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外伝 トウキョウヘヴンタワー
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『特別番組 観光名所 トウキョウヘヴンタワー編』
「やってまいりました、トウキョウ! レポーターを務めさせていただきますは、トウキョウ生まれトウキョウ育ちの天然娘、アマノです!!」
『トウキョウヘヴンタワーの謎に迫る!?』ババーン
「皆さんご存知の『トウキョウヘヴンタワー』ですが、中に入れてくれないし、一体なんのための建物なのーって方のために秘密を暴きます!!」
適当な通行人を見つけインタビューするアマノ。
「すみません、トウキョウヘヴンタワーについて知っていることってあります?」
「うーん、高さが1059メートルあることぐらいしか知らないなぁ」
「よく知ってましたね……」
ドヤ顔で解説しようと思っていたことを先に言われ肩を落とすアマノ。
「じ……実は、今日特別に許可を得ていて、トウキョウヘブンタワーへ入れるんです!」
ウィーン。
巨大なガラスの扉が開き、中へ入るアマノとカメラマン一行。
タワー内ロビーには眼鏡をかけた美しい女性が座っていた。
「受付嬢発見!! さっそくお話を伺いましょう!!」
「お待ちしておりました、トウキョウヘヴンタワーへようこそ」
「今日は特別に許可をいただきありがとうございます!」
「実は、不定期なんですが4階までは解放していて、お土産コーナーやフードコートをご利用いただけます」
「……え、そうなんです?」
「はい、日付も時間帯も決まっていないので知らない方も多いかと」
「通りで情報が出回らないわけですね……」
……と、正直ここまではどうでも良い。本題に入ろう。
「噂で聞いたんですけど、このタワーは魂を管理するために建設されたとか、本当ならどういう意味なのか教えていただきたい!」
「面白いですね、ユーモアがあって素敵だと思いますよ」
ぐぬぬ、眩しい笑顔で軽くあしらわれたような気がする……。
「で、では、死神や天使が出入りしているという目撃情報があるのですが、それについては!?」
「コスプレ……でしょうかね?」
「……なわけあるかい!!」
苦しい! さすがにその言い訳は苦しいよお姉さん!!
「受付のお姉さんは天使のように美しいですけど、本当に天使なんじゃないの?」
冗談ぽくふざけて言ってみた。
「……え?」
受付嬢は戸惑った様子だが、それが演技なのか分からない。
何、その変な間は! 褒めたけどそこは普通に違うって言ってよ!?
「あはは、冗談ですよー。やだなぁ、本当に天使なんているわけないじゃないですか。でもお姉さんが綺麗なのは本当ですよ?」
「……ありがとうございます」
予想以上に困惑している受付嬢に困惑するアマノ。お互い苦笑いするしかない。
その後も、ネット上で噂になっていることを片っ端から問いかけてみたが、軽く流されたり、受付嬢が困っている素振りを見せても演技なのかよく分からなかった。
結局、アマノ一行は大した取れ高が無いままタワーを後にした。
近くの公園で休憩し、ベンチでため息をつくアマノ。
「はぁ、やっぱり噂は噂だねぇ。こんなんじゃボツだよ、大体さぁ~、今更ヘヴンタワーの特集って……」
カメラマンが撮影していた映像を確認していると、表情が固まる。
「ん? どしたのカメラマン君、なんか面白いもの撮れてた?」
「あ、あの、アマノさん。これ……」
そこにはタワーに入っていく黒いローブの姿が映っていた。
「やってまいりました、トウキョウ! レポーターを務めさせていただきますは、トウキョウ生まれトウキョウ育ちの天然娘、アマノです!!」
『トウキョウヘヴンタワーの謎に迫る!?』ババーン
「皆さんご存知の『トウキョウヘヴンタワー』ですが、中に入れてくれないし、一体なんのための建物なのーって方のために秘密を暴きます!!」
適当な通行人を見つけインタビューするアマノ。
「すみません、トウキョウヘヴンタワーについて知っていることってあります?」
「うーん、高さが1059メートルあることぐらいしか知らないなぁ」
「よく知ってましたね……」
ドヤ顔で解説しようと思っていたことを先に言われ肩を落とすアマノ。
「じ……実は、今日特別に許可を得ていて、トウキョウヘブンタワーへ入れるんです!」
ウィーン。
巨大なガラスの扉が開き、中へ入るアマノとカメラマン一行。
タワー内ロビーには眼鏡をかけた美しい女性が座っていた。
「受付嬢発見!! さっそくお話を伺いましょう!!」
「お待ちしておりました、トウキョウヘヴンタワーへようこそ」
「今日は特別に許可をいただきありがとうございます!」
「実は、不定期なんですが4階までは解放していて、お土産コーナーやフードコートをご利用いただけます」
「……え、そうなんです?」
「はい、日付も時間帯も決まっていないので知らない方も多いかと」
「通りで情報が出回らないわけですね……」
……と、正直ここまではどうでも良い。本題に入ろう。
「噂で聞いたんですけど、このタワーは魂を管理するために建設されたとか、本当ならどういう意味なのか教えていただきたい!」
「面白いですね、ユーモアがあって素敵だと思いますよ」
ぐぬぬ、眩しい笑顔で軽くあしらわれたような気がする……。
「で、では、死神や天使が出入りしているという目撃情報があるのですが、それについては!?」
「コスプレ……でしょうかね?」
「……なわけあるかい!!」
苦しい! さすがにその言い訳は苦しいよお姉さん!!
「受付のお姉さんは天使のように美しいですけど、本当に天使なんじゃないの?」
冗談ぽくふざけて言ってみた。
「……え?」
受付嬢は戸惑った様子だが、それが演技なのか分からない。
何、その変な間は! 褒めたけどそこは普通に違うって言ってよ!?
「あはは、冗談ですよー。やだなぁ、本当に天使なんているわけないじゃないですか。でもお姉さんが綺麗なのは本当ですよ?」
「……ありがとうございます」
予想以上に困惑している受付嬢に困惑するアマノ。お互い苦笑いするしかない。
その後も、ネット上で噂になっていることを片っ端から問いかけてみたが、軽く流されたり、受付嬢が困っている素振りを見せても演技なのかよく分からなかった。
結局、アマノ一行は大した取れ高が無いままタワーを後にした。
近くの公園で休憩し、ベンチでため息をつくアマノ。
「はぁ、やっぱり噂は噂だねぇ。こんなんじゃボツだよ、大体さぁ~、今更ヘヴンタワーの特集って……」
カメラマンが撮影していた映像を確認していると、表情が固まる。
「ん? どしたのカメラマン君、なんか面白いもの撮れてた?」
「あ、あの、アマノさん。これ……」
そこにはタワーに入っていく黒いローブの姿が映っていた。
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