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リターンズ
3物作りは道具から
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今日は属性魔石を使った工作機械を製造だ。
これは風魔石の力を使って空気圧を利用してエアハンマーを作るんだ。これは一定の速さで一定の力でハンマー連打出来るから作業の時間短縮に持ってこれる。こいつを使えばちまちま人力ハンマーで叩かなくてもすぐに素材を理想の状態に持って行ける。
叩けば叩くほど不純物出て行くから鉄の純度が上がるのさ。
こいつを使って作った剣をあの小僧にくれてやるんだ。
あいつには実験品程度がお似合いさ。
今回のこのエアハンマーは人力ハンマーでやると1秒に1発が良いとこだがエアハンマーの速さは1秒に2発以上は叩けてそうだ。
単純にエアハンマーを使う作業効率は倍以上に変わってくるから楽できる。
しかも型を作ってプレス機の様に設定変更すれば成形も1発で済むだろうがこっちは多少圧力が必要になるから今後大型化していかないといけないのが悩みだ。
だが今回こいつが出来れば様々な工作機器の部品を作っていけるから完成もすぐだろう。
一番のネックだった圧力容器もなんとか完成して魔石の連結が上手くいって、魔力が掛かれば圧力を掛けられる状態は普通の構造より力も入るし早く済むから予想以上のものが出来そうだ。
この100以上の失敗部品達もやっと報われるだろう。
さてそれでは試運転で試作品を作るとしますか?
まずは炉で熱した鉄を取り出して機械のハンマー真下に設置。
足元のペダルを踏んで作動させる…
ガンガンガンガンガン!
再度加熱!叩く!加熱!叩く!
何度か繰り返して形を両刃の直剣タイプでショートソードサイズに伸ばしていき、ある程度のサイズに伸びたら圧力容器を流用したプレス機の作っておいた型に合わせ最高圧力で圧縮。
しかしちょっと圧力が足りなかったからハンマーで叩きながら修正して、型を揃えてもう一度加熱後油の桶に入れてゆっくり冷却
こんなもんかね?
やはり圧力が物足りなかったから仕上がりもちょっと物足りないけどあの小僧にくれてやるならこんなもんだろう。
これであとは砥いで刃をつければ完成だな。
よし!課題も見えたし欲しい工作機械もまた出てきた。
圧力容器をより高圧対応に変えてプレス能力を拡張して、さらに水魔石の圧力容器も用意してプレス機の高圧油圧式代わりに使おう。こっちのは風様で回転運動にしてグラインダーにしてしまえば研ぐのも楽だが、空気圧を使うからより高回転も望めるので、砥石も専用に作らんといかんな。
仕方ない容器用の鉱石と砥石用の石でも探しに行くとしよう。
その為にはまずは自分の装備を整えるとするか?今回採掘量が多いから筋肉をサポートするため、テーピングを使った様な配列で編まれたインナーを着込んで重労働の負担を減らして、後はツルハシとスコップがあればいいか?
さっさと作りたいからこのまま行くとしよう。
ん?なんだ?そんな軽装で危なく無いかって?そんなもんこの辺の雑魚じゃ今の俺なら傷すらつけられねえだろう。これでも昔はそこそこ旅したんだ。そこらの新人よりは動けるぞ。
そんなこたぁ~ど~でもいいんだ!
さぁ~材料集めに出発だ。
…………なんだ?また厄介ごとか?
あの嬢ちゃんさっきから自分のローブの裾踏んでスッこけてるよ…これで何度目だ?
ダメだ!もう見てらんね。
「おい嬢ちゃんさっきから見てれば自分の身の丈に合わないもん着てっからコケてんだぞ!ちっとこっち来てみろ」
オドオドしてた嬢ちゃんを近くの石に座らせて、針も糸も無いが針金はある。これを使って何箇所か縫う様に通し抜けない様に折返し、折り曲げた先を裾揚げた生地中に入れて無理やり裾揚げたしてやった。
嬢ちゃんはあまりにも簡単にデザインも損なわれず裾上げされた事に唖然としてたがこっちも急ぎだ挨拶もソコソコにさっさと素材集めに向かうとしよう。
さて寄り道した分走るとするか。
普通そこまで走る必要も無いがサポートインナー着てれば疲れが少なく済む分走っても疲労が溜まらずに済むから時間ロスも回収できる。
このインナーも鹿系魔物の後ろ脚筋繊維を丁寧に抽出して、収縮度合いに合わせ使う部位を変えてるから移動のサポート力は非常に優秀だ。今度パワーも備えた猪系を試すつもりだがあれは硬くてなかなか繊維に持っていけなくで、行き詰まってるがそのうちなんとかいい方法が見つかるだろう。
おっと!考え事してる間に行き過ぎちまうとこだった。
ここに入るには風の首飾りを付けて口周りに空気を動かしとかねえと倒れちまうからこいつは忘れられねえんだ。それに酸素を多めで風動かせば疲れ知らずっておまけ付きだ。
納得いくまで掘り出してやる!
これは風魔石の力を使って空気圧を利用してエアハンマーを作るんだ。これは一定の速さで一定の力でハンマー連打出来るから作業の時間短縮に持ってこれる。こいつを使えばちまちま人力ハンマーで叩かなくてもすぐに素材を理想の状態に持って行ける。
叩けば叩くほど不純物出て行くから鉄の純度が上がるのさ。
こいつを使って作った剣をあの小僧にくれてやるんだ。
あいつには実験品程度がお似合いさ。
今回のこのエアハンマーは人力ハンマーでやると1秒に1発が良いとこだがエアハンマーの速さは1秒に2発以上は叩けてそうだ。
単純にエアハンマーを使う作業効率は倍以上に変わってくるから楽できる。
しかも型を作ってプレス機の様に設定変更すれば成形も1発で済むだろうがこっちは多少圧力が必要になるから今後大型化していかないといけないのが悩みだ。
だが今回こいつが出来れば様々な工作機器の部品を作っていけるから完成もすぐだろう。
一番のネックだった圧力容器もなんとか完成して魔石の連結が上手くいって、魔力が掛かれば圧力を掛けられる状態は普通の構造より力も入るし早く済むから予想以上のものが出来そうだ。
この100以上の失敗部品達もやっと報われるだろう。
さてそれでは試運転で試作品を作るとしますか?
まずは炉で熱した鉄を取り出して機械のハンマー真下に設置。
足元のペダルを踏んで作動させる…
ガンガンガンガンガン!
再度加熱!叩く!加熱!叩く!
何度か繰り返して形を両刃の直剣タイプでショートソードサイズに伸ばしていき、ある程度のサイズに伸びたら圧力容器を流用したプレス機の作っておいた型に合わせ最高圧力で圧縮。
しかしちょっと圧力が足りなかったからハンマーで叩きながら修正して、型を揃えてもう一度加熱後油の桶に入れてゆっくり冷却
こんなもんかね?
やはり圧力が物足りなかったから仕上がりもちょっと物足りないけどあの小僧にくれてやるならこんなもんだろう。
これであとは砥いで刃をつければ完成だな。
よし!課題も見えたし欲しい工作機械もまた出てきた。
圧力容器をより高圧対応に変えてプレス能力を拡張して、さらに水魔石の圧力容器も用意してプレス機の高圧油圧式代わりに使おう。こっちのは風様で回転運動にしてグラインダーにしてしまえば研ぐのも楽だが、空気圧を使うからより高回転も望めるので、砥石も専用に作らんといかんな。
仕方ない容器用の鉱石と砥石用の石でも探しに行くとしよう。
その為にはまずは自分の装備を整えるとするか?今回採掘量が多いから筋肉をサポートするため、テーピングを使った様な配列で編まれたインナーを着込んで重労働の負担を減らして、後はツルハシとスコップがあればいいか?
さっさと作りたいからこのまま行くとしよう。
ん?なんだ?そんな軽装で危なく無いかって?そんなもんこの辺の雑魚じゃ今の俺なら傷すらつけられねえだろう。これでも昔はそこそこ旅したんだ。そこらの新人よりは動けるぞ。
そんなこたぁ~ど~でもいいんだ!
さぁ~材料集めに出発だ。
…………なんだ?また厄介ごとか?
あの嬢ちゃんさっきから自分のローブの裾踏んでスッこけてるよ…これで何度目だ?
ダメだ!もう見てらんね。
「おい嬢ちゃんさっきから見てれば自分の身の丈に合わないもん着てっからコケてんだぞ!ちっとこっち来てみろ」
オドオドしてた嬢ちゃんを近くの石に座らせて、針も糸も無いが針金はある。これを使って何箇所か縫う様に通し抜けない様に折返し、折り曲げた先を裾揚げた生地中に入れて無理やり裾揚げたしてやった。
嬢ちゃんはあまりにも簡単にデザインも損なわれず裾上げされた事に唖然としてたがこっちも急ぎだ挨拶もソコソコにさっさと素材集めに向かうとしよう。
さて寄り道した分走るとするか。
普通そこまで走る必要も無いがサポートインナー着てれば疲れが少なく済む分走っても疲労が溜まらずに済むから時間ロスも回収できる。
このインナーも鹿系魔物の後ろ脚筋繊維を丁寧に抽出して、収縮度合いに合わせ使う部位を変えてるから移動のサポート力は非常に優秀だ。今度パワーも備えた猪系を試すつもりだがあれは硬くてなかなか繊維に持っていけなくで、行き詰まってるがそのうちなんとかいい方法が見つかるだろう。
おっと!考え事してる間に行き過ぎちまうとこだった。
ここに入るには風の首飾りを付けて口周りに空気を動かしとかねえと倒れちまうからこいつは忘れられねえんだ。それに酸素を多めで風動かせば疲れ知らずっておまけ付きだ。
納得いくまで掘り出してやる!
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