18 / 52
第十八話 人間許しまじ! その2
しおりを挟む
「とりあえず、第一目標は情報収集、それに軍備の再編成かな」
「かしこまりました」
「リベル、メイド部隊に城内の警備レベルを上げるように。それとオルディアは守備隊に戦闘準備をするよう伝えてくれ」
「わかりました。オルディア、お願いしますわね」
「あいよ」
ロランは次にオークへ視線を向けた。
「オドはオーク兵を指揮して、周辺の偵察をしてくれ。何かあったらすぐに報告を」
「承知。それと同時に例の街の様子を見てもよろしいでしょうか?」
例の街、それはレオが住んでいた街のことだ。帝国軍が駐留している可能性があった。
「あぁ、頼む」
「かしこまりました。我が主様」
そう言って、オドと呼ばれたオークが重量のある巨体を動かして部屋を出て行く。
「カミラは帝国の動向の調査を。わかったことは逐一僕に伝えてほしい」
「ん。任せて」
「そういえば、ヨナ。騎士団はどう?」
「はっ。骸骨騎士団総勢500名が王城広場にて、待機しております」
生気のない声だ。顔が青白い女騎士だと思っていたレオは予想通り、ゾンビだったんだ、と思った。
「よし、ならいつでも出陣できるようにしておくよう、言ってくれ」
「御意」
ヨナは騎士風の一礼するとその場から部屋を辞した。
「さて、レオ」
「え、わたし??」
自分が呼ばれることはないと思っていたレオは変な声が出た。
「君には僕と一緒に来てもらうよ」
「え? どこに??」
「ちょっとした特別なお仕事だよ」
そう言うとロランは不敵に笑った。
♦♦♦♦♦
ロランとレオの姿は魔王城の一画にある厨房にあった。ここは城に詰める魔物たちへ食事を配る場所で食堂が隣接している。
骸骨、ゾンビ、それにオークにゴブリン、どれも異形の者たちが食堂でわいわいと会話をしている。
レオは最初、自分は夢を見ているんじゃないかと思ってしまうほど、現実味がない空間だった。
しかし、なぜか、どの種族もおぞましい顔をしているのに動きやしぐさ、笑い声をあげるところなど、どこか人間味があり、不思議と怖い、とは思わなかった。レオは知らなかったが、魔王ロランの大切な客人であり、手を出すことを禁ずるというリベルからの厳命がされていたため、魔物たちはレオに対して、友好的に接していた。
それにレオは一応、魔族ということにしている。これは、人間が魔王の城の中にいると知ると大パニックが起きるからである。
そんな厨房の中、熱気と料理をする音が響き渡る中はレンガ造りの竈が複数並び、大きな鍋がぐつぐつと煮えていた。それに吊るされた大きな鍋。隅には木箱がたくさんあり、その中には珍しい食材の数々。それをオークの料理人がさばいていく。オークたちは身体が大きいため、厨房はすこし窮屈感があった。
「ワインが足りんぞ! ワインもってこい!」
「肉もだ!」
「野菜をもっと持ってこーい」
大騒ぎしている連中から少し離れたところで、レオは紫色の何か赤黒いものが付いたエプロンをつけて、黙々ととある作業していた。その後ろからロランがまだかまだかとそわそわしている。
「なぁ、レオ、ほかに何がいる?」
「ううん。これで大丈夫。あとは形を整えて、竈で焼けば完成だよ」
「おぉお?! 本当か??? なら早速焼こうよ!!」
そういって、取ろうとするので、レオが遠ざける。
「まだ早いって。その前に竈に火をいれないと」
「あ、そうか、そうだよな!」
そう言ってロランは竈に駆け寄ると薪をくべた。その瞬間、火柱が上がる。
「あぶっ」
慌てて飛び退くロランにレオは呆れたような視線を向けた。オークの料理人も苦笑いする。
「魔王様、ちょっとはしゃぎすぎじゃないですか?」
「そうですよ。魔王様が自らがこんな場所にいるだけでも異例なのに……」
「正直、やりにくい……」
誰かがボソつく。オークたちは同意するように全員が無言でうんうんと頷く。しかし、ロランにはその迷惑だよ、という言葉は聞こえなかったようだ。
「だってさ! 待ちに待った僕の大好きな『お菓子』ができるんだよ? そりゃはしゃぐでしょ??」
目を輝かせて見上げてくる少年が魔王であることに、いまだに慣れていない様子の料理人たちだった。そして、形を丸く整えた小麦粉の塊を竈の中へと入れていく。ジュッと音を立ててこんがりと焼き色がつく。香ばしい匂いが立ち込める。しばらくして、焼きあがったものを取り出してみると、それは……。
「おぉおお!! これこそ、まさに僕が求めていた焼きたてのクッキー」
ロランは人間の街へ魔物を人間へと化けさせて、お菓子を買い出しに行かせていることがあったが、いつもできてから数時間は経っているもので、焼き立てが食べてみたいと夢見ていた。オークの料理人に作らせようとしたが、どうも理解ができず、諦めかけていたところだったのだ。それが今、目の前にある。ロランは嬉しすぎて涙目になっていた。
「さぁ、熱いうちに早く食べよう」
ロランは手づかみでクッキーを口に運んだ。サクッとした歯ごたえのあとに、バターの香りが広がる。美味しい。今まで食べたどんな菓子よりも美味しかった。
「おいしい……おいしいよぅ……あぁ生きててよかったぁ」
泣きながら食べる魔王を見て、オークの料理人たちは唖然とした表情を浮かべていたが、やがて笑みを浮かべる。こうして、ロランの魔王生活におけるささやかな楽しみが増えたのであった。
「かしこまりました」
「リベル、メイド部隊に城内の警備レベルを上げるように。それとオルディアは守備隊に戦闘準備をするよう伝えてくれ」
「わかりました。オルディア、お願いしますわね」
「あいよ」
ロランは次にオークへ視線を向けた。
「オドはオーク兵を指揮して、周辺の偵察をしてくれ。何かあったらすぐに報告を」
「承知。それと同時に例の街の様子を見てもよろしいでしょうか?」
例の街、それはレオが住んでいた街のことだ。帝国軍が駐留している可能性があった。
「あぁ、頼む」
「かしこまりました。我が主様」
そう言って、オドと呼ばれたオークが重量のある巨体を動かして部屋を出て行く。
「カミラは帝国の動向の調査を。わかったことは逐一僕に伝えてほしい」
「ん。任せて」
「そういえば、ヨナ。騎士団はどう?」
「はっ。骸骨騎士団総勢500名が王城広場にて、待機しております」
生気のない声だ。顔が青白い女騎士だと思っていたレオは予想通り、ゾンビだったんだ、と思った。
「よし、ならいつでも出陣できるようにしておくよう、言ってくれ」
「御意」
ヨナは騎士風の一礼するとその場から部屋を辞した。
「さて、レオ」
「え、わたし??」
自分が呼ばれることはないと思っていたレオは変な声が出た。
「君には僕と一緒に来てもらうよ」
「え? どこに??」
「ちょっとした特別なお仕事だよ」
そう言うとロランは不敵に笑った。
♦♦♦♦♦
ロランとレオの姿は魔王城の一画にある厨房にあった。ここは城に詰める魔物たちへ食事を配る場所で食堂が隣接している。
骸骨、ゾンビ、それにオークにゴブリン、どれも異形の者たちが食堂でわいわいと会話をしている。
レオは最初、自分は夢を見ているんじゃないかと思ってしまうほど、現実味がない空間だった。
しかし、なぜか、どの種族もおぞましい顔をしているのに動きやしぐさ、笑い声をあげるところなど、どこか人間味があり、不思議と怖い、とは思わなかった。レオは知らなかったが、魔王ロランの大切な客人であり、手を出すことを禁ずるというリベルからの厳命がされていたため、魔物たちはレオに対して、友好的に接していた。
それにレオは一応、魔族ということにしている。これは、人間が魔王の城の中にいると知ると大パニックが起きるからである。
そんな厨房の中、熱気と料理をする音が響き渡る中はレンガ造りの竈が複数並び、大きな鍋がぐつぐつと煮えていた。それに吊るされた大きな鍋。隅には木箱がたくさんあり、その中には珍しい食材の数々。それをオークの料理人がさばいていく。オークたちは身体が大きいため、厨房はすこし窮屈感があった。
「ワインが足りんぞ! ワインもってこい!」
「肉もだ!」
「野菜をもっと持ってこーい」
大騒ぎしている連中から少し離れたところで、レオは紫色の何か赤黒いものが付いたエプロンをつけて、黙々ととある作業していた。その後ろからロランがまだかまだかとそわそわしている。
「なぁ、レオ、ほかに何がいる?」
「ううん。これで大丈夫。あとは形を整えて、竈で焼けば完成だよ」
「おぉお?! 本当か??? なら早速焼こうよ!!」
そういって、取ろうとするので、レオが遠ざける。
「まだ早いって。その前に竈に火をいれないと」
「あ、そうか、そうだよな!」
そう言ってロランは竈に駆け寄ると薪をくべた。その瞬間、火柱が上がる。
「あぶっ」
慌てて飛び退くロランにレオは呆れたような視線を向けた。オークの料理人も苦笑いする。
「魔王様、ちょっとはしゃぎすぎじゃないですか?」
「そうですよ。魔王様が自らがこんな場所にいるだけでも異例なのに……」
「正直、やりにくい……」
誰かがボソつく。オークたちは同意するように全員が無言でうんうんと頷く。しかし、ロランにはその迷惑だよ、という言葉は聞こえなかったようだ。
「だってさ! 待ちに待った僕の大好きな『お菓子』ができるんだよ? そりゃはしゃぐでしょ??」
目を輝かせて見上げてくる少年が魔王であることに、いまだに慣れていない様子の料理人たちだった。そして、形を丸く整えた小麦粉の塊を竈の中へと入れていく。ジュッと音を立ててこんがりと焼き色がつく。香ばしい匂いが立ち込める。しばらくして、焼きあがったものを取り出してみると、それは……。
「おぉおお!! これこそ、まさに僕が求めていた焼きたてのクッキー」
ロランは人間の街へ魔物を人間へと化けさせて、お菓子を買い出しに行かせていることがあったが、いつもできてから数時間は経っているもので、焼き立てが食べてみたいと夢見ていた。オークの料理人に作らせようとしたが、どうも理解ができず、諦めかけていたところだったのだ。それが今、目の前にある。ロランは嬉しすぎて涙目になっていた。
「さぁ、熱いうちに早く食べよう」
ロランは手づかみでクッキーを口に運んだ。サクッとした歯ごたえのあとに、バターの香りが広がる。美味しい。今まで食べたどんな菓子よりも美味しかった。
「おいしい……おいしいよぅ……あぁ生きててよかったぁ」
泣きながら食べる魔王を見て、オークの料理人たちは唖然とした表情を浮かべていたが、やがて笑みを浮かべる。こうして、ロランの魔王生活におけるささやかな楽しみが増えたのであった。
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
私と母のサバイバル
だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。
しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。
希望を諦めず森を進もう。
そう決意するシャリーに異変が起きた。
「私、別世界の前世があるみたい」
前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?
精霊が俺の事を気に入ってくれているらしく過剰に尽くしてくれる!が、周囲には精霊が見えず俺の評価はよろしくない
よっしぃ
ファンタジー
俺には僅かながら魔力がある。この世界で魔力を持った人は少ないからそれだけで貴重な存在のはずなんだが、俺の場合そうじゃないらしい。
魔力があっても普通の魔法が使えない俺。
そんな俺が唯一使える魔法・・・・そんなのねーよ!
因みに俺の周囲には何故か精霊が頻繁にやってくる。
任意の精霊を召還するのは実はスキルなんだが、召喚した精霊をその場に留め使役するには魔力が必要だが、俺にスキルはないぞ。
極稀にスキルを所持している冒険者がいるが、引く手あまたでウラヤマ!
そうそう俺の総魔力量は少なく、精霊が俺の周囲で顕現化しても何かをさせる程の魔力がないから直ぐに姿が消えてしまう。
そんなある日転機が訪れる。
いつもの如く精霊が俺の魔力をねだって頂いちゃう訳だが、大抵俺はその場で気を失う。
昔ひょんな事から助けた精霊が俺の所に現れたんだが、この時俺はたまたまうつ伏せで倒れた。因みに顔面ダイブで鼻血が出たのは内緒だ。
そして当然ながら意識を失ったが、ふと目を覚ますと俺の周囲にはものすごい数の魔石やら素材があって驚いた。
精霊曰く御礼だってさ。
どうやら俺の魔力は非常に良いらしい。美味しいのか効果が高いのかは知らんが、精霊の好みらしい。
何故この日に限って精霊がずっと顕現化しているんだ?
どうやら俺がうつ伏せで地面に倒れたのが良かったらしい。
俺と地脈と繋がって、魔力が無限増殖状態だったようだ。
そしてこれが俺が冒険者として活動する時のスタイルになっていくんだが、理解しがたい体勢での活動に周囲の理解は得られなかった。
そんなある日、1人の女性が俺とパーティーを組みたいとやってきた。
ついでに精霊に彼女が呪われているのが分かったので解呪しておいた。
そんなある日、俺は所属しているパーティーから追放されてしまった。
そりゃあ戦闘中だろうがお構いなしに地面に寝そべってしまうんだから、あいつは一体何をしているんだ!となってしまうのは仕方がないが、これでも貢献していたんだぜ?
何せそうしている間は精霊達が勝手に魔物を仕留め、素材を集めてくれるし、俺の身をしっかり守ってくれているんだが、精霊が視えないメンバーには俺がただ寝ているだけにしか見えないらしい。
因みにダンジョンのボス部屋に1人放り込まれたんだが、俺と先にパーティーを組んでいたエレンは俺を助けにボス部屋へ突入してくれた。
流石にダンジョン中層でも深層のボス部屋、2人ではなあ。
俺はダンジョンの真っただ中に追放された訳だが、くしくも追放直後に俺の何かが変化した。
因みに寝そべっていなくてはいけない理由は顔面と心臓、そして掌を地面にくっつける事で地脈と繋がるらしい。地脈って何だ?
【完結】虐待された少女が公爵家の養女になりました
鈴宮ソラ
ファンタジー
オラルト伯爵家に生まれたレイは、水色の髪と瞳という非凡な容姿をしていた。あまりに両親に似ていないため両親は彼女を幼い頃から不気味だと虐待しつづける。
レイは考える事をやめた。辛いだけだから、苦しいだけだから。心を閉ざしてしまった。
十数年後。法官として勤めるエメリック公爵によって伯爵の罪は暴かれた。そして公爵はレイの並外れた才能を見抜き、言うのだった。
「私の娘になってください。」
と。
養女として迎えられたレイは家族のあたたかさを知り、貴族の世界で成長していく。
前題 公爵家の養子になりました~最強の氷魔法まで授かっていたようです~
聖女の妹は無能ですが、幸せなので今更代われと言われても困ります!
ユウ
ファンタジー
侯爵令嬢のサーシャは平凡な令嬢だった。
姉は国一番の美女で、才色兼備で聖女と謡われる存在。
対する妹のサーシャは姉とは月スッポンだった。
能力も乏しく、学問の才能もない無能。
侯爵家の出来損ないで社交界でも馬鹿にされ憐れみの視線を向けられ完璧を望む姉にも叱られる日々だった。
人は皆何の才能もない哀れな令嬢と言われるのだが、領地で自由に育ち優しい婚約者とも仲睦まじく過ごしていた。
姉や他人が勝手に憐れんでいるだけでサーシャは実に自由だった。
そんな折姉のジャネットがサーシャを妬むようになり、聖女を変われと言い出すのだが――。
森に捨てられた俺、転生特典【重力】で世界最強~森を出て自由に世界を旅しよう! 貴族とか王族とか絡んでくるけど暴力、脅しで解決です!~
WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
事故で死んで異世界に転生した。
十年後に親によって俺、テオは奴隷商に売られた。
三年後、奴隷商で売れ残った俺は廃棄処分と称されて魔物がひしめく『魔の森』に捨てられてしまう。
強力な魔物が日夜縄張り争いをする中、俺も生き抜くために神様から貰った転生特典の【重力】を使って魔物を倒してレベルを上げる日々。
そして五年後、ラスボスらしき美女、エイシアスを仲間にして、レベルがカンスト俺たちは森を出ることに。
色々と不幸に遇った主人公が、自由気ままに世界を旅して貴族とか王族とか絡んでくるが暴力と脅しで解決してしまう!
「自由ってのは、力で手に入れるものだろ? だから俺は遠慮しない」
運命に裏切られた少年が、暴力と脅迫で世界をねじ伏せる! 不遇から始まる、最強無双の異世界冒険譚!
◇9/25 HOTランキング(男性向け)1位
◇9/26 ファンタジー4位
◇月間ファンタジー30位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる