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首都に向かって
首都に着きました
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アバズレに恥を掻かされて早5日……黒い水晶も回収出来ず酷い目に合いました!
デストさんは元々温泉に用があったらしく、サーグァ様にあたしの下半身に関する記憶を消された後に別れました。
そういえばデストさんを信者にするのをすっかり忘れてましたね……まあアプさんの舎弟?らしいですからまた会う機会はあるでしょう。
「一応言っておくけど、デストはノーム教の信者でねぇ……あの女神の信者にしようとか考えるんじゃないよ?」
「……善処します」
最近アプさんにあたしの思考を読まれている気がします……貴女はあたしの母親ですか?
アプさんみたいな人がお母さんだったらいいなとは思いますけど。
あ、でもそうするとコカちゃんが嫁になってしまいますね……何とか養女になって姉か妹になる事で手を打っては貰えないでしょうか?
「この国はね……血が繋がってなければ、近親婚も出来るんだよ?」
コカちゃんもですか!?
あたし……そんなに解りやすい性格してますか?
「スマンなキュア、実を言うと結構解りやすい」
ロウにまで言われてしまいました……ならば認めるしかないですね。
うん、何とか改善する努力をしましょう。
さて、色々ありましたがようやくですね……
やっと首都のボリアに到着しましたよ!
そういえばサーグァ様との旅はここで終わってしまうのですが今後はどうするのでしょうか?
暫くはこの町を拠点にするつもりですから呼ばれれば会いに行きますけども。
「その事なら御心配なく、皆さんが遠出する時は私の分体を同行させますから」
サーグァ様にまで思考を見抜かれているのはトゥグア様の眷属だからかと思ってましたが……
あたしがそれだけ解りやすいって事なんですね……ぐぬぬ。
「分体って……何?」
「私の眷属としての力の1つです、解りやすく言うと私の意思を持つ人形の様な物ですね」
成程……それがあれば逐一報告に行く必要もなくなりますね。
「まあ所詮は人形ですから味覚と嗅覚の共有は出来ないんですけどね」
つまり人形が食べた物の味は解らないと……
ボリアから出たとして、戻った途端に同じ物を作らされそうですね。
食材はそちらで用意して下さいよ?
「おおサーグァ、戻ったか!」
「はい、王様……長い間留守にして申し訳ありませんでした」
「何を言う、妻の望みを最大限叶えるのが夫の喜びだ」
それにしてもこの王様……自分の嫁にベタ惚れ過ぎではありませんかね。
サーグァ様も負けてないぐらいには惚れてましたけど。
この2人の前ならブラックのコーヒーすら甘ったるく感じるかもしれませんね……今度試してみましょう。
「おお忘れる所であった、そなた達に報酬を渡さねば!」
そういえばこれ王様からの依頼でしたね……色々あって忘れていましたよ。
コンテストでも見た騎士の人が持ってきた報酬は……1枚の動物の皮っぽい物、って羊皮紙という奴ですかね?
「それは普段は使わない、郊外にある我が王族の別宅の権利書である」
様は別荘みたいな物件ですね、解ります……は?
「聞けばそなた達2人は両親も親類もなく、財産と呼べる物もないそうではないか……そこは借宿にでも使うと良い」
おいぃ!?
貰えるんなら貰いますけど、ちょっと気前が良すぎやしませんかね!
「ぶっちゃけて言うとそこは四代ほど前の国王が愛人や目を付けたメイドと逢い引きする為だけに建てた物件でな……一応は国の共有財産になるから取り壊す訳にもいかず」
ああ、つまり手放す為の理由が欲しかったんですね……
そこにサーグァ様の我儘があって一石二鳥だった、と。
「余談ではあるが現在の結婚制度は先々々代の女癖の悪さを見かねた先々代が設立したのだ」
王家の恥を新しい規律で誤魔化したんですね。
それは知りたくなかったです……というか墓まで持って行きなさいよ。
「まあ何だ、建てられた経緯はアレだが風呂や倉庫もあるし、住み心地は悪くない筈だ……何なら管理の為のメイドを何人か付けるが?」
「有り難く頂戴致します」
お風呂があって管理してくれる人も居るなら文句はありません。
しかも倉庫があるなら醤油を作る事が出来るかもしれませんからね。
そんなこんなで与えられた別荘にやって来ましたが……思ったより大きいです。
「ざっくり見た所、倉庫や風呂も立派だったけど厨房が凄かった……やけに新しいのが気になったけど」
「厨房ですか……という事はサーグァ様の指事ですね」
少なくともあたし達が王都(ボリア)に居る間は入り浸る気満々ですね。
精々美味しく作らせて頂きます。
「さて、荷物の整理も終わった事だし……今後の予定を決めようじゃないか」
予定ですか……
正直ここに来るのが最初の目的でしたからね……まずは情報を集めたい所ですが。
「そういやコカとアプさんはダニチに持ち家あるけどいいのか?」
「うん、元々行商がお仕事だから……あの家にも、年に1回しか帰ってないし」
「こういう拠点はいくつあっても困る物じゃないんだよ、むしろこの国の首都に持てたんだから運が良かったさ」
こういう町の宿ってかなり高額なイメージですからね……滞在費が浮くのは良い事です。
「では改めて次の予定ですが……まずは情報収集がしたいです」
「となると酒場か食堂になるねぇ」
「それと武器を新調したい……これまでは何とかなったけど、この先はそうもいかないだろうし」
あたしは拳があるし、コカちゃんはトゥグア様の加護を得ましたからね……確かに初期装備のままなロウはちょっと厳しくなってますね。
オマケに矢の在庫も少なくなっていますし。
アプさんは素で強過ぎるから問題はありません。
「それなら、来週の行商市……覗いてみる?」
行商市?
いわゆるフリーマーケットって奴でしょうか?
何か掘り出し物があるかもしれませんし、是非とも覗いてみたいですね。
「決まりだね、情報はあたいに任せて資金代わりの水晶は皆に任せるよ」
アプさんはただ飲みたいだけですよね……情報源の酒場に入れるのはアプさんだけなので文句はありませんけど。
それに水晶は貴重な収入源だし黄色はあたしの魔法にも使いますからね……多いに越した事はありません。
「それじゃ予定も決まった所で……そこに誰か居るのかい?」
おや?
来客とは考えられないですし……泥棒ですか?
と思っていたら入って来たのはメイドさんが2人?
「その……私達は王様に言われて来たのですが?」
そういえばこの家の管理の為にメイドを派遣すると言っていましたね。
すっかり忘れていました。
「ああ、あんた達が王様の言ってたメイドかい?」
「はい、この度屋敷の管理を任されました……サーグァ様専属メイドのアトラと申します」
「同じく、妹のナクアだよ!」
こう言っては何ですが想像より若い人が来ましたね……
屋敷の管理をするのですからもう少し年配の方が来ると思っていたのですが。
「私達は料理が出来ませんが、洗濯と掃除そつなくこなせます」
「ナクアはお掃除しか出来ないけど頑張るよ!」
まあ……この世界の料理を見るとあたしやコカちゃんのが美味しく作れますからね。
サーグァ様もその辺を見越した人選なんでしょう。
「それとナクアは10歳ですので……間違っても手は出さない様にお願いします」
アトラさんはまだしもナクアちゃんはその歳で働くのは犯罪ではないのですか?
この世界に労働基準法という物はないのでしょうか?
それと手は出さないし出させないので安心して下さい。
「それとサーグァ様からの言伝ですが、暫く夕食は王様や他の夫人様と共にこちらで召し上がるそうです」
やっぱりそうなりますか。
皆さんはダニチのコンテストであたしの料理を過大評価してましたし……それが原因でサーグァ様はあたし達に同行してましたからね。
まさか全員で来るとは思いませんでしたけど。
「そうなると食料は先に買いに行った方がいいねぇ」
「うん、干物は行商市で売りたいし……そうなると、小麦粉と米と、干し肉しかないから」
あたし達だけなら干物とご飯で済ませられたんですけどね……
まあ醤油作りを始めたかったので買い出しには行きたかった所ですから、ついでと思えば苦ではありませんが。
「ならあたしとロウで買い出しに行って来ましょう」
「ナクアも行くー!」
「王様が来るんなら夕飯作りはキュアに任せるしかないし、荷物持ちは必要だろうからねぇ……ならあたいとコカ、アトラは掃除でもしてるよ」
「畏まりました」
「うう、ボクもキュアちゃんと一緒に、買い物……行きたかったなぁ」
流石にコカちゃんの盛った姿をナクアちゃんに見せる訳にはいきませんからね……
情操教育に悪いですから。
ボリアに居る間に埋め合わせしないと後が怖いですが、それは後日考えましょう。
デストさんは元々温泉に用があったらしく、サーグァ様にあたしの下半身に関する記憶を消された後に別れました。
そういえばデストさんを信者にするのをすっかり忘れてましたね……まあアプさんの舎弟?らしいですからまた会う機会はあるでしょう。
「一応言っておくけど、デストはノーム教の信者でねぇ……あの女神の信者にしようとか考えるんじゃないよ?」
「……善処します」
最近アプさんにあたしの思考を読まれている気がします……貴女はあたしの母親ですか?
アプさんみたいな人がお母さんだったらいいなとは思いますけど。
あ、でもそうするとコカちゃんが嫁になってしまいますね……何とか養女になって姉か妹になる事で手を打っては貰えないでしょうか?
「この国はね……血が繋がってなければ、近親婚も出来るんだよ?」
コカちゃんもですか!?
あたし……そんなに解りやすい性格してますか?
「スマンなキュア、実を言うと結構解りやすい」
ロウにまで言われてしまいました……ならば認めるしかないですね。
うん、何とか改善する努力をしましょう。
さて、色々ありましたがようやくですね……
やっと首都のボリアに到着しましたよ!
そういえばサーグァ様との旅はここで終わってしまうのですが今後はどうするのでしょうか?
暫くはこの町を拠点にするつもりですから呼ばれれば会いに行きますけども。
「その事なら御心配なく、皆さんが遠出する時は私の分体を同行させますから」
サーグァ様にまで思考を見抜かれているのはトゥグア様の眷属だからかと思ってましたが……
あたしがそれだけ解りやすいって事なんですね……ぐぬぬ。
「分体って……何?」
「私の眷属としての力の1つです、解りやすく言うと私の意思を持つ人形の様な物ですね」
成程……それがあれば逐一報告に行く必要もなくなりますね。
「まあ所詮は人形ですから味覚と嗅覚の共有は出来ないんですけどね」
つまり人形が食べた物の味は解らないと……
ボリアから出たとして、戻った途端に同じ物を作らされそうですね。
食材はそちらで用意して下さいよ?
「おおサーグァ、戻ったか!」
「はい、王様……長い間留守にして申し訳ありませんでした」
「何を言う、妻の望みを最大限叶えるのが夫の喜びだ」
それにしてもこの王様……自分の嫁にベタ惚れ過ぎではありませんかね。
サーグァ様も負けてないぐらいには惚れてましたけど。
この2人の前ならブラックのコーヒーすら甘ったるく感じるかもしれませんね……今度試してみましょう。
「おお忘れる所であった、そなた達に報酬を渡さねば!」
そういえばこれ王様からの依頼でしたね……色々あって忘れていましたよ。
コンテストでも見た騎士の人が持ってきた報酬は……1枚の動物の皮っぽい物、って羊皮紙という奴ですかね?
「それは普段は使わない、郊外にある我が王族の別宅の権利書である」
様は別荘みたいな物件ですね、解ります……は?
「聞けばそなた達2人は両親も親類もなく、財産と呼べる物もないそうではないか……そこは借宿にでも使うと良い」
おいぃ!?
貰えるんなら貰いますけど、ちょっと気前が良すぎやしませんかね!
「ぶっちゃけて言うとそこは四代ほど前の国王が愛人や目を付けたメイドと逢い引きする為だけに建てた物件でな……一応は国の共有財産になるから取り壊す訳にもいかず」
ああ、つまり手放す為の理由が欲しかったんですね……
そこにサーグァ様の我儘があって一石二鳥だった、と。
「余談ではあるが現在の結婚制度は先々々代の女癖の悪さを見かねた先々代が設立したのだ」
王家の恥を新しい規律で誤魔化したんですね。
それは知りたくなかったです……というか墓まで持って行きなさいよ。
「まあ何だ、建てられた経緯はアレだが風呂や倉庫もあるし、住み心地は悪くない筈だ……何なら管理の為のメイドを何人か付けるが?」
「有り難く頂戴致します」
お風呂があって管理してくれる人も居るなら文句はありません。
しかも倉庫があるなら醤油を作る事が出来るかもしれませんからね。
そんなこんなで与えられた別荘にやって来ましたが……思ったより大きいです。
「ざっくり見た所、倉庫や風呂も立派だったけど厨房が凄かった……やけに新しいのが気になったけど」
「厨房ですか……という事はサーグァ様の指事ですね」
少なくともあたし達が王都(ボリア)に居る間は入り浸る気満々ですね。
精々美味しく作らせて頂きます。
「さて、荷物の整理も終わった事だし……今後の予定を決めようじゃないか」
予定ですか……
正直ここに来るのが最初の目的でしたからね……まずは情報を集めたい所ですが。
「そういやコカとアプさんはダニチに持ち家あるけどいいのか?」
「うん、元々行商がお仕事だから……あの家にも、年に1回しか帰ってないし」
「こういう拠点はいくつあっても困る物じゃないんだよ、むしろこの国の首都に持てたんだから運が良かったさ」
こういう町の宿ってかなり高額なイメージですからね……滞在費が浮くのは良い事です。
「では改めて次の予定ですが……まずは情報収集がしたいです」
「となると酒場か食堂になるねぇ」
「それと武器を新調したい……これまでは何とかなったけど、この先はそうもいかないだろうし」
あたしは拳があるし、コカちゃんはトゥグア様の加護を得ましたからね……確かに初期装備のままなロウはちょっと厳しくなってますね。
オマケに矢の在庫も少なくなっていますし。
アプさんは素で強過ぎるから問題はありません。
「それなら、来週の行商市……覗いてみる?」
行商市?
いわゆるフリーマーケットって奴でしょうか?
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「決まりだね、情報はあたいに任せて資金代わりの水晶は皆に任せるよ」
アプさんはただ飲みたいだけですよね……情報源の酒場に入れるのはアプさんだけなので文句はありませんけど。
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「それじゃ予定も決まった所で……そこに誰か居るのかい?」
おや?
来客とは考えられないですし……泥棒ですか?
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「その……私達は王様に言われて来たのですが?」
そういえばこの家の管理の為にメイドを派遣すると言っていましたね。
すっかり忘れていました。
「ああ、あんた達が王様の言ってたメイドかい?」
「はい、この度屋敷の管理を任されました……サーグァ様専属メイドのアトラと申します」
「同じく、妹のナクアだよ!」
こう言っては何ですが想像より若い人が来ましたね……
屋敷の管理をするのですからもう少し年配の方が来ると思っていたのですが。
「私達は料理が出来ませんが、洗濯と掃除そつなくこなせます」
「ナクアはお掃除しか出来ないけど頑張るよ!」
まあ……この世界の料理を見るとあたしやコカちゃんのが美味しく作れますからね。
サーグァ様もその辺を見越した人選なんでしょう。
「それとナクアは10歳ですので……間違っても手は出さない様にお願いします」
アトラさんはまだしもナクアちゃんはその歳で働くのは犯罪ではないのですか?
この世界に労働基準法という物はないのでしょうか?
それと手は出さないし出させないので安心して下さい。
「それとサーグァ様からの言伝ですが、暫く夕食は王様や他の夫人様と共にこちらで召し上がるそうです」
やっぱりそうなりますか。
皆さんはダニチのコンテストであたしの料理を過大評価してましたし……それが原因でサーグァ様はあたし達に同行してましたからね。
まさか全員で来るとは思いませんでしたけど。
「そうなると食料は先に買いに行った方がいいねぇ」
「うん、干物は行商市で売りたいし……そうなると、小麦粉と米と、干し肉しかないから」
あたし達だけなら干物とご飯で済ませられたんですけどね……
まあ醤油作りを始めたかったので買い出しには行きたかった所ですから、ついでと思えば苦ではありませんが。
「ならあたしとロウで買い出しに行って来ましょう」
「ナクアも行くー!」
「王様が来るんなら夕飯作りはキュアに任せるしかないし、荷物持ちは必要だろうからねぇ……ならあたいとコカ、アトラは掃除でもしてるよ」
「畏まりました」
「うう、ボクもキュアちゃんと一緒に、買い物……行きたかったなぁ」
流石にコカちゃんの盛った姿をナクアちゃんに見せる訳にはいきませんからね……
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