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3盗賊狩りランキング
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「ピローん」
ん?なんか来た。メール機能も使えるのかーこれで開けそうだな。
宛ガンマ「情報聞かせて、釣り場集合でどお?」
なんだ情報ってそんな言えるようなもんないぞ?
まあ良いか釣り場って事は魚食いたいって事でしょう。
先に行って釣ってるか~
さて起きて支度し…起きられないクーニャが腹の上で寝てる。
もちろん猫だからね。やましい事はまだしてないからね。
頭を撫でつつ、寝てる時に人間戻られたら俺…まともにいられるのか?なんて考えていると…
あっ!起きた。気持ち良さそうに伸びして頬ずりしてきた。
猫好きにはたまらんなこれ。
名残おしいが今日は釣り。
クーニャ伴い早速開始。
今日も良く釣れる良いポイントだね~
クーニャもお行儀良く座って見てるな。ん?よだれ垂らしてるぞこいつ(笑)
しょうがない。焼き魚作って与えてみると、勢い良くかぶりついてしまった…猫なのに…
クーニャ涙目。
やっぱり舌火傷したみたいです。それでも気にせず美味しそうに食べてます。
そんな姿を眺めてると「「かわいい~」」と言いながら飛び出てきました。
ギルドハーレーの面々「どーしたんすかその猫」とはガンマさん。
2人の女性陣はすでに、クーニャを囲んでちょっかい出してます。
一様、釣りして魚あげたら懐かれて、ずっとついてくるって事にしてあります。
寝るときも一緒って言うと「「「「いい~な~」」」」と男性陣も…
すまん!クーニャしばらく耐えてくれ。もみくちゃにされ、モフモフされ、30分後やっと本題に入れそうです。
ナタリー「ゼットさん何やったらそんな数字出るんですか?」数字?なんの?
メグ「また~とぼけちゃって~いやですわ~」
ガンマ「そうだ、あれは普通にやって出るもんじゃない」
ガンツ「不正行為でもしたんじゃないかと噂だぞ」
???さっぱりわからん???
ナタリー「本当にわからなそうね」
メグ「ランキング見てないんですか~?」
ランキング?なんの?
ガンマ「ガンツ見せてあげて」
なんか一覧表を出してきました。なになに?盗賊狩りランキング?
あー。姫さん傭兵にやらせるって言ってたな。
頭20副が10で子分が5もらえる。
トップギルドは?へー!350p稼いでる二位で70ぶっちぎりだね。
個人はと…へー!350なんだ!?1人で取ったってこと?凄い人がいたね~名前はゼットって言うんだ。
?ん?ちょっと待て?ゼット!?俺か!!!
「な、なっ、何これ」
メグ「本当に今知ったっぽいですね~」
ガンツ「効率厨連中が騒いでますよ」
俺「何もしてないぞ俺」
ナタリー「やっぱりバグなのかな?」
まー俺の存在自体がバグなんだと思うが…あっ。
ガンマ「何か思い当たる節あるのか?」
顔色の変化で、すぐ聞いてきました。
無いことも無いと言うと、教えてと近寄ってくる。
みんな顔が近くて怖いよ~
盗賊に捕まり、剣の修理やらされ、本体に合流して、50人規模の盗賊が運良く粉塵爆発で自滅して、人質助けて帰ってきただけ。
そん時の帰りに、たまたま見つけてついてきたのがこの子。
ガンツ「そうか…攻略には使えないな」
ナタリー「そこまで偶然重ねるのも難しいよね」
ガンマ「でもこれ囮潜入じゃね?」
メグ「そうですね~囮って使えそうですね~」
俺「ただ女性は乱暴されて男はやられちゃうよ」
ガンツ「それは嫌ですね…」
ナタリー「ねえ。ゼットさん盗賊狩りの間、一緒にチームで動きません?」
ちょっと待てお前ら。それはもしかして俺に犠牲になれと?いくら一度成功してるからって、そう何度も上手くいくとは…
ん?待てよ囮の馬車使ってアジト見つけることはできないか?
そうすれば交易路に出るのを潰していけるな。
よし乗った。この話でどうだ。
「「「いいね~」」」
そして今、保険でクーニャを穀物運ぶ馬車の中に隠し業者やってます。盗賊が来たら、穀物がちょっとずつ漏れるように細工した樽を開け、一目散に逃げ、馬車ごと持って行かせ、溢れた穀物を目印に追いかける作戦です。
この作戦、意外と順調で毎日方向を変えてるから、盗賊たちにはまだ気付かれてない。
いつの間にかギルドハーレーはトップになりました。
地道な努力が身を結んでますが、できないところは仲違いが始まってるようです。
ギルドバトルジャンキーは悪即斬で出会ってすぐ退治だから、盗賊に警戒されて出会えなくなってるようです。
また効率重視のギルドトップハンターも、休む間も無く動きすぎて逆に、回りに盗賊が居なくなってしまったようです。
ギルドスナイパーは森に潜んで狙撃に成功していたが、森のサイズに制約があるため数が伸び悩んで居ます。
こっちは餌をまいて盗賊を寄せ、大物が出てきてからなので一回で結構稼げて、しかも1人わざと逃がし助けを頼んだところも攻撃したりで順調にいってます。
俺、目立ちたく無いから何もしないで囮しかしてないのに、なぜか囮ボーナスついていまだにトップ独走中。
今日は帰り道、暗くなってしまったので夜営してます。
正確に言うと、腹減ったからミニクマの肉でステーキを作らされてます。
メグ「クーチャンほんとべったりですね~」
ナタリー「私もここまで愛されたいな~」
なんか切実さが伝わってきます。
クーニャもメグとナタリーには心を許してそうだが、男2人は多少扱いが乱暴で嫌われてます。
今も冷まさない肉をあげようとしてる。こいつはかなりの猫舌だぞ~
こいつが人に変身したの見たらどーすんのかな?
メグとナタリーに可愛がられて…
いかん!クーニャが人型で想像してしまう。そっちの世界も見てみたいと思ってしまった。
逆に言えばこいつの正体バラしにくくなったよな…
確実に俺非難されそうだし、なんか別のこと考えなくては…そうだ
「ナタリー今度試してもらいたいものあるんだけど」
「いいですけどなんですか?」
「鏃なんだけどね試してもらいたいのがあってね」
ちょっと矢を二本かしてもらって、一本に細工。そして同じ力で一本の木に射てもらう。
すると細工した方がより深く刺さっていた。
何が違うのか聞かれたので、ヤマアラシのトゲって小さく凹凸があってね少ない力で刺さるって噂聞いたから
普通の鏃細工したらどのくらい違うか見たくてね。
「これいいですね作ってもらうにはどうしたら?」
そのうち工房の弟子に量産させるつもりです。まだ鉄製品に効くかわからないけどね。
それでも攻撃力が貫通鏃ATK+2ついてるから欲しいってそりゃそうか。
まーこれはこれでいいのかもね。そのうち鉄系鎧に効くの見つけて出せばいいだけか。
そんなこんなで一旦盗賊退治はここで離脱を告げて、武器研究をすることにしました。
自分の装備は木の部分に鉄板を張る方向でいいかな?
クーニャの装備を考えとかないとね
「クーニャは普段武器何使うの?」
「主には投げナイフと自分の爪です。ご主人様」
「やっぱりご主人様ってつけるんだ」
「嫌でしたら他の呼び方を」
「嫌では無いんだ。なれてないだけで…ただ人がいっぱい居るところでは別のにしてね」
「わかりました。ご主人様では、普段は親方でよろしいでしょうか?」
「そうだね。それが無難だよね」
そんな感じで話が脱線したが、秘書とのコミュニケーションは必要だからね。
それで武器は近接で主に爪になりそうだから投げ武器系を入れて
防御用に短刀があると楽そうだ。それにやはり機動力が売りだから邪魔にならないものだよね。
防具もそんなに重量なく、受けるよりは躱すが主体かな?
手甲が強度持たせる形が理想かな
そんなところで提案してみると気に入ってくれたようで早速製作
まず手甲。これは主にはホルダーとしての機能を持たせて防御力に棒手裏剣を素材に使ってと
棒手裏剣なくなった時用に短刀ホルダーもつけとくか
手甲攻撃型
DEF+4ATK+10
防御用より攻撃補助だね
次に
ガーターリングクナイホルダー
DEF+1ATK+6
これも防御よりは武器ホルダー
これがスリットからチラッと覗くと思うと…おっといかんいかん
脚絆攻撃型
DEF+4ATK+10
鎖帷子
DEF+10
短刀
ATK+12
こんなものかな
これで棒手裏剣大8小12クナイ3
これだけ飛び道具持てればかなりの攻撃力かな?その代わり使い切っちゃうと防御力なくなっちゃうけど…
それでも機動力取りたいみたいだから、ひとまずよしとしよう。
そんなこんなで時間が過ぎ、盗賊討伐ランキングは結局個人トップで終わってしまった…
表彰式は辞退したが戦える鍛冶屋として名が売れて、装備が鍛冶屋スタイルだと噂されるようになってしまった…
かといって今から武器変えたところで、対処できるわけでもなく思考の迷路に入ってしまった。
結局は打撃系と飛び道具で戦うスタイルで行くしか無いようだ。
何か新アイテム手に入ったら研究しなくては…
「ご主人様お頭様がお呼びです」
わかった旨を伝え頭に会う。
「親方冥界に行くには、妖精国の先にあるエルフの森を抜けて、獣人の里を過ぎて竜人の谷の先にあるようです」
まじか!ちょっと遠すぎない?行くには連絡体制強化しないといけないし
魔法系の対処法も検討しないといけなそうだな…
まずは妖精国か…これじゃますますシングルアタッカーよりは、チーム組んで進まないときつそうだな。
その意味でもクーニャはありがたい。ギルド忍を隠れ蓑に行動することができそうだ。
でも隊長…じゃなくて姫に連れて行っていいか確認の挨拶いかないとな~
「頭、姫に挨拶しときたい確認しといてくれ。それと冥界に向かうまでの連絡体制作れるか?」
「すぐに確認しやす。親方が向こうで新商品作って交易の形でやりとり出来そうですぜ。そこは問題無いと思いますぜ」
「あとはクーニャの扱いか…」
「それも大丈夫だと思いますぜ。姫も喜んで送り出すことでしょう」
なんかこいつ知ってそうだな。まーよいすぐに結果は出るのだから…
「親方では向かいましょう」
なぜか3人で城に向かい控室に通され待つこと10分
バタン!「待たせたな」ビクッ相変わらずこの人は…
とりあえずありきたりの挨拶して、表彰式の詫びをした後に本題
冥界に行くことを話、そこまで行くのにクーニャ連れて行って平気か。連絡体制をどうするか?
そしたら賞品そのものが、クーニャだから問題無いと言いましたよこの姫…
おいおい人を賞品ってと言おうとしたら、倒した中に幹部がいて復讐の恐れがあるから、くノ一を護衛につけてくれるって
盗賊の親玉は竜人の谷に居るだろうから、連れて行くには問題が無いそうだ。
それにクーニャは俺のことを気に入ってるらしい、今なら房中術を駆使して喜ばすこともいとわないって
あんたが言うことですか!?
頭こっそり笑ってる後で覚えとけよ
連絡体制はやはり交易を隠れ蓑に、諜報組織を広げる方向で話が進んでるから問題無いって。
なんか姫の手のひらで踊らされてるなー。冥界で答え見つかるまではしょうがないのか。はー(ため息)
「クーニャその装備はこいつが作ったのか?」
「はい左様です姫様」
「なかなかお前のことをわかってるな。よかったなお前の想い人が良き理解者で」
「はい」クーニャ顔真っ赤。本人前にそんなこと言いますか~
俺にどうしろと?そんなつもりは無いと今更言えないように持って行きやがって…
まあよい…なっちまったもんはしょうがないか。ベストな状態で妖精国に挑もう。
工房に戻って
「かーしーら」ジト目で睨んでも頭はニコニコ顔
幼少のクーニャを知ってる頭は嬉しいらしい。本人の口から言うまで言えないって
すでに道具屋と持ち運び工房が妖精国にあるから、いらない荷物は置いていってもいいって
これはこれで便利だ。それなら素材は運んでもらって戦闘になった時に使いそうなものでも用意しよう。
こうしてクーニャと妖精国に向かうのであった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ガーターリング よく太腿のところに拳銃つけてるやつみたいなのです
ヤマアラシの鏃 痛みの抑えられる注射針から皮膚に刺さりやすいってところに着目してます
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ご意見ご感想お待ちしてます
ん?なんか来た。メール機能も使えるのかーこれで開けそうだな。
宛ガンマ「情報聞かせて、釣り場集合でどお?」
なんだ情報ってそんな言えるようなもんないぞ?
まあ良いか釣り場って事は魚食いたいって事でしょう。
先に行って釣ってるか~
さて起きて支度し…起きられないクーニャが腹の上で寝てる。
もちろん猫だからね。やましい事はまだしてないからね。
頭を撫でつつ、寝てる時に人間戻られたら俺…まともにいられるのか?なんて考えていると…
あっ!起きた。気持ち良さそうに伸びして頬ずりしてきた。
猫好きにはたまらんなこれ。
名残おしいが今日は釣り。
クーニャ伴い早速開始。
今日も良く釣れる良いポイントだね~
クーニャもお行儀良く座って見てるな。ん?よだれ垂らしてるぞこいつ(笑)
しょうがない。焼き魚作って与えてみると、勢い良くかぶりついてしまった…猫なのに…
クーニャ涙目。
やっぱり舌火傷したみたいです。それでも気にせず美味しそうに食べてます。
そんな姿を眺めてると「「かわいい~」」と言いながら飛び出てきました。
ギルドハーレーの面々「どーしたんすかその猫」とはガンマさん。
2人の女性陣はすでに、クーニャを囲んでちょっかい出してます。
一様、釣りして魚あげたら懐かれて、ずっとついてくるって事にしてあります。
寝るときも一緒って言うと「「「「いい~な~」」」」と男性陣も…
すまん!クーニャしばらく耐えてくれ。もみくちゃにされ、モフモフされ、30分後やっと本題に入れそうです。
ナタリー「ゼットさん何やったらそんな数字出るんですか?」数字?なんの?
メグ「また~とぼけちゃって~いやですわ~」
ガンマ「そうだ、あれは普通にやって出るもんじゃない」
ガンツ「不正行為でもしたんじゃないかと噂だぞ」
???さっぱりわからん???
ナタリー「本当にわからなそうね」
メグ「ランキング見てないんですか~?」
ランキング?なんの?
ガンマ「ガンツ見せてあげて」
なんか一覧表を出してきました。なになに?盗賊狩りランキング?
あー。姫さん傭兵にやらせるって言ってたな。
頭20副が10で子分が5もらえる。
トップギルドは?へー!350p稼いでる二位で70ぶっちぎりだね。
個人はと…へー!350なんだ!?1人で取ったってこと?凄い人がいたね~名前はゼットって言うんだ。
?ん?ちょっと待て?ゼット!?俺か!!!
「な、なっ、何これ」
メグ「本当に今知ったっぽいですね~」
ガンツ「効率厨連中が騒いでますよ」
俺「何もしてないぞ俺」
ナタリー「やっぱりバグなのかな?」
まー俺の存在自体がバグなんだと思うが…あっ。
ガンマ「何か思い当たる節あるのか?」
顔色の変化で、すぐ聞いてきました。
無いことも無いと言うと、教えてと近寄ってくる。
みんな顔が近くて怖いよ~
盗賊に捕まり、剣の修理やらされ、本体に合流して、50人規模の盗賊が運良く粉塵爆発で自滅して、人質助けて帰ってきただけ。
そん時の帰りに、たまたま見つけてついてきたのがこの子。
ガンツ「そうか…攻略には使えないな」
ナタリー「そこまで偶然重ねるのも難しいよね」
ガンマ「でもこれ囮潜入じゃね?」
メグ「そうですね~囮って使えそうですね~」
俺「ただ女性は乱暴されて男はやられちゃうよ」
ガンツ「それは嫌ですね…」
ナタリー「ねえ。ゼットさん盗賊狩りの間、一緒にチームで動きません?」
ちょっと待てお前ら。それはもしかして俺に犠牲になれと?いくら一度成功してるからって、そう何度も上手くいくとは…
ん?待てよ囮の馬車使ってアジト見つけることはできないか?
そうすれば交易路に出るのを潰していけるな。
よし乗った。この話でどうだ。
「「「いいね~」」」
そして今、保険でクーニャを穀物運ぶ馬車の中に隠し業者やってます。盗賊が来たら、穀物がちょっとずつ漏れるように細工した樽を開け、一目散に逃げ、馬車ごと持って行かせ、溢れた穀物を目印に追いかける作戦です。
この作戦、意外と順調で毎日方向を変えてるから、盗賊たちにはまだ気付かれてない。
いつの間にかギルドハーレーはトップになりました。
地道な努力が身を結んでますが、できないところは仲違いが始まってるようです。
ギルドバトルジャンキーは悪即斬で出会ってすぐ退治だから、盗賊に警戒されて出会えなくなってるようです。
また効率重視のギルドトップハンターも、休む間も無く動きすぎて逆に、回りに盗賊が居なくなってしまったようです。
ギルドスナイパーは森に潜んで狙撃に成功していたが、森のサイズに制約があるため数が伸び悩んで居ます。
こっちは餌をまいて盗賊を寄せ、大物が出てきてからなので一回で結構稼げて、しかも1人わざと逃がし助けを頼んだところも攻撃したりで順調にいってます。
俺、目立ちたく無いから何もしないで囮しかしてないのに、なぜか囮ボーナスついていまだにトップ独走中。
今日は帰り道、暗くなってしまったので夜営してます。
正確に言うと、腹減ったからミニクマの肉でステーキを作らされてます。
メグ「クーチャンほんとべったりですね~」
ナタリー「私もここまで愛されたいな~」
なんか切実さが伝わってきます。
クーニャもメグとナタリーには心を許してそうだが、男2人は多少扱いが乱暴で嫌われてます。
今も冷まさない肉をあげようとしてる。こいつはかなりの猫舌だぞ~
こいつが人に変身したの見たらどーすんのかな?
メグとナタリーに可愛がられて…
いかん!クーニャが人型で想像してしまう。そっちの世界も見てみたいと思ってしまった。
逆に言えばこいつの正体バラしにくくなったよな…
確実に俺非難されそうだし、なんか別のこと考えなくては…そうだ
「ナタリー今度試してもらいたいものあるんだけど」
「いいですけどなんですか?」
「鏃なんだけどね試してもらいたいのがあってね」
ちょっと矢を二本かしてもらって、一本に細工。そして同じ力で一本の木に射てもらう。
すると細工した方がより深く刺さっていた。
何が違うのか聞かれたので、ヤマアラシのトゲって小さく凹凸があってね少ない力で刺さるって噂聞いたから
普通の鏃細工したらどのくらい違うか見たくてね。
「これいいですね作ってもらうにはどうしたら?」
そのうち工房の弟子に量産させるつもりです。まだ鉄製品に効くかわからないけどね。
それでも攻撃力が貫通鏃ATK+2ついてるから欲しいってそりゃそうか。
まーこれはこれでいいのかもね。そのうち鉄系鎧に効くの見つけて出せばいいだけか。
そんなこんなで一旦盗賊退治はここで離脱を告げて、武器研究をすることにしました。
自分の装備は木の部分に鉄板を張る方向でいいかな?
クーニャの装備を考えとかないとね
「クーニャは普段武器何使うの?」
「主には投げナイフと自分の爪です。ご主人様」
「やっぱりご主人様ってつけるんだ」
「嫌でしたら他の呼び方を」
「嫌では無いんだ。なれてないだけで…ただ人がいっぱい居るところでは別のにしてね」
「わかりました。ご主人様では、普段は親方でよろしいでしょうか?」
「そうだね。それが無難だよね」
そんな感じで話が脱線したが、秘書とのコミュニケーションは必要だからね。
それで武器は近接で主に爪になりそうだから投げ武器系を入れて
防御用に短刀があると楽そうだ。それにやはり機動力が売りだから邪魔にならないものだよね。
防具もそんなに重量なく、受けるよりは躱すが主体かな?
手甲が強度持たせる形が理想かな
そんなところで提案してみると気に入ってくれたようで早速製作
まず手甲。これは主にはホルダーとしての機能を持たせて防御力に棒手裏剣を素材に使ってと
棒手裏剣なくなった時用に短刀ホルダーもつけとくか
手甲攻撃型
DEF+4ATK+10
防御用より攻撃補助だね
次に
ガーターリングクナイホルダー
DEF+1ATK+6
これも防御よりは武器ホルダー
これがスリットからチラッと覗くと思うと…おっといかんいかん
脚絆攻撃型
DEF+4ATK+10
鎖帷子
DEF+10
短刀
ATK+12
こんなものかな
これで棒手裏剣大8小12クナイ3
これだけ飛び道具持てればかなりの攻撃力かな?その代わり使い切っちゃうと防御力なくなっちゃうけど…
それでも機動力取りたいみたいだから、ひとまずよしとしよう。
そんなこんなで時間が過ぎ、盗賊討伐ランキングは結局個人トップで終わってしまった…
表彰式は辞退したが戦える鍛冶屋として名が売れて、装備が鍛冶屋スタイルだと噂されるようになってしまった…
かといって今から武器変えたところで、対処できるわけでもなく思考の迷路に入ってしまった。
結局は打撃系と飛び道具で戦うスタイルで行くしか無いようだ。
何か新アイテム手に入ったら研究しなくては…
「ご主人様お頭様がお呼びです」
わかった旨を伝え頭に会う。
「親方冥界に行くには、妖精国の先にあるエルフの森を抜けて、獣人の里を過ぎて竜人の谷の先にあるようです」
まじか!ちょっと遠すぎない?行くには連絡体制強化しないといけないし
魔法系の対処法も検討しないといけなそうだな…
まずは妖精国か…これじゃますますシングルアタッカーよりは、チーム組んで進まないときつそうだな。
その意味でもクーニャはありがたい。ギルド忍を隠れ蓑に行動することができそうだ。
でも隊長…じゃなくて姫に連れて行っていいか確認の挨拶いかないとな~
「頭、姫に挨拶しときたい確認しといてくれ。それと冥界に向かうまでの連絡体制作れるか?」
「すぐに確認しやす。親方が向こうで新商品作って交易の形でやりとり出来そうですぜ。そこは問題無いと思いますぜ」
「あとはクーニャの扱いか…」
「それも大丈夫だと思いますぜ。姫も喜んで送り出すことでしょう」
なんかこいつ知ってそうだな。まーよいすぐに結果は出るのだから…
「親方では向かいましょう」
なぜか3人で城に向かい控室に通され待つこと10分
バタン!「待たせたな」ビクッ相変わらずこの人は…
とりあえずありきたりの挨拶して、表彰式の詫びをした後に本題
冥界に行くことを話、そこまで行くのにクーニャ連れて行って平気か。連絡体制をどうするか?
そしたら賞品そのものが、クーニャだから問題無いと言いましたよこの姫…
おいおい人を賞品ってと言おうとしたら、倒した中に幹部がいて復讐の恐れがあるから、くノ一を護衛につけてくれるって
盗賊の親玉は竜人の谷に居るだろうから、連れて行くには問題が無いそうだ。
それにクーニャは俺のことを気に入ってるらしい、今なら房中術を駆使して喜ばすこともいとわないって
あんたが言うことですか!?
頭こっそり笑ってる後で覚えとけよ
連絡体制はやはり交易を隠れ蓑に、諜報組織を広げる方向で話が進んでるから問題無いって。
なんか姫の手のひらで踊らされてるなー。冥界で答え見つかるまではしょうがないのか。はー(ため息)
「クーニャその装備はこいつが作ったのか?」
「はい左様です姫様」
「なかなかお前のことをわかってるな。よかったなお前の想い人が良き理解者で」
「はい」クーニャ顔真っ赤。本人前にそんなこと言いますか~
俺にどうしろと?そんなつもりは無いと今更言えないように持って行きやがって…
まあよい…なっちまったもんはしょうがないか。ベストな状態で妖精国に挑もう。
工房に戻って
「かーしーら」ジト目で睨んでも頭はニコニコ顔
幼少のクーニャを知ってる頭は嬉しいらしい。本人の口から言うまで言えないって
すでに道具屋と持ち運び工房が妖精国にあるから、いらない荷物は置いていってもいいって
これはこれで便利だ。それなら素材は運んでもらって戦闘になった時に使いそうなものでも用意しよう。
こうしてクーニャと妖精国に向かうのであった。
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ガーターリング よく太腿のところに拳銃つけてるやつみたいなのです
ヤマアラシの鏃 痛みの抑えられる注射針から皮膚に刺さりやすいってところに着目してます
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優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
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