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第2部
9谷の底で
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ふわぁ~よく寝た。
ここは…どこ?
辺りを見回すと薄暗い両脇は壁の底のような場所。
高さは10mくらいあり幅も5m程で日もさほど入らないようでジメジメした場所であった。
なぜこんな場所にいるのかを考えてみるがそもそも余り記憶がないのであるから考えるだけ無駄のようだった。
底で記憶があるところまで遡ると栄養剤作りの後記憶がないのが判明したが、どうやらそのあと精神状態が良くなく移動などをして勝手に動きここまで来てしまったようである。
気分は夢遊病にでもなって後からこれしてたと聞かされるような感じなのだろうか?
自分で自分に不安を覚える。
俺は大丈夫なのかと…
凄く不安になっているのだが、何もしないと結局はこのままこの底にとどまるしかないので移動する事にした。
この谷はちょうど南北方向に伸びていそうなのでこのまま北に行くであろう方向に歩みを進める事にして、周りを確認しつつ自分の体も確認をしていった。とりあえず怪我は無さそうだ。装備も全部はしていなかったが、パワードスーツと釘打ち機は付けていたので最低限は武装していた様だ。
そりゃそうだよね。調合するのにフル武装なんてするわけないのだから、そのまま出てきたとしたらこれだけでもよく付けたもんだね。よく魔物に襲われなかったものだね。
まあいいかどうせ記憶が無かったんだし無事だったんだし、それよりも遅れた分急がないとないけないよね。
だいぶ遅れちゃったし、考えてる暇があるなら取り戻さないといけないね。
さて…街道はもう外れてしまってるだろうから、探検がてらここを進むとしよう。
おそらくはここは漆黒の谷の底に繋がってるだろうし、それならダークエルフの集落にでもたどり着くだろう。
そんな事を思いながら暫く歩くとやはりすんなり進ませてくれないですね。
前方に現れたのは全長20mはありそうな大蛇がとぐろを巻いていた。
しかも進路を塞いでくれているので、戦闘は避けられなさそうである。
まだ向こうは気づいてはいない。
これは先制攻撃するしか無いか?
それなればまずはフル装備でスタンバイして主武装は杭打ち機。
直径約5cmの単管パイプくらいの杭を蒸気の爆発的な膨張力を使って打ち出して先手を取ろう。
水蒸気爆発的な膨張力は体積が1700倍になるからこの圧力を魔石の力で無理やり作り出して推進力に変えて長さ2mの杭が飛んでいくのである。
これが打つまでには時間がかかるから今回みたいな先制攻撃取れる場面にはもってこいである。
これで外したとしても左手に仕込まれた釘のマシンガンも似た仕組みで打ち出すものが釘になっただけで小型化されてる分連射が可能である。
今回の攻撃パターンは杭で先制その後即釘打ち弾幕で接近されたら削岩ブレードと油圧ハサミとグラインダーのコラボまで連携が想定している。
これで倒せなければ、右肩杭打ち機の再装填であるが蛇くらいの装甲なら必要無いのかな?
さあ考えてたって動かなければ意味が無い。
気づかれない間にギリギリまで接近して、目標まで30m…25m…20mまだいけるか?15m…そろそろ厳しいか?10mまで行って撃つとしよう。
歩幅を狭め慎重に14m…13m…12m…
zuzuzuz
!?
蛇が動いた!?
もう無理か…ここで打とう。
杭発車!バシュン!
勢いよく打ち出された杭はブレることなく直線でとぐろの二段目顔の下に向け飛んでいった。
蛇は射出音に反応して顔を上げたがその時にはすでに杭は着弾寸前。
蛇も回避を試みる様に動き始めたが避けることなくその胴体に深々突き刺さりその衝撃で蛇も後ろに弾けとび、たまたま後ろにあった壁に突き刺さり脱出不可能になってしまった様だ。
こうなればもう展開はワンサイドゲームになるかな?
油断は禁物だがオーバーキルになってもやりつくした方がいいだろう。
まずは予定通り釘をマシンガンの様に打ち出して弾幕を張るとしよう。
怖いのはもう尻尾の振り回しくらいしか無いと思うがなるべく削るとしよう。
pasupasupasupasu
一秒間に2発程度の発射速度だがそれでも弾幕としては十分効果がありそうだ。
顔面を狙って嫌らしい攻撃を入れてそれを逃れるのに尻尾が防御に振られてさらに接近のチャンスを生み、それに気付いた蛇が尻尾で薙ぎはらってくるが油圧ハサミで真剣白刃取り?身動きを封じたままにグラインダーと削岩ブレードでダブルアタック。
切り刻まれた蛇は思っていた以上に呆気なく沈黙して拍子抜けしてしまった。
攻撃は最大の防御ってやつですかね?
今更ながら火力特化で良かったのかな?
不意打ちされたら装甲薄いから大ダメージ受けて攻撃が沈黙する事になりはしないかな?
前も上から蛇が降ってきてSMチックに拘束されたなんてあったしね。
今度は少しパワードスーツに取り付けられる装甲用意しよう。
でもこれやるとますますゴーレムになりそうだけど…
それは仕方ないか。
あえてゴーレムっぽくすれば俺だと気づかれないかもしれないしね。
さ~さっさと進もう。そうと決まれば急いで行かないとね。
こうして漆黒の谷の底をありったけの火力でオーバーキルの瞬殺してサクサク魔物をねじ伏せて進むのであった。
ここは…どこ?
辺りを見回すと薄暗い両脇は壁の底のような場所。
高さは10mくらいあり幅も5m程で日もさほど入らないようでジメジメした場所であった。
なぜこんな場所にいるのかを考えてみるがそもそも余り記憶がないのであるから考えるだけ無駄のようだった。
底で記憶があるところまで遡ると栄養剤作りの後記憶がないのが判明したが、どうやらそのあと精神状態が良くなく移動などをして勝手に動きここまで来てしまったようである。
気分は夢遊病にでもなって後からこれしてたと聞かされるような感じなのだろうか?
自分で自分に不安を覚える。
俺は大丈夫なのかと…
凄く不安になっているのだが、何もしないと結局はこのままこの底にとどまるしかないので移動する事にした。
この谷はちょうど南北方向に伸びていそうなのでこのまま北に行くであろう方向に歩みを進める事にして、周りを確認しつつ自分の体も確認をしていった。とりあえず怪我は無さそうだ。装備も全部はしていなかったが、パワードスーツと釘打ち機は付けていたので最低限は武装していた様だ。
そりゃそうだよね。調合するのにフル武装なんてするわけないのだから、そのまま出てきたとしたらこれだけでもよく付けたもんだね。よく魔物に襲われなかったものだね。
まあいいかどうせ記憶が無かったんだし無事だったんだし、それよりも遅れた分急がないとないけないよね。
だいぶ遅れちゃったし、考えてる暇があるなら取り戻さないといけないね。
さて…街道はもう外れてしまってるだろうから、探検がてらここを進むとしよう。
おそらくはここは漆黒の谷の底に繋がってるだろうし、それならダークエルフの集落にでもたどり着くだろう。
そんな事を思いながら暫く歩くとやはりすんなり進ませてくれないですね。
前方に現れたのは全長20mはありそうな大蛇がとぐろを巻いていた。
しかも進路を塞いでくれているので、戦闘は避けられなさそうである。
まだ向こうは気づいてはいない。
これは先制攻撃するしか無いか?
それなればまずはフル装備でスタンバイして主武装は杭打ち機。
直径約5cmの単管パイプくらいの杭を蒸気の爆発的な膨張力を使って打ち出して先手を取ろう。
水蒸気爆発的な膨張力は体積が1700倍になるからこの圧力を魔石の力で無理やり作り出して推進力に変えて長さ2mの杭が飛んでいくのである。
これが打つまでには時間がかかるから今回みたいな先制攻撃取れる場面にはもってこいである。
これで外したとしても左手に仕込まれた釘のマシンガンも似た仕組みで打ち出すものが釘になっただけで小型化されてる分連射が可能である。
今回の攻撃パターンは杭で先制その後即釘打ち弾幕で接近されたら削岩ブレードと油圧ハサミとグラインダーのコラボまで連携が想定している。
これで倒せなければ、右肩杭打ち機の再装填であるが蛇くらいの装甲なら必要無いのかな?
さあ考えてたって動かなければ意味が無い。
気づかれない間にギリギリまで接近して、目標まで30m…25m…20mまだいけるか?15m…そろそろ厳しいか?10mまで行って撃つとしよう。
歩幅を狭め慎重に14m…13m…12m…
zuzuzuz
!?
蛇が動いた!?
もう無理か…ここで打とう。
杭発車!バシュン!
勢いよく打ち出された杭はブレることなく直線でとぐろの二段目顔の下に向け飛んでいった。
蛇は射出音に反応して顔を上げたがその時にはすでに杭は着弾寸前。
蛇も回避を試みる様に動き始めたが避けることなくその胴体に深々突き刺さりその衝撃で蛇も後ろに弾けとび、たまたま後ろにあった壁に突き刺さり脱出不可能になってしまった様だ。
こうなればもう展開はワンサイドゲームになるかな?
油断は禁物だがオーバーキルになってもやりつくした方がいいだろう。
まずは予定通り釘をマシンガンの様に打ち出して弾幕を張るとしよう。
怖いのはもう尻尾の振り回しくらいしか無いと思うがなるべく削るとしよう。
pasupasupasupasu
一秒間に2発程度の発射速度だがそれでも弾幕としては十分効果がありそうだ。
顔面を狙って嫌らしい攻撃を入れてそれを逃れるのに尻尾が防御に振られてさらに接近のチャンスを生み、それに気付いた蛇が尻尾で薙ぎはらってくるが油圧ハサミで真剣白刃取り?身動きを封じたままにグラインダーと削岩ブレードでダブルアタック。
切り刻まれた蛇は思っていた以上に呆気なく沈黙して拍子抜けしてしまった。
攻撃は最大の防御ってやつですかね?
今更ながら火力特化で良かったのかな?
不意打ちされたら装甲薄いから大ダメージ受けて攻撃が沈黙する事になりはしないかな?
前も上から蛇が降ってきてSMチックに拘束されたなんてあったしね。
今度は少しパワードスーツに取り付けられる装甲用意しよう。
でもこれやるとますますゴーレムになりそうだけど…
それは仕方ないか。
あえてゴーレムっぽくすれば俺だと気づかれないかもしれないしね。
さ~さっさと進もう。そうと決まれば急いで行かないとね。
こうして漆黒の谷の底をありったけの火力でオーバーキルの瞬殺してサクサク魔物をねじ伏せて進むのであった。
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