琴音ちゃん家族の大冒険

みつば

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琴音ちゃん家族の大冒険 第1話

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「いよいよ明日だね。」
琴音(ことね)が言いました。
「そうだね。楽しみだね。」
琴音のお姉ちゃんの咲良(さくら)が言いました。
「準備、今日のうちに、しとかないと明日時間ないからね!」
お母さんが言いました。
~次の日~
ピピピピ…ピピピピ…
「いいや。止めちゃえ…」
カチッ
お母さんが目覚まし時計を止めました。
「だめだわ!!」
そして、ふとんからはねあがりました。
「起きて~!起きて!!」
ドンっドン
お母さんがなべをおたまで叩き、大きな音を出しました。
まずは、お姉ちゃんを起こしに行きました。
「何…あっ!」
お姉ちゃんはいつもより、まあまあ早めに起き上がりました。
次に琴音を起こしに行きました。
「起きなさい!」
たくさん大きな音を出したけれど、起きませんでした。
「行くわよ!」
スクッ
目をパッチリ開けて起きました。
お姉ちゃんと琴音の部屋はリビングの手前の廊下にあります。
でも、お父さんとお母さんの部屋はリビングの隣にあります。
いつも夜遅くまで起きて、仕事をしているお父さんを最後に起こしてあげることにしました。廊下からリビングに行くためのドア開けると、お父さんがもう起きていました。
「何で!まだ起こしてないのに?」
お母さんはお父さんに聞きました。
「お姉ちゃんと琴音を起こす音で起きたし、さすがに、今日朝から出かけること覚えてたし。」
「あら、…そう。」
そう言いました。
今、琴音とお姉ちゃんは着替えをしました。そして、お母さんはみんなの持ち物を確認しました。お父さんは行く計画の確認をしました。
「行くわよ!」
お母さんが言いました。
「分かった~!」
お母さんとお父さんとお姉ちゃんと琴音が玄関に集合しました。
「じゃあ行くわよ!」
お母さんが手の甲を差し出しました。
そのお母さんの手の上にお父さんとお姉ちゃんと琴音も手を乗せました。
「えいえいお~!」
みんなの手を太陽にかざしました。
~24分後~
野原に着きました。誰もいません。野原のすぐそこには、川があります。
「では、計画を見せる。計画通りにやってくれ。」
お父さんがそう言い、自分のリュックから計画表を取り出しました。そして、計画表を持っているお父さんのまわりにお母さんたちが集まりました。
「ここをこうしたら?」
「でもそうしたら、ここがこうなっちゃう。」
「だからこうするのね。」
4人で確認しました。
「今から、…やります。」
お父さんが呼びかけました。
「はい!」
お母さんたちが言いました。
お父さんは木を切りました。お姉ちゃんはお母さんの所へそのお父さんが切った木を運びました。琴音は紐を作って、お母さんの所へ運びました。お母さんは木と紐を組み合わせて、船を作ります。
「計画の木の本数分切ったぞ。」
お父さんが計画の木の本数分切り終わりました。
「じゃあ、手伝って!思ったより大変だわ。」
お母さんがお父さんに言いました。
「分かった。」
船の組み立てをお父さんとお母さんですることにしました。
「今、何が足りない?」
お姉ちゃんがお母さんに汗を拭きながら言いました。
「えっと、紐かな。」
お母さんが言いました。
「分かった。」
お姉ちゃんがそう言い、紐を作っている琴音の所に走って行きました。
「手伝うよ。」
お姉ちゃんが琴音に言いました。
「ありがとう…。」
琴音が言いました。
そして、二人で紐を作りました。
「お姉ちゃんの木を運ぶ役割は?」
琴音が紐を作りながら言いました。
「大丈夫。もう少しで終わるから。今、ひもが足りないみたい。」
お姉ちゃんが言いました。
「私、紐作ってるから、琴音が紐運んで。」
「分かった。」
琴音が紐を運び始めました。
「出来た~!後は紐と木を運ぶだけ!琴音、紐運び終わったら、木、運ぶの手伝って。」
お姉ちゃんが紐を運んでいる琴音に言いました。
「いいよ。」
琴音が言いました。
「ふぅ~。お父さん、運び終わった!」
お姉ちゃんがお父さんに言いました。
「木、運び終わった?竹、そろそろ切らないとな。」
お父さんが言いました。
「あ、そっか。竹があったか~!」
お姉ちゃんが野原に寝転がりました。
お父さんは竹切り、お母さんは船の組み立て、お姉ちゃんは竹運び、琴音は紐運び、終わったらお姉ちゃんと竹運びをすることになりました。
コンコンッ コンコンッ
お父さんが竹を切っています。
「お父さん、3本ずつ持って行くね。」
お姉ちゃんがお父さんに言いました。
「うん。頼むぞ。」
お父さんが言いました。
「終わった~!」
琴音が紐を全部運び終わりました。
「竹運び手伝うね~!」
琴音がお姉ちゃんに言いました。
「琴音、咲良(お姉ちゃん)、竹を切るのは終わったぞ!咲良はお母さんの手伝いをしてろ。その間に琴音と竹を運び終わる。」 
お父さんが言いました。
「分かった。」
お姉ちゃんがお母さんの元へ走って行きました。
「後、3回分だ。頑張れ!」
お父さんが琴音に言いました。
「後、2回…」
「後、1回…」
「終わった~!」
竹運びが終わりました。
「船の組み立てはどうだ?」
お父さんがお母さんに聞きました。
「ここ、抑えて。ここができたら、船は完成よ。」
「はい!抑えた!お母さんやって!」
「はい!出来た!」
「完成~!」
「出来た?やった~!」
琴音とお姉ちゃんも喜びました。
「後は、川に浮かぶか…よ。」
お母さんがそう言い、船に乗りました。
「押して!せーの!」
お母さんのその声に合わせてお父さんとお姉ちゃんと琴音で船を押して、川に船が浮くようにしました。
「浮いた!やった~!」
川の上に船が浮きました。
「船をひいて~。みんなで乗るわよ~!」
船に乗っているお母さんが言いました。
「うん!」
「よいしょ  よいしょ」
みんなで船をひきあげました。
家を出てから、3時間48分かかりました。

第2巻へつづく!

琴音ちゃん家族の大冒険 第1巻
                    作•さら
「いよいよ明日だね。」
琴音(ことね)が言いました。
「そうだね。楽しみだね。」
琴音のお姉ちゃんの咲良(さくら)が言いました。
「準備、今日のうちに、しとかないと明日時間ないからね!」
お母さんが言いました。
~次の日~
ピピピピ…ピピピピ…
「いいや。止めちゃえ…」
カチッ
お母さんが目覚まし時計を止めました。
「だめだわ!!」
そして、ふとんからはねあがりました。
「起きて~!起きて!!」
ドンっドン
お母さんがなべをおたまで叩き、大きな音を出しました。
まずは、お姉ちゃんを起こしに行きました。
「何…あっ!」
お姉ちゃんはいつもより、まあまあ早めに起き上がりました。
次に琴音を起こしに行きました。
「起きなさい!」
たくさん大きな音を出したけれど、起きませんでした。
「行くわよ!」
スクッ
目をパッチリ開けて起きました。
お姉ちゃんと琴音の部屋はリビングの手前の廊下にあります。
でも、お父さんとお母さんの部屋はリビングの隣にあります。
いつも夜遅くまで起きて、仕事をしているお父さんを最後に起こしてあげることにしました。廊下からリビングに行くためのドア開けると、お父さんがもう起きていました。
「何で!まだ起こしてないのに?」
お母さんはお父さんに聞きました。
「お姉ちゃんと琴音を起こす音で起きたし、さすがに、今日朝から出かけること覚えてたし。」
「あら、…そう。」
そう言いました。
今、琴音とお姉ちゃんは着替えをしました。そして、お母さんはみんなの持ち物を確認しました。お父さんは行く計画の確認をしました。
「行くわよ!」
お母さんが言いました。
「分かった~!」
お母さんとお父さんとお姉ちゃんと琴音が玄関に集合しました。
「じゃあ行くわよ!」
お母さんが手の甲を差し出しました。
そのお母さんの手の上にお父さんとお姉ちゃんと琴音も手を乗せました。
「えいえいお~!」
みんなの手を太陽にかざしました。
~24分後~
野原に着きました。誰もいません。野原のすぐそこには、川があります。
「では、計画を見せる。計画通りにやってくれ。」
お父さんがそう言い、自分のリュックから計画表を取り出しました。そして、計画表を持っているお父さんのまわりにお母さんたちが集まりました。
「ここをこうしたら?」
「でもそうしたら、ここがこうなっちゃう。」
「だからこうするのね。」
4人で確認しました。
「今から、…やります。」
お父さんが呼びかけました。
「はい!」
お母さんたちが言いました。
お父さんは木を切りました。お姉ちゃんはお母さんの所へそのお父さんが切った木を運びました。琴音は紐を作って、お母さんの所へ運びました。お母さんは木と紐を組み合わせて、船を作ります。
「計画の木の本数分切ったぞ。」
お父さんが計画の木の本数分切り終わりました。
「じゃあ、手伝って!思ったより大変だわ。」
お母さんがお父さんに言いました。
「分かった。」
船の組み立てをお父さんとお母さんですることにしました。
「今、何が足りない?」
お姉ちゃんがお母さんに汗を拭きながら言いました。
「えっと、紐かな。」
お母さんが言いました。
「分かった。」
お姉ちゃんがそう言い、紐を作っている琴音の所に走って行きました。
「手伝うよ。」
お姉ちゃんが琴音に言いました。
「ありがとう…。」
琴音が言いました。
そして、二人で紐を作りました。
「お姉ちゃんの木を運ぶ役割は?」
琴音が紐を作りながら言いました。
「大丈夫。もう少しで終わるから。今、ひもが足りないみたい。」
お姉ちゃんが言いました。
「私、紐作ってるから、琴音が紐運んで。」
「分かった。」
琴音が紐を運び始めました。
「出来た~!後は紐と木を運ぶだけ!琴音、紐運び終わったら、木、運ぶの手伝って。」
お姉ちゃんが紐を運んでいる琴音に言いました。
「いいよ。」
琴音が言いました。
「ふぅ~。お父さん、運び終わった!」
お姉ちゃんがお父さんに言いました。
「木、運び終わった?竹、そろそろ切らないとな。」
お父さんが言いました。
「あ、そっか。竹があったか~!」
お姉ちゃんが野原に寝転がりました。
お父さんは竹切り、お母さんは船の組み立て、お姉ちゃんは竹運び、琴音は紐運び、終わったらお姉ちゃんと竹運びをすることになりました。
コンコンッ コンコンッ
お父さんが竹を切っています。
「お父さん、3本ずつ持って行くね。」
お姉ちゃんがお父さんに言いました。
「うん。頼むぞ。」
お父さんが言いました。
「終わった~!」
琴音が紐を全部運び終わりました。
「竹運び手伝うね~!」
琴音がお姉ちゃんに言いました。
「琴音、咲良(お姉ちゃん)、竹を切るのは終わったぞ!咲良はお母さんの手伝いをしてろ。その間に琴音と竹を運び終わる。」 
お父さんが言いました。
「分かった。」
お姉ちゃんがお母さんの元へ走って行きました。
「後、3回分だ。頑張れ!」
お父さんが琴音に言いました。
「後、2回…」
「後、1回…」
「終わった~!」
竹運びが終わりました。
「船の組み立てはどうだ?」
お父さんがお母さんに聞きました。
「ここ、抑えて。ここができたら、船は完成よ。」
「はい!抑えた!お母さんやって!」
「はい!出来た!」
「完成~!」
「出来た?やった~!」
琴音とお姉ちゃんも喜びました。
「後は、川に浮かぶか…よ。」
お母さんがそう言い、船に乗りました。
「押して!せーの!」
お母さんのその声に合わせてお父さんとお姉ちゃんと琴音で船を押して、川に船が浮くようにしました。
「浮いた!やった~!」
川の上に船が浮きました。
「船をひいて~。みんなで乗るわよ~!」
船に乗っているお母さんが言いました。
「うん!」
「よいしょ  よいしょ」
みんなで船をひきあげました。
家を出てから、3時間48分かかりました。

第2話へつづく!

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