108 / 122
決戦
VSヤギ ※翡翠視点
しおりを挟む
「御姉様、もう蛇は居ませんよ?今の御姉様も可愛いんですが何時もの凛々しい御姉様に戻って下さいね?」
「ホントに?ホントにもう居ない?」
「ああ……御姉様が可愛過ぎて鼻から樹液が!」
「へび、もういないよ!」
「キュー!」
……ふぅ、まさかあんなにおっきいヘビが居たなんて。
私ってヘビだけはどうしても苦手なんだよね。
観賞魚だった頃に食べられかけた恐怖が未だに忘れられないから。
後リーア、私の服に樹液を垂らすの止めて。
「アルジー!ショウキニモドッタンナラ、シジヲダシテクレヨ!」
おっといけない、ピーニャが1羽で足止めしてくれてたんだね。
後でお高いお肉を買って……って、ご褒美はキュアちゃんと合流してからでいっか。
私は料理が出来ないし、ライコも荷車の見張りに残して来ちゃったからね。
「メェーッ!」
さてさて、お嬢様の造った幻獣もどきはどれぐらいの強さか……確かめてみましょうか。
ナクアちゃんは及第点だったけど、単体では戦闘に向いてなかったしね。
「よし……クル、周囲に【結界】!」
「キュー!」
うん、これで森に被害は出ないでしょ……多分。
「ロシンは【炎縛】!ピーニャは【風陣】!」
「くぉーん!」
「グルッヒャー!」
これぞナクアちゃんを見てて思い付いた、ロシンとピーニャの合体技能……炎の竜巻!
ウチの子達は我が強いから融合なんて出来ないけど、チームワークならバッチリ!
ピーニャとロシンはナクアちゃんと融合してたけど、それはそれ。
まあこれは普通に使ったら辺りを火の海にしちゃうだろうけど、クルの障壁があれば問題ないし、場所が森ならリーアに丸投げすれば何とかなるでしょ。
「……メェーッ!」
ん?
あの幻獣もどき、一瞬大きくなったと思ったら……子供を生んでる!?
「メェーッ!?」
しかも子供が炎の竜巻を食べてる!
え……どういう事なの?
って子供が次々と此方に向かって来てるし!
「リーア、【拘束】!」
「は、はい!」
これで良……リーアの弦が食べられちゃってる!
何なの……炎の竜巻にリーアの弦まで食べるって、雑食なんて物じゃないよ?
……少し調べる必要があるかな?
「クルとロシンは私に着いて来て……ピーニャ、リーア、ちょっとだけあの子ヤギを足止めしてて!」
「マカセロ!」
「わ、解りました!」
よし、急いで回り込んで……
「クル、10秒でいいから親(?)を障壁に閉じ込めて!」
「キュー!」
さて、本来なら契約してない幻獣にサーチを使うのは反則なんだけど……今回はそうも言ってられないか。
何々……ニグラス、雌、3歳、ってこの辺はどうでもいいよ。
技能は【高速出産】と【グラトニー】の2つ……それに魔力耐性まであるみたいだね。
グラトニー……確か金属以外なら何でも食べられるっていうスライムの生態みたいな技能だったっけ。
炎の竜巻やリーアの弦を食べたのはこの技能があったからだね。
でも何より厄介なのは高速出産……1度に最大で千匹まで産めて、しかも1匹でも残ってれば死骸を食べて急成長するって酷すぎる!
「……メェーッ!」
しまった、障壁が!
「クル、【炎幕】!」
「くぉーん!」
今の内に合流して……どうやって戦えばいいのこれ?
魔力耐性があるから魔法も効かないとなればウチのメンバーで対処が出来るのは盾を使うアプさんと、鋼属性を身に付けたキュアちゃんぐらいじゃない?
さてはお嬢様、このヤギはアプさんにぶつけるつもりだったね?
そして私にはあのヘビを……やっぱり後で折檻しなきゃ。
あのヘビは私にぶつけるつもりだったとすれば今頃アプさんも苦戦してるかもしれないし、早めに倒さなきゃなんだけど……
生憎私は武器を持ってないし、私と契約した皆も金属は使わないからなぁ。
ライコだけは鍋や包丁を使える様になったけど、あれは武器じゃないし。
そもそもライコも荷車の見張りに残しちゃったしね。
……なら、ここはアルケミストらしく行きますか。
「ピーニャとロシンは引き続き足止め、クルは皆を援護して!それとリーアは今から私が言う物を即座に生やして!」
「え、御姉様?生やしてって……種か苗は?」
「気合いで何とかして!」
「無茶振りが酷すぎます!でもそんな御姉様がステキ!?」
失礼な……気合いがあれば観賞魚だって人魚になれるんだよ?
それに比べたら無から薬草を生やすぐらい無茶なんかじゃないでしょ。
「はい御姉様、指定された諸々の植物が生えました!」
「そしたら私の荷物から緑の瓶と赤紫の錠剤、それと小麦粉にリーアの樹液を出して!」
「あの……流石に私の樹液は興奮しないと出ないんですけど?」
「ああもう!胸なら触っていいから急いで!」
「喜んで!?」
よし、各種の薬草に錠剤を一緒に乳鉢で混ぜて、同量の樹液を混ぜて、小麦粉と一緒に緑の瓶に摘めて蓋をして……と。
「【精製、気化】……これで良し!ってリーアはいつまで触ってるの!」
「ああ、待ってもう少し……」
「今はまだ戦闘中だから!」
全くもう……リーアはこれがなければ可愛い子なのに。
まあ仕方ないか……リーアと契約した時はほぼ口説く様な形になってたし。
当時はアルケミストになったばかりなのもあって、ドリアードがどうしても欲しかったんだよねぇ……今思えばもう少しやり様があった気がする。
「皆、戻って!」
「グルッヒャー!」
「つかれたー!」
「キュー!」
よしよし、皆疲れてるけど怪我はしてないね。
悪いけどもうちょっとだけ頑張って、特にピーニャ。
この瓶はヤギを目掛けて投げて、よし!
「ピーニャ、あの瓶に【風弾】!」
「トリヅカイガアライゾアルジ!ウツケドヨ!」
風弾で瓶を割って、気化した中身がヤギの周辺に……よし!
中身は予め気体にして、小麦粉も混ぜたから目で見える様になってるよ。
「クル、あの白い粉がこっちに来ない様にして!」
「キュー!」
「ピーニャ、風で白い粉を親ヤギに向け続けて!」
「コレデオレノマリョクハホボ0ダァ!」
ホントごめん……キュアちゃんと合流したら美味しいクックー肉をあげるから頑張って。
「メ……メェー……ッ!」
おっと、子ヤギが次々と倒れて痙攣してるね。
生やして貰ったのは薬草ではあるけどヤギにとっては毒になる植物、それに薬効を増幅させるリーアの樹液を混ぜたから幻獣もどきにも効果はあったよ。
親ヤギも大分弱って来たみたいだし、頃合いかな?
赤紫の錠剤を混ぜたから水晶の位置に痣が出る筈だけど……見えた!
「リーア、あの痣に【土槍】!」
「はい!」
うん、何だかんだでリーアは優秀だね……ちゃんと痣を貫いて水晶を抜き取ってくれたよ。
本当にこの性格さえなければなぁ……
「……ふぅ、これで皆回復出来たかな?」
「ロシン、げんきになった!」
「グルッヒャー!」
「キュー!」
良かった、手持ちの薬が足りてくれて。
流石に今から調合するとリーアが魔力切れで瀕死になるし、実を言うと私の魔力もヤバかったんだよね。
「……あの御姉様?私だけ薬を貰っていないんですけど?」
「私の胸を触ってたんだから大丈夫でしょ?」
幾ら戦闘中で急ぎだったからって、タダで触らせる訳がないじゃん。
本当に死にかけない限りはそのまま放置するよ。
「酷いです御姉様!」
「ジゴウジトクダバカタレ」
「りーあがわるい!」
「キュー」
うんうん、皆もちゃんと解ってるねぇ。
「そっちも終わったのかい?」
「アプさんも終わったみたいだね……って赤っ!?」
「ん?ああ、あの蛇の返り血だよ……洗ってる暇も、水もなかったからねぇ」
うわぁ……相当苦戦したのが解るよ。
ん?ヘビの血って確か……
「アプさん、何か身体に異常はない?」
「ああ……やけにポカポカするというか、熱いというか」
やっぱり……ヘビの血って精力剤になるからね。
幻獣もどきといえど効果は普通のヘビと変わらないらしい。
えっと確か以前タクァやリーアに飲ませた鎮静剤は……よしあった。
「悪い事は言わないから、今日はこれを飲んで安静にして……出発は明日にした方がいいよ」
「よく解らないけど……アルケミストのあんたがそう言うんなら従っとくよ」
あのまま放っておいたらリーアの餌食になってしまう可能性が高いからね……本当に。
普段のアプさんなら返り討ちに出来るだろうけど、発情した場合は勝てる保証が出来ないし。
何にせよこれで4体中2体は始末出来た……後はロウくんとコカちゃん次第かな。
といっても1番心配なのは……やっぱりキュアちゃんだねぇ。
一応リーアに偶然を装いながら訓練してあげてって指示はしたけど、どうなる事やら。
「ホントに?ホントにもう居ない?」
「ああ……御姉様が可愛過ぎて鼻から樹液が!」
「へび、もういないよ!」
「キュー!」
……ふぅ、まさかあんなにおっきいヘビが居たなんて。
私ってヘビだけはどうしても苦手なんだよね。
観賞魚だった頃に食べられかけた恐怖が未だに忘れられないから。
後リーア、私の服に樹液を垂らすの止めて。
「アルジー!ショウキニモドッタンナラ、シジヲダシテクレヨ!」
おっといけない、ピーニャが1羽で足止めしてくれてたんだね。
後でお高いお肉を買って……って、ご褒美はキュアちゃんと合流してからでいっか。
私は料理が出来ないし、ライコも荷車の見張りに残して来ちゃったからね。
「メェーッ!」
さてさて、お嬢様の造った幻獣もどきはどれぐらいの強さか……確かめてみましょうか。
ナクアちゃんは及第点だったけど、単体では戦闘に向いてなかったしね。
「よし……クル、周囲に【結界】!」
「キュー!」
うん、これで森に被害は出ないでしょ……多分。
「ロシンは【炎縛】!ピーニャは【風陣】!」
「くぉーん!」
「グルッヒャー!」
これぞナクアちゃんを見てて思い付いた、ロシンとピーニャの合体技能……炎の竜巻!
ウチの子達は我が強いから融合なんて出来ないけど、チームワークならバッチリ!
ピーニャとロシンはナクアちゃんと融合してたけど、それはそれ。
まあこれは普通に使ったら辺りを火の海にしちゃうだろうけど、クルの障壁があれば問題ないし、場所が森ならリーアに丸投げすれば何とかなるでしょ。
「……メェーッ!」
ん?
あの幻獣もどき、一瞬大きくなったと思ったら……子供を生んでる!?
「メェーッ!?」
しかも子供が炎の竜巻を食べてる!
え……どういう事なの?
って子供が次々と此方に向かって来てるし!
「リーア、【拘束】!」
「は、はい!」
これで良……リーアの弦が食べられちゃってる!
何なの……炎の竜巻にリーアの弦まで食べるって、雑食なんて物じゃないよ?
……少し調べる必要があるかな?
「クルとロシンは私に着いて来て……ピーニャ、リーア、ちょっとだけあの子ヤギを足止めしてて!」
「マカセロ!」
「わ、解りました!」
よし、急いで回り込んで……
「クル、10秒でいいから親(?)を障壁に閉じ込めて!」
「キュー!」
さて、本来なら契約してない幻獣にサーチを使うのは反則なんだけど……今回はそうも言ってられないか。
何々……ニグラス、雌、3歳、ってこの辺はどうでもいいよ。
技能は【高速出産】と【グラトニー】の2つ……それに魔力耐性まであるみたいだね。
グラトニー……確か金属以外なら何でも食べられるっていうスライムの生態みたいな技能だったっけ。
炎の竜巻やリーアの弦を食べたのはこの技能があったからだね。
でも何より厄介なのは高速出産……1度に最大で千匹まで産めて、しかも1匹でも残ってれば死骸を食べて急成長するって酷すぎる!
「……メェーッ!」
しまった、障壁が!
「クル、【炎幕】!」
「くぉーん!」
今の内に合流して……どうやって戦えばいいのこれ?
魔力耐性があるから魔法も効かないとなればウチのメンバーで対処が出来るのは盾を使うアプさんと、鋼属性を身に付けたキュアちゃんぐらいじゃない?
さてはお嬢様、このヤギはアプさんにぶつけるつもりだったね?
そして私にはあのヘビを……やっぱり後で折檻しなきゃ。
あのヘビは私にぶつけるつもりだったとすれば今頃アプさんも苦戦してるかもしれないし、早めに倒さなきゃなんだけど……
生憎私は武器を持ってないし、私と契約した皆も金属は使わないからなぁ。
ライコだけは鍋や包丁を使える様になったけど、あれは武器じゃないし。
そもそもライコも荷車の見張りに残しちゃったしね。
……なら、ここはアルケミストらしく行きますか。
「ピーニャとロシンは引き続き足止め、クルは皆を援護して!それとリーアは今から私が言う物を即座に生やして!」
「え、御姉様?生やしてって……種か苗は?」
「気合いで何とかして!」
「無茶振りが酷すぎます!でもそんな御姉様がステキ!?」
失礼な……気合いがあれば観賞魚だって人魚になれるんだよ?
それに比べたら無から薬草を生やすぐらい無茶なんかじゃないでしょ。
「はい御姉様、指定された諸々の植物が生えました!」
「そしたら私の荷物から緑の瓶と赤紫の錠剤、それと小麦粉にリーアの樹液を出して!」
「あの……流石に私の樹液は興奮しないと出ないんですけど?」
「ああもう!胸なら触っていいから急いで!」
「喜んで!?」
よし、各種の薬草に錠剤を一緒に乳鉢で混ぜて、同量の樹液を混ぜて、小麦粉と一緒に緑の瓶に摘めて蓋をして……と。
「【精製、気化】……これで良し!ってリーアはいつまで触ってるの!」
「ああ、待ってもう少し……」
「今はまだ戦闘中だから!」
全くもう……リーアはこれがなければ可愛い子なのに。
まあ仕方ないか……リーアと契約した時はほぼ口説く様な形になってたし。
当時はアルケミストになったばかりなのもあって、ドリアードがどうしても欲しかったんだよねぇ……今思えばもう少しやり様があった気がする。
「皆、戻って!」
「グルッヒャー!」
「つかれたー!」
「キュー!」
よしよし、皆疲れてるけど怪我はしてないね。
悪いけどもうちょっとだけ頑張って、特にピーニャ。
この瓶はヤギを目掛けて投げて、よし!
「ピーニャ、あの瓶に【風弾】!」
「トリヅカイガアライゾアルジ!ウツケドヨ!」
風弾で瓶を割って、気化した中身がヤギの周辺に……よし!
中身は予め気体にして、小麦粉も混ぜたから目で見える様になってるよ。
「クル、あの白い粉がこっちに来ない様にして!」
「キュー!」
「ピーニャ、風で白い粉を親ヤギに向け続けて!」
「コレデオレノマリョクハホボ0ダァ!」
ホントごめん……キュアちゃんと合流したら美味しいクックー肉をあげるから頑張って。
「メ……メェー……ッ!」
おっと、子ヤギが次々と倒れて痙攣してるね。
生やして貰ったのは薬草ではあるけどヤギにとっては毒になる植物、それに薬効を増幅させるリーアの樹液を混ぜたから幻獣もどきにも効果はあったよ。
親ヤギも大分弱って来たみたいだし、頃合いかな?
赤紫の錠剤を混ぜたから水晶の位置に痣が出る筈だけど……見えた!
「リーア、あの痣に【土槍】!」
「はい!」
うん、何だかんだでリーアは優秀だね……ちゃんと痣を貫いて水晶を抜き取ってくれたよ。
本当にこの性格さえなければなぁ……
「……ふぅ、これで皆回復出来たかな?」
「ロシン、げんきになった!」
「グルッヒャー!」
「キュー!」
良かった、手持ちの薬が足りてくれて。
流石に今から調合するとリーアが魔力切れで瀕死になるし、実を言うと私の魔力もヤバかったんだよね。
「……あの御姉様?私だけ薬を貰っていないんですけど?」
「私の胸を触ってたんだから大丈夫でしょ?」
幾ら戦闘中で急ぎだったからって、タダで触らせる訳がないじゃん。
本当に死にかけない限りはそのまま放置するよ。
「酷いです御姉様!」
「ジゴウジトクダバカタレ」
「りーあがわるい!」
「キュー」
うんうん、皆もちゃんと解ってるねぇ。
「そっちも終わったのかい?」
「アプさんも終わったみたいだね……って赤っ!?」
「ん?ああ、あの蛇の返り血だよ……洗ってる暇も、水もなかったからねぇ」
うわぁ……相当苦戦したのが解るよ。
ん?ヘビの血って確か……
「アプさん、何か身体に異常はない?」
「ああ……やけにポカポカするというか、熱いというか」
やっぱり……ヘビの血って精力剤になるからね。
幻獣もどきといえど効果は普通のヘビと変わらないらしい。
えっと確か以前タクァやリーアに飲ませた鎮静剤は……よしあった。
「悪い事は言わないから、今日はこれを飲んで安静にして……出発は明日にした方がいいよ」
「よく解らないけど……アルケミストのあんたがそう言うんなら従っとくよ」
あのまま放っておいたらリーアの餌食になってしまう可能性が高いからね……本当に。
普段のアプさんなら返り討ちに出来るだろうけど、発情した場合は勝てる保証が出来ないし。
何にせよこれで4体中2体は始末出来た……後はロウくんとコカちゃん次第かな。
といっても1番心配なのは……やっぱりキュアちゃんだねぇ。
一応リーアに偶然を装いながら訓練してあげてって指示はしたけど、どうなる事やら。
0
お気に入りに追加
80
あなたにおすすめの小説

異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。

私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~
Ss侍
ファンタジー
"私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。
動けない、何もできない、そもそも身体がない。
自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。
ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。
それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!

溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。


異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜
青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ
孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。
そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。
これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。
小説家になろう様からの転載です!

薬屋の少女と迷子の精霊〜私にだけ見える精霊は最強のパートナーです〜
蒼井美紗
ファンタジー
孤児院で代わり映えのない毎日を過ごしていたレイラの下に、突如飛び込んできたのが精霊であるフェリスだった。人間は精霊を見ることも話すこともできないのに、レイラには何故かフェリスのことが見え、二人はすぐに意気投合して仲良くなる。
レイラが働く薬屋の店主、ヴァレリアにもフェリスのことは秘密にしていたが、レイラの危機にフェリスが力を行使したことでその存在がバレてしまい……
精霊が見えるという特殊能力を持った少女と、そんなレイラのことが大好きなちょっと訳あり迷子の精霊が送る、薬屋での異世界お仕事ファンタジーです。
※小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。

冒険野郎ども。
月芝
ファンタジー
女神さまからの祝福も、生まれ持った才能もありゃしない。
あるのは鍛え上げた肉体と、こつこつ積んだ経験、叩き上げた技術のみ。
でもそれが当たり前。そもそも冒険者の大半はそういうモノ。
世界には凡人が溢れかえっており、社会はそいつらで回っている。
これはそんな世界で足掻き続ける、おっさんたちの物語。
諸事情によって所属していたパーティーが解散。
路頭に迷うことになった三人のおっさんが、最後にひと花咲かせようぜと手を組んだ。
ずっと中堅どころで燻ぶっていた男たちの逆襲が、いま始まる!
※本作についての注意事項。
かわいいヒロイン?
いません。いてもおっさんには縁がありません。
かわいいマスコット?
いません。冒険に忙しいのでペットは飼えません。
じゃあいったい何があるのさ?
飛び散る男汁、漂う漢臭とか。あとは冒険、トラブル、熱き血潮と友情、ときおり女難。
そんなわけで、ここから先は男だらけの世界につき、
ハーレムだのチートだのと、夢見るボウヤは回れ右して、とっとと帰んな。
ただし、覚悟があるのならば一歩を踏み出せ。
さぁ、冒険の時間だ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる