4 / 122
首都に向かって
盗賊はモンスター扱いで良いそうです
しおりを挟む
フサノムラは田舎なせいか基本的に金銭のやり取りがなく、物々交換で成り立っている様です。
まあ宿も店もないという時点でお察しでしたね。
幸い水晶は沢山集めてあったので日持ちする食料や旅の最中でも使える調理器具に食器、使いやすそうな包丁なんかと交換して貰えました。
どうも若者は一攫千金を夢見て村を出てしまうらしく、残っているのはモンスターを倒せない子供や老人、膝に矢を受けた農民ばかりの様で水晶は大変喜ばれました。
後、旅立つまでにトゥグア様の信者は4人ほど増えました……全員子供でしたけどね。
「それであ……じゃなかったロウ、目的地はあるんですか?」
村を出てからはずっと恋人繋ぎで進んでます。
興奮しますか?急ぐ旅でもないんだし何ならそこの茂みで野獣になったっていいんですよ?
モンスターが出たらどうするんだって?蹴れば倒せます。
「はぁ、まずはボリアって町を目指そう」
確かお婆さんから聞いた話だとボリアは多くの旅人が集まる都市で、かなりの種類の武器や服が売られているそうです。
また旅人同士の交流場があって……ここで水晶が不足してるとか、あっちとこっちで戦争が始まりそう、といった情報が集まり易いとか。
確かに何も知らずに戦争の真っ只中に突っ込んでいた、なんてのは嫌ですからね。
「もし見た事がないモンスターが居たって情報があったら、それが女神の言ってた駆除対象である可能性が高いだろ?」
「成程……名案ですね」
駆除はロウとイチャイチャして結婚する為の条件でもありますし、おろそかにする訳にはいきません。
さっさと終わらせつつお金と水晶を貯めて……そうですね、子供は最低でも12人作りましょう。
何で12人なのかって?ロウがハマってたギャルゲーの攻略対象の人数だからです。
「地図の通りだとすればボリアに行くまでに3つの村に立ち寄る事になるけどな……」
「特に急ぐ旅でもないんですし、のんびり行きましょう」
とか言ってる内にあたし達は盗賊と思われるオジサン達に囲まれていました。
ざっと5対2といった所でしょうか?
まあトゥグア様の作った世界とはいえ、善人だけってありえませんよね……人間だもの。
「おう兄ちゃん、女と水晶置いてさっさtぐぉっ!」
「お、おいどうsへぶっ!」
とりあえず脅しに来た人は顎を叩いて脳ミソ揺さぶっておきましたが……
髭ぐらいちゃんと剃ってくれませんかね……叩いた手がチクチクします。
「このガキ!舐めた真似しyはぅっ!」
「ぶっ殺しtおほぉっ!」
あたしの背後で武器を構えかけた2人はロウに股間を蹴られた様ですね……
何で分かったのかって?愛の力です。
とか考えてる場合じゃないですね、残った1人が逃げようとしています。
「あー、これでいいか」
あ、ロウがそこら辺から拾って投げた石が最後の1人の頭に当たって倒れました。
「……あの人死んでませんよね?」
「大丈夫だろ、悪党は無駄にしぶといのがお約束だ」
さて、この人達はどうしましょうかね?
幸いにも縄は持参してくれてたので刃物を没収した上で縛っておきましたけど。
「警察……はこの世界にはないだろうし騎士か衛兵?にでも突き出すか?でもボリアまでまだ結構な距離があるしなぁ」
うーん……2人旅を想定してましたしこのまま連れ歩いてたら食料が尽きてしまいます。
かといって飲まず食わずで連れ回して倒れられても困りますし。
フサに戻ったってあそこ牢屋も何もありませんし、逆に村の人達が危険ですね。
こういう時こそ魔法の出番な気がするのですが何か使えそうなのはあるでしょうか?
といってもあたしは回復と支援の魔法しか使え……あ、そういえばあのお婆さんから初歩的な魔法が書かれた本を貰ったんでした。
えっとヒーラーが使える魔法は……これが使えそうですね。
「よし、ここはあたしに任せて貰いましょう」
「うん、スッゲー嫌な予感がするけど、アイデア浮かばないし任せるわ」
(ゴスッ) (グチャッ) (ベキッ) (ビチャッ) (ボキッ) (パシャッ) (バキィッ)
「も……ゆる…………はん……せ、した……も……しま……せ」
「何を言っているのですか、貴方の様な悪党は反省した振りをして、油断した所を襲う……というのがお約束でしょう?」
何か使えそうな魔法はないかと探していたら【サンクチュアリ】という魔法が書かれているのを見つけたのです。
これは黄の水晶を1つ媒介にして、半径1メートル程の範囲に魔法陣を出し、その中に入っている者を回復し続けるという魔法でした。
因みに赤の水晶を使って唱えればゾンビやスケルトンといったアンデットを消滅させられるみたいです。
で、あたしはその聖域の中で盗賊をひたすら殴り続けています。
幸い黄の水晶は人数分残ってますので万が一にも死ぬ事はないでしょう。
「安心して下さい、この光が消える頃にはきっと清く正しく生まれ変わっているでしょう、それまでしっかり反省して下さいね……当然他の皆さんにも、平等にやりますよ」
「「「「い、嫌だぁーーーーっ!!!」」」」
「この世界に来てキュアがドSな狂信者に……ま、俺には害がないからいいか」
「「「「「ふんぐるい むぐるーなふ トゥグァ ほまーる はうとー……」」」」」
反省が終わったならもう清らかな心が満ちている筈です。
という事で見逃してあげる代わりにこの人達には残りの人生全てをフサで水晶の調達と、トゥグア様への信仰の為に使って貰いましょう。
盗賊達は安全が、トゥグア様は信者が増える……村も水晶が供給されるしでいい事ずくめです。
フフフ……ロウとの結婚式で再び会えた時はきっと喜んでくれるでしょう。
「そこ、もっと感謝の心を込めて祈りなさい!」
「「「「「いあ! いあ!」」」」」
「これもう洗脳だろ……いいのかそれで」
「信仰の前では些細な事です」
~女神視点~
『あら、突然私の女神力が増えた様な気が……誰かが私に救済を求めているのでしょうか?』
この感覚からすると……何かいい事があったのか、天変地異が発生したかのどちらかでしょうか?
とりあえず私の世界の様子を見てみましょう。
もしアルラのモンスターが町を襲っていたのなら大変ですからね。
「「「「「ふんぐるい むぐるーなふ トゥグァ ほまーる はうとー……」」」」」
……ファッ!?
え、ちょ、な……はぁ!?
余りの迫力に思わず意識が消えかけましたよ!
それにどこからかサイコロを転がす音が聞こえたのは気のせいですか!?
えっと、こうなった原因は……私が異世界から招いた、今の名前はキュアさん……の布教活動ですか?
確かに信者を増やしてくれるのは嬉しいんですけど……嬉しいんですけれど!
これは、これは何かが違う気がするんですが!
というかその冒涜的な詠唱は何ですか!
ハッ!そういえばキュアさんの居た世界では神に祈る際に経文とか、聖典といった物を朗読すると聞いた事がありました……
もしかしたらそれに習ってキュアさんが考えてくれたのでしょうか?
私を想っての事だとしたら頭ごなしに否定は出来ません、でもあの詠唱はちょっと……うーん。
少なくともキュアさんに悪意がある訳ではないですし、少し様子を見る事にしましょう。
願わくば後日に詠唱が改善されてくれます様に!改善されてくれます様に!?
まあ宿も店もないという時点でお察しでしたね。
幸い水晶は沢山集めてあったので日持ちする食料や旅の最中でも使える調理器具に食器、使いやすそうな包丁なんかと交換して貰えました。
どうも若者は一攫千金を夢見て村を出てしまうらしく、残っているのはモンスターを倒せない子供や老人、膝に矢を受けた農民ばかりの様で水晶は大変喜ばれました。
後、旅立つまでにトゥグア様の信者は4人ほど増えました……全員子供でしたけどね。
「それであ……じゃなかったロウ、目的地はあるんですか?」
村を出てからはずっと恋人繋ぎで進んでます。
興奮しますか?急ぐ旅でもないんだし何ならそこの茂みで野獣になったっていいんですよ?
モンスターが出たらどうするんだって?蹴れば倒せます。
「はぁ、まずはボリアって町を目指そう」
確かお婆さんから聞いた話だとボリアは多くの旅人が集まる都市で、かなりの種類の武器や服が売られているそうです。
また旅人同士の交流場があって……ここで水晶が不足してるとか、あっちとこっちで戦争が始まりそう、といった情報が集まり易いとか。
確かに何も知らずに戦争の真っ只中に突っ込んでいた、なんてのは嫌ですからね。
「もし見た事がないモンスターが居たって情報があったら、それが女神の言ってた駆除対象である可能性が高いだろ?」
「成程……名案ですね」
駆除はロウとイチャイチャして結婚する為の条件でもありますし、おろそかにする訳にはいきません。
さっさと終わらせつつお金と水晶を貯めて……そうですね、子供は最低でも12人作りましょう。
何で12人なのかって?ロウがハマってたギャルゲーの攻略対象の人数だからです。
「地図の通りだとすればボリアに行くまでに3つの村に立ち寄る事になるけどな……」
「特に急ぐ旅でもないんですし、のんびり行きましょう」
とか言ってる内にあたし達は盗賊と思われるオジサン達に囲まれていました。
ざっと5対2といった所でしょうか?
まあトゥグア様の作った世界とはいえ、善人だけってありえませんよね……人間だもの。
「おう兄ちゃん、女と水晶置いてさっさtぐぉっ!」
「お、おいどうsへぶっ!」
とりあえず脅しに来た人は顎を叩いて脳ミソ揺さぶっておきましたが……
髭ぐらいちゃんと剃ってくれませんかね……叩いた手がチクチクします。
「このガキ!舐めた真似しyはぅっ!」
「ぶっ殺しtおほぉっ!」
あたしの背後で武器を構えかけた2人はロウに股間を蹴られた様ですね……
何で分かったのかって?愛の力です。
とか考えてる場合じゃないですね、残った1人が逃げようとしています。
「あー、これでいいか」
あ、ロウがそこら辺から拾って投げた石が最後の1人の頭に当たって倒れました。
「……あの人死んでませんよね?」
「大丈夫だろ、悪党は無駄にしぶといのがお約束だ」
さて、この人達はどうしましょうかね?
幸いにも縄は持参してくれてたので刃物を没収した上で縛っておきましたけど。
「警察……はこの世界にはないだろうし騎士か衛兵?にでも突き出すか?でもボリアまでまだ結構な距離があるしなぁ」
うーん……2人旅を想定してましたしこのまま連れ歩いてたら食料が尽きてしまいます。
かといって飲まず食わずで連れ回して倒れられても困りますし。
フサに戻ったってあそこ牢屋も何もありませんし、逆に村の人達が危険ですね。
こういう時こそ魔法の出番な気がするのですが何か使えそうなのはあるでしょうか?
といってもあたしは回復と支援の魔法しか使え……あ、そういえばあのお婆さんから初歩的な魔法が書かれた本を貰ったんでした。
えっとヒーラーが使える魔法は……これが使えそうですね。
「よし、ここはあたしに任せて貰いましょう」
「うん、スッゲー嫌な予感がするけど、アイデア浮かばないし任せるわ」
(ゴスッ) (グチャッ) (ベキッ) (ビチャッ) (ボキッ) (パシャッ) (バキィッ)
「も……ゆる…………はん……せ、した……も……しま……せ」
「何を言っているのですか、貴方の様な悪党は反省した振りをして、油断した所を襲う……というのがお約束でしょう?」
何か使えそうな魔法はないかと探していたら【サンクチュアリ】という魔法が書かれているのを見つけたのです。
これは黄の水晶を1つ媒介にして、半径1メートル程の範囲に魔法陣を出し、その中に入っている者を回復し続けるという魔法でした。
因みに赤の水晶を使って唱えればゾンビやスケルトンといったアンデットを消滅させられるみたいです。
で、あたしはその聖域の中で盗賊をひたすら殴り続けています。
幸い黄の水晶は人数分残ってますので万が一にも死ぬ事はないでしょう。
「安心して下さい、この光が消える頃にはきっと清く正しく生まれ変わっているでしょう、それまでしっかり反省して下さいね……当然他の皆さんにも、平等にやりますよ」
「「「「い、嫌だぁーーーーっ!!!」」」」
「この世界に来てキュアがドSな狂信者に……ま、俺には害がないからいいか」
「「「「「ふんぐるい むぐるーなふ トゥグァ ほまーる はうとー……」」」」」
反省が終わったならもう清らかな心が満ちている筈です。
という事で見逃してあげる代わりにこの人達には残りの人生全てをフサで水晶の調達と、トゥグア様への信仰の為に使って貰いましょう。
盗賊達は安全が、トゥグア様は信者が増える……村も水晶が供給されるしでいい事ずくめです。
フフフ……ロウとの結婚式で再び会えた時はきっと喜んでくれるでしょう。
「そこ、もっと感謝の心を込めて祈りなさい!」
「「「「「いあ! いあ!」」」」」
「これもう洗脳だろ……いいのかそれで」
「信仰の前では些細な事です」
~女神視点~
『あら、突然私の女神力が増えた様な気が……誰かが私に救済を求めているのでしょうか?』
この感覚からすると……何かいい事があったのか、天変地異が発生したかのどちらかでしょうか?
とりあえず私の世界の様子を見てみましょう。
もしアルラのモンスターが町を襲っていたのなら大変ですからね。
「「「「「ふんぐるい むぐるーなふ トゥグァ ほまーる はうとー……」」」」」
……ファッ!?
え、ちょ、な……はぁ!?
余りの迫力に思わず意識が消えかけましたよ!
それにどこからかサイコロを転がす音が聞こえたのは気のせいですか!?
えっと、こうなった原因は……私が異世界から招いた、今の名前はキュアさん……の布教活動ですか?
確かに信者を増やしてくれるのは嬉しいんですけど……嬉しいんですけれど!
これは、これは何かが違う気がするんですが!
というかその冒涜的な詠唱は何ですか!
ハッ!そういえばキュアさんの居た世界では神に祈る際に経文とか、聖典といった物を朗読すると聞いた事がありました……
もしかしたらそれに習ってキュアさんが考えてくれたのでしょうか?
私を想っての事だとしたら頭ごなしに否定は出来ません、でもあの詠唱はちょっと……うーん。
少なくともキュアさんに悪意がある訳ではないですし、少し様子を見る事にしましょう。
願わくば後日に詠唱が改善されてくれます様に!改善されてくれます様に!?
0
お気に入りに追加
80
あなたにおすすめの小説

ダークナイトはやめました
天宮暁
ファンタジー
七剣の都セブンスソード。魔剣士たちの集うその街で、最強にして最凶と恐れられるダークナイトがいた。
その名を、ナイン。畏怖とともにその名を呼ばれる青年は、しかし、ダークナイトをやめようとしていた。
「本当に……いいんですね?」
そう慰留するダークナイト拝剣殿の代表リィンに、ナインは固い決意とともにうなずきを返す。
「守るものができたからな」
闇の魔剣は守るには不向きだ。
自らが討った聖竜ハルディヤ。彼女から託された彼女の「仔」。竜の仔として育てられた少女ルディアを守るため、ナインは闇の魔剣を手放した。
新たに握るのは、誰かを守るのに適した光の魔剣。
ナインは、ホーリーナイトに転職しようとしていた。
「でも、ナインさんはダークナイトの適正がSSSです。その分ホーリーナイトの適正は低いんじゃ?」
そう尋ねるリィンに、ナインは平然と答えた。
「Cだな」
「し、C!? そんな、もったいなさすぎます!」
「だよな。適正SSSを捨ててCなんてどうかしてる」
だが、ナインの決意は変わらない。
――最強と謳われたダークナイトは、いかにして「守る強さ」を手に入れるのか?
強さのみを求めてきた青年と、竜の仔として育てられた娘の、奇妙な共同生活が始まった。
(※ この作品はスマホでの表示に最適化しています。文中で改行が生じるかたは、ピンチインで表示を若干小さくしていただくと型崩れしないと思います。)


出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む
家具屋ふふみに
ファンタジー
この世界には魔法が存在する。
そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。
その属性は主に6つ。
火・水・風・土・雷・そして……無。
クーリアは伯爵令嬢として生まれた。
貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。
そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。
無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。
その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。
だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。
そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。
これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。
そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。
設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m
※←このマークがある話は大体一人称。

異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜
青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ
孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。
そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。
これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。
小説家になろう様からの転載です!

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。

美少女に転生して料理して生きてくことになりました。
ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。
飲めないお酒を飲んでぶったおれた。
気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。
その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった

RD令嬢のまかないごはん
雨愁軒経
ファンタジー
辺境都市ケレスの片隅で食堂を営む少女・エリカ――またの名を、小日向絵梨花。
都市を治める伯爵家の令嬢として転生していた彼女だったが、性に合わないという理由で家を飛び出し、野望のために突き進んでいた。
そんなある日、家が勝手に決めた婚約の報せが届く。
相手は、最近ケレスに移住してきてシアリーズ家の預かりとなった子爵・ヒース。
彼は呪われているために追放されたという噂で有名だった。
礼儀として一度は会っておこうとヒースの下を訪れたエリカは、そこで彼の『呪い』の正体に気が付いた。
「――たとえ天が見放しても、私は絶対に見放さないわ」
元管理栄養士の伯爵令嬢は、今日も誰かの笑顔のためにフライパンを握る。
大さじの願いに、夢と希望をひとつまみ。お悩み解決異世界ごはんファンタジー!

(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる