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図書館と安食堂のスライム騒動
唐揚げは美味しいです
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件のプロフェッサーの仲間を捕まえて数日……セラエに居るのは今日が最後となりました。
あの後ウィラコさんが捕まえた連中をギルドメンバー総出で尋問したら魔術ギルドに敵意を持つプロフェッサーと、混じり者……ハーフを嫌う貴族が手を組んでの犯行だと自白した様です。
ついでに他の仲間の所在も聞けた様だし、もう大丈夫でしょう。
……どんな尋問をしたのかは気になりますが。
まあプロフェッサー共の処遇はウィラコさん達に任せて、貴族の名前もキッチリと聞き出してくれていたので王様にリストを郵送しておきます。
因みにこの世界で手紙を届ける人は伝達屋と呼ばれていて、騎士の人と同じく個人で馬を所有するのが許されているそうです。
最もこの世界の馬は野生動物で、見つけるのが難しい上に手懐けるまでが大変らしいですが……
その代わり懐いてしまえば伝達屋として何処に行っても生活に困らない様ですね。
旅人の大半が馬を探して歩いているとも聞きました。
「……よし、ではこれをボリアの王城にお願いします」
「はい、ボリアまでなら8ハウトになります」
日本の手紙のおよそ7倍もするんですか!
まあバイクではなく馬ですからね……当然疲労もあれば距離次第で野宿もあるし、道中の食事もあるからその値段なのも仕方ありません。
配達してくれる人には余分に作った飴をお裾分けしておきましょう。
そしてあたしが手伝う最後の営業……
結局あの雑炊やポテトサラダもメニューに加わってしまいましたが、かなり好評なのでまあ良いでしょう。
仕込みさえ済ませれば後は盛り付けるだけだし、料理が出来なくても問題ありませんからね。
それにメイドさんの内1人が揚げ物をマスターしてくれたので作業が楽になりました。
「カラアゲにはマヨネーズだろ!」
「いや、タルタルソースだ!」
「このまま食った方が美味いだろ!」
「ちょっと塩を付けて食うのが美味いんだ!」
また始まってしまいました……今日だけで4回目なんですけど。
唐揚げに何を付けるかで争いが始まるのは何処に行っても変わりませんね。
だからこそレモンは添えていないというのに……
因みにあたしは他人の唐揚げに、勝手にレモンを搾る人は殺されても文句は言えない、また殺しても無罪になれると思っています。
1皿をシェアしていてうっかり端に付いてしまうぐらいならまだしも、全体に回し掛けるのは犯罪ですからね。
別にレモンも嫌いではないんですけど、唐揚げに付けるなら話は別です。
後、個人的にはタルタルソースを推します。
タルタルソースにもレモン果汁が入ってるだろうって?
果汁だけじゃないからいいんです。
「ほらアンタ達、周りの客に迷惑だよ!言い争うぐらいならサービスしてやるから食べ比べて決着を着けな!」
「「「「ゴチっす!」」」」
あの人達……まさか確信犯じゃないでしょうね?
まあ、食べ比べた後に笑い合ってますし……決着は付いたと見ていいでしょう。
「で、どれが1番美味かったんだい?」
「「「「どれも美味くて決められません!」」」」
……これも1つの決着でいいんですかね?
美味いという評価は嬉しいので構いませんけれど。
「唐揚げ、無料で出して……良かったのかな?」
「まあ、唐揚げは材料費3ハウトに対して9ハウトで売ってましたからね……ちょっとサービスしたぐらいなら赤字にはならないでしょう」
しかもここで作ってる唐揚げは塩味の塩唐揚げですから余計に安く作れます。
別に醤油味でも良かったんですけど、あたしが出立したら醤油が手に入らなくなるでしょうし。
余りに注文が多過ぎるから揚げる油を1日2回……昼と夜に代えてますがそれでもまだ黒字です。
「この15日間、凄く助かったよ……ありがとうね」
「いえ、かえって余計に忙しくさせてしまい申し訳ありません」
忙しくなった理由は主に新メニューの唐揚げと串カツのせいですし……
この世界の皆さん、揚げ物が好き過ぎませんかね?
「で、最後の最後で申し訳ないけど……暫く後に出す新メニューを1つ考えてくれないかい?」
「またですか!」
「出来ればまた油で揚げる料理……それもクックー肉を使う料理だと嬉しいねぇ」
安いクックー肉なら売れる程に儲かりますからね……生きる上でお金は大事です。
それに肉屋のオバチャンも大量のクックー肉や処理に困る骨が捌けて有難いとか言ってましたし。
「クックー肉と固いパン、リンゴ……後は玉子とタマネギにレッドも用意してご飯も炊いて下さい」
「まず揚げ物から行きます……皮を剥いでからリンゴの果汁で柔らかくしたクックー肉を叩いて平らにして、小麦粉をまぶして、溶き卵を絡めて、パン粉をまぶして揚げるだけです」
いわゆるチキンカツです。
材料費は胸肉を丸々1枚使って、他を含めても3ハウトぐらいだからご希望には応えられている筈です。
剥いだ皮を捨てるのは勿体ないから、賄いにでも使って下さいね。
「これは塩でも美味しいですがタルタルソースも合いますよ」
「確かにタルタルソースを付けると美味しいねぇ……採用」
いつの間にタルタルソースを……
まあいいです。
さて、次は……
「これは一口大に切ったクックー肉をすりおろしたタマネギに漬けておいた物です……このタマネギはクックーの臭みが移ってますから食べるのはオススメしません、料理する前に水洗いして水気を切って下さい」
「これも柔らかくする為の処理かい?」
「そうです」
他にも牛乳やヨーグルトなんかも使えますが……牛乳は肉に独特の匂いが出るからオススメ出来ません。
クリームシチューに使うなら気にならない様な匂いですけど。
ヨーグルトなら匂いは出ませんが酸味がありますからね……それに自分で作らないと手に入らないですし。
売ってないのは梅のジャムが嫌われていた事からもお察しという奴です。
因みにあたしが多用しているリンゴ果汁も酢酸を利用した方法なので酸味と甘味が付きますが、他と違って短時間で柔らかくなるから漬け時間さえ注意していれば味が染みる事はありません。
仮に染みても醤油で濃い目に味付けすれば誤魔化せますし、スパイスを効かせる料理なら染み込ませた方が美味しくなります。
日本ならパイナップルやキウイ、パパイヤでも同じ事が出来ますよ。
「これと薄切りにしたタマネギ、刻んで種を取り除いたレッドをクックーの骨だけで取った出汁で煮ながら味を付けて、深皿にご飯をよそって、削ったチーズと溶き卵を流し入れて、卵に火が通る前にご飯に乗せれば出来上がりです」
はい、親子丼の完成です。
本当なら肉とタマネギだけを鰹節の出汁と醤油で煮たい所ですが……鰹節はないし醤油は使えないから仕方ありません。
因みにこのチーズ親子丼、あたしも初めて作ったので味の保証は出来かねます。
別に不味くはないと思いますよ、多分ですが。
「見た目はアレだけど美味しいじゃないか」
「これはアレだな、ドリア風の親子丼だろ」
「チーズの味がして美味しー!」
思ったより高評価で安心しました。
材料と手間を考えると上限の10ハウトでギリギリ利益が出るぐらいですけど……ウィラコさんの事だから大量に仕込んで出費を抑えられるでしょう。
というかロウとナクアちゃん、いつの間に来たんですか?
言ってくれれば人数分作りましたのに。
「アプさんの屋台を店仕舞いして帰って来たらいい匂いがしたからな……つい」
「お風呂に入ろうって思ったらチーズの匂いがして来ちゃった!」
という事は……うん、アプさんとコカちゃんに翡翠さんも此方を見ていましたね。
ついでだし人数分作って、それを夕飯にしてしまいましょう。
クックー肉だからピーニャも食べるでしょうし。
「ミャア……」
「トウカちゃんも、今日は干物じゃなくて同じのが食べたいって言ってるー!」
……まあ干物の数も限りがありますし、節約が出来るならそれに越した事はないですね。
「干物で思い出したけど次はムーって村に向かうよ……そこで毎年やってる祭りがあるし、海辺にある村だからまた干物を作れるだろう?」
何だか海辺ではなくて海底にありそうな名前ですが、また新鮮なお魚を食べるチャンスとなれば賛成するしかありませんね。
以前行ったルイエではお魚と偽った塩の塊が出たから料理屋はスルーとして、最初から釣るつもりでいましょう。
「ムーはね……お魚も獲れるけど……宝石と珊瑚を使った、アクセサリーとかが、有名なんだよ」
ほほう……あたしにお洒落をする趣味はないんですがアクセサリーは気になります。
ついでだし将来に備えてペアリングの下見でもしてみますかね。
干物を作った後に、ですけど。
あの後ウィラコさんが捕まえた連中をギルドメンバー総出で尋問したら魔術ギルドに敵意を持つプロフェッサーと、混じり者……ハーフを嫌う貴族が手を組んでの犯行だと自白した様です。
ついでに他の仲間の所在も聞けた様だし、もう大丈夫でしょう。
……どんな尋問をしたのかは気になりますが。
まあプロフェッサー共の処遇はウィラコさん達に任せて、貴族の名前もキッチリと聞き出してくれていたので王様にリストを郵送しておきます。
因みにこの世界で手紙を届ける人は伝達屋と呼ばれていて、騎士の人と同じく個人で馬を所有するのが許されているそうです。
最もこの世界の馬は野生動物で、見つけるのが難しい上に手懐けるまでが大変らしいですが……
その代わり懐いてしまえば伝達屋として何処に行っても生活に困らない様ですね。
旅人の大半が馬を探して歩いているとも聞きました。
「……よし、ではこれをボリアの王城にお願いします」
「はい、ボリアまでなら8ハウトになります」
日本の手紙のおよそ7倍もするんですか!
まあバイクではなく馬ですからね……当然疲労もあれば距離次第で野宿もあるし、道中の食事もあるからその値段なのも仕方ありません。
配達してくれる人には余分に作った飴をお裾分けしておきましょう。
そしてあたしが手伝う最後の営業……
結局あの雑炊やポテトサラダもメニューに加わってしまいましたが、かなり好評なのでまあ良いでしょう。
仕込みさえ済ませれば後は盛り付けるだけだし、料理が出来なくても問題ありませんからね。
それにメイドさんの内1人が揚げ物をマスターしてくれたので作業が楽になりました。
「カラアゲにはマヨネーズだろ!」
「いや、タルタルソースだ!」
「このまま食った方が美味いだろ!」
「ちょっと塩を付けて食うのが美味いんだ!」
また始まってしまいました……今日だけで4回目なんですけど。
唐揚げに何を付けるかで争いが始まるのは何処に行っても変わりませんね。
だからこそレモンは添えていないというのに……
因みにあたしは他人の唐揚げに、勝手にレモンを搾る人は殺されても文句は言えない、また殺しても無罪になれると思っています。
1皿をシェアしていてうっかり端に付いてしまうぐらいならまだしも、全体に回し掛けるのは犯罪ですからね。
別にレモンも嫌いではないんですけど、唐揚げに付けるなら話は別です。
後、個人的にはタルタルソースを推します。
タルタルソースにもレモン果汁が入ってるだろうって?
果汁だけじゃないからいいんです。
「ほらアンタ達、周りの客に迷惑だよ!言い争うぐらいならサービスしてやるから食べ比べて決着を着けな!」
「「「「ゴチっす!」」」」
あの人達……まさか確信犯じゃないでしょうね?
まあ、食べ比べた後に笑い合ってますし……決着は付いたと見ていいでしょう。
「で、どれが1番美味かったんだい?」
「「「「どれも美味くて決められません!」」」」
……これも1つの決着でいいんですかね?
美味いという評価は嬉しいので構いませんけれど。
「唐揚げ、無料で出して……良かったのかな?」
「まあ、唐揚げは材料費3ハウトに対して9ハウトで売ってましたからね……ちょっとサービスしたぐらいなら赤字にはならないでしょう」
しかもここで作ってる唐揚げは塩味の塩唐揚げですから余計に安く作れます。
別に醤油味でも良かったんですけど、あたしが出立したら醤油が手に入らなくなるでしょうし。
余りに注文が多過ぎるから揚げる油を1日2回……昼と夜に代えてますがそれでもまだ黒字です。
「この15日間、凄く助かったよ……ありがとうね」
「いえ、かえって余計に忙しくさせてしまい申し訳ありません」
忙しくなった理由は主に新メニューの唐揚げと串カツのせいですし……
この世界の皆さん、揚げ物が好き過ぎませんかね?
「で、最後の最後で申し訳ないけど……暫く後に出す新メニューを1つ考えてくれないかい?」
「またですか!」
「出来ればまた油で揚げる料理……それもクックー肉を使う料理だと嬉しいねぇ」
安いクックー肉なら売れる程に儲かりますからね……生きる上でお金は大事です。
それに肉屋のオバチャンも大量のクックー肉や処理に困る骨が捌けて有難いとか言ってましたし。
「クックー肉と固いパン、リンゴ……後は玉子とタマネギにレッドも用意してご飯も炊いて下さい」
「まず揚げ物から行きます……皮を剥いでからリンゴの果汁で柔らかくしたクックー肉を叩いて平らにして、小麦粉をまぶして、溶き卵を絡めて、パン粉をまぶして揚げるだけです」
いわゆるチキンカツです。
材料費は胸肉を丸々1枚使って、他を含めても3ハウトぐらいだからご希望には応えられている筈です。
剥いだ皮を捨てるのは勿体ないから、賄いにでも使って下さいね。
「これは塩でも美味しいですがタルタルソースも合いますよ」
「確かにタルタルソースを付けると美味しいねぇ……採用」
いつの間にタルタルソースを……
まあいいです。
さて、次は……
「これは一口大に切ったクックー肉をすりおろしたタマネギに漬けておいた物です……このタマネギはクックーの臭みが移ってますから食べるのはオススメしません、料理する前に水洗いして水気を切って下さい」
「これも柔らかくする為の処理かい?」
「そうです」
他にも牛乳やヨーグルトなんかも使えますが……牛乳は肉に独特の匂いが出るからオススメ出来ません。
クリームシチューに使うなら気にならない様な匂いですけど。
ヨーグルトなら匂いは出ませんが酸味がありますからね……それに自分で作らないと手に入らないですし。
売ってないのは梅のジャムが嫌われていた事からもお察しという奴です。
因みにあたしが多用しているリンゴ果汁も酢酸を利用した方法なので酸味と甘味が付きますが、他と違って短時間で柔らかくなるから漬け時間さえ注意していれば味が染みる事はありません。
仮に染みても醤油で濃い目に味付けすれば誤魔化せますし、スパイスを効かせる料理なら染み込ませた方が美味しくなります。
日本ならパイナップルやキウイ、パパイヤでも同じ事が出来ますよ。
「これと薄切りにしたタマネギ、刻んで種を取り除いたレッドをクックーの骨だけで取った出汁で煮ながら味を付けて、深皿にご飯をよそって、削ったチーズと溶き卵を流し入れて、卵に火が通る前にご飯に乗せれば出来上がりです」
はい、親子丼の完成です。
本当なら肉とタマネギだけを鰹節の出汁と醤油で煮たい所ですが……鰹節はないし醤油は使えないから仕方ありません。
因みにこのチーズ親子丼、あたしも初めて作ったので味の保証は出来かねます。
別に不味くはないと思いますよ、多分ですが。
「見た目はアレだけど美味しいじゃないか」
「これはアレだな、ドリア風の親子丼だろ」
「チーズの味がして美味しー!」
思ったより高評価で安心しました。
材料と手間を考えると上限の10ハウトでギリギリ利益が出るぐらいですけど……ウィラコさんの事だから大量に仕込んで出費を抑えられるでしょう。
というかロウとナクアちゃん、いつの間に来たんですか?
言ってくれれば人数分作りましたのに。
「アプさんの屋台を店仕舞いして帰って来たらいい匂いがしたからな……つい」
「お風呂に入ろうって思ったらチーズの匂いがして来ちゃった!」
という事は……うん、アプさんとコカちゃんに翡翠さんも此方を見ていましたね。
ついでだし人数分作って、それを夕飯にしてしまいましょう。
クックー肉だからピーニャも食べるでしょうし。
「ミャア……」
「トウカちゃんも、今日は干物じゃなくて同じのが食べたいって言ってるー!」
……まあ干物の数も限りがありますし、節約が出来るならそれに越した事はないですね。
「干物で思い出したけど次はムーって村に向かうよ……そこで毎年やってる祭りがあるし、海辺にある村だからまた干物を作れるだろう?」
何だか海辺ではなくて海底にありそうな名前ですが、また新鮮なお魚を食べるチャンスとなれば賛成するしかありませんね。
以前行ったルイエではお魚と偽った塩の塊が出たから料理屋はスルーとして、最初から釣るつもりでいましょう。
「ムーはね……お魚も獲れるけど……宝石と珊瑚を使った、アクセサリーとかが、有名なんだよ」
ほほう……あたしにお洒落をする趣味はないんですがアクセサリーは気になります。
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干物を作った後に、ですけど。
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