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11チーム忍び

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ん~寝ても疲れが取れないな~女性恐怖症になりそうだ…
これが肉食系女子ってやつなのか?

おじさんにはわからない分野だな。
でもこいつらと一緒に旅しないといけないんだよな…

いろいろ考えないといけないよなー
戦闘になったらフォーメーションも組まないといけないし飯の心配もあるしな。
俺とクーなら、飛び道具使えるクーがサポートで、俺前でよかったけど今度来た2人は…
近距離中距離のリンドウさんと、遠距離のテオさん。あとおまけでフェルが遠距離だが、いちよクーの所有物だからな。

しかしこの2人強力すぎちゃって2人で十分だよな。
まーサポートでクー入れたとして俺の居場所なくてよくね?

クーニャ「ご主人様何か考え事ですか?」
俺「あの2人を組み込んでいいものなのかな~と思ってね。クーが仲良くやっていけるのかな~って」
ク「私は大丈夫ですよ。お母さんのようなお姉さんのような方達ですから」
俺「へ~そうなんだ単にライバルかと思ってたけど」
ク「確かに争う事はありますけど、でも良い方達ですよ」

そーかークーは平気なんだ。
確かにクーって娘みたいな感覚になっちゃうんだよな~みんなも同じ感じになるのかな?

俺「クーはみんなで戦闘に入った時、自分の役割なんだと思う」
ク「わたしはご主人様の護衛ですから、側で機会を窺う事になるかと」
なるほど。そーなると機動力を活かした連絡員兼奇襲役か。それにフェルいるから状況の対応力は良いな。

1人ずつ呼んでもらい急遽面接
俺「テオさんの弓の腕前ってどのくらい?」
テ「あたいが撃てばほとんど当てられるよ」
俺「昨日の模擬戦で自分の役割なんだと思う」
テ「みんなの背中を守る事かな」
俺「もし洞窟で入れ変われず後ろから来られたら?」
テ「軽い振りまわせる剣でもあれば良いんだが、躱すぐらいはできるだろ」
俺「2人の事はどんな感じ」
テ「2人?3人じゃないのか?どっちにしても家族に近いもの感じるね」

次にリンドウさん
俺「薙刀あれば1人で何人あしらえるの」
リ「前にいる者は大丈夫じゃな。囲まれてもそう簡単には近寄らせぬぞ」
俺「昨日の模擬戦で、みんな見て自分の役割なんだと思う」
リ「そうじゃな敵を近寄らせねば良いかのう?」
俺「2人の事はどんな感じ」
リ「3人の間違えではないのか?自分の子。娘のように感じるの~」

いちよ呼ぶか
俺「最近随分自己主張してるね」
フ「マスターに変わるきっかけをいただき、自分の可能性をもっと広げたく思います」
俺「人増えて戦闘に使う機会減るよ」
フ「いえ。わたくしはかえって増えると思います。魔法に対処できるものがおりません」
俺「クーニャの所有権でしょ」
フ「指揮権はマスターがお持ちです。マスターの味方ならわたくしの味方でもあります」

そして1人で工房に篭り考え中
結局はみんな家族みたいに感じてたんだね~
それなら家族みたいに接すれば良いのかな?
姉妹喧嘩と思っておけば気分的に楽かもな~

さて。そーなると俺の役割は誰かの交代要員だよな。
もしくは回復役。
それと決定力が無いよね。そのあたりの対策できればいいのかな?

よしひとまず基本の考えはこれで行こう。
あとは旅の様子で考えていこう。なるようになるさ。

こうして新メンバーも加わりハーレムのような旅が始まるのだった。

んー暇だな~鉄壁過ぎるだろう。
リンドウさんの前はなぜかみんな竦んで動けなくなっちゃうんだよね~
そこを避けて回りこむのはクーニャとテオの飛び道具で仕留めてしまう。
俺出番ねーな~やっぱり要らない子か俺?

どよーん
一人黒い空気を纏う俺。

さすがに女性陣も近寄れない様子です
リ「ヌシ殿はどしたのじゃ」
テ「あれは近寄れないぞ」
ク「わたしもあんなご主人様見たこと無いです」
フ「もしかしたら居場所が無いのかも…わたくしも似たような時期が…」

リ「確かに今の戦闘もヌシ殿は何もしてなかったの~」
どよーーーーん!俺を纏う黒い空気が濃くなった
女性陣も慌てて振り向く
テ「ずっ図星みたいだな」
ク「ご主人様が居るからわたしも頑張れるのにご主人様が必要されてないと感じてるなんて…」
フ「回りが輝いて見える時は自分が暗くしか見えない時もあるんです」

う~フェル~心の友よ~初めてお前のことが良く見える~
あっフェアリーズ(サラ、ディネ、シル、ノーミ)お前たちもわかってくれるか~

クーニャ「お姉様方わたしもちょっと行ってきますね」
そう言うとクーニャは猫の姿になり釣竿を口で咥えて近寄って来ました

猫?クーか釣竿なんて…出してきて…そっちに川があるのか?
足にスリスリして催促してるのか?わかったよ、いこう。
こうして川岸で釣り糸を垂らしボーッとしてました。傍らにクーはちょこんと座って…

リ「この2人の信頼感の中には我らはまだ入れぬの~」
テ「あたいは早くこんな風になりたいよ」
フ「わたくしは頼られることの喜びを知りましたマスターに頼り頼られる仲になりたいです」

ツンツン
当たりか?よし、きた!グググ、なかなかデカそうだぞ。よし釣れた。
釣れたぞクーってお前よだれ垂らして…前にもあったなこんな事…よしみんなの分まで釣ってご飯にするか!

しばらく釣りまくり、釣れた魚を塩焼きと持ってるハーブであり合わせの香草焼きにしてみんなでご飯。
なぜかクーニャは猫のまま。しょうがなく焼けた魚を取ってやる。ふと、こいつ猫舌だったよな冷ましてやるか。
ふーふー。少し冷ましてからクーニャに渡す。それでも火傷こそしないが熱そうだ。
微笑ましいねーそんな姿に心を癒されてきたところに。

リ「ヌシ殿わらわの薙刀に刃物をつけたところで決定力が無いのじゃ。隣で構えてもらいわざと崩して流すからトドメを任せられぬか?」
テ「確かにあたいもその方が支援射撃でいいから、速射出来るし是非そうして欲しい。」

なるほど。確かに時間かかってたな。その分隙が出来てリスク増えちゃうもんな。
それにしてもさすがに人生経験豊富な2人だね。手玉に取られちゃうね。
でも今はこの言葉に乗せられておこう。あまり心配かけちゃ悪いもんね。

フ「マスターそろそろフェアリーズの新しい課題が欲しいのですが」
そーいえば最近何も考えてなかったね。わかったよ難しい課題考えとくよ。

こうして4人の女性に奮い立たされて気持ちも新たにチームの絆も深め旅立つのであった。

漆黒の谷に続く森の中
きゃー!なんだ?後ろから可愛い悲鳴?
振り返るとテオがアナコンダのような大蛇に巻きつかれていた。
あっ、くっ、あん。声だけ聞いてると妄想がはかどるが、実際に太いロープのようなものが縛り上げ吊るされてる姿は、しばらく見ていてもいいような気にさせられてしまう。
「ヌシ殿すまぬ。わらわは生理的に受け付けぬヌシ殿が倒しておくれ。」
マジですかリンドウさん。確かに震えてるよこの人…

クーは平気?「大丈夫ですご主人様」と言って爪を出し地面に両手をつき今にも飛びかかろうとしている。
俺は仕込み矢を用意。蛇の目を狙う。目には刺さらなかったがその隙にクーニャの猫パンチがヒット。頭が垂れ下がり体から離れたところでハンマーで叩き潰した。

蛇は退治出来たがまだ巻きつかれたままなので、地道に解くがヌルヌルするのが体を這うからテオさんは悶えていた。
リンドウさんも何やら嫌な思い出がありそうだが触れないでおこう。

こうしてチームの連携は深まるのであった。
さてだいぶ課題も見えてきたな。
今回のメイン、リンドウさんは薙刀に刃物が入ればいいって。防具は欲しがらないよね。
確かに薙刀に和服は崩したく無いしね。
テオさんも防具は機能よりデザイン派だもんね。ただ弓だけじゃ危ないから鞭状の武器が欲しいってのを検討しないと…
クーもスピード殺したく無いから軽装だもんな~ただ棒手裏剣が強度上がればそのまま防御力上がるからそっちで手を打つか
フェルは…俺作れないな魔法の新アイデアしか提供できないな。

あとは俺かハンマーの攻撃力上げと一撃で倒せない時は隙が大きすぎちゃうよな。かと言って防具は重くなったらかえって動けないし、クーにカバーして貰えるにしても小太刀じゃでかい武器は受けきれないだろう。
クーは二刀とかやるかな?それか俺が持っててもいいのかな?トドメ用でハンマーなんだから…
そーすりゃ盾もいらないだろでも無茶か?
その辺も実験だな。


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