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2旅立ちの鍛冶屋
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評価していただきありがとうございます。
アイテム解説入れてみました
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「リーダーこれどお思う」
「ちょっと失礼しやす」
この世界の摂理外に居るものよ
時が来たら冥界まで来い
「最初の文はわかりませんが冥界までいかないとわからないって事ですよね」
「だよな…お前の直属はあの隊長だろ?もっと人員増やしていいか聞いといてくれ」
「かないませんね。なんでもお見通しですか。しかし増やしてどおするんで?」
「表向きは材料の情報集め」
「裏で冥界の事調べろって事ですか?」
「そー俺が自由に使える情報屋が欲しくてな。お前もう1つ指揮しないか?こんな道具が出来たりするんだが」
ここでフイゴの先に道具を取り付けヤマアラシのトゲを打ち出した。
シュッ トン 5m先の柱にトゲが深々と刺さっていた。
「また面白いもの作りやしたね。こちらの組織にも恩恵あるんで大丈夫でしょう。わかりやした。引き受けましょう。」
「頼んだよ。あとついでにこれの投げ方教えて。皆には内緒で」
そっと手裏剣を出す
「使いたければお前の分も作るぞ」
「これは是非使いたいものですな」
「そーゆー事で頼んだよ」「へい、親方」
裏の顔が定着してきちゃったかな?
さてと工房の火力が物足りないから、炭から作ってみようかな?
石炭とか探しちゃおうかな?
ついでだから飛び道具の使い方研究するかな?
よし、まずはいつもと違う坑道に行ってみるか。
あと今日は、基礎体力向上のために厚みの違う鉄板を何枚か背負って行動しよう。
鉄板を何するかって?後でのお楽しみに~
とりあえずは、どっかの修行の亀の甲羅代わりです。
坑道について、ツルハシで掘ってますがあまり良いのが出てこない。
ただなんとなく見られてるような気がする。
気のせいかな?
今日は草集めに変更しよう。
水辺が近いから、変わったものあるかもしれないしな。
おっ!この辺りハーブがある。集めておくか
接着草、吸水蔦、収縮蔦、強腰竹、へー面白いのあるな。
あっそうだ、この鉄を細く尖らせて曲げて、この蔦を割いてこの竹に縛り付けてと。
あとは、この辺りの落ち葉の下にいる虫捕まえてと、出来た即席釣竿。
そしてこの沢で釣りをたしなむ事に…釣果は、まずまず。
お腹が空いたので、早速発火剤で落ち葉に火をつけ枝を集めて、塩がないからハーブ焼き。
ん~なかなか美味い、良いもの見つけてよかった。
この竹と糸の組み合わせはなかなか良い。魚のアタリが良く分かる
今後も息抜きにやりたいな~
なんて考えているとガサゴソ
茂みが揺れてる…モンスターくるか?
ハンマーを側に寄せ、警戒していると4つの影が出てきました。
「あっゼットさんだったんですか~」と声がして出てきたのは、ガンマさんとチームの皆さん
ちなみにこのゼットって名前は、戦友申請の時に初めて知った自分の名前です。
チームの皆さんは、やはり焼き魚の匂いにつられてきて、今では釣った魚のほとんど胃袋の中に消えて行きました。
食事をしないと疲労度が溜まり、HPとMPが自然回復しない仕組みがあるようです。
旅の途中で温かい食事が出来るのは、凄く回復して喜ばれてます。
チームの皆さんは左から魔法使いのメグさん、弓使いのナタリーさん、大楯片手剣のガンツさんと、こないだ会った大剣のガンマさん
皆さんと戦友になり、端末の都合で情報取れないって事にして、いろいろ教えてもらえる事になりました。
今のところは盗賊が出ているようで注意喚起が出てるようです。
武器事情も聞いてみると、今の売ってる武器でこのエリアは問題ないらしい。中には資源持ち込みで開発してもらってる人もいるようです
自分は資源集めのために、仕方なく装備してるって感じにしてるので、変わったもの見つけた時は教えてもらえそうです。
その代わり装備が行き詰まったら、相談に乗る事になりました。
しかもフィールドでの料理も期待されちゃってます。
四人と別れて今日の本命ヤマアラシ狩りです。
皮の前掛けでは、貫通されるので鉄板ならどれで防げるかの実験です。
トゲだし体当たりを何度か受けてみた。
ハードは薄くても止まるが、一発で割れる。ソフトは割れないが厚みが必要。
やっぱり一回じゃ検証は無理か。次は混合も用意してみるかそれとも板じゃなく形状を変えるか?
でも今のままじゃ重量がかさむ。
ハードで使い捨ての追加装甲にしておくか?
盗賊も遭遇するかもしれないから早めに対策しないとな。
工房に戻って前掛けを簡易装甲にしといて中には鎖帷子にしてみた。
鎖帷子
DEF+10
これで当分はしのぐとして、スピード重視の回避スタンスで立ち回ってみよう。
盗賊が出てるって言ってたな~流通に影響が出るか?
最近バトルジャンキーってギルドができて戦闘狂が集まってるらしいからな。
回復薬の製造が間に合ってないからな~、さてどおしよう?
「頭いる?」
「へいなんでしょう」
「回復薬の売れ行きどぉ?」
「出すとすぐ売れちまいやす」
「最近盗賊が出てるらしいけど、原料の調達に影響ない?」
「隊商にちょっかい出されてますが、今のところは問題ないです」
「傭兵から薬草の買取やるのに人回せる?」
「なるほどついでに回復薬売りつけると我らの新たな資金源になりますな」
「買うぐらい戦闘激しい人もいるだろうから、武器のメンテナンスもついでに行けるでしょ?だからこっちが必要なものを必要な量だけ買取しようかなって。それの差額で情報組織の運営資金に回せるでしょ。それをリーダーに丸投げして良いかい?」
「そりゃ~構いませんが良いんですか?」
「うん。その代わり情報部門、製造部門、販売部門の頭だよ。あと連絡員欲しいね」
「わかりやした。信頼できるの見つかるまではあっしがやりやす。」
「頼んだよ。盗賊の動きは常に探っといてね」
さてとアイテム作成してと武器防具を点検して、あっ!そうそう釣針も予備作っておこっと
数日後
今日も釣り三昧、「大物釣れてますか?」突然背後から声を掛けられるが「まーまーですね」と返す
これは頭との連絡である。
盗賊の居場所がわかった連絡だったが、なかなかえげつない連中のようだ近隣の集落からだいぶ人が攫われて、通った後には何も残さないようだ。そんな連絡を受けて数日後…
今俺がいるところは、そんな盗賊のアジト。なんでかって?
釣りをしてたら盗賊に捕まってた、武器の修理をやらされてます。
幸い自分の武器は、全部鍛冶道具だったので没収されず、いつでも脱出はできるけど、捕まってた人を逃すチャンスを待ってます。
それに盗賊の武器を、犠牲者があまり出ないように、殺傷力をなくしてある。
しかも細工で武器の刃をある程度潰し、痺れ薬塗りこんである。
そう、襲われた人が死んだふりで、少しでも助からないかなと…
ただ、事態は思いもよらない方向に動いてしまった。
痺れ剣が良く切れると勘違いしてくれて、本体に合流する事になった。自慢したいんだね~
そこは50人ほどの規模の盗賊のアジトだった。
洞窟を利用してのねぐらで、1番大きい洞窟を盗賊が使い、隣の小さい洞窟の檻に捕まった人たちが入れられていた。
どっかの金持ちに売り払うみたいだ。
労働力として何人か捕まった人もいるようだが、なんとか逃さなくてはと機会を伺っていると…
自滅してくれた。
みんなの集まっている洞窟の中で、料理用に運んでいた小麦粉をこぼし、粉まみれにされたやつが盛大に喧嘩をして、洞窟の中は粉まみれに。そんな時に起きてしまうのが、粉塵爆発。
盗賊たちは何事だと様子を見に来るが、ここで追加効果の酸欠で中の盗賊さんたち全滅しちゃった。
後は見張り5人ほど、手薄になった捕虜の洞窟に近付き、影からフイゴの吹き矢痺れ薬付きで倒す。
そばにいた黒髪の女の子に短刀を渡し、みんなのロープを切らせて、七つ道具を使って鍵穴を開けた。
そして気づかれないようにもう1人、フイゴで麻痺させるがここで気付かれた。
残り3人、1人はハンマーで戦闘不能にしたが、残り2人のスピードに対処出来ず仕込みの直刀で防戦一方。
膠着状態を打開したのは意外なところで、さっき短刀を渡した女の子。
凄いスピードで近寄り自分を飛び越え瞬く間に、相手の背後に回り短刀が首筋に消えていった。
それに気を取られたもう1人を自分が切り捨てた。
そこからは捕まった人たちを連れて、近くの町に保護を求めたが、そのまま城まで行く事になった。
そこでまた隊長と出会い、いろいろお話。
今回の自分の行動から、盗賊退治を正式に傭兵に依頼するとの事で、大規模イベントに発展しちゃいました。
それに伴い道具屋の最前線で移動販売をしてくれっていうので、以前言っていた人員増強の話になり、
許可をいただいた。
そしたら、部屋の扉がコンコンとノックされた。入ってきたのはあの時の黒髪の女の子。
その子入ってくるなり「お呼びでしょうか姫さま」ん?今何って言った?
今姫って言った?「えー姫さまなの!?」「おや?まだ言ってなかったか?まーよい」
いやよくないよくない。思考停止してる中で勝手に話進んでる
この姫(エリザさんって言うようだけどもういいや姫で)武闘派の傭兵も欲しいが初心者を育てる必要を感じてるようで
買取の仕組みが気に入り育成に力を入れるようです。
そのサポートに人手が要るだろうとこの子を使えって、何でも諜報で動いて今回も潜入捜査してたんだって。
まるでくノ一みたいだ、ただ今改めて見るとこの子頭に耳ついてる。
そう猫の耳、妙に納得しちゃった。この子クーニャは獣人で猫人族、敏捷性が売りの一族なんだって。
城の諜報組織とこっちのやることが双方利益が出るから、専属でつけてくれて交流を持ちたいんだって。
クーニャの下にも何人かつけるみたいだし、さしずめ秘書みたいなものか?
黒髪の猫耳娘にスーツ姿、ここまできたらメガネもつけさせて…萌えてしまう(笑)
あっ姫の視線が痛い良からぬこと考えてるのばれたか?
真面目なとこも見せとかないと、初心者育成に訓練所を提案即採択(笑)
木の人形相手に使った事のない武器の練習場。命中率上がるまでは使えるようにしてくれるようです。
城の諜報部隊を育成するのにも都合が良いって。
こんなところで話も済み帰ろうとするとクーニャが消えた。そして代わりにいたのが一匹の黒猫。
突然女の子を何人も連れて行くと、俺の立場がなくなるといけないから、黒猫になって段取り着くまではいるそうです。
変身能力あるとは驚いた。あっ、だから潜入捜査できるんだ。なるほどね。
工房について「頭いる」「親方お呼びですか」城での話をして販売部門で人を雇う名目でクーニャ達を雇用する
そしてクーニャと頭の連絡手段を作ってもらう。
こうして鍛冶屋と裏組織の二足のわらじで、この世界を旅することになったのである。
ん?新着情報あり?ステータス画面か?
目の前に文字が浮かび上がっていた
職業 加工職人 (忍び頭領)
スキル 素材の心 見極め 忍頭領 細工師 調合士
あら~見習い通り越して忍びの頭領になっちゃってる。
組織運営のノウハウ提案でなったか?後は盗賊の自爆が功績になってるとか?
まー普通の人と違って、選べない代わりに何かやらかすと、増えるみたいだから気にせず行こう。
あらギルド欄出来てる
何も書いてないが次ページあるな
メンバークーニャ職業くノ一…これでか~忍頭領(笑)
表向きソロで裏ではギルドか…NPCだけど仲間になるんだなー
「頭領」突然声をかけられ振り返ると、クーニャが人の形になって声をかけてきた。
「私は如何致しましょう」というので、ん~と唸りながら考える。
変身の時、裸で出てくるのかと期待したが黒いミニ浴衣みたいなの着てた。
その服はどーしたのと聞くと、毛がこの形に変化するようで昔のアニメみたいな展開は期待できないらしい。
そのミニ浴衣も嫌いじゃないけど、どうせならもうちょっとかっこいい服にして欲しかったな。
見た目気品のある黒猫だからと考えてると…
クーニャ顔が赤い照れてる?頭領が望むならとか言っちゃってるよ。
心の声が漏れてた~恥ずかしい~
聞かれたならしょうがない、いくつか提案して日替わりで楽しむとしよう
「しっ、しばらくは猫でいてくれ。懐かれてついてくるって事で、身の回りにいてくれ」「かしこまりました頭領」
と言って猫に戻りました。
かしこまりましたと言ったら、ご主人様だよな~
猫の姿も姿勢が良くて凛々しいよな~貴族の猫って感じで身分高そうだしな~
艶のある毛並みで柔らかそうでモフモフしたいな~
抱き枕にして寝れたら幸せだろうな~
「ゴッご主人様が望むなら…」ん?良いのか?ってまた声漏れてた~
こうして旅は変な方向に進み始めたのである。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
強腰竹など 釣竿作るのに必要そうかと思って適当にアイテムにしてみました
粉塵爆発 小麦粉などがいっぱい浮遊してると爆発するって事で使いました
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ご意見ご感想お待ちしてます
アイテム解説入れてみました
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「リーダーこれどお思う」
「ちょっと失礼しやす」
この世界の摂理外に居るものよ
時が来たら冥界まで来い
「最初の文はわかりませんが冥界までいかないとわからないって事ですよね」
「だよな…お前の直属はあの隊長だろ?もっと人員増やしていいか聞いといてくれ」
「かないませんね。なんでもお見通しですか。しかし増やしてどおするんで?」
「表向きは材料の情報集め」
「裏で冥界の事調べろって事ですか?」
「そー俺が自由に使える情報屋が欲しくてな。お前もう1つ指揮しないか?こんな道具が出来たりするんだが」
ここでフイゴの先に道具を取り付けヤマアラシのトゲを打ち出した。
シュッ トン 5m先の柱にトゲが深々と刺さっていた。
「また面白いもの作りやしたね。こちらの組織にも恩恵あるんで大丈夫でしょう。わかりやした。引き受けましょう。」
「頼んだよ。あとついでにこれの投げ方教えて。皆には内緒で」
そっと手裏剣を出す
「使いたければお前の分も作るぞ」
「これは是非使いたいものですな」
「そーゆー事で頼んだよ」「へい、親方」
裏の顔が定着してきちゃったかな?
さてと工房の火力が物足りないから、炭から作ってみようかな?
石炭とか探しちゃおうかな?
ついでだから飛び道具の使い方研究するかな?
よし、まずはいつもと違う坑道に行ってみるか。
あと今日は、基礎体力向上のために厚みの違う鉄板を何枚か背負って行動しよう。
鉄板を何するかって?後でのお楽しみに~
とりあえずは、どっかの修行の亀の甲羅代わりです。
坑道について、ツルハシで掘ってますがあまり良いのが出てこない。
ただなんとなく見られてるような気がする。
気のせいかな?
今日は草集めに変更しよう。
水辺が近いから、変わったものあるかもしれないしな。
おっ!この辺りハーブがある。集めておくか
接着草、吸水蔦、収縮蔦、強腰竹、へー面白いのあるな。
あっそうだ、この鉄を細く尖らせて曲げて、この蔦を割いてこの竹に縛り付けてと。
あとは、この辺りの落ち葉の下にいる虫捕まえてと、出来た即席釣竿。
そしてこの沢で釣りをたしなむ事に…釣果は、まずまず。
お腹が空いたので、早速発火剤で落ち葉に火をつけ枝を集めて、塩がないからハーブ焼き。
ん~なかなか美味い、良いもの見つけてよかった。
この竹と糸の組み合わせはなかなか良い。魚のアタリが良く分かる
今後も息抜きにやりたいな~
なんて考えているとガサゴソ
茂みが揺れてる…モンスターくるか?
ハンマーを側に寄せ、警戒していると4つの影が出てきました。
「あっゼットさんだったんですか~」と声がして出てきたのは、ガンマさんとチームの皆さん
ちなみにこのゼットって名前は、戦友申請の時に初めて知った自分の名前です。
チームの皆さんは、やはり焼き魚の匂いにつられてきて、今では釣った魚のほとんど胃袋の中に消えて行きました。
食事をしないと疲労度が溜まり、HPとMPが自然回復しない仕組みがあるようです。
旅の途中で温かい食事が出来るのは、凄く回復して喜ばれてます。
チームの皆さんは左から魔法使いのメグさん、弓使いのナタリーさん、大楯片手剣のガンツさんと、こないだ会った大剣のガンマさん
皆さんと戦友になり、端末の都合で情報取れないって事にして、いろいろ教えてもらえる事になりました。
今のところは盗賊が出ているようで注意喚起が出てるようです。
武器事情も聞いてみると、今の売ってる武器でこのエリアは問題ないらしい。中には資源持ち込みで開発してもらってる人もいるようです
自分は資源集めのために、仕方なく装備してるって感じにしてるので、変わったもの見つけた時は教えてもらえそうです。
その代わり装備が行き詰まったら、相談に乗る事になりました。
しかもフィールドでの料理も期待されちゃってます。
四人と別れて今日の本命ヤマアラシ狩りです。
皮の前掛けでは、貫通されるので鉄板ならどれで防げるかの実験です。
トゲだし体当たりを何度か受けてみた。
ハードは薄くても止まるが、一発で割れる。ソフトは割れないが厚みが必要。
やっぱり一回じゃ検証は無理か。次は混合も用意してみるかそれとも板じゃなく形状を変えるか?
でも今のままじゃ重量がかさむ。
ハードで使い捨ての追加装甲にしておくか?
盗賊も遭遇するかもしれないから早めに対策しないとな。
工房に戻って前掛けを簡易装甲にしといて中には鎖帷子にしてみた。
鎖帷子
DEF+10
これで当分はしのぐとして、スピード重視の回避スタンスで立ち回ってみよう。
盗賊が出てるって言ってたな~流通に影響が出るか?
最近バトルジャンキーってギルドができて戦闘狂が集まってるらしいからな。
回復薬の製造が間に合ってないからな~、さてどおしよう?
「頭いる?」
「へいなんでしょう」
「回復薬の売れ行きどぉ?」
「出すとすぐ売れちまいやす」
「最近盗賊が出てるらしいけど、原料の調達に影響ない?」
「隊商にちょっかい出されてますが、今のところは問題ないです」
「傭兵から薬草の買取やるのに人回せる?」
「なるほどついでに回復薬売りつけると我らの新たな資金源になりますな」
「買うぐらい戦闘激しい人もいるだろうから、武器のメンテナンスもついでに行けるでしょ?だからこっちが必要なものを必要な量だけ買取しようかなって。それの差額で情報組織の運営資金に回せるでしょ。それをリーダーに丸投げして良いかい?」
「そりゃ~構いませんが良いんですか?」
「うん。その代わり情報部門、製造部門、販売部門の頭だよ。あと連絡員欲しいね」
「わかりやした。信頼できるの見つかるまではあっしがやりやす。」
「頼んだよ。盗賊の動きは常に探っといてね」
さてとアイテム作成してと武器防具を点検して、あっ!そうそう釣針も予備作っておこっと
数日後
今日も釣り三昧、「大物釣れてますか?」突然背後から声を掛けられるが「まーまーですね」と返す
これは頭との連絡である。
盗賊の居場所がわかった連絡だったが、なかなかえげつない連中のようだ近隣の集落からだいぶ人が攫われて、通った後には何も残さないようだ。そんな連絡を受けて数日後…
今俺がいるところは、そんな盗賊のアジト。なんでかって?
釣りをしてたら盗賊に捕まってた、武器の修理をやらされてます。
幸い自分の武器は、全部鍛冶道具だったので没収されず、いつでも脱出はできるけど、捕まってた人を逃すチャンスを待ってます。
それに盗賊の武器を、犠牲者があまり出ないように、殺傷力をなくしてある。
しかも細工で武器の刃をある程度潰し、痺れ薬塗りこんである。
そう、襲われた人が死んだふりで、少しでも助からないかなと…
ただ、事態は思いもよらない方向に動いてしまった。
痺れ剣が良く切れると勘違いしてくれて、本体に合流する事になった。自慢したいんだね~
そこは50人ほどの規模の盗賊のアジトだった。
洞窟を利用してのねぐらで、1番大きい洞窟を盗賊が使い、隣の小さい洞窟の檻に捕まった人たちが入れられていた。
どっかの金持ちに売り払うみたいだ。
労働力として何人か捕まった人もいるようだが、なんとか逃さなくてはと機会を伺っていると…
自滅してくれた。
みんなの集まっている洞窟の中で、料理用に運んでいた小麦粉をこぼし、粉まみれにされたやつが盛大に喧嘩をして、洞窟の中は粉まみれに。そんな時に起きてしまうのが、粉塵爆発。
盗賊たちは何事だと様子を見に来るが、ここで追加効果の酸欠で中の盗賊さんたち全滅しちゃった。
後は見張り5人ほど、手薄になった捕虜の洞窟に近付き、影からフイゴの吹き矢痺れ薬付きで倒す。
そばにいた黒髪の女の子に短刀を渡し、みんなのロープを切らせて、七つ道具を使って鍵穴を開けた。
そして気づかれないようにもう1人、フイゴで麻痺させるがここで気付かれた。
残り3人、1人はハンマーで戦闘不能にしたが、残り2人のスピードに対処出来ず仕込みの直刀で防戦一方。
膠着状態を打開したのは意外なところで、さっき短刀を渡した女の子。
凄いスピードで近寄り自分を飛び越え瞬く間に、相手の背後に回り短刀が首筋に消えていった。
それに気を取られたもう1人を自分が切り捨てた。
そこからは捕まった人たちを連れて、近くの町に保護を求めたが、そのまま城まで行く事になった。
そこでまた隊長と出会い、いろいろお話。
今回の自分の行動から、盗賊退治を正式に傭兵に依頼するとの事で、大規模イベントに発展しちゃいました。
それに伴い道具屋の最前線で移動販売をしてくれっていうので、以前言っていた人員増強の話になり、
許可をいただいた。
そしたら、部屋の扉がコンコンとノックされた。入ってきたのはあの時の黒髪の女の子。
その子入ってくるなり「お呼びでしょうか姫さま」ん?今何って言った?
今姫って言った?「えー姫さまなの!?」「おや?まだ言ってなかったか?まーよい」
いやよくないよくない。思考停止してる中で勝手に話進んでる
この姫(エリザさんって言うようだけどもういいや姫で)武闘派の傭兵も欲しいが初心者を育てる必要を感じてるようで
買取の仕組みが気に入り育成に力を入れるようです。
そのサポートに人手が要るだろうとこの子を使えって、何でも諜報で動いて今回も潜入捜査してたんだって。
まるでくノ一みたいだ、ただ今改めて見るとこの子頭に耳ついてる。
そう猫の耳、妙に納得しちゃった。この子クーニャは獣人で猫人族、敏捷性が売りの一族なんだって。
城の諜報組織とこっちのやることが双方利益が出るから、専属でつけてくれて交流を持ちたいんだって。
クーニャの下にも何人かつけるみたいだし、さしずめ秘書みたいなものか?
黒髪の猫耳娘にスーツ姿、ここまできたらメガネもつけさせて…萌えてしまう(笑)
あっ姫の視線が痛い良からぬこと考えてるのばれたか?
真面目なとこも見せとかないと、初心者育成に訓練所を提案即採択(笑)
木の人形相手に使った事のない武器の練習場。命中率上がるまでは使えるようにしてくれるようです。
城の諜報部隊を育成するのにも都合が良いって。
こんなところで話も済み帰ろうとするとクーニャが消えた。そして代わりにいたのが一匹の黒猫。
突然女の子を何人も連れて行くと、俺の立場がなくなるといけないから、黒猫になって段取り着くまではいるそうです。
変身能力あるとは驚いた。あっ、だから潜入捜査できるんだ。なるほどね。
工房について「頭いる」「親方お呼びですか」城での話をして販売部門で人を雇う名目でクーニャ達を雇用する
そしてクーニャと頭の連絡手段を作ってもらう。
こうして鍛冶屋と裏組織の二足のわらじで、この世界を旅することになったのである。
ん?新着情報あり?ステータス画面か?
目の前に文字が浮かび上がっていた
職業 加工職人 (忍び頭領)
スキル 素材の心 見極め 忍頭領 細工師 調合士
あら~見習い通り越して忍びの頭領になっちゃってる。
組織運営のノウハウ提案でなったか?後は盗賊の自爆が功績になってるとか?
まー普通の人と違って、選べない代わりに何かやらかすと、増えるみたいだから気にせず行こう。
あらギルド欄出来てる
何も書いてないが次ページあるな
メンバークーニャ職業くノ一…これでか~忍頭領(笑)
表向きソロで裏ではギルドか…NPCだけど仲間になるんだなー
「頭領」突然声をかけられ振り返ると、クーニャが人の形になって声をかけてきた。
「私は如何致しましょう」というので、ん~と唸りながら考える。
変身の時、裸で出てくるのかと期待したが黒いミニ浴衣みたいなの着てた。
その服はどーしたのと聞くと、毛がこの形に変化するようで昔のアニメみたいな展開は期待できないらしい。
そのミニ浴衣も嫌いじゃないけど、どうせならもうちょっとかっこいい服にして欲しかったな。
見た目気品のある黒猫だからと考えてると…
クーニャ顔が赤い照れてる?頭領が望むならとか言っちゃってるよ。
心の声が漏れてた~恥ずかしい~
聞かれたならしょうがない、いくつか提案して日替わりで楽しむとしよう
「しっ、しばらくは猫でいてくれ。懐かれてついてくるって事で、身の回りにいてくれ」「かしこまりました頭領」
と言って猫に戻りました。
かしこまりましたと言ったら、ご主人様だよな~
猫の姿も姿勢が良くて凛々しいよな~貴族の猫って感じで身分高そうだしな~
艶のある毛並みで柔らかそうでモフモフしたいな~
抱き枕にして寝れたら幸せだろうな~
「ゴッご主人様が望むなら…」ん?良いのか?ってまた声漏れてた~
こうして旅は変な方向に進み始めたのである。
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強腰竹など 釣竿作るのに必要そうかと思って適当にアイテムにしてみました
粉塵爆発 小麦粉などがいっぱい浮遊してると爆発するって事で使いました
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ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
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高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
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だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
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あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
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北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
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