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第3章 北の都市スウェトルノーツ
22.結婚式と…
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これにて北の都市スウェトルノーツ編終わりです(^-^)
あと、番外を挟んで新章に入ろうか悩み中( ̄▽ ̄;)
─────────────────
何度目かのアヴィとの添い寝翌日。
私が目を覚ますなり何やらご機嫌なアヴィが昨日の夜、と言ってきたので私はぐっすり眠れて目覚めがスッキリと答えた。
アヴィが欲しい答えじゃなかったのか、私が眠る直前にと言ってきたので父の瞳の色の話だよね?と言ったらガッカリされた。
え、ほんと何の答えが正解なの??
* * *
「リアや、そろそろまた移動しようと思っとるんじゃがどうじゃろうか?」
珍しくゆっくりと過ごした日の夕食時にロド兄に言われた。
「んー…セリちゃんとジャックの結婚式が来週あるから、その後なら行けるよー?」
「それじゃ、その後に出発としようかの。
アヴィルトとヒナもそれでいいかのぅ?」
「うん!」
「ああ、かまわない」
「ピィ♪」
次の旅立ち日程の話をしていると、静かに食べていたロナが話に加わってきた。
「私もしばらく一緒に行ってもいいかしら?」
「ん?別にいいが…。
お前さんの母は寂しがらんか?」
「大丈夫よ。
今は父が側にいるもの。
存分にいちゃつくといいわ!」
ロナ胸を張って言い切ったね。
あ、前に甘ったるくて胸焼けが…とか言ってたもんね。
「それにリアとまだ闘ってないですもの!」
あ…ハイ、ソウデスネ。
こうしてロナも一緒の旅立ちが決まった。
* * *
青空が広がる今日、セリちゃんとジャックの結婚式が執り行われた。
結婚が決まって式まで短期間だったけど、よく教会を押さえれたなー…。
教会で夫婦の誓いを交わしセリちゃんの実家へと場所を移した。
前世でいう二次会かな?
次々と招待客が主役のセリちゃんとジャックに挨拶をしていき、やっと私達の番に回ってきた。
「結婚おめでとう、セリちゃん、ジャック」
「リア!…と他の皆さんも、今日は私達の結婚式に来てくれてどうもありがとうございます」
「今日は晴れじゃし、良い式になってよかったのぅお二人さん」
「「はい!」」
少し話をして離れようとした時、セリちゃんが私にコソッと耳に小声で話しかけてきた。
「このウェディングドレスありがとう!
お陰で最高に幸せな気持ちでお嫁さんになれたわ!
……リアは、あのラフィリア・オルトゥム様だったのね。
内緒にしてるなんて酷いわ!」
なぜ秘密にしていた私のオルトゥム姓を知っているの?!
声を上げずに驚いてセリちゃんを見詰めていれば、セリちゃんがイタズラ成功とばかりに笑みを浮かべた。
「なーんてね。
私にオルトゥム姓を内緒にしてたのは私が神として崇めていたからよね?
言えなくさせちゃってごめんね?
もう崇めたりしないから、私に隠さなくても大丈夫よ」
「あーうん。
私も内緒にしててごめんね。
でも、どうして私がオルトゥム姓だってわかったの?」
「リアの隣にいる彼が教えてくれたの。
〝リアが君達が神のように扱っているラフィリア・オルトゥムだ〟
〝リアは神じゃない。魔道具作りが大好きなただの1人の女性だ〟ってね」
アヴィがそんなことを…。
横にいる彼を見れば………うん、甘々笑顔です。
あまり長く見ると心臓が大変なことになるので、セリちゃんへと目線を戻した。
「良い彼じゃないの。
そんなに甘々なのにリアはまだ結婚しないの?」
「俺達はまだしない」
私が口を開く前にアヴィが答えた。
…まだ付き合ってる設定やめないの?
「ふーん…あなたの浮気はなさそうだけど、リアもまた異性にモテるからかっ浚われないように気を付けることね!」
「ああ、それはよーくわかってる」
ええー?
私、そんなにモテないよ?
普通の顔だし。
あ、ワインドさんには求婚されたけどあれは稀なことだと思ってるし。
「あの顔はわかってないわねー……前々から薄々そうじゃないかと思ってたけど、リアって結構鈍いわよね」
「ああ、ものすごく鈍い」
「私、鈍くないもん!」
あ、ちょっと〝ふーやれやれ〟みたいなため息が吐かないでよ!
…って、ロド兄達まで!
んもぉー!
この式の後日、私達はここで知り合った人達に見送られ北の都市スウェトルノーツから東へ旅立った。
あと、番外を挟んで新章に入ろうか悩み中( ̄▽ ̄;)
─────────────────
何度目かのアヴィとの添い寝翌日。
私が目を覚ますなり何やらご機嫌なアヴィが昨日の夜、と言ってきたので私はぐっすり眠れて目覚めがスッキリと答えた。
アヴィが欲しい答えじゃなかったのか、私が眠る直前にと言ってきたので父の瞳の色の話だよね?と言ったらガッカリされた。
え、ほんと何の答えが正解なの??
* * *
「リアや、そろそろまた移動しようと思っとるんじゃがどうじゃろうか?」
珍しくゆっくりと過ごした日の夕食時にロド兄に言われた。
「んー…セリちゃんとジャックの結婚式が来週あるから、その後なら行けるよー?」
「それじゃ、その後に出発としようかの。
アヴィルトとヒナもそれでいいかのぅ?」
「うん!」
「ああ、かまわない」
「ピィ♪」
次の旅立ち日程の話をしていると、静かに食べていたロナが話に加わってきた。
「私もしばらく一緒に行ってもいいかしら?」
「ん?別にいいが…。
お前さんの母は寂しがらんか?」
「大丈夫よ。
今は父が側にいるもの。
存分にいちゃつくといいわ!」
ロナ胸を張って言い切ったね。
あ、前に甘ったるくて胸焼けが…とか言ってたもんね。
「それにリアとまだ闘ってないですもの!」
あ…ハイ、ソウデスネ。
こうしてロナも一緒の旅立ちが決まった。
* * *
青空が広がる今日、セリちゃんとジャックの結婚式が執り行われた。
結婚が決まって式まで短期間だったけど、よく教会を押さえれたなー…。
教会で夫婦の誓いを交わしセリちゃんの実家へと場所を移した。
前世でいう二次会かな?
次々と招待客が主役のセリちゃんとジャックに挨拶をしていき、やっと私達の番に回ってきた。
「結婚おめでとう、セリちゃん、ジャック」
「リア!…と他の皆さんも、今日は私達の結婚式に来てくれてどうもありがとうございます」
「今日は晴れじゃし、良い式になってよかったのぅお二人さん」
「「はい!」」
少し話をして離れようとした時、セリちゃんが私にコソッと耳に小声で話しかけてきた。
「このウェディングドレスありがとう!
お陰で最高に幸せな気持ちでお嫁さんになれたわ!
……リアは、あのラフィリア・オルトゥム様だったのね。
内緒にしてるなんて酷いわ!」
なぜ秘密にしていた私のオルトゥム姓を知っているの?!
声を上げずに驚いてセリちゃんを見詰めていれば、セリちゃんがイタズラ成功とばかりに笑みを浮かべた。
「なーんてね。
私にオルトゥム姓を内緒にしてたのは私が神として崇めていたからよね?
言えなくさせちゃってごめんね?
もう崇めたりしないから、私に隠さなくても大丈夫よ」
「あーうん。
私も内緒にしててごめんね。
でも、どうして私がオルトゥム姓だってわかったの?」
「リアの隣にいる彼が教えてくれたの。
〝リアが君達が神のように扱っているラフィリア・オルトゥムだ〟
〝リアは神じゃない。魔道具作りが大好きなただの1人の女性だ〟ってね」
アヴィがそんなことを…。
横にいる彼を見れば………うん、甘々笑顔です。
あまり長く見ると心臓が大変なことになるので、セリちゃんへと目線を戻した。
「良い彼じゃないの。
そんなに甘々なのにリアはまだ結婚しないの?」
「俺達はまだしない」
私が口を開く前にアヴィが答えた。
…まだ付き合ってる設定やめないの?
「ふーん…あなたの浮気はなさそうだけど、リアもまた異性にモテるからかっ浚われないように気を付けることね!」
「ああ、それはよーくわかってる」
ええー?
私、そんなにモテないよ?
普通の顔だし。
あ、ワインドさんには求婚されたけどあれは稀なことだと思ってるし。
「あの顔はわかってないわねー……前々から薄々そうじゃないかと思ってたけど、リアって結構鈍いわよね」
「ああ、ものすごく鈍い」
「私、鈍くないもん!」
あ、ちょっと〝ふーやれやれ〟みたいなため息が吐かないでよ!
…って、ロド兄達まで!
んもぉー!
この式の後日、私達はここで知り合った人達に見送られ北の都市スウェトルノーツから東へ旅立った。
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