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エルフで菜食主義だったら駄目なのかよ
野菜狂信者との対話・生牡蠣添え
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さて、いよいよ貝を生でやる時が来た。
既に大量のカキは殻を剥かれているし、コメ酒は冷たいままとややぬるめに温めたのを準備したから後は食って飲むだけだ。
「ボーイ、この世界にホースラディッシュはないからワインビネガーとチリソースの出来損ないでやろうぜ」
ワインビネガーは前に聞いたレモンのワインを酸化させた奴だろうけど、チリソースの出来損ないって……ああ、酒屋のあいつがよく使ってた辛味しかないソースか。
それ2500バランもするとか聞いたんだが、よく買えたな。
「あら、ジョニーは私の好みをよく理解しているわね」
あれは野菜狂信者側のロリババア……本当に来たのか。
「おお、来てくれたかフィオレ」
「フフ、私が他ならぬ貴方のお誘いを断る訳がないじゃない」
昨夜は敵でも味方でもないとか聞いた気がするんだが普通に仲が良さそうだな。
まあ話が出来るんなら良い方がやり易いけど。
「おっと、紹介しよう……このボーイがウメオ、ダニエルの最後を看取った男だ」
「そう……やっぱりダニエルだけは来れなかったのね」
「ボーイ、フィオレはあのメンバーの遺言を集めてくれていたんだ」
そうか、この人のお陰でメンバーの足取りが掴めたって訳か。
何でそんな事をしてくれたのかは気になるが今はトゥール様の無茶振りを達成するのが優先だ、あるかは知らんが次の機会に聞こう。
「ジョニーから聞いてるでしょうけど私はフィオレ、ヴィガン族の穏健派を率いているわ」
「穏健派……野菜狂信者にそんな連中が居たのか?」
「狂信者とは失礼ね、確かに過激派はそう呼ばれても仕方ない事をしているけど……穏健派と中立派は他人に菜食を強要したりしないわよ」
成程、確かに元居た世界でも菜食を強要する野菜狂信者は過激派と言われていた。
奴等は声と主語が無駄に大きいから全体の意見と取られて敵を増やす……そりゃ一緒にされたくないよな。
「因みにフィオレはかつてカーニズのレディとダニエルを奪い合っていてな」
「当時の制度は一夫一妻だったから、私がフラれて終わったわ」
マジか……やはりダニエルさんはこの世界でモテていたのか。
お、このキンキンに冷やしたカキはやはり生が美味いな。
「そういえば坊や、ジョニーから聞いた話だと過激派と何度も接触しては肉を無理矢理食べさせているみたいね?」
「それがトゥール様からの指示だからな、謝らないぞ……ってか俺を坊やと呼ぶな」
「謝る必要はないわ、むしろ過激派の弱体化に繋がるから遠慮なくやっちゃって頂戴……それと私からしたらジョニーだって充分坊やなんだから、名前で呼ばれたいなら認めさせてみなさいな」
野菜狂信者も一枚岩じゃないって訳か……
まあ確かに過激派が弱れば穏健派なり中立派なりが台頭に立つだろうからな。
そうなれば祭りやイベントでのバーベキューを邪魔される事は減るだろうし、このロリババアと一緒にたっぷりと肉を食わせてやろう。
……それにしてもこのロリババア、カキにビネガーは一切使わずあの辛味しかないソースをドバドバ掛けて食ってやがる。
もしかしたらグリルやアンカーより辛味に強いのか?
「はぁ、このほんのりと温かいコメ酒が辛味を付けたカキによく合うわぁ」
何で見た目は子供のロリババアがそんな色気のある反応を出せるんだ……
いや、これは気にしたら駄目な奴だな。
ってかその量は辛味を付けたなんてレベルじゃねぇぞ。
「所で坊や、貴方はアメーラという名前に心当たりはあるかしら?」
「アメーラ……はて?」
何処かで聞いた事がある様な、ない様な……心の底からどうでもいい様な。
「あぁ、本当に名前を覚えてないのね……元過激派で坊やと何度も接触していたらしい先鋭よ」
……ああ、あのイベントごとに絡んで来やがる野菜狂信者か。
そういやそんな感じの名前だったな。
って、元?
「彼はつい最近、私達穏健派に加わったのよ……これ以上子供達をふるいに掛ける真似はしたくないって言ってね」
「あの集落に子供を追いやっていたのは過激派だったのか」
「まあ坊やに対して個人的な恨みが積ってはいたけど……他はそれなりに優秀だったし、感謝するわ」
俺はバーベキューで肉や魚を食わせただけなんだが……まあいいか。
穏健派になったというなら次からちゃんと名前で呼びつつ肉を食わせてやろう。
というか俺と相対して肉や魚を食わないなんてありえんからな。
「私からの質問はこれが最後よ、ダニエルの最後は……どうだったのかしら?」
「ダニエルさんは……最後に酒を飲みながら【心残りはあるが満足のいく人生だった、後は天国で肉を焼き、酒を用意しながら友が来るのを待とう】と言っていたよ」
「……そう、ダニエルらしいわ」
きっと心残りはこの世界に残した奥さんの事だろうな。
そして多分だが……ダニエルさんが言う友にこの人も入っている、そんな気がする。
「それじゃ質問させて貰うが……俺が聞きたいのは【過激派の規模】、【過激派の目的】、【穏健派と中立派の目的】だ」
「そうね、先の2つは後日私より詳しい人に説明させましょう……最後の穏健派と中立派の目的だけど、中立派は【これまで通り過干渉を避けて過ごす事】、穏健派は【他部族との共存】が目的よ」
「中立派は現実的だと思うが……これまでの行いからして共存は限りなく難しくないか?」
もし実現できるんなら金髪という理由だけで避けられていたアンカーが今まで独身なんて事はなかっただろうに。
いや、アンカーの場合は態度の悪さも影響してるだろうけど。
「だからこそやるのよ、それにこれはあの時ダニエルが掲げていた目標でもあったんだから」
マジかよダニエルさん……言われてみれば野菜狂信者が動画にアンチコメントを残しても一切反論せず、かつ消さずに笑っていやがったからなぁ。
バーベキュー中に野菜狂信者がデモに来たら他のメンバーを引き連れて殴り掛かっていたけど。
「ま、そういう訳だ……俺も協力はしてやるがフィオレの目的を果たすにはボーイの頑張りが必要だ」
「まあ、バーベキューしか能のない俺が役に立つなら幾らでも野菜狂信者に肉を食わせてやるよ」
「頼もしいわね……それなら来週、詳しい人を連れてケンタンに出向くからダニエルの得意料理だったハンバーガー、それと坊やの得意なウシ肉料理を作って頂戴、ミディアムレアでね」
「その場には俺も参加するからな、ちゃんと用意しておけよ」
ダニエルさんのハンバーガーに俺の得意な牛肉料理をミディアムレアか……お安い御用だ。
って生ガキがもうなくなっていやがった!
よく見ればジョニーさんとロリババアの眼前に山の様な殻……そしてまだ剥いてない大量のカキとなると、殆ど食ってない俺に剥けってか?
チクショウ、もう少しぐらい食いたいから剥くしかねぇ。
既に大量のカキは殻を剥かれているし、コメ酒は冷たいままとややぬるめに温めたのを準備したから後は食って飲むだけだ。
「ボーイ、この世界にホースラディッシュはないからワインビネガーとチリソースの出来損ないでやろうぜ」
ワインビネガーは前に聞いたレモンのワインを酸化させた奴だろうけど、チリソースの出来損ないって……ああ、酒屋のあいつがよく使ってた辛味しかないソースか。
それ2500バランもするとか聞いたんだが、よく買えたな。
「あら、ジョニーは私の好みをよく理解しているわね」
あれは野菜狂信者側のロリババア……本当に来たのか。
「おお、来てくれたかフィオレ」
「フフ、私が他ならぬ貴方のお誘いを断る訳がないじゃない」
昨夜は敵でも味方でもないとか聞いた気がするんだが普通に仲が良さそうだな。
まあ話が出来るんなら良い方がやり易いけど。
「おっと、紹介しよう……このボーイがウメオ、ダニエルの最後を看取った男だ」
「そう……やっぱりダニエルだけは来れなかったのね」
「ボーイ、フィオレはあのメンバーの遺言を集めてくれていたんだ」
そうか、この人のお陰でメンバーの足取りが掴めたって訳か。
何でそんな事をしてくれたのかは気になるが今はトゥール様の無茶振りを達成するのが優先だ、あるかは知らんが次の機会に聞こう。
「ジョニーから聞いてるでしょうけど私はフィオレ、ヴィガン族の穏健派を率いているわ」
「穏健派……野菜狂信者にそんな連中が居たのか?」
「狂信者とは失礼ね、確かに過激派はそう呼ばれても仕方ない事をしているけど……穏健派と中立派は他人に菜食を強要したりしないわよ」
成程、確かに元居た世界でも菜食を強要する野菜狂信者は過激派と言われていた。
奴等は声と主語が無駄に大きいから全体の意見と取られて敵を増やす……そりゃ一緒にされたくないよな。
「因みにフィオレはかつてカーニズのレディとダニエルを奪い合っていてな」
「当時の制度は一夫一妻だったから、私がフラれて終わったわ」
マジか……やはりダニエルさんはこの世界でモテていたのか。
お、このキンキンに冷やしたカキはやはり生が美味いな。
「そういえば坊や、ジョニーから聞いた話だと過激派と何度も接触しては肉を無理矢理食べさせているみたいね?」
「それがトゥール様からの指示だからな、謝らないぞ……ってか俺を坊やと呼ぶな」
「謝る必要はないわ、むしろ過激派の弱体化に繋がるから遠慮なくやっちゃって頂戴……それと私からしたらジョニーだって充分坊やなんだから、名前で呼ばれたいなら認めさせてみなさいな」
野菜狂信者も一枚岩じゃないって訳か……
まあ確かに過激派が弱れば穏健派なり中立派なりが台頭に立つだろうからな。
そうなれば祭りやイベントでのバーベキューを邪魔される事は減るだろうし、このロリババアと一緒にたっぷりと肉を食わせてやろう。
……それにしてもこのロリババア、カキにビネガーは一切使わずあの辛味しかないソースをドバドバ掛けて食ってやがる。
もしかしたらグリルやアンカーより辛味に強いのか?
「はぁ、このほんのりと温かいコメ酒が辛味を付けたカキによく合うわぁ」
何で見た目は子供のロリババアがそんな色気のある反応を出せるんだ……
いや、これは気にしたら駄目な奴だな。
ってかその量は辛味を付けたなんてレベルじゃねぇぞ。
「所で坊や、貴方はアメーラという名前に心当たりはあるかしら?」
「アメーラ……はて?」
何処かで聞いた事がある様な、ない様な……心の底からどうでもいい様な。
「あぁ、本当に名前を覚えてないのね……元過激派で坊やと何度も接触していたらしい先鋭よ」
……ああ、あのイベントごとに絡んで来やがる野菜狂信者か。
そういやそんな感じの名前だったな。
って、元?
「彼はつい最近、私達穏健派に加わったのよ……これ以上子供達をふるいに掛ける真似はしたくないって言ってね」
「あの集落に子供を追いやっていたのは過激派だったのか」
「まあ坊やに対して個人的な恨みが積ってはいたけど……他はそれなりに優秀だったし、感謝するわ」
俺はバーベキューで肉や魚を食わせただけなんだが……まあいいか。
穏健派になったというなら次からちゃんと名前で呼びつつ肉を食わせてやろう。
というか俺と相対して肉や魚を食わないなんてありえんからな。
「私からの質問はこれが最後よ、ダニエルの最後は……どうだったのかしら?」
「ダニエルさんは……最後に酒を飲みながら【心残りはあるが満足のいく人生だった、後は天国で肉を焼き、酒を用意しながら友が来るのを待とう】と言っていたよ」
「……そう、ダニエルらしいわ」
きっと心残りはこの世界に残した奥さんの事だろうな。
そして多分だが……ダニエルさんが言う友にこの人も入っている、そんな気がする。
「それじゃ質問させて貰うが……俺が聞きたいのは【過激派の規模】、【過激派の目的】、【穏健派と中立派の目的】だ」
「そうね、先の2つは後日私より詳しい人に説明させましょう……最後の穏健派と中立派の目的だけど、中立派は【これまで通り過干渉を避けて過ごす事】、穏健派は【他部族との共存】が目的よ」
「中立派は現実的だと思うが……これまでの行いからして共存は限りなく難しくないか?」
もし実現できるんなら金髪という理由だけで避けられていたアンカーが今まで独身なんて事はなかっただろうに。
いや、アンカーの場合は態度の悪さも影響してるだろうけど。
「だからこそやるのよ、それにこれはあの時ダニエルが掲げていた目標でもあったんだから」
マジかよダニエルさん……言われてみれば野菜狂信者が動画にアンチコメントを残しても一切反論せず、かつ消さずに笑っていやがったからなぁ。
バーベキュー中に野菜狂信者がデモに来たら他のメンバーを引き連れて殴り掛かっていたけど。
「ま、そういう訳だ……俺も協力はしてやるがフィオレの目的を果たすにはボーイの頑張りが必要だ」
「まあ、バーベキューしか能のない俺が役に立つなら幾らでも野菜狂信者に肉を食わせてやるよ」
「頼もしいわね……それなら来週、詳しい人を連れてケンタンに出向くからダニエルの得意料理だったハンバーガー、それと坊やの得意なウシ肉料理を作って頂戴、ミディアムレアでね」
「その場には俺も参加するからな、ちゃんと用意しておけよ」
ダニエルさんのハンバーガーに俺の得意な牛肉料理をミディアムレアか……お安い御用だ。
って生ガキがもうなくなっていやがった!
よく見ればジョニーさんとロリババアの眼前に山の様な殻……そしてまだ剥いてない大量のカキとなると、殆ど食ってない俺に剥けってか?
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