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第一章 始まりは、いつも唐突に
第十三話 不穏
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空が朝日に照らされ、色を持ち始めた頃。
城を取り囲む壁に付けられた大きく目立つ門、その足元に三つの影。
その内の一人である毛先が軽くパーマのかかった長髪を持つ男の、大きなあくびから会話が始まった。
「はぁ~あ、来ンの早すぎたんじゃねぇのか?」
「セルゲイあんたねぇ、それだから一生童貞なのよ~」
「おいおいおい、それ今カンケーねぇだろ。
つうか一生ってなんだよ、一生って」
うふふ、とセルゲイの横で、ヴェロニカは目に笑いを感じさせない笑みを見せる。
そして、眼鏡を指で軽く押し戻すもう一つの人影、マカールが生真面目な声で、
「はぁ、あのですね、こちらが先に着いていれば、彼らに面目が立つでしょう」
「ンなこたぁどーでもいいだろ」
セルゲイの言葉が朝焼けの肌寒い空気に霧散する。
「すみませーん! 遅れてしまいました!」
可憐が軽やかに走ってくる。
「おっ、やっと来たか、ガキども!
こっちは待ちくた――ヴェッ⁉」
セルゲイの顔面がヴェロニカの手でガッチリと掴まれ、めり込んでいた。
「あらあら、いいのよ。むしろ早いぐらいなのよ。偉いわ~!
あら? その服……」
「あ、そうなんです!」
可憐の服はもう制服ではなくなっていた。
ショートパンツと膝上まであるロングブーツを履き、腰には太めの革ベルト。
竜也が着るコートが半袖加工されたものをフリルの付いた白いシャツが見えるように羽織り、両腕にはタイトな黒のロング手袋がはめられていた。
「あらあらあら、可愛いじゃない。
それも神壽武装なのでしょう?」
「――ンなことより、坊主はどうした?」
セルゲイは横の鋭い眼光を気にせず辺りを見渡した。
「あー、それなら……」
可憐は顔を地面へと逸らす。
「とぅう!」
なんだ⁉ と可憐以外の3人が口を揃えて上を向く。
三人の目に映ったのは、高笑いしながら上空から落ちてくる竜也。
服には赤い筋が光り、戦闘補助を起動中であることが伺えた。
だが、決して低くはない場所からのダイブで加速に加速を重ね、次第に速さを持つ竜也は高笑いを徐々に濁していく。
大気を乱し巻き込んで落下してきた竜也が小さな着地音を鳴らした瞬間、叩きつけられた空気が一気に拡散し、突風が起きた。
「きゃっ!」
可憐とヴェロニカがたじろいてしまったのに対し、セルゲイは微動だにしていない。
その目は竜也の落下地点を射抜いていた。
厨二病という本能に従い、咄嗟に俯き跪くようなポーズをとった竜也を、だ。
竜也はゆっくりと立ち上がり、意味ありげに笑みを作る。
「フッ……フフフ、絶大なる力の奔流に抗いしは我が宿命!
(特に意味なし)」
自身の顔を右手で覆い、クククと笑っている竜也にセルゲイが歩み寄る。
「フ、仕上げてきやがったか、坊主。
そこで、だ。てめぇにはこれをくれてやる」
「……っ! これは、神器⁉」
「ん? はは、神器にはちげぇねぇな。
今からマジもん狩りに行くっつうのに、練習用じゃ心許ねぇだろ?」
それは、竜也の背丈を超える長さの刀身を持った刀。
ほれ、と渡されたその刀に竜也の手は一瞬だけ地面の方に引張られた。
♢
「うおっ!」
想像していたよりも重かったその武器に竜也は驚いていた。
だが決して、常に持つことを不便に感じる程の重さでもない。
……まぁ、学校に持ってくリュックとか、そんなとこか。
……それにしても……。
恐らくこれは、ゲームとかで大太刀と分類され、両手持ちを基本スタイルとして大振りするような武器だったはず。
自身の顔より一回りも長い柄部分を見て竜也は思う。
その太刀は、柄の半分ほどから鞘の半分ほどまで大きく装飾がなされていた。
……なんだこのカッコいい十字架は……っ!
十字は曲線で結ばれ、重なる部分にそれぞれ一つずつ、鞘部分には直線上にもう一つ小さな穴。
さらに、その穴を結ぶように細い十字線が彫られていた。
自分の心が踊っていることが分かる。
「まぁ、とりあえず装備してみろよ」
と、セルゲイがニヤついた顔で言ってきた。
言われるままに竜也は刀を斜めにして肩にかける。
「使い方は……わかるだろ?」
コクリと竜也は頷き返し、柄を掴む。
『――ヴィ―テの認証、成功。
――マスター登録、完了。
――接続開始』
同時、太刀の基本情報が竜也の脳内に流れてきた。
……さてと、試してみるか。
竜也が手に力を籠める。
抜刀。
刀は鞘の補助が入ることで軽い力で十分だった。
そのまま柄を両手で持ち直し刀身を横に伸ばすように構えて、竜也は値踏みするようにそれを見る。
十字架の装飾がほとんど残ているデザイン。
……かっけぇ……。
竜也はその美しき造形に目を奪われていた。
「てめぇの特質に合わせて作ったてめぇだけの代物だ。
大事にしろよ」
竜也は目を輝かせて頷いた。
♢
首都から馬車で三十分ほどの場所。
森の入り口に五人は降りた。
だが決して近い距離ではない。
「な、なんですかあの馬⁉」
馬車から降りた可憐の第一声。
マカールだけがその言葉の意味を理解したのか、いつもの細い目で可憐を一瞥し、
「今時、生物なんて非効率的なものを移動手段に使ったりはしませんよ。
あれは馬の形をした装置であるが故、あのような速さを出しても問題ないわけです」
「あ? ンなことに驚いてたのかよ、嬢ちゃん。
ああ、そうだ。坊主のあまりにキラッキラした反応が可笑しくってよ、忘れとったわ。
これ、嬢ちゃんの」
セルゲイが持っていたのは、所謂ボウガンと呼ばれる武器だ。
片手で持てる程度の大きさのそれは、コンパクトに変形している状態である。
「――これが、ボクの……」
金属が含まれるグリップを可憐は握った。
それは滑らかに素早く変形していく。
可憐の身長ほどに大きくなったボウガンは、最後、弓部分が縦方向に展開した。
「持ち運びしやすくてぇ、竜ちゃんの援護がしやすい。
きっちり可憐ちゃんの要望通りなのよ~」
ヴェロニカのその言葉に可憐は少し顔を赤らめていた。
♢
森に入ってから茂みの中を歩き続け、広い空間へと出てからも足場の悪い道を歩き続けて一時間。
……っかしいな……。
セルゲイは異変を覚えていた。
「――いつもならこの辺にうじゃうじゃいるんだがな……アイツら」
「ええ、小型の害獣でしょ?
……そうね、変だわ」
「こんな光景見たことありませんよ。
――おや? お二方はどこに?」
……なに⁉
その言葉に反応し、セルゲイとヴェロニカは勢いよく後方に首を向ける。
……クソッ! 明日じゃねぇのか! 何時だ⁉ 否、今はンなことより……!
「ごめん! 私が一番近かったのに」
「ンなことは後にしろ! ガキどもの捜索が先だ!」
三人はお互いにアイコンタクトをして、それぞれ別方向に地面を蹴った。
……チッ! なんてザマだ‼
♢
見渡す限りの木々の中に二人はいた。
「ね? 竜也、今すぐここから逃げよ?
ううん、逃げないと手遅れに!」
「さっきから何を言っているんだ、可憐。
まずは落ち着け。
明日まではあの都市に居られるのだろう?」
可憐の焦り様から冗談ではないことは解っていた。
だがその言葉の真意までは汲み取れない。
「明日じゃ遅いんだ。
もう彼らに知られてしまったから!」
「彼らって?」
「彼らは……か――ッ!」
可憐が突然脱力したように竜也の胸に倒れこむ。
「おい! どうした⁉」
竜也は可憐の体を支えながらゆっくりと地面へと足を曲げていく。
今の状況が理解できない。
「――!」
可憐に触れていた手に何か嫌な感触を覚えた。
動悸が激しく鳴る。
竜也は横目で恐る恐る、
……いや、まさか……。
確認した手のひらに赤黒いものがべっとりと――
「――おい可憐⁉ 可憐‼」
可憐は苦痛に顔を歪め、うめき声と共に何度も「逃げて」と声を絞り出していた。
「はは、やっとみつけたよ」
不意に男性の声が薄暗い森の中に響いた。
「いけないよ? それじゃいけない、可憐。
言ったじゃないか? 彼は殺さなければならない。これは彼の為でもあるんだから、とね」
男が生い茂る木の隙間から姿を現した。
いっそう竜也の理解を置いていく状況。
「おい、なんだよこれ……」
だが、だからこそ、湧いた感情をその男の名にぶつけた。
「なぁ? アルト‼」
城を取り囲む壁に付けられた大きく目立つ門、その足元に三つの影。
その内の一人である毛先が軽くパーマのかかった長髪を持つ男の、大きなあくびから会話が始まった。
「はぁ~あ、来ンの早すぎたんじゃねぇのか?」
「セルゲイあんたねぇ、それだから一生童貞なのよ~」
「おいおいおい、それ今カンケーねぇだろ。
つうか一生ってなんだよ、一生って」
うふふ、とセルゲイの横で、ヴェロニカは目に笑いを感じさせない笑みを見せる。
そして、眼鏡を指で軽く押し戻すもう一つの人影、マカールが生真面目な声で、
「はぁ、あのですね、こちらが先に着いていれば、彼らに面目が立つでしょう」
「ンなこたぁどーでもいいだろ」
セルゲイの言葉が朝焼けの肌寒い空気に霧散する。
「すみませーん! 遅れてしまいました!」
可憐が軽やかに走ってくる。
「おっ、やっと来たか、ガキども!
こっちは待ちくた――ヴェッ⁉」
セルゲイの顔面がヴェロニカの手でガッチリと掴まれ、めり込んでいた。
「あらあら、いいのよ。むしろ早いぐらいなのよ。偉いわ~!
あら? その服……」
「あ、そうなんです!」
可憐の服はもう制服ではなくなっていた。
ショートパンツと膝上まであるロングブーツを履き、腰には太めの革ベルト。
竜也が着るコートが半袖加工されたものをフリルの付いた白いシャツが見えるように羽織り、両腕にはタイトな黒のロング手袋がはめられていた。
「あらあらあら、可愛いじゃない。
それも神壽武装なのでしょう?」
「――ンなことより、坊主はどうした?」
セルゲイは横の鋭い眼光を気にせず辺りを見渡した。
「あー、それなら……」
可憐は顔を地面へと逸らす。
「とぅう!」
なんだ⁉ と可憐以外の3人が口を揃えて上を向く。
三人の目に映ったのは、高笑いしながら上空から落ちてくる竜也。
服には赤い筋が光り、戦闘補助を起動中であることが伺えた。
だが、決して低くはない場所からのダイブで加速に加速を重ね、次第に速さを持つ竜也は高笑いを徐々に濁していく。
大気を乱し巻き込んで落下してきた竜也が小さな着地音を鳴らした瞬間、叩きつけられた空気が一気に拡散し、突風が起きた。
「きゃっ!」
可憐とヴェロニカがたじろいてしまったのに対し、セルゲイは微動だにしていない。
その目は竜也の落下地点を射抜いていた。
厨二病という本能に従い、咄嗟に俯き跪くようなポーズをとった竜也を、だ。
竜也はゆっくりと立ち上がり、意味ありげに笑みを作る。
「フッ……フフフ、絶大なる力の奔流に抗いしは我が宿命!
(特に意味なし)」
自身の顔を右手で覆い、クククと笑っている竜也にセルゲイが歩み寄る。
「フ、仕上げてきやがったか、坊主。
そこで、だ。てめぇにはこれをくれてやる」
「……っ! これは、神器⁉」
「ん? はは、神器にはちげぇねぇな。
今からマジもん狩りに行くっつうのに、練習用じゃ心許ねぇだろ?」
それは、竜也の背丈を超える長さの刀身を持った刀。
ほれ、と渡されたその刀に竜也の手は一瞬だけ地面の方に引張られた。
♢
「うおっ!」
想像していたよりも重かったその武器に竜也は驚いていた。
だが決して、常に持つことを不便に感じる程の重さでもない。
……まぁ、学校に持ってくリュックとか、そんなとこか。
……それにしても……。
恐らくこれは、ゲームとかで大太刀と分類され、両手持ちを基本スタイルとして大振りするような武器だったはず。
自身の顔より一回りも長い柄部分を見て竜也は思う。
その太刀は、柄の半分ほどから鞘の半分ほどまで大きく装飾がなされていた。
……なんだこのカッコいい十字架は……っ!
十字は曲線で結ばれ、重なる部分にそれぞれ一つずつ、鞘部分には直線上にもう一つ小さな穴。
さらに、その穴を結ぶように細い十字線が彫られていた。
自分の心が踊っていることが分かる。
「まぁ、とりあえず装備してみろよ」
と、セルゲイがニヤついた顔で言ってきた。
言われるままに竜也は刀を斜めにして肩にかける。
「使い方は……わかるだろ?」
コクリと竜也は頷き返し、柄を掴む。
『――ヴィ―テの認証、成功。
――マスター登録、完了。
――接続開始』
同時、太刀の基本情報が竜也の脳内に流れてきた。
……さてと、試してみるか。
竜也が手に力を籠める。
抜刀。
刀は鞘の補助が入ることで軽い力で十分だった。
そのまま柄を両手で持ち直し刀身を横に伸ばすように構えて、竜也は値踏みするようにそれを見る。
十字架の装飾がほとんど残ているデザイン。
……かっけぇ……。
竜也はその美しき造形に目を奪われていた。
「てめぇの特質に合わせて作ったてめぇだけの代物だ。
大事にしろよ」
竜也は目を輝かせて頷いた。
♢
首都から馬車で三十分ほどの場所。
森の入り口に五人は降りた。
だが決して近い距離ではない。
「な、なんですかあの馬⁉」
馬車から降りた可憐の第一声。
マカールだけがその言葉の意味を理解したのか、いつもの細い目で可憐を一瞥し、
「今時、生物なんて非効率的なものを移動手段に使ったりはしませんよ。
あれは馬の形をした装置であるが故、あのような速さを出しても問題ないわけです」
「あ? ンなことに驚いてたのかよ、嬢ちゃん。
ああ、そうだ。坊主のあまりにキラッキラした反応が可笑しくってよ、忘れとったわ。
これ、嬢ちゃんの」
セルゲイが持っていたのは、所謂ボウガンと呼ばれる武器だ。
片手で持てる程度の大きさのそれは、コンパクトに変形している状態である。
「――これが、ボクの……」
金属が含まれるグリップを可憐は握った。
それは滑らかに素早く変形していく。
可憐の身長ほどに大きくなったボウガンは、最後、弓部分が縦方向に展開した。
「持ち運びしやすくてぇ、竜ちゃんの援護がしやすい。
きっちり可憐ちゃんの要望通りなのよ~」
ヴェロニカのその言葉に可憐は少し顔を赤らめていた。
♢
森に入ってから茂みの中を歩き続け、広い空間へと出てからも足場の悪い道を歩き続けて一時間。
……っかしいな……。
セルゲイは異変を覚えていた。
「――いつもならこの辺にうじゃうじゃいるんだがな……アイツら」
「ええ、小型の害獣でしょ?
……そうね、変だわ」
「こんな光景見たことありませんよ。
――おや? お二方はどこに?」
……なに⁉
その言葉に反応し、セルゲイとヴェロニカは勢いよく後方に首を向ける。
……クソッ! 明日じゃねぇのか! 何時だ⁉ 否、今はンなことより……!
「ごめん! 私が一番近かったのに」
「ンなことは後にしろ! ガキどもの捜索が先だ!」
三人はお互いにアイコンタクトをして、それぞれ別方向に地面を蹴った。
……チッ! なんてザマだ‼
♢
見渡す限りの木々の中に二人はいた。
「ね? 竜也、今すぐここから逃げよ?
ううん、逃げないと手遅れに!」
「さっきから何を言っているんだ、可憐。
まずは落ち着け。
明日まではあの都市に居られるのだろう?」
可憐の焦り様から冗談ではないことは解っていた。
だがその言葉の真意までは汲み取れない。
「明日じゃ遅いんだ。
もう彼らに知られてしまったから!」
「彼らって?」
「彼らは……か――ッ!」
可憐が突然脱力したように竜也の胸に倒れこむ。
「おい! どうした⁉」
竜也は可憐の体を支えながらゆっくりと地面へと足を曲げていく。
今の状況が理解できない。
「――!」
可憐に触れていた手に何か嫌な感触を覚えた。
動悸が激しく鳴る。
竜也は横目で恐る恐る、
……いや、まさか……。
確認した手のひらに赤黒いものがべっとりと――
「――おい可憐⁉ 可憐‼」
可憐は苦痛に顔を歪め、うめき声と共に何度も「逃げて」と声を絞り出していた。
「はは、やっとみつけたよ」
不意に男性の声が薄暗い森の中に響いた。
「いけないよ? それじゃいけない、可憐。
言ったじゃないか? 彼は殺さなければならない。これは彼の為でもあるんだから、とね」
男が生い茂る木の隙間から姿を現した。
いっそう竜也の理解を置いていく状況。
「おい、なんだよこれ……」
だが、だからこそ、湧いた感情をその男の名にぶつけた。
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