始まりは最悪でも幸せとは出会えるものです

夢々(むむ)

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最終章 西の都市オロモルア

3.家に到着~

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あはは~…進みがのろくてすみませんm(_ _)m

───────────────


ハイテクな門を無事通過し、西の都市オロモルアへ入った…んですがー…やっぱり見渡す限り木しか見えない森の中って感じですなぁ。

まぁ、オロモルア内ではやけに極太な木が目につくようにはなったけど変化はそのくらいよね。


「さて、オロモルアにもわし家を持っておるからそこに行くぞーぃ」


「はーい」


家があると言うロド兄の後をついて木々の間を歩いていると、話し声が耳に入ってきた。

辺りを見ても話し声の元となる人物が見当たらない。

でも…うん、結構な人数の話し声がする。


「リア、上だ。

上を見てみろ」


「上?」


アヴィが上を見ながら言ってきたので、私も上を見てみた。


「うわぁー……すごいいっぱいいたんだね~」


私が見上げた所には、フワフワと飛ぶ毛玉…いや綿毛族かな?やリスや猫などの動物がワイワイと行き交っていた。

あーでも、あの動物達も獣人の可能性もあるかぁ。


「んん?

もしかして、あれってお店でここは商店街みたいなものだったり?

あっ、途中見た極太な木って住居とかお店だったりするの?」


「ほっほっ、なぁーんじゃ家に着く前にバレてしまったのぅ。

そうじゃよー、あの太い木々は住居やお店になっておる。

あとはー…うん、着いてからのお楽しみじゃな♪」


「え、他にも何かあるの?」


「あ・と・で、じゃ♪」


他に一体何があるんだろう??

テクテクとロド兄の後をひたすら黙って付いていくと、だんだん極太の木が無くなっていき一本の極太の木に辿り着いた。


「さぁ、ここがわし等のここでの家じゃ」


「家に入る為のドアは?

見た感じそれらしきものが無いみたいなんだけど…」


「フォッフォッフォッ。

じゃじゃーん、ここにこんな物がありまして~♪

これを木にこうしてちょんと当てると~♪

ドアが現れる~とな♪」


ロド兄が持っていた葉っぱ…だと思うんだけど、それを木の肌にほんの少し触れたら葉っぱがふわっと消えてドアがパッと出現した。


「おあ~。

葉っぱがここの家の鍵なの?」


「そう、このただの葉っぱみたいに見えるものが鍵となっておる。

実際に触ると葉の感触ではないがの」


「へぇー、どんな感触なの?」


「今聞かずとも、リアも家に入ってまた外へ出る時に必然と触れる事になるじゃろうから楽しみにしておくと良い」


ほぉー、そういうシステムなんだね。

なんだろう…ここの都市ってやっぱハイテクっぽいや。

あ、とりあえず中に入って休もう♪


「ロド兄の楽しみにって言ってた通り、家の鍵とドアは変わっててワクワクしたね~」


「チッチッチッ!

まだとっておきの楽しみが待っておるぞ?

まぁ、休憩してからじゃ」


んん?

とっておきの楽しみ、とな??






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