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準備

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そして、私とリンはもう一度謁見の間へ来た。

「それで?願いは決まったかね?」
「はい、あたし…私とリリは冒険者になりたいです。
なので、そのための資金をください」
「それだけでよいのか?」
「はい」
「ふむ…ならば金のコイン50枚、銀のコイン50枚、銅のコイン100枚ををさずけよう
足りなかったら言ってくれ」
「それで大丈夫です
ありがとうございます」
『ありがとうございます』
『…あの、陛下
1つ聞きたいのですが、、、』
「なんだね」
『ヴィクトリアの次期統治者様にはどのような処分を…?』
「あぁ、あのものには次期統治者ではなく次期統治者候補への降格を言い渡した」
『そうですか…』
「もうこれで大丈夫そうか?」
『私は大丈夫です』
「あた…私も大丈夫です」
「それでは、これがコイン200枚だ」
「貴殿らの行く道に良き出会いがあるよう」
「はいありがとうございます」
『ありがとうございます』

そうして、私たちは謁見の間を後にした。

「それで?この後どこ行く~?」
『とりあえず道具を揃えに行こう』
「了解」

それから、私とリンはまず装備を整えるために鍛冶屋に行った。

「へー
鍛冶屋って始めてみた!」
『まぁ、そうだろうね』
「お嬢ちゃん達今日はどうしたんだい?」
「こんにちは、おじさん私たち冒険者になろうと思ってて、剣と装備を売ってくれませんか?」
「なるほどな、よし!
いいだろう。そっちのお嬢ちゃんは何がいい?」
『えっと、私は盾と、、、ナイフをお願いします』
「よし任せておけ!
それじゃあ、剣はこれでどうだ?」

リンの剣は紫色を基調として、鍔(つば)は蝶の形になっている。凛とした雰囲気でリンにピッタリだ。

『わぁ…綺麗』
「すごい」
「こいつはちと高くてな、銀のコイン7枚だが大丈夫か?」
「はい、それで大丈夫です」
「わかった
次はそっちのお嬢ちゃんだな
盾とナイフだったな使用用途はなんだ?」
『えっと、まぁ魔物の解体用です』
「なるほどな、それじゃあこれでどうだ?」

私のナイフは青を基調とした、シンプルなナイフだ。
まぁ解体用だからシンプルなのが丁度いい。

『それじゃあ、それでお願いします』
「わかった、次は盾だな
盾は、これはどうだ?」
『これは?』
「ペンダント型の盾だ
少し年期は入ってるがかなり丈夫だぞ」
『それじゃあこれで』
「よし、それじゃあ次は装備だが、
装備は隣の店で買うといいよ」
「それじゃあお会計お願いします!」
「全部合わせて、銀貨12枚だ」
『これでお願いします』
「丁度いただくぜ」
「ありがとうおじさん」
「おう、頑張りな」

次は服を買うために装備点に行った。

「こんにちは!」
「あらァ?初めてのお客さんね」
『初めまして』
「はじめまして、今日は何をお求めで?」
「はじめまして、お姉さん
私たち冒険者になるために装備を整えてるんです」
「なるほどねェ」
「それじゃあどんな装備がいいとかあるかしらァ?」
「あたしはなるべく軽くて動きやすいものがいいですね、あとこの剣に合うものがいいですね」
「なるほどねェ
これはどうかしら?」

そう言ってお姉さんが出してきたのは、
紫と白の服だ
上は黒のノースリーブに、金のボタンが着いた紫と白のマント、下はゆったりとした短パンに、靴は膝下までのブーツ、そして腰には剣をつけるベルトだ。

「わぁ、ねぇリリ!私これがいい!」
『うんわかった』
「これはセットで銀のコイン5枚と銅のコイン7枚だよ」
「わかりました
次はリリの服をお願いします」
「そっちの子は?どんなのがいい?」
『なるべくシンプルで、あとウエストバッグとナイフケースが欲しいです』
「それなら、これはどうだい?」

上は白の半袖ブラウスに黒色のポンチョ、下は膝までの黒色のズボン、靴はふくらはぎまでの高さはそんなにない、茶色のブーツだ。
そして、腰には茶色のナイフケースとウエストバッグだ。

『これでお願いします』
「はぁい、合計銀のコイン13枚です」
「これ、コインです」
「丁度ねェ」
『それじゃあありがとうございまし…』
「あぁ、ちょっと待って」
「はい?」
『何か?』
「これ、良ければ貰って」

そう言って差し出されたのは、リボンの着いた黒と白のベレー帽だった。

『えっ、でも』
「いいから、貰ってちょうだい
これから頑張りなね」
「はい!ありがとうございます!お姉さん!」
『ありがとうございます!』
「うん、またね」

そうして、ひとしきり装備や旅の道具を整え
私たちは冒険者ギルドへ来ていた。

「はじめまして冒険者ギルドへようこそ」
『はじめまして』
「はじめまして」
「お名前を伺ってもよろしいでしょうか?」
「リン・ヨザクラです」
『リリ・キサラギです』
「あぁ!リリ様にリン様でしたか、陛下かお話は伺っております。
お2人は戸籍などはないでしょうし、こちらのカード登録だけで結構ですよ」
「どうやってやれば?」
「このカードに血を1滴垂らしてください
そうすれば、あなたのレベルとスキル、ランクが表示されます」
『わかりました』

私とリンはカードに血を垂らした。

「まぁ!リン様は剣聖のスキルをお持ちなのですね、レベルはお2人とも5、ランクはFランク、1番下のランクですね。
ギルドでは、依頼を受けても良いですし素材を売るだけでも大丈夫ですよ」
「わかりました」
「ランクはある程度の経験があればランク昇格試験を受けることができます。」
『はい』
「それでは、頑張ってください!」
「はい!」
『頑張ります』
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