上 下
8 / 17
第八章

会議で喧嘩勃発(ぼっぱつ)?

しおりを挟む
それから男は色々聞かれたがほぼ首をふるばかりで、特にこれといった情報はでず、次の日町中のものが集まり、男をどうするかの会議が行われた。

町の子供1「可哀想だよ。置いてあげようよ!」

町の男1「いや、名前もわからないような奴だろ?もし、あいつらの仲間だったどうするっ!」

町の男1の妻「あなたっその話は!」

町の男1はハッと我にかえり、王様を見た。王様は少し怒っているようで、顔をしかめている。

町の男1「す、すみません。陛下」

王様「いや。。。そなたの言う通りかもしれぬ。」

ミステリーフェアリー「王様っそれでは!」

王様「だがそうとも限らぬ。それにだ。もし、あの者達の差し金だとしてもたった一人で何ができようか…」

エリー「王様。私によい考えがございます。」

王様「何だ。もうしてみよ。」

エリー「反対の意見がたくさん出る可能性がありますが、、、。」

エリーは一呼吸おいて、

エリー「私が彼を見張ります。」

一同はその発言に一気にざわつき始める

町の男1「それは駄目だ!危険すぎる!」

町の女1「そうよ!もしエリーに何かあったら…」

町の者は口々に反対の意見を言っていくが、王様が片手をスッと挙げると、一気に静寂せいじゃくになった。

王様「私も、もしもの時の事を考えればそなたにそのような危険な仕事は任したくはない。だがエリー。そなたは何度もこの国の危機を救った。考えもなしにそんな発言をしたとも思えんが…。」

エリー「勿論でございます。王様。もしもの時は、格闘フェアリーの能力もありますし、更に少しでも不振な動きをすれば、ミステリーフェアリーの能力でわかります。更に彼は未だに病が治りきっておりません。記憶を治し、その傷を治せば、例え奴らの手下であろうと、恩を感じこちらに見方をするかもしれません。そうすれば…」

ナレーション<格闘フェアリーとは、柔道や合気道等を使う言わば武道家のようなものである>

王様「あの者達の事を知るチャンスになるやもしれぬという訳か…。」

王様のその一言を最後にしばらく沈黙が続く。

王様「エリー。わしはそなたを信じておる。今までそなたは間違った選択をしたことがない。だから今回も正解であると願い、信じ、そなたに全てを任せよう。」

周りがざわつく

エリー「国王様のおおせのままに。」

エリーは王様に深く頭を下げると男が眠っている家に向かっていった。








しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

明智さんちの旦那さんたちR

明智 颯茄
恋愛
 あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。  奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。  ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。  *BL描写あり  毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。

美形王子様が私を離してくれません!?虐げられた伯爵令嬢が前世の知識を使ってみんなを幸せにしようとしたら、溺愛の沼に嵌りました

葵 遥菜
恋愛
道端で急に前世を思い出した私はアイリーン・グレン。 前世は両親を亡くして児童養護施設で育った。だから、今世はたとえ伯爵家の本邸から距離のある「離れ」に住んでいても、両親が揃っていて、綺麗なお姉様もいてとっても幸せ! だけど……そのぬりかべ、もとい厚化粧はなんですか? せっかくの美貌が台無しです。前世美容部員の名にかけて、そのぬりかべ、破壊させていただきます! 「女の子たちが幸せに笑ってくれるのが私の一番の幸せなの!」 ーーすると、家族が円満になっちゃった!? 美形王子様が迫ってきた!?  私はただ、この世界のすべての女性を幸せにしたかっただけなのにーー! ※約六万字で完結するので、長編というより中編です。 ※他サイトにも投稿しています。

幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。

秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚 13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。 歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。 そしてエリーゼは大人へと成長していく。 ※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。 小説家になろう様にも掲載しています。

私のお金が欲しい伯爵様は離婚してくれません

みみぢあん
恋愛
祖父の葬儀から帰ったアデルは、それまで優しかった夫のピエールに、愛人と暮らすから伯爵夫人の部屋を出ろと命令される。 急に変わった夫の裏切りに激怒したアデルは『離婚してあげる』と夫に言うが… 夫は裕福な祖父の遺産相続人となったアデルとは離婚しないと言いはなつ。 実家へ連れ帰ろうと護衛騎士のクロヴィスがアデルをむかえに来るが… 帰る途中で襲撃され、2人は命の危険にさらされる。

獣人の里の仕置き小屋

真木
恋愛
ある狼獣人の里には、仕置き小屋というところがある。 獣人は愛情深く、その執着ゆえに伴侶が逃げ出すとき、獣人の夫が伴侶に仕置きをするところだ。 今夜もまた一人、里から出ようとして仕置き小屋に連れられてきた少女がいた。 仕置き小屋にあるものを見て、彼女は……。

二度目の人生は異世界で溺愛されています

ノッポ
恋愛
私はブラック企業で働く彼氏ナシのおひとりさまアラフォー会社員だった。 ある日 信号で轢かれそうな男の子を助けたことがキッカケで異世界に行くことに。 加護とチート有りな上に超絶美少女にまでしてもらったけど……中身は今まで喪女の地味女だったので周りの環境変化にタジタジ。 おまけに女性が少ない世界のため 夫をたくさん持つことになりー…… 周りに流されて愛されてつつ たまに前世の知識で少しだけ生活を改善しながら異世界で生きていくお話。

王子殿下の慕う人

夕香里
恋愛
エレーナ・ルイスは小さい頃から兄のように慕っていた王子殿下が好きだった。 しかし、ある噂と事実を聞いたことで恋心を捨てることにしたエレーナは、断ってきていた他の人との縁談を受けることにするのだが──? 「どうして!? 殿下には好きな人がいるはずなのに!!」 好きな人がいるはずの殿下が距離を縮めてくることに戸惑う彼女と、我慢をやめた王子のお話。 ※小説家になろうでも投稿してます

皇帝陛下は身ごもった寵姫を再愛する

真木
恋愛
燐砂宮が雪景色に覆われる頃、佳南は紫貴帝の御子を身ごもった。子の未来に不安を抱く佳南だったが、皇帝の溺愛は日に日に増して……。※「燐砂宮の秘めごと」のエピローグですが、単体でも読めます。

処理中です...