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最終章 西の都市オロモルア
5.ルールとな?
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うちのインコさん脱腸は一応治まりました、が、今度はそのう内に菌が繁殖してしまいましたので菌治療デス(。・_・。)
執筆はちょこちょこ進めて行く予定です☆
───────────────
ゆらゆら
ふわふわ
身体がゆらゆらとしていてふわふわとも感じる。
とても心地良い。
目覚めるのがもったいない。
でも、なんだかとっても美味しそうな匂いが鼻から入ってくる。
グゥ~
「くくっ、リア寝ながらお腹鳴ってるな。
そろそろ目が覚めるかな?」
そんなアヴィの声に一気に頭が覚醒して、重たかった目蓋も勢いよくパチっと開けた。
目を開けたら懐かしい幼いの黒狼の姿のアヴィが私を覗き込んでいた。
…というかお姫様抱っこされてる?!
「ア、アヴィ…私重たいから下ろ──…」
「子猫なリアはものすっごく軽いから大丈夫だ。
お腹、空いてるんだろ?
食べ物屋が結構あるから何食べたい?」
子猫…?
ああ、そうだった。
今の私は子猫になってたんだった。
あれ?
なんで眠って……あー、キャパオーバーしちゃったんだった。
う…あまり思い出しちゃいけない…またきっと気絶しちゃうぅぅー…。
ググゥ~
「プ、ククッ、ほら早く食べたいってお腹が催促してるぞ?」
はぅっ、なんて恥ずかしい私のお腹なの~!
乙女心より食欲が勝るなんて…っ!
…でも、早く食べないとまたお腹が鳴っちゃうよね。
周りをキョロキョロと見れば、ここは広場のようになっていてそこに屋台が何店もいた。
その中でも気になる匂いがあった。
「アヴィ、あのピンクと黄色のシマシマの看板のお店のが食べてみたい」
「ん、了解」
「まいど~」
近くにあるテーブルとイスのある所に行き、買ったものを置いて席についた。
おぉ~!
匂いからしてそうかな?って思ってたけど。やっぱこれは『カレー』だ!
でも、シャバシャバしてるからスープカレーかな?
桃カレーとマンゴーカレーってなってたけど、2種類とも買っちゃった♪
えへへー美味しいかな~?
「これ、うまいのか…?」
「んー?
わかんない!
けど、この匂いすっごくお腹を刺激するし良い匂いって思うってことは、美味しいってことだと私は思ってる!
ってことでぇ…いただきまぁす♪」
まずは桃カレーをパクリ。
お…ぉ…ちゃんとカレーだ!
甘いのにカレーを食べてるってわかる…不思議~。
んじゃ、マンゴーカレーも………あ、意外とスパイシーでうまー♪
「へぇー…結構いけるもんだな、これ」
「だね!」
二人でカレーを食べ終え、お腹が膨れ辺りを見回す余裕ができ気がついた。
「なんかー…ちっちゃい系の生き物いっぱいだね?」
「ここのルールなんだと。
ほら、俺達も小さいだろ?」
「あ、そういえば私子猫か…。
あれ?
よくカレーの熱さと辛さに大丈夫だったなぁ?
それにさっき幼狼のアヴィにお姫様抱っこされてたよ?!」
「見た目のみの変化だから、人の姿の時と何も変わらないってロドクスが言ってたぞ。
今だって人型の時と変わらずイスに座って、この獣手でスプーンを持って食べてるしな」
あー…なるほどー…そういうことー。
私も子猫の手でスプーン持って食べてたや。
さっきは空腹過ぎて手に気がつかなかったよ…。
あれ?
でも、さっき起きた時自分で子猫だって認識して…お腹減って……食べることに夢中になって再び忘れてた。
OH…私って…。
「お食事、終わった?」
不意に横から声をかけられた。
見たら、手のひらサイズの毛玉がプカプカ浮いていた。
「ああ、終わったぞ」
「じゃあ、主様とロドクス様のとこ行くの」
「わかった」
ガタッとアヴィが立ち上がり私の所に来ると、イスに座っていた私を抱き上げ毛玉ちゃんの後を着いて歩き始めた。
えっとー?
この毛玉ちゃんが誰なのかとか、アヴィは知ってるみたいだとか色々あるけど、とりあえず行く先にロド兄がいるらしいからこのまま身を任せたままでいましょう。
うん、流れに身を任せるのです。
執筆はちょこちょこ進めて行く予定です☆
───────────────
ゆらゆら
ふわふわ
身体がゆらゆらとしていてふわふわとも感じる。
とても心地良い。
目覚めるのがもったいない。
でも、なんだかとっても美味しそうな匂いが鼻から入ってくる。
グゥ~
「くくっ、リア寝ながらお腹鳴ってるな。
そろそろ目が覚めるかな?」
そんなアヴィの声に一気に頭が覚醒して、重たかった目蓋も勢いよくパチっと開けた。
目を開けたら懐かしい幼いの黒狼の姿のアヴィが私を覗き込んでいた。
…というかお姫様抱っこされてる?!
「ア、アヴィ…私重たいから下ろ──…」
「子猫なリアはものすっごく軽いから大丈夫だ。
お腹、空いてるんだろ?
食べ物屋が結構あるから何食べたい?」
子猫…?
ああ、そうだった。
今の私は子猫になってたんだった。
あれ?
なんで眠って……あー、キャパオーバーしちゃったんだった。
う…あまり思い出しちゃいけない…またきっと気絶しちゃうぅぅー…。
ググゥ~
「プ、ククッ、ほら早く食べたいってお腹が催促してるぞ?」
はぅっ、なんて恥ずかしい私のお腹なの~!
乙女心より食欲が勝るなんて…っ!
…でも、早く食べないとまたお腹が鳴っちゃうよね。
周りをキョロキョロと見れば、ここは広場のようになっていてそこに屋台が何店もいた。
その中でも気になる匂いがあった。
「アヴィ、あのピンクと黄色のシマシマの看板のお店のが食べてみたい」
「ん、了解」
「まいど~」
近くにあるテーブルとイスのある所に行き、買ったものを置いて席についた。
おぉ~!
匂いからしてそうかな?って思ってたけど。やっぱこれは『カレー』だ!
でも、シャバシャバしてるからスープカレーかな?
桃カレーとマンゴーカレーってなってたけど、2種類とも買っちゃった♪
えへへー美味しいかな~?
「これ、うまいのか…?」
「んー?
わかんない!
けど、この匂いすっごくお腹を刺激するし良い匂いって思うってことは、美味しいってことだと私は思ってる!
ってことでぇ…いただきまぁす♪」
まずは桃カレーをパクリ。
お…ぉ…ちゃんとカレーだ!
甘いのにカレーを食べてるってわかる…不思議~。
んじゃ、マンゴーカレーも………あ、意外とスパイシーでうまー♪
「へぇー…結構いけるもんだな、これ」
「だね!」
二人でカレーを食べ終え、お腹が膨れ辺りを見回す余裕ができ気がついた。
「なんかー…ちっちゃい系の生き物いっぱいだね?」
「ここのルールなんだと。
ほら、俺達も小さいだろ?」
「あ、そういえば私子猫か…。
あれ?
よくカレーの熱さと辛さに大丈夫だったなぁ?
それにさっき幼狼のアヴィにお姫様抱っこされてたよ?!」
「見た目のみの変化だから、人の姿の時と何も変わらないってロドクスが言ってたぞ。
今だって人型の時と変わらずイスに座って、この獣手でスプーンを持って食べてるしな」
あー…なるほどー…そういうことー。
私も子猫の手でスプーン持って食べてたや。
さっきは空腹過ぎて手に気がつかなかったよ…。
あれ?
でも、さっき起きた時自分で子猫だって認識して…お腹減って……食べることに夢中になって再び忘れてた。
OH…私って…。
「お食事、終わった?」
不意に横から声をかけられた。
見たら、手のひらサイズの毛玉がプカプカ浮いていた。
「ああ、終わったぞ」
「じゃあ、主様とロドクス様のとこ行くの」
「わかった」
ガタッとアヴィが立ち上がり私の所に来ると、イスに座っていた私を抱き上げ毛玉ちゃんの後を着いて歩き始めた。
えっとー?
この毛玉ちゃんが誰なのかとか、アヴィは知ってるみたいだとか色々あるけど、とりあえず行く先にロド兄がいるらしいからこのまま身を任せたままでいましょう。
うん、流れに身を任せるのです。
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