰かの話し声が聞こえるけど目が開かないそのままでいよう。

「女王よこやつらは依存しあってるのか?」
「いいえ安らぎを求めてるのよ。この人に接してると癒されるのよ」
「確かに惹きつけるものを持っているからな。ワシが男に惚れ込むとは思わなかったぞ。」
「これからどうするのか見てるだけでも楽しみだわ」

#####
なんかザラザラした物が顔を舐めてる?
両手にはボウルの様な物があってムニムニしてる。
足もくすぐられてる様で気持ち良い。
これは夢か?気持ち良い夢ならもっと見てい…く~~

#####
くっ苦しい…
顔の上でクーニャが寝てやがる腹の上にはフェル両脇にはテオとリンドウ…
これはこれで温かくて良いのだがなぜに皆裸なのだ…
また記憶無いうちにやらかしたか?
前ほど抵抗が無いな…
これはもしや慣れてきてるのか?

それはそれでいいような気もするがこの子達と一緒にいるのは苦痛ではなくなってきてるな。
まだまだ一緒に居たいから怪我させないように良いもの作ってやらないとな。

起こさないように抜け出してテラスで風に当たるか。
ゾックも面白い奴だよな。初めは面倒くさい奴かと思ってたけど話してると、アイデア湧いてきていろいろやりたくなっちゃうもんな。
おや?誰か来たな…
「フーペ様何かようですか?」
「あら~気付いてたの?やーね~だいぶスッキリした顔してるわね。何か良いことあったかしら?」
「良いことは別に無いけど心は妙にスッキリしてますね。」
「それはよかったわ。貴方達仲良いからゾックが暇してたわよ」
「それは悪いことしましたね。」
あら~何か吹っ切れたようね。からかっても反応つまんなくなったかしら?
「工房で待ってたわ。暇なら行ってあげて」
「わかりました。そうします。」

着替えてみんなの様子を見てみるとクーニャも人に戻ってみんな仲良く抱き合って寝ていた。
こうしてみると仲の良い姉妹って感じで微笑ましい。
そっと布団をかけてたゾックの元へ向かった。

工房に着くとゾックは難しい顔をしていた。
「ゾックすまないな。やっと酒が抜けて起きられた」
「あの程度で潰れるとは弱いの~」
「お前がザルすぎるだろう」
「あの程度で潰れてしまってはおなごの相手もできまい」
「羨ましかったか?」
「「わっはっはっは~」」

「おぬしが良いならそれで良いさ」
「悩んでそうだな」
「女王に合わせて作られてるからな。お嬢の寸法がわからん」
「そうだよなフェル専用だからピッタリに作った方が良いからな。何か他できること無いのか?」
「おぬしのなんじゃったかな?切れない布のやつ。あれを組み合わせたいんじゃがどうじゃ?」
「無いより良いからね是非お願いするよ。それとこのリングもうちょっとなんとかならないかな?デカすぎない?」
「そうじゃな。能力落とさず小型化考えてみようかの」

2人で盛り上がってる中4人が起きてやってきた。
よりによって差し入れは酒と来たもんだ。ゾックは大喜びでリンドウとテオが酌をして飲み始めた。
さすがの俺は遠慮した。飲まないと大変な事になりそうだがフェルの採寸という事で逃げる事にした。
すでにできあがったクーニャもいたので、別室にフェルと2人で逃げて測る準備をした。
メジャーを用意して必要箇所をメモした記録用紙を出して振り向くとなぜか裸のフェル
「お前なんで脱いでんだ?」
「えっ!?マスター脱がないと正確なの測れなく無いですか?」
「確かにそうだけどさ。恥ずかしく無いのか?」
「恥ずかしいですけどマスターが測ってくれるしこの後どうなっても良いかなと思って…」
「お前が良いならいいか」
だいぶ慣れてきてるな俺。義務として動く分には平気だからな。
どうせあいつら呑んだらくどそうで、のんびり細かく測っていくか。

細かく測るためにフェルの身体に墨で目印をつけさせてもらい、だんだんと身体中に線が書き込まれていった。
なんかこれって3D計測をアナログでやってるみたいだな。
端から見たらこれってどんなプレイだよって言われそうだけど今更隠すことも無いしな。
「フェルこんな線書かれて気持ち悪いよな。もうちょっとで終わるから我慢してな。」
「マスター…気持ち悪くは無いです。むしろ…いえ。後でマスターが落としてくださいね」
「確かに落とすの大変だよな…一緒に風呂入っちゃうか」
「ハイぜひ!」
向こうはだいぶ盛り上がってるようだ。
ここまで声が聞こえてくる。
こっちは2人で風呂を借りてのんびりする事にした。

「バカ今抱きついたら…」
「えへッマスターも線だらけ、私が洗ってあげます」
狙ったなこいつたまにはこういうスキンシップもいいもんだな。
ふざけながら洗うのも終わりのんびり湯船につかってると、目のすわった人達が酒持参で乱入してきた。
「親方凄い殺気ですぞ。ワシじゃ相手できんから連れてきたわい。あれだけ細かく測ってあればワシ1人で進めておきますぞ。ゆっくり楽しんでくだされ。わっはっはっは」

本当に凄い殺気だね。みんな等しく相手しないといけないんだよね。たぶん。
ハーレムなんて作れる人は気配り上手なんだろうね。
この時俺の中で平等でなければ命が無いと悟るのであった。

翌日
工房に行くと寸分違わぬフェルの木型が出来上がっていた。
確かにぱっと見そっくりだよな。
あの数字だけでここまで作るとはさすがドワーフなんだろうな。

いよいよフーペ様の若かりし時の衣装が運び込まれてデザインのとうりに加工が始まった。
俺とゾックはいい意味で得意分野が違うから共同作業でいい感じに進められている。
あっという間に仕立て直しが終了した。
後はリングの加工だが基幹部品は宝石のようなのでアクセサリーの様に加工が可能であった。
腕は手袋の上に馴染むリングのようなアクセサリーとして、足には足首のアクセサリーとして形を変えることが出来た。

妖精の衣(レア)
DEF+60
物理ダメージ軽減、魔法軽減、召喚補助

妖精のアミュレット(レア)
DEF+30
属性値付与、精霊力防御変換、精霊攻撃強化

すげ~なんかレアとかついちゃってるし
攻撃が精霊召喚だからDEF特化になっちゃったけどこの能力ならひとまず安心だよね。

早速フェルに着てもらうと
おぉ~
後光が射して見えるようだ。予想以上に似合ってる。着飾った貴族のドレスのようでありながら実用的に。
いい出来だ。ゾックがいると思った以上の物が出来るし、みんなの分協力してもらいたいな。

ゾック「いい仕事が出来た。ワシも満足だ」
テオ「この程度で満足しちゃ困るなぁ~次はあたいの作って貰わないといけないのに。それに酒の飲み相手いた方がいいだろう」
リンドウ「わらわもそろそろ新しい着物が欲しいところじゃ。里に帰って反物を仕入れないといけないの~」
クーニャ「わたしもご主人様が採寸してくれるなら…」
フェル「マスターに包まれてるみたい。みんなにもあった方がいいですよ」
俺「どうする一緒に来れば見たことも無い材料でお前の武器作れるんだぞ。その誘惑断れるのか?」
フーペ「わたしからもお願いしようかしら。1人ぐらい顔見知りが欲しいわ」
早速フェルのアミュレットから小型化して姿を出すフーペ様。
ゾック「なんじゃワシが入ったらハーレムじゃ無くなるぞいそれで良いのか?」
こうしてゾックは皆の満面の笑みで迎え入れられた。

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