87 / 122
祭りと刺身
ムーに到着です
しおりを挟む
ウィラコさんに散々惜しまれながらもセラエを立って6日が経過しました……
たまにすれ違うウィザードやマジシャンの方々にレシピの催促をされるのはきっとウィラコさんの指示ですね。
思い付いた時に居れば教えますけど、頻繁に訪ねられても困りますよ。
そしてクティがロウの命を奪いに来るまで後32日……
慌てたくはありませんが、どうしても焦りが出てしまいます。
「見えたよ、あれがムーの村だ」
おお……ちゃんと海底ではなく海辺にありました。
他の村や町と違って建物がほぼ石と金属で造られていますが……沈む事でも想定して建てたんですかね?
そういえば祭りがあるとか言ってましたが、あちこちに屋台や提灯……ではなくランプが鎮座していましたよ。
「おお、今年も女王がやって来たぞ!」
「やはり来たか……今年こそは負けん!」
女王……アプさんの事でしょうか?
それにしてもやけに髭が濃い低身長……ドワーフが多い村ですね。
まあここはアクセサリーが有名らしいですし、物作りが得意と言われているドワーフが作っているなら納得ではあります。
「さて、それじゃ例年通りこの村の屋台はコカに任せるよ」
「うん……余り、飲み過ぎないでね」
ん?
「ムーはね……ほぼドワーフしか居なくて……お祭りは……どれだけお酒が飲めるかって……勝負でも、あるんだよ」
珍しく相談もなしに行き先が決まったのはお酒の為でしたか。
呑兵衛のアプさんらしい理由ではありましたけど。
「母さん……このお祭りで9年……頂点に、君臨してるの」
酒と鍛冶に秀でている筈のドワーフにお酒で勝ち続けるって凄まじいですね!?
ドワーフよりもお酒に強いエルフ……女王と呼ばれていた理由はそれでしたか。
「因みに優勝商品……ドワーフ製のお酒、10樽だよ」
散々飲んで得た商品がまたお酒!
どんだけお酒が好きなんですか!
とりあえずお祭りで出店する為に領主へ挨拶に……
あ、この地を治める領主もドワーフでした。
笑い声がやたらと大きかったですがいい人なのは確かな様です。
「所でコカちゃん、何で2店分のスペースを?」
「1つは例年通りの屋台で……もう1つは、キュアちゃん用だよ」
って、あたしの屋台?
「うん、毎年食べ物を出してた人がね……昨日、突然ぎっくり腰で動けなくなったらしくて……なら丁度良かったかな、って」
……つまりあたしに何か食べ物を出せ、と。
コカちゃんのお願いなら断りはしませんが、先に説明をして下さいよ。
「それで……お祭りはいつから?」
「明日から……だよ?」
急すぎる!?
「あ、それと……屋台を出す予定だった人がね……お魚を沢山、用意してたって」
屋台で出せる魚料理って……とりあえず実物を見てみますか。
小魚ならフライ、そうでなければ塩焼き……でもルイエの時みたいな塩の塊だったら別の料理にすれば済みます。
はい、用意していたというお魚を見せて貰いましたが……
「青い……けど間違いなくタコだな」
「タコですね、大きさといい足の太さといい見事なマダコです」
「ボク、生きてるタコって……初めて見た」
しかもまだ生きてる、非常に活きが良いタコです。
鯖を食べたザリガニみたいな色ですが、これまでの例があるし普通に食べられるでしょう。
後コカちゃん、タコならルイエでも見た筈ですよ……あれはモンスターでしたけど。
「この村では……これは塩茹でして、ぶつ切りにして食べるんだって」
うん、あたし的には塩の塊になっていないだけで大助かりです。
それにタコはあたしとロウの育った地域の特産品……扱いならお手の物ですよ。
「タコを見るとアレだな……たこ焼きか玉子焼きが食いたくなる」
「あたしはソースの作り方を知りませんし、専用の鉄板もありませんからね……今は無理ですよ」
あたしだってタコかスジ肉の入ったどろ焼きが食べたいんですけどね……
うん、ボリアに行ったらデストさんとソース作りも検討しつつたこ焼き用の鉄板もお願いしましょう。
お魚で節を作るのはあたしの中では既に決定事項ですが……本当に作って欲しい物ばかり増えますね。
「さて、これをどう料理してやりましょうかね……」
屋台を組み立てて、竈の準備も終わらせたのでシンキングタイムです。
辺りのドワーフ達に話を聞いてみると毎年料理を出していた方はぶつ切りの茹でダコを出していたそうですが、タコとは思えないぐらい柔らかくて、かつ純粋なタコの味が楽しめるので凄く人気があるそうです。
毎年その茹でダコを楽しみに祭りへ来る旅人まで居るそうで……とりあえず茹でダコは出した方が良さそうですね。
タコを柔らかく煮る方法は幾つかありますが余計な味を付けないとなると……やはり伝通煮でしょう。
1度煮込んだタコをそのまま煮汁に漬けておき、冷めた頃にもう1度煮込む事で柔らかくなるのです。
しかも味付けはタコ自身の旨味と少しの塩だけで美味しく作れてしまうという……試しに作ってみましょう。
まだ生きてるタコを塩で揉んで、特に吸盤の汚れを徹底的に落として、水洗いしたら沸騰したお湯にぶちこんで……と。
……何で青いタコが、火が通ると日本で見慣れた色に変わるのでしょうか?
まあ色はどうでもいいんです……問題は味ですから。
因みに大根と一緒に煮たり、炭酸水で煮たりしても柔らかくなりますが……この世界にはどっちもありませんからね。
後はすりこぎで叩いたりする方法もありますが、厨房ならともかく屋台だと台が壊れてしまう可能性があるから無しです。
……よし、試作の茹でダコが出来ました。
我ながら美味しく煮れたと思いますがロウとコカちゃん、事情を知ってるドワーフの人にも味見をして貰いましょう。
「驚いたな……カアチャンの茹でダコと全く同じ味と柔らかさだ!」
やはり伝通煮で……っていつも出してたのは貴方の奥さんだったんですか!
それを先に言って下さいよ!
まあいいです……後日にでも事情の説明に行きながら味を見て貰いましょう。
「柔らかくて……美味しい」
「これはおでんが食いたくなる味だなぁ」
気持ちは解りますけどね……あたしは大根のないおでんは作りませんよ。
まあ茹でダコはこれで良しとして、折角だからもう1品出してみましょう。
ついでに使い道がなかった梅酢を使って酢ダコも作っておきます。
まずは酢ダコから……タコの足だけを塩揉みして、ぬるま湯で洗ったら乾燥昆布と輪切りのカプサイを入れた梅酢に漬けて……と。
味が染みたら酢ダコの出来上がり……食べる直前に薄切りにして食べます。
これは夕飯に食べたいのでジャンプで手早く作るとして……明日からは旅の途中で食べれる様に、宿の厨房を借りてタコをすりこぎで叩いておきましょう。
それならナクアちゃんでも噛みきれる柔らかさになる筈です。
そして、この余ったタコの頭は中身を取り除いたら水洗いしてから同じくすりこぎで叩いておいて……
後は当日にぶつ切りにしてから塩を混ぜた小麦粉をまぶして唐揚げにします。
さて、屋台の準備は終わらせましたが時刻はまだ昼過ぎ……
ならば新鮮なお魚を釣るしかありませんね。
コカちゃんは釣り餌の虫に触れないのでナクアちゃんと一緒に宿の手配をお願いして、ロウを連れて釣りに行きましょう。
因みに翡翠さんはアプさんと同じくお酒を飲みに行きました。
本人曰く、好きだけどそんなに強くはないそうですけどね。
「いつぞやの鯖とイカ以外はタコしか釣れないのは何でだろうな?」
「まあ地域が違えば住む魚も変わりますからね……」
そもそもが浜辺の投げ釣りでイカが釣れるのがおかしいんですがね。
でもこの村に居る間に干物も作り足しておきたいから鯖が釣れるのは有難いです。
といっても屋台があるから干物作りはお祭りが終わった後ですが。
それとイカも釣れたからあたし専用の塩辛を作っておきたいです。
以前オーク達に教えた塩辛は全てアプさんがマリー様と一緒にお酒のオツマミにしてしまいましたし。
出来ればフライをタルタルソースで食べたいから白身魚も釣りたい所ですが……居なければ諦めるしかありませんね。
「お、青紫色の鰈が釣れた」
カレイ!?
煮付けやフライに適した白身魚ではありませんか!
カレイやヒラメは捌くのが面倒なお魚ですがフライを食べたい欲の前には些細な問題、釣れれば幾らでも捌きますよ。
それに白身魚が居るのが解ればあたしのテンションも上がります。
カレイが根付いていそうな底に狙いを定めれば……よし釣れた!
「ってこれは赤紫色の鮃ですね……フライよりお刺身で食べたいです」
カレイとヒラメは並べるとややこしいのですが、色が違うお陰ですぐに解るのはいいんですけど……もう少し美味しそうな色をしてくれませんかね?
「……この世界の魚って生で食って大丈夫なのか?」
「それが問題なんですよね……ルイエの時は諦めましたが、今なら醤油もあるというのに」
お魚を生で食べる際の注意点に寄生虫の問題がありますからね。
居ない可能性もありますが万が一があったら怖いですし。
対処法はやはり火を通す事、それと1度冷凍してしまう事ですが……
ロウとトウカが作る氷は固過ぎる上に中々溶けないから寄生虫の対処が出来ても確実に冷凍焼けして食べられなくなってしまいます。
何よりお刺身の為だけに1本五千円の矢を使うのはどうかと思いますし。
こんな事ならクロマ君を拉致ってくれば良かった……
因みにあたしは山葵のツーンとする辛味が苦手なので、別になくてもいいのです。
あ、そういえば対処法はもう1つありましたね。
ヒラメには向かない方法ですが幸い鯖も沢山釣れましたし。
この際ヒラメもフライにして、鯖をお刺身にしましょう。
確実にあたししか食べないでしょうけど。
たまにすれ違うウィザードやマジシャンの方々にレシピの催促をされるのはきっとウィラコさんの指示ですね。
思い付いた時に居れば教えますけど、頻繁に訪ねられても困りますよ。
そしてクティがロウの命を奪いに来るまで後32日……
慌てたくはありませんが、どうしても焦りが出てしまいます。
「見えたよ、あれがムーの村だ」
おお……ちゃんと海底ではなく海辺にありました。
他の村や町と違って建物がほぼ石と金属で造られていますが……沈む事でも想定して建てたんですかね?
そういえば祭りがあるとか言ってましたが、あちこちに屋台や提灯……ではなくランプが鎮座していましたよ。
「おお、今年も女王がやって来たぞ!」
「やはり来たか……今年こそは負けん!」
女王……アプさんの事でしょうか?
それにしてもやけに髭が濃い低身長……ドワーフが多い村ですね。
まあここはアクセサリーが有名らしいですし、物作りが得意と言われているドワーフが作っているなら納得ではあります。
「さて、それじゃ例年通りこの村の屋台はコカに任せるよ」
「うん……余り、飲み過ぎないでね」
ん?
「ムーはね……ほぼドワーフしか居なくて……お祭りは……どれだけお酒が飲めるかって……勝負でも、あるんだよ」
珍しく相談もなしに行き先が決まったのはお酒の為でしたか。
呑兵衛のアプさんらしい理由ではありましたけど。
「母さん……このお祭りで9年……頂点に、君臨してるの」
酒と鍛冶に秀でている筈のドワーフにお酒で勝ち続けるって凄まじいですね!?
ドワーフよりもお酒に強いエルフ……女王と呼ばれていた理由はそれでしたか。
「因みに優勝商品……ドワーフ製のお酒、10樽だよ」
散々飲んで得た商品がまたお酒!
どんだけお酒が好きなんですか!
とりあえずお祭りで出店する為に領主へ挨拶に……
あ、この地を治める領主もドワーフでした。
笑い声がやたらと大きかったですがいい人なのは確かな様です。
「所でコカちゃん、何で2店分のスペースを?」
「1つは例年通りの屋台で……もう1つは、キュアちゃん用だよ」
って、あたしの屋台?
「うん、毎年食べ物を出してた人がね……昨日、突然ぎっくり腰で動けなくなったらしくて……なら丁度良かったかな、って」
……つまりあたしに何か食べ物を出せ、と。
コカちゃんのお願いなら断りはしませんが、先に説明をして下さいよ。
「それで……お祭りはいつから?」
「明日から……だよ?」
急すぎる!?
「あ、それと……屋台を出す予定だった人がね……お魚を沢山、用意してたって」
屋台で出せる魚料理って……とりあえず実物を見てみますか。
小魚ならフライ、そうでなければ塩焼き……でもルイエの時みたいな塩の塊だったら別の料理にすれば済みます。
はい、用意していたというお魚を見せて貰いましたが……
「青い……けど間違いなくタコだな」
「タコですね、大きさといい足の太さといい見事なマダコです」
「ボク、生きてるタコって……初めて見た」
しかもまだ生きてる、非常に活きが良いタコです。
鯖を食べたザリガニみたいな色ですが、これまでの例があるし普通に食べられるでしょう。
後コカちゃん、タコならルイエでも見た筈ですよ……あれはモンスターでしたけど。
「この村では……これは塩茹でして、ぶつ切りにして食べるんだって」
うん、あたし的には塩の塊になっていないだけで大助かりです。
それにタコはあたしとロウの育った地域の特産品……扱いならお手の物ですよ。
「タコを見るとアレだな……たこ焼きか玉子焼きが食いたくなる」
「あたしはソースの作り方を知りませんし、専用の鉄板もありませんからね……今は無理ですよ」
あたしだってタコかスジ肉の入ったどろ焼きが食べたいんですけどね……
うん、ボリアに行ったらデストさんとソース作りも検討しつつたこ焼き用の鉄板もお願いしましょう。
お魚で節を作るのはあたしの中では既に決定事項ですが……本当に作って欲しい物ばかり増えますね。
「さて、これをどう料理してやりましょうかね……」
屋台を組み立てて、竈の準備も終わらせたのでシンキングタイムです。
辺りのドワーフ達に話を聞いてみると毎年料理を出していた方はぶつ切りの茹でダコを出していたそうですが、タコとは思えないぐらい柔らかくて、かつ純粋なタコの味が楽しめるので凄く人気があるそうです。
毎年その茹でダコを楽しみに祭りへ来る旅人まで居るそうで……とりあえず茹でダコは出した方が良さそうですね。
タコを柔らかく煮る方法は幾つかありますが余計な味を付けないとなると……やはり伝通煮でしょう。
1度煮込んだタコをそのまま煮汁に漬けておき、冷めた頃にもう1度煮込む事で柔らかくなるのです。
しかも味付けはタコ自身の旨味と少しの塩だけで美味しく作れてしまうという……試しに作ってみましょう。
まだ生きてるタコを塩で揉んで、特に吸盤の汚れを徹底的に落として、水洗いしたら沸騰したお湯にぶちこんで……と。
……何で青いタコが、火が通ると日本で見慣れた色に変わるのでしょうか?
まあ色はどうでもいいんです……問題は味ですから。
因みに大根と一緒に煮たり、炭酸水で煮たりしても柔らかくなりますが……この世界にはどっちもありませんからね。
後はすりこぎで叩いたりする方法もありますが、厨房ならともかく屋台だと台が壊れてしまう可能性があるから無しです。
……よし、試作の茹でダコが出来ました。
我ながら美味しく煮れたと思いますがロウとコカちゃん、事情を知ってるドワーフの人にも味見をして貰いましょう。
「驚いたな……カアチャンの茹でダコと全く同じ味と柔らかさだ!」
やはり伝通煮で……っていつも出してたのは貴方の奥さんだったんですか!
それを先に言って下さいよ!
まあいいです……後日にでも事情の説明に行きながら味を見て貰いましょう。
「柔らかくて……美味しい」
「これはおでんが食いたくなる味だなぁ」
気持ちは解りますけどね……あたしは大根のないおでんは作りませんよ。
まあ茹でダコはこれで良しとして、折角だからもう1品出してみましょう。
ついでに使い道がなかった梅酢を使って酢ダコも作っておきます。
まずは酢ダコから……タコの足だけを塩揉みして、ぬるま湯で洗ったら乾燥昆布と輪切りのカプサイを入れた梅酢に漬けて……と。
味が染みたら酢ダコの出来上がり……食べる直前に薄切りにして食べます。
これは夕飯に食べたいのでジャンプで手早く作るとして……明日からは旅の途中で食べれる様に、宿の厨房を借りてタコをすりこぎで叩いておきましょう。
それならナクアちゃんでも噛みきれる柔らかさになる筈です。
そして、この余ったタコの頭は中身を取り除いたら水洗いしてから同じくすりこぎで叩いておいて……
後は当日にぶつ切りにしてから塩を混ぜた小麦粉をまぶして唐揚げにします。
さて、屋台の準備は終わらせましたが時刻はまだ昼過ぎ……
ならば新鮮なお魚を釣るしかありませんね。
コカちゃんは釣り餌の虫に触れないのでナクアちゃんと一緒に宿の手配をお願いして、ロウを連れて釣りに行きましょう。
因みに翡翠さんはアプさんと同じくお酒を飲みに行きました。
本人曰く、好きだけどそんなに強くはないそうですけどね。
「いつぞやの鯖とイカ以外はタコしか釣れないのは何でだろうな?」
「まあ地域が違えば住む魚も変わりますからね……」
そもそもが浜辺の投げ釣りでイカが釣れるのがおかしいんですがね。
でもこの村に居る間に干物も作り足しておきたいから鯖が釣れるのは有難いです。
といっても屋台があるから干物作りはお祭りが終わった後ですが。
それとイカも釣れたからあたし専用の塩辛を作っておきたいです。
以前オーク達に教えた塩辛は全てアプさんがマリー様と一緒にお酒のオツマミにしてしまいましたし。
出来ればフライをタルタルソースで食べたいから白身魚も釣りたい所ですが……居なければ諦めるしかありませんね。
「お、青紫色の鰈が釣れた」
カレイ!?
煮付けやフライに適した白身魚ではありませんか!
カレイやヒラメは捌くのが面倒なお魚ですがフライを食べたい欲の前には些細な問題、釣れれば幾らでも捌きますよ。
それに白身魚が居るのが解ればあたしのテンションも上がります。
カレイが根付いていそうな底に狙いを定めれば……よし釣れた!
「ってこれは赤紫色の鮃ですね……フライよりお刺身で食べたいです」
カレイとヒラメは並べるとややこしいのですが、色が違うお陰ですぐに解るのはいいんですけど……もう少し美味しそうな色をしてくれませんかね?
「……この世界の魚って生で食って大丈夫なのか?」
「それが問題なんですよね……ルイエの時は諦めましたが、今なら醤油もあるというのに」
お魚を生で食べる際の注意点に寄生虫の問題がありますからね。
居ない可能性もありますが万が一があったら怖いですし。
対処法はやはり火を通す事、それと1度冷凍してしまう事ですが……
ロウとトウカが作る氷は固過ぎる上に中々溶けないから寄生虫の対処が出来ても確実に冷凍焼けして食べられなくなってしまいます。
何よりお刺身の為だけに1本五千円の矢を使うのはどうかと思いますし。
こんな事ならクロマ君を拉致ってくれば良かった……
因みにあたしは山葵のツーンとする辛味が苦手なので、別になくてもいいのです。
あ、そういえば対処法はもう1つありましたね。
ヒラメには向かない方法ですが幸い鯖も沢山釣れましたし。
この際ヒラメもフライにして、鯖をお刺身にしましょう。
確実にあたししか食べないでしょうけど。
0
お気に入りに追加
80
あなたにおすすめの小説

ダークナイトはやめました
天宮暁
ファンタジー
七剣の都セブンスソード。魔剣士たちの集うその街で、最強にして最凶と恐れられるダークナイトがいた。
その名を、ナイン。畏怖とともにその名を呼ばれる青年は、しかし、ダークナイトをやめようとしていた。
「本当に……いいんですね?」
そう慰留するダークナイト拝剣殿の代表リィンに、ナインは固い決意とともにうなずきを返す。
「守るものができたからな」
闇の魔剣は守るには不向きだ。
自らが討った聖竜ハルディヤ。彼女から託された彼女の「仔」。竜の仔として育てられた少女ルディアを守るため、ナインは闇の魔剣を手放した。
新たに握るのは、誰かを守るのに適した光の魔剣。
ナインは、ホーリーナイトに転職しようとしていた。
「でも、ナインさんはダークナイトの適正がSSSです。その分ホーリーナイトの適正は低いんじゃ?」
そう尋ねるリィンに、ナインは平然と答えた。
「Cだな」
「し、C!? そんな、もったいなさすぎます!」
「だよな。適正SSSを捨ててCなんてどうかしてる」
だが、ナインの決意は変わらない。
――最強と謳われたダークナイトは、いかにして「守る強さ」を手に入れるのか?
強さのみを求めてきた青年と、竜の仔として育てられた娘の、奇妙な共同生活が始まった。
(※ この作品はスマホでの表示に最適化しています。文中で改行が生じるかたは、ピンチインで表示を若干小さくしていただくと型崩れしないと思います。)

寡黙な男はモテるのだ!……多分
しょうわな人
ファンタジー
俺の名前は磯貝澄也(いそがいとうや)。年齢は四十五歳で、ある会社で課長職についていた。
俺は子供の頃から人と喋るのが苦手で、大人になってからもそれは変わることが無かった。
そんな俺が何故か課長という役職についているのは、部下になってくれた若者たちがとても優秀だったからだと今でも思っている。
俺の手振り、目線で俺が何をどうすれば良いかと察してくれる優秀な部下たち。俺が居なくなってもきっと会社に多大な貢献をしてくれている事だろう。
そして今の俺は目の前に神と自称する存在と対話している。と言ってももっぱら喋っているのは自称神の方なのだが……


出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む
家具屋ふふみに
ファンタジー
この世界には魔法が存在する。
そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。
その属性は主に6つ。
火・水・風・土・雷・そして……無。
クーリアは伯爵令嬢として生まれた。
貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。
そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。
無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。
その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。
だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。
そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。
これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。
そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。
設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m
※←このマークがある話は大体一人称。

異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜
青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ
孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。
そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。
これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。
小説家になろう様からの転載です!

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。

美少女に転生して料理して生きてくことになりました。
ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。
飲めないお酒を飲んでぶったおれた。
気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。
その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった

RD令嬢のまかないごはん
雨愁軒経
ファンタジー
辺境都市ケレスの片隅で食堂を営む少女・エリカ――またの名を、小日向絵梨花。
都市を治める伯爵家の令嬢として転生していた彼女だったが、性に合わないという理由で家を飛び出し、野望のために突き進んでいた。
そんなある日、家が勝手に決めた婚約の報せが届く。
相手は、最近ケレスに移住してきてシアリーズ家の預かりとなった子爵・ヒース。
彼は呪われているために追放されたという噂で有名だった。
礼儀として一度は会っておこうとヒースの下を訪れたエリカは、そこで彼の『呪い』の正体に気が付いた。
「――たとえ天が見放しても、私は絶対に見放さないわ」
元管理栄養士の伯爵令嬢は、今日も誰かの笑顔のためにフライパンを握る。
大さじの願いに、夢と希望をひとつまみ。お悩み解決異世界ごはんファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる