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第一章

6.

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 さて,その後のことは,言うまでもない。
 締め上げられただけだ。

「……」
「言わずとも……」
「死ねぇっ!」

 カラミラの全力のパンチを受けた。
 避けられなかったわけじゃない。
 避けさせなかったんだ。
 彼女の意思が。

「グッ……」

 俺は,腹を押さえて跪いた。
 なんて、無様な姿なんだろうと少し笑えた。

「……てもら……」

 その時、俺の意識は,消えた。

✴︎
「あら、起きるの遅かったのね」

 カラミラは、何事もなかったかの様に俺を見て言った。
 ただ,俺は,それに畏怖を抱く。
 何か違和感を感じる。
 偽物、又、本物。
 わかっている。
 だから、

「殺すのに躊躇いは,ない」

 俺は、ブラッドネオンを構え、一撃で脳を吹き飛ばす。
 俺が使う弾丸は,主に魔力弾とよばれるものだ。
 自分の魔力が続く限り、放つことができる弾丸。
 ちなみに俺の魔力は,測定不能クラスなので、何発でも打てちゃう、というわけだ。

「さて、本物は,どこかなぁー」

 俺は,迷宮の探索を始める。
 百艘で寝ていた俺は,百一層に降りる。
 俺の直感が下だと言っている。
 ただ,それだけだ。
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