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第5章 幻々の森
4.『ラフィリア』のため②
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短い、そして進んでなくてすみませんー(ToT)
────────────────
「母さんじゃなかなか話が進まないから父さんが話すな。
まず、こうして別の世界で転生しているラフィリアである梨沙と俺達がここで会うことになったのは、さっき母さんが言ったように神様が土下座して頼んできたことからだった。
『どうか助けてください。
あなた方の亡き娘さんが別の世界で生まれ今は幸せに過ごしているのですが…ちょっと問題がありまして、どうもある感情に蓋をして生きていこうとしているようなのであなた方にその蓋を開けてる手助けをしてほしいのです』
父さん訳が分からなくて思わず『は、あ…?』って声が口から漏れちゃった。
で、神様はさらに転生した梨沙がどうしてその問題が起きたかも詳しく話してくださってな?
それで、全て話し終えた時につい父さん神様を殴っちゃったんだーハハ」
「え…な、殴った?」
「そう殴ったんだ。
だってさー、そもそも梨沙が新たに生まれる場所が神様のドジによって変わっちゃったことが発端だったんだよ。
魂に色々良いものを付けて後は決めていた場所に魂を送るだけって時に、クシャミなんぞしてうっかり魂を落としちゃったっていうんだ。
落ちた魂をキャッチしようにもうまく捕まえられなくてそのままある女の腹へと入ってしまった、と言っていた。
その結果俺達の大事な娘は、とんでもないお花畑なクズ親達の元に生まれてしまった。
な?
これでなんで父さんが神様を殴ったかわかっただろう?」
自分良くやった!って顔してるけど殴った相手神様なんだよね?!
「お母さん久々にお父さんの渾身の拳をみて興奮しちゃった♪」
目を乙女のように輝かせて父に抱きつく母。
いや、母よ、父が殴った相手は神様だってば!
…というか、久々?!
「うん!あれは凄いよね!
僕も父さんの血を継いでるし、小さい頃から鍛えてるけどもっともーっと鍛錬したら少しはあの一撃に近づけるかな?」
弟もキラキラと目を輝かせながら父を見つめている。
弟よ、小さい頃から鍛練なんてしてたんだね。
お姉ちゃん全然知らなかったなぁ。
……。
うーん、そんなに凄い渾身の一撃だったなら見てみたかったかも…。
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「母さんじゃなかなか話が進まないから父さんが話すな。
まず、こうして別の世界で転生しているラフィリアである梨沙と俺達がここで会うことになったのは、さっき母さんが言ったように神様が土下座して頼んできたことからだった。
『どうか助けてください。
あなた方の亡き娘さんが別の世界で生まれ今は幸せに過ごしているのですが…ちょっと問題がありまして、どうもある感情に蓋をして生きていこうとしているようなのであなた方にその蓋を開けてる手助けをしてほしいのです』
父さん訳が分からなくて思わず『は、あ…?』って声が口から漏れちゃった。
で、神様はさらに転生した梨沙がどうしてその問題が起きたかも詳しく話してくださってな?
それで、全て話し終えた時につい父さん神様を殴っちゃったんだーハハ」
「え…な、殴った?」
「そう殴ったんだ。
だってさー、そもそも梨沙が新たに生まれる場所が神様のドジによって変わっちゃったことが発端だったんだよ。
魂に色々良いものを付けて後は決めていた場所に魂を送るだけって時に、クシャミなんぞしてうっかり魂を落としちゃったっていうんだ。
落ちた魂をキャッチしようにもうまく捕まえられなくてそのままある女の腹へと入ってしまった、と言っていた。
その結果俺達の大事な娘は、とんでもないお花畑なクズ親達の元に生まれてしまった。
な?
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自分良くやった!って顔してるけど殴った相手神様なんだよね?!
「お母さん久々にお父さんの渾身の拳をみて興奮しちゃった♪」
目を乙女のように輝かせて父に抱きつく母。
いや、母よ、父が殴った相手は神様だってば!
…というか、久々?!
「うん!あれは凄いよね!
僕も父さんの血を継いでるし、小さい頃から鍛えてるけどもっともーっと鍛錬したら少しはあの一撃に近づけるかな?」
弟もキラキラと目を輝かせながら父を見つめている。
弟よ、小さい頃から鍛練なんてしてたんだね。
お姉ちゃん全然知らなかったなぁ。
……。
うーん、そんなに凄い渾身の一撃だったなら見てみたかったかも…。
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