109 / 110
最終章 西の都市オロモルア
6.西の主様
しおりを挟む
前話にヒナさん出すと言いながら出していなかったΣ(゚Д゚)
今日のお話には出ていますので…(^o^;)あと、ヒナさんの鳥語をルビで人語にしてみました。
見辛いですかねー…?
─────────
『ピュピュピューイ!』
西の主様とロド兄の待つ場所へ移動中に、ちょっぴりお留守にしていたヒナが私の元に飛んで帰ってきてアヴィの肩に止まった。
もう一度言いますが、飛んで帰ってきました。
あれ?ヒナって雛鳥だったんじゃ??って思いますよねー…でも、もう雛じゃなく成鳥になってるから普通に飛べちゃうんですよ。
前に少し色が変化してきたなぁって気づいてから一気に成長しちゃってねー…今じゃ立派な極彩鳥だよ。
『主従契約』はヒナの要望でもあるのでしました。
ヒナの真名は『ピピロッティーナ』っていうんだけど、普段はロティって呼んだりヒナって呼んだりしてるよ。
そうそう何で今まで留守にしていたかというと、ある実験のためなんだよね。
ヒナって極彩鳥だから狙われるでしょ?
だから、森に紛れれるようにカモフラージュできたらいいのにってポロッと言ったらねぇー…ロド兄とヒナが物凄い食いつきをみせました。
それで結果はというと…
『ピュイーピィッピィー!』
「成功したなら作って良かった!
契約で繋がってるから無事だっていうのはわかってたけど、ケガもなく戻ってきてくれて安心したよ」
『ピューピピ、ピュールルルピューイ』
アヴィの肩から私の子猫なお腹にヒナはダイブしてきてスリスリと甘えてきた。
そういえば、何気にヒナも成鳥姿じゃなく幼鳥姿になってる…ここのルール魔法すごいなぁ。
* * *
「おぉ~…木のお城だぁー…すっごくファンタジーな世界って感じよね」
「「ファ…?」」
「あ、アハハーなんでも無いから気にしないで~」
やっばー、木のお城がすごくてつい口に出ちゃってた。
笑ってごまかしたけど、ごまかされてくれるかな…?
「…リアがそう言うならごまかされてやる」
「ウン…何も聞いてないの…ヨ?」
「はぅ…」
アヴィからは何かが蓄積されていっているような圧力ある笑顔で言われ、毛玉っ子ちゃんからはものすごぉーく気を使ってますー的なものをヒシヒシと感じた。
え?
ヒナですか?
私の子猫ボディーの上でおねんね中です。
「主様、連れてきたの」
「ああ、客人の案内ありがとうコロル」
あの毛玉っ子ちゃん、コロルって名前だったんだね。
そして、あの人型の毛玉…綿毛さんが“西の主様”か。
「お、ちゃんと起きとるな」
「うん、起きて美味しいカレー食べてきたよ」
「カレーな!
なかなかうまいんじゃよー…何だか食べたくなってきたなぁーわしも後で食べてくるかのぅ~。
してアヴィルトや、いつまでリアを抱っこしとるんじゃ?」
うん、本当にね!
ロド兄もっと言って言って!
「家に帰るまで」
「…そうか。
じゃ、西の主殿、この妖狼族がアヴィルトでそのアヴィルトに抱っこされてるのが人族のラフィリア・オルトゥムでー…さらにラフィリアが抱っこしている極彩鳥はラフィリアの契約獣のロティじゃ」
え…ロド兄、流した?
ええー…このまま自己紹介とかー…。
「初めましてアヴィルトさんにラフィリアさんそれとロティさん。
私はここで西の主と呼ばれている綿毛族のウェイルダーです。
あと、ここまであなた達を案内してきたこの子は毛玉族のコロルと言います。
これから私達と仲良くしてくれると嬉しいです」
おおぅ…気にせず自己紹介してきたよぅ…。
というか、寝ているヒナにまで挨拶を……クッ、だが抱っこされてる状態をスルーするのはどうしてなのでしょうかね?!
「自己紹介も済んだことじゃし、本題といくかのぅ。
今回、わしらがここに来たのは西の主殿の病を治すよう神に頼まれたからなんじゃよ」
「私の病を……それは…ロドクス様でも無理だと…」
「わしではないぞ。
病を治すよう神に頼まれたのはこっちにおるラフィリアじゃ」
「え…ラフィリアさんが?」
あ…ははー…何故にロド兄じゃなく私なんだ?って目(毛に埋もれてるけど)がウェイルダーさんとコロルちゃんから向けられてるよ(たぶん)。
さて、どう言うべきかな?
今日のお話には出ていますので…(^o^;)あと、ヒナさんの鳥語をルビで人語にしてみました。
見辛いですかねー…?
─────────
『ピュピュピューイ!』
西の主様とロド兄の待つ場所へ移動中に、ちょっぴりお留守にしていたヒナが私の元に飛んで帰ってきてアヴィの肩に止まった。
もう一度言いますが、飛んで帰ってきました。
あれ?ヒナって雛鳥だったんじゃ??って思いますよねー…でも、もう雛じゃなく成鳥になってるから普通に飛べちゃうんですよ。
前に少し色が変化してきたなぁって気づいてから一気に成長しちゃってねー…今じゃ立派な極彩鳥だよ。
『主従契約』はヒナの要望でもあるのでしました。
ヒナの真名は『ピピロッティーナ』っていうんだけど、普段はロティって呼んだりヒナって呼んだりしてるよ。
そうそう何で今まで留守にしていたかというと、ある実験のためなんだよね。
ヒナって極彩鳥だから狙われるでしょ?
だから、森に紛れれるようにカモフラージュできたらいいのにってポロッと言ったらねぇー…ロド兄とヒナが物凄い食いつきをみせました。
それで結果はというと…
『ピュイーピィッピィー!』
「成功したなら作って良かった!
契約で繋がってるから無事だっていうのはわかってたけど、ケガもなく戻ってきてくれて安心したよ」
『ピューピピ、ピュールルルピューイ』
アヴィの肩から私の子猫なお腹にヒナはダイブしてきてスリスリと甘えてきた。
そういえば、何気にヒナも成鳥姿じゃなく幼鳥姿になってる…ここのルール魔法すごいなぁ。
* * *
「おぉ~…木のお城だぁー…すっごくファンタジーな世界って感じよね」
「「ファ…?」」
「あ、アハハーなんでも無いから気にしないで~」
やっばー、木のお城がすごくてつい口に出ちゃってた。
笑ってごまかしたけど、ごまかされてくれるかな…?
「…リアがそう言うならごまかされてやる」
「ウン…何も聞いてないの…ヨ?」
「はぅ…」
アヴィからは何かが蓄積されていっているような圧力ある笑顔で言われ、毛玉っ子ちゃんからはものすごぉーく気を使ってますー的なものをヒシヒシと感じた。
え?
ヒナですか?
私の子猫ボディーの上でおねんね中です。
「主様、連れてきたの」
「ああ、客人の案内ありがとうコロル」
あの毛玉っ子ちゃん、コロルって名前だったんだね。
そして、あの人型の毛玉…綿毛さんが“西の主様”か。
「お、ちゃんと起きとるな」
「うん、起きて美味しいカレー食べてきたよ」
「カレーな!
なかなかうまいんじゃよー…何だか食べたくなってきたなぁーわしも後で食べてくるかのぅ~。
してアヴィルトや、いつまでリアを抱っこしとるんじゃ?」
うん、本当にね!
ロド兄もっと言って言って!
「家に帰るまで」
「…そうか。
じゃ、西の主殿、この妖狼族がアヴィルトでそのアヴィルトに抱っこされてるのが人族のラフィリア・オルトゥムでー…さらにラフィリアが抱っこしている極彩鳥はラフィリアの契約獣のロティじゃ」
え…ロド兄、流した?
ええー…このまま自己紹介とかー…。
「初めましてアヴィルトさんにラフィリアさんそれとロティさん。
私はここで西の主と呼ばれている綿毛族のウェイルダーです。
あと、ここまであなた達を案内してきたこの子は毛玉族のコロルと言います。
これから私達と仲良くしてくれると嬉しいです」
おおぅ…気にせず自己紹介してきたよぅ…。
というか、寝ているヒナにまで挨拶を……クッ、だが抱っこされてる状態をスルーするのはどうしてなのでしょうかね?!
「自己紹介も済んだことじゃし、本題といくかのぅ。
今回、わしらがここに来たのは西の主殿の病を治すよう神に頼まれたからなんじゃよ」
「私の病を……それは…ロドクス様でも無理だと…」
「わしではないぞ。
病を治すよう神に頼まれたのはこっちにおるラフィリアじゃ」
「え…ラフィリアさんが?」
あ…ははー…何故にロド兄じゃなく私なんだ?って目(毛に埋もれてるけど)がウェイルダーさんとコロルちゃんから向けられてるよ(たぶん)。
さて、どう言うべきかな?
0
お気に入りに追加
314
あなたにおすすめの小説
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは

孤児院の愛娘に会いに来る国王陛下
akechi
ファンタジー
ルル8歳
赤子の時にはもう孤児院にいた。
孤児院の院長はじめ皆がいい人ばかりなので寂しくなかった。それにいつも孤児院にやってくる男性がいる。何故か私を溺愛していて少々うざい。
それに貴方…国王陛下ですよね?
*コメディ寄りです。
不定期更新です!
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる