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第一章
10.
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「じゃ、まずな」
そう言って、俺は、背表紙に二十二と書かれた本を取る。
そして、その棚を一番右上から一番左下へと数え方で二十二番目に入れた。
また、ある本は、背表紙に五と書かれていた。
そして、同じ作業を繰り返す。
「赤の本は,合計二十冊だということは?」
俺は,カラミラの方を見た。
しかし、カラミラは,それどころじゃない様だ。
「では,一番右上の棚から一番左下の棚の数は,計八だ。じゃ、本の冊数は?」
「え?一つの棚にに以上?」
「どうしてそう考えられる?みてもないのに?」
「え?」
そして、彼女は、本棚を見て、
「赤の本は,一、五、八、十一、十三、十六、二十、二十二、二十八、二十九、三十二、三十五、四十二、四十八、五十六、六十、六十六、七十、七十五、そして、八十番目のものがある」
「七十九冊しかないのに?」
そうなのだ。
彼女の言う通り、八十冊もないのに八十番目というのは、ありえない。
否、有り得たとしても、おかしい。
「ということは?」
「もう一冊ある?」
「残念でした……」
「え?」
俺は,歩き出して、彼女に背を向け、一冊ずつ本の番号を数える。
「一、二、三、四、五、六、七、八、九、十、十一、十二、十三、十四……六十八、六十九、七十、七十一、七十二、七十三、七十四、七十五、七十七」
そこで、俺は,言うのをやめた。
そして、彼女の方に向く。
「わかった?七十六番目の本が存在しない」
「ええ、それは,わかるわ。だけど、それが……」
「鍵の場所を開くための鍵」
俺は,そう言って、七十六番目の本を置くはずのところを人差し指で押す。
すると、カチッと音を立てて、本棚が横に動き始める。
「な、何が……」
「作動条件その一、すべての本を数字中に並べる。その二、赤の本の下には,重りを察知する魔法式があるので、間違っては,いけない。故に、赤の本を並べる。その三、ない本の番号を考え、その下に、スイッチがある。って言うだけの謎だよ?」
俺は,そう言って、カラミラを見た。
そして、俺は,ニヤッと笑った。
そう言って、俺は、背表紙に二十二と書かれた本を取る。
そして、その棚を一番右上から一番左下へと数え方で二十二番目に入れた。
また、ある本は、背表紙に五と書かれていた。
そして、同じ作業を繰り返す。
「赤の本は,合計二十冊だということは?」
俺は,カラミラの方を見た。
しかし、カラミラは,それどころじゃない様だ。
「では,一番右上の棚から一番左下の棚の数は,計八だ。じゃ、本の冊数は?」
「え?一つの棚にに以上?」
「どうしてそう考えられる?みてもないのに?」
「え?」
そして、彼女は、本棚を見て、
「赤の本は,一、五、八、十一、十三、十六、二十、二十二、二十八、二十九、三十二、三十五、四十二、四十八、五十六、六十、六十六、七十、七十五、そして、八十番目のものがある」
「七十九冊しかないのに?」
そうなのだ。
彼女の言う通り、八十冊もないのに八十番目というのは、ありえない。
否、有り得たとしても、おかしい。
「ということは?」
「もう一冊ある?」
「残念でした……」
「え?」
俺は,歩き出して、彼女に背を向け、一冊ずつ本の番号を数える。
「一、二、三、四、五、六、七、八、九、十、十一、十二、十三、十四……六十八、六十九、七十、七十一、七十二、七十三、七十四、七十五、七十七」
そこで、俺は,言うのをやめた。
そして、彼女の方に向く。
「わかった?七十六番目の本が存在しない」
「ええ、それは,わかるわ。だけど、それが……」
「鍵の場所を開くための鍵」
俺は,そう言って、七十六番目の本を置くはずのところを人差し指で押す。
すると、カチッと音を立てて、本棚が横に動き始める。
「な、何が……」
「作動条件その一、すべての本を数字中に並べる。その二、赤の本の下には,重りを察知する魔法式があるので、間違っては,いけない。故に、赤の本を並べる。その三、ない本の番号を考え、その下に、スイッチがある。って言うだけの謎だよ?」
俺は,そう言って、カラミラを見た。
そして、俺は,ニヤッと笑った。
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