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肉と魚と炭火と危険
ノンアルコールビール・テッチリ添え
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さて、あんこうの解体2日目の始まりだ。
昨夜は調子に乗って大量の酒を飲んでしまったが大半がビールだったお陰か二日酔いは避けられたぜ。
そして今夜は兄貴が言ってたアルコールのないビールをマリアに飲ませながらフグ鍋……の予定なんだが、ほぼ全員が参加しそうだな。
まあ家族の分のフグは確保したし、追加を作らせるなら食材のピストルは用意しろと言ってあるから俺だけ食えないって事はないだろ……多分。
「師匠、そろそろアングラーが到着します!」
「よし、早く準備を終わらせないとな」
何人かは既に疲れてる様に見えるが、俺とマレスにバコアさんはまだまだ余裕がある。
ノルマは増えそうだけど疲れた分だけビールが美味くなるからな、バコアさんもそれを知ってるからかやる気が凄い。
……でもこの理屈だとまだ酒を飲めないマレスが元気なのは何でだろうな?
ダニエルさんの子孫なら間違いなく酒には強いと思うが、今から試す訳にもいかんからなぁ。
ま、それは4年後の楽しみにしておこう。
「ほな、ウチも骨と顎に頬は取っとくからヌルヌルの確保を頼んだで」
「解りました!」
「任せろ」
例の入浴剤はあんこうが採れるこの時期にしか作れない、まだ兄貴の酒が売れなかった時期に始めたバコアさんの収入源らしいからな……
かといってそれだけを集めて貰うのは申し訳ないと自分で解体を始めた、とか言ってたか……まあ理由は何であれ腕があるなら有難い。
酒は既に生活には困らないぐらい売れてるとか言ってたけど入浴剤の人気が年々増えてるらしいし、金は稼げる内に稼いだ方がいいしな。
それに兄貴の嫁さんとあれば頼みを無下に断る訳にもいかんし、幾つか買ってウチの風呂で使おう。
美肌効果があると知れば可愛い妹も喜んで使うだろうし。
普通の入浴剤ならヌルヌルがなくても作れるだろうけど、これは言わないでおこう。
「という訳でロジー、俺とマレスにバコアさんが解体するアングラーの真下の樽には手を出すなよ」
「わ、解りました!」
……ふぅ、解体の様子は昨日もやったから割愛したがやっと終わったぜ。
今回の顎は塩焼き、頬はまた揚げるとしてメインはフグ鍋と決まっている。
米はマリアに頼んだし卵や調味料は可愛い妹に任せたから後は俺が作るだけだ。
「いやぁヌルヌル運んでもろてスマンなぁ、まさかウチのリアカーが壊れるたぁ予想外やったわ」
「かなり年季が入ってたみたいだしな、仕方ないって」
一時期とはいえ収入が不安定だった上にラム酒やビールで忙しかったろうからメンテする暇もなかったろうし、大半の原因が俺であるなら運ぶぐらいはやらねばならん。
夕飯の準備の前に金属加工で直せそうな所は見ておくけど、修理はちゃんとした職人にやって貰った方がいいだろうな。
頼んだラム酒は来月まで掛かるみたいだがジョニーさんやノースのオッサンが大量にビールを買ってたし、懐の心配はないだろう。
そもそもラム酒の代金はホップを渡した時に払ったけど。
「おお梅夫、何や夕飯にテッチリやるらしいやないか……ワイとカミはんにも食わせぇや」
「兄貴、食うのは構わんけど食材は……」
「ビールの褒美やゆーて女神はんから白菜の種をもろうてなぁ、まあウチで食う分だけっちゅー制限はあんねんけど……たった今増やした所や」
「遠慮はいらんから好きなだけ食っていけ」
賛否はあるがテッチリ、フグの鍋には白菜と豆腐が欠かせないからな……可愛い妹には夜の内に豆腐を頼んでおいた。
他は長ネギやニンジン、しいたけなんかがあるといいらしいがしいたけと長ネギはないしニンジンは高いから使わん。
「師匠、もしかしてテッチリとはピストルの鍋ですか?」
「ああ、シェラフに解体を頼んだピストルを鍋にして食おうと思ってな……マレスも食うか?」
「いいんですか!?」
ここに来てからマレスはずっと忙しそうでキャリが淋しがってたし、これぐらいは構うまい。
食材にしてもマレスは俺の弟子で可愛い妹の友達でキャリのお姉ちゃんと来れば必要ないだろ。
まあサーマとペグさんも確実に来るだろうが。
という訳でフグ鍋の時間だ。
酒飲み達には刺身とから揚げにベーコン、あんこう鍋まで用意したから文句はあるまい。
フグの刺身はちょいとつまんだが噛む程に味が出てくる、醤油よりポン酢で食った方が美味い白身だったな……来年は刺身用のフグも頼もう。
「カニの時にも思ったけど、こんな高級食材を気兼ねなく食べられる時が来るとは思わなかったなぁ……」
「日本に居た頃は稼ぎはまだしも俺に時間がなさ過ぎたからな、本当に申し訳なかった」
お陰で金が貯まってたまの買い出しを頼める訳だが、それとこれは話が別だ。
やはりクズ上司をもう1000000発は殴るべきだったか?
「……よし、煮えたぞ」
何か出汁と豆腐が黄金色に輝いていやがるんだが、食って大丈夫だよな?
それに白菜と肝心のフグも、まるで金箔を散らした様に輝いているんだが。
とりあえず小鉢にフグと豆腐、白菜を取って……タコパの時にも使ったポン酢を掛けて……よし。
「うっま……凄いなこれは」
「口ん中でホロホロと弾けて、旨味がぶわっと広がって……豆腐と野菜もピストルの味をよー吸っとるわぁ」
「幾ら噛んでも味が出てくる、けどピストル自体は淡白で、全然飽きない……あんな値段なのも納得の味」
これはから揚げや刺身にしただけじゃ解らなかった味だな……愛好家が必ず鍋で食っているのも納得だ。
やはり次は20匹は解体を頼まんと足りないかもしれん。
特にキャリがよく食っているから……ってキャリ、貴重な白子を一人で抱えるんじゃない。
ベーコンとエビフライも便乗するな。
「お、梅夫に頼まれたアルコールのないビールも冷えたで」
「お、もう冷えたのか……流石だなエビフライ、褒美のベーコンだ」
「ヒャッ!」
エビフライは魚も食うがやはり肉、特にベーコンの方が好きみたいだな。
「アルコールのないこれなら酔えないし今のマリアにも飲めるが……どうだ?」
「冷たくて、喉で弾ける感覚が堪らない、苦味も心地いい……熱々の鍋と交互に口にすると、無限に食べられそう」
やはりマリアもビールを気に入った様だな、これは本当に良い物だ。
出産が終わったらちゃんと酔えるビールも試して貰うが、まあ問題はないだろ。
「酔えないのに酒っちゅーんもおかしな話やけど、これならウチにも飲めるで」
え、まさかのタープもビールがイケるのか?
いや、タープは酔う感覚が苦手だとか言っていたからな……レクタさんの話によれば一口で二日酔いになるぐらい弱いとも。
味が嫌いでないなら改善の余地はありそうだけど、物が酒じゃ無理強いは出来なかったがこのアルコールのないビールならそれも解決する……マジで兄貴には感謝しかない。
「ああせやった、解っとるやろうけど次からは有料やで?」
「そりゃ兄貴にとっては商売だからな、幾らだ?」
「ビールは1樽1500バラン、アルコールがないんは1800バランやな」
アルコールない方が高いのか……まあ普通より手間が増えてるらしいから仕方ない。
「これと同じ物なら……30樽お願いする、それと酔える方のビールも3樽、こっちは目印も付けて欲しい」
「まいど!」
まさかのマリアが即決で爆買い……だと!?
「ウメオ、このビールはどっちも同じ味だと聞いた、だからこれなら目の前で飲んでもいい」
まさかまさかの禁酒解禁!?
ビールだけという制限はあれど全く飲めないよりは断然いい。
もう兄貴に足を向けて寝られんな……帰ったら忘れてそうだが。
ビールも有難いが今はフグだ、締めの雑炊はそろそろか?
「よし、卵に火が通ったぞ」
「凄い……卵やお米もピカピカに輝いてます!」
さて味は……ヤバいな、フグの身を食うよりもこっちの方が旨味がよく解るぞ。
鍋の締めといえば雑炊の他にうどんやラーメン、パスタなんかもあるがフグの場合は決まって雑炊だったのは疑問だったけど……これなら納得だ。
「こらぁ飲んだ後の締めに最適やな、また酒が進んでまうわ」
おい兄貴、飲んだ後の締めを食って更に飲もうとするんじゃねぇ。
再会して間もないのにアル中でポックリ逝かれたら反応に困るぞ。
「安心しぃや、明日は旦那の休肝日やから」
「週に一度はそうやって飲めへん日があるさかいなぁ……まあ明けの酒が美味いからやれとるし、ノンアルコールビールも作れたから平気やろ」
成程な、休肝日があるなら大丈夫か。
てかノンアルコールビールは休肝日の為の物だったのかよ、マリアの為にもなってるから買うけど。
「お兄ちゃん、お兄さんも早く食べないと雑炊がなくなるよ」
ちょっ、少しぐらい残せや!
おのれ、こうなったら来年は30匹ぐらい頼んでたっぷり食ってやる!
昨夜は調子に乗って大量の酒を飲んでしまったが大半がビールだったお陰か二日酔いは避けられたぜ。
そして今夜は兄貴が言ってたアルコールのないビールをマリアに飲ませながらフグ鍋……の予定なんだが、ほぼ全員が参加しそうだな。
まあ家族の分のフグは確保したし、追加を作らせるなら食材のピストルは用意しろと言ってあるから俺だけ食えないって事はないだろ……多分。
「師匠、そろそろアングラーが到着します!」
「よし、早く準備を終わらせないとな」
何人かは既に疲れてる様に見えるが、俺とマレスにバコアさんはまだまだ余裕がある。
ノルマは増えそうだけど疲れた分だけビールが美味くなるからな、バコアさんもそれを知ってるからかやる気が凄い。
……でもこの理屈だとまだ酒を飲めないマレスが元気なのは何でだろうな?
ダニエルさんの子孫なら間違いなく酒には強いと思うが、今から試す訳にもいかんからなぁ。
ま、それは4年後の楽しみにしておこう。
「ほな、ウチも骨と顎に頬は取っとくからヌルヌルの確保を頼んだで」
「解りました!」
「任せろ」
例の入浴剤はあんこうが採れるこの時期にしか作れない、まだ兄貴の酒が売れなかった時期に始めたバコアさんの収入源らしいからな……
かといってそれだけを集めて貰うのは申し訳ないと自分で解体を始めた、とか言ってたか……まあ理由は何であれ腕があるなら有難い。
酒は既に生活には困らないぐらい売れてるとか言ってたけど入浴剤の人気が年々増えてるらしいし、金は稼げる内に稼いだ方がいいしな。
それに兄貴の嫁さんとあれば頼みを無下に断る訳にもいかんし、幾つか買ってウチの風呂で使おう。
美肌効果があると知れば可愛い妹も喜んで使うだろうし。
普通の入浴剤ならヌルヌルがなくても作れるだろうけど、これは言わないでおこう。
「という訳でロジー、俺とマレスにバコアさんが解体するアングラーの真下の樽には手を出すなよ」
「わ、解りました!」
……ふぅ、解体の様子は昨日もやったから割愛したがやっと終わったぜ。
今回の顎は塩焼き、頬はまた揚げるとしてメインはフグ鍋と決まっている。
米はマリアに頼んだし卵や調味料は可愛い妹に任せたから後は俺が作るだけだ。
「いやぁヌルヌル運んでもろてスマンなぁ、まさかウチのリアカーが壊れるたぁ予想外やったわ」
「かなり年季が入ってたみたいだしな、仕方ないって」
一時期とはいえ収入が不安定だった上にラム酒やビールで忙しかったろうからメンテする暇もなかったろうし、大半の原因が俺であるなら運ぶぐらいはやらねばならん。
夕飯の準備の前に金属加工で直せそうな所は見ておくけど、修理はちゃんとした職人にやって貰った方がいいだろうな。
頼んだラム酒は来月まで掛かるみたいだがジョニーさんやノースのオッサンが大量にビールを買ってたし、懐の心配はないだろう。
そもそもラム酒の代金はホップを渡した時に払ったけど。
「おお梅夫、何や夕飯にテッチリやるらしいやないか……ワイとカミはんにも食わせぇや」
「兄貴、食うのは構わんけど食材は……」
「ビールの褒美やゆーて女神はんから白菜の種をもろうてなぁ、まあウチで食う分だけっちゅー制限はあんねんけど……たった今増やした所や」
「遠慮はいらんから好きなだけ食っていけ」
賛否はあるがテッチリ、フグの鍋には白菜と豆腐が欠かせないからな……可愛い妹には夜の内に豆腐を頼んでおいた。
他は長ネギやニンジン、しいたけなんかがあるといいらしいがしいたけと長ネギはないしニンジンは高いから使わん。
「師匠、もしかしてテッチリとはピストルの鍋ですか?」
「ああ、シェラフに解体を頼んだピストルを鍋にして食おうと思ってな……マレスも食うか?」
「いいんですか!?」
ここに来てからマレスはずっと忙しそうでキャリが淋しがってたし、これぐらいは構うまい。
食材にしてもマレスは俺の弟子で可愛い妹の友達でキャリのお姉ちゃんと来れば必要ないだろ。
まあサーマとペグさんも確実に来るだろうが。
という訳でフグ鍋の時間だ。
酒飲み達には刺身とから揚げにベーコン、あんこう鍋まで用意したから文句はあるまい。
フグの刺身はちょいとつまんだが噛む程に味が出てくる、醤油よりポン酢で食った方が美味い白身だったな……来年は刺身用のフグも頼もう。
「カニの時にも思ったけど、こんな高級食材を気兼ねなく食べられる時が来るとは思わなかったなぁ……」
「日本に居た頃は稼ぎはまだしも俺に時間がなさ過ぎたからな、本当に申し訳なかった」
お陰で金が貯まってたまの買い出しを頼める訳だが、それとこれは話が別だ。
やはりクズ上司をもう1000000発は殴るべきだったか?
「……よし、煮えたぞ」
何か出汁と豆腐が黄金色に輝いていやがるんだが、食って大丈夫だよな?
それに白菜と肝心のフグも、まるで金箔を散らした様に輝いているんだが。
とりあえず小鉢にフグと豆腐、白菜を取って……タコパの時にも使ったポン酢を掛けて……よし。
「うっま……凄いなこれは」
「口ん中でホロホロと弾けて、旨味がぶわっと広がって……豆腐と野菜もピストルの味をよー吸っとるわぁ」
「幾ら噛んでも味が出てくる、けどピストル自体は淡白で、全然飽きない……あんな値段なのも納得の味」
これはから揚げや刺身にしただけじゃ解らなかった味だな……愛好家が必ず鍋で食っているのも納得だ。
やはり次は20匹は解体を頼まんと足りないかもしれん。
特にキャリがよく食っているから……ってキャリ、貴重な白子を一人で抱えるんじゃない。
ベーコンとエビフライも便乗するな。
「お、梅夫に頼まれたアルコールのないビールも冷えたで」
「お、もう冷えたのか……流石だなエビフライ、褒美のベーコンだ」
「ヒャッ!」
エビフライは魚も食うがやはり肉、特にベーコンの方が好きみたいだな。
「アルコールのないこれなら酔えないし今のマリアにも飲めるが……どうだ?」
「冷たくて、喉で弾ける感覚が堪らない、苦味も心地いい……熱々の鍋と交互に口にすると、無限に食べられそう」
やはりマリアもビールを気に入った様だな、これは本当に良い物だ。
出産が終わったらちゃんと酔えるビールも試して貰うが、まあ問題はないだろ。
「酔えないのに酒っちゅーんもおかしな話やけど、これならウチにも飲めるで」
え、まさかのタープもビールがイケるのか?
いや、タープは酔う感覚が苦手だとか言っていたからな……レクタさんの話によれば一口で二日酔いになるぐらい弱いとも。
味が嫌いでないなら改善の余地はありそうだけど、物が酒じゃ無理強いは出来なかったがこのアルコールのないビールならそれも解決する……マジで兄貴には感謝しかない。
「ああせやった、解っとるやろうけど次からは有料やで?」
「そりゃ兄貴にとっては商売だからな、幾らだ?」
「ビールは1樽1500バラン、アルコールがないんは1800バランやな」
アルコールない方が高いのか……まあ普通より手間が増えてるらしいから仕方ない。
「これと同じ物なら……30樽お願いする、それと酔える方のビールも3樽、こっちは目印も付けて欲しい」
「まいど!」
まさかのマリアが即決で爆買い……だと!?
「ウメオ、このビールはどっちも同じ味だと聞いた、だからこれなら目の前で飲んでもいい」
まさかまさかの禁酒解禁!?
ビールだけという制限はあれど全く飲めないよりは断然いい。
もう兄貴に足を向けて寝られんな……帰ったら忘れてそうだが。
ビールも有難いが今はフグだ、締めの雑炊はそろそろか?
「よし、卵に火が通ったぞ」
「凄い……卵やお米もピカピカに輝いてます!」
さて味は……ヤバいな、フグの身を食うよりもこっちの方が旨味がよく解るぞ。
鍋の締めといえば雑炊の他にうどんやラーメン、パスタなんかもあるがフグの場合は決まって雑炊だったのは疑問だったけど……これなら納得だ。
「こらぁ飲んだ後の締めに最適やな、また酒が進んでまうわ」
おい兄貴、飲んだ後の締めを食って更に飲もうとするんじゃねぇ。
再会して間もないのにアル中でポックリ逝かれたら反応に困るぞ。
「安心しぃや、明日は旦那の休肝日やから」
「週に一度はそうやって飲めへん日があるさかいなぁ……まあ明けの酒が美味いからやれとるし、ノンアルコールビールも作れたから平気やろ」
成程な、休肝日があるなら大丈夫か。
てかノンアルコールビールは休肝日の為の物だったのかよ、マリアの為にもなってるから買うけど。
「お兄ちゃん、お兄さんも早く食べないと雑炊がなくなるよ」
ちょっ、少しぐらい残せや!
おのれ、こうなったら来年は30匹ぐらい頼んでたっぷり食ってやる!
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