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第3章 北の都市スウェトルノーツ
15.貴方たちは…
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今日も…というか少しの間リア視点とアヴィ視点です♪
ちょっとずつ『...』→『…』に変更していってます(ΦωΦ)
─────────────────
猫さんの後を着いていくこと30分位…かな?
結構色んな所を歩かされてます。
だんだんと緑が濃くなり、おのずと森の奥へ来ていることがわかる。
ただの飼い猫がこんな所へ行かないだろうことはわかってはいるが、この猫が何をしたいのか気になり着いて行っている。
…もしかしたら、この猫は誰かの契約獣で人を誘うよう指示されているのかも知れないけどー…その時はその時だよね。
ひたすら猫の後を着いて行ったら、少し開けた場所に出た。
顔を向けている視界の右端に、あるものが映った。
「あれって…家だよね?」
立ち止まったまま家を眺めていたら、私を置いて猫さんはスタスタと家へ向かって歩いて行ってしまった。
慌てて後を追うと、猫さんが玄関ドア前で一鳴きした。
すると中から1人…ではなく、複数人の足音が聞こえてきた。
私は警戒し、いつでも攻撃ができるようにと攻撃されても大丈夫なように防御の準備をしておいた。
ガチャ──
「やぁ~ん!
にゃんこちゃん、やぁ~っと帰って来たぁ~!」
「るーたんおかえりー。
るーたんがなかなか帰ってこなくて寂しかったんだぞ?」
「バラカル様、おみ足をお拭きします…はぁああ。
小さなあんよがとても可愛らしいですわ…っ!」
…なんかー、猫さんがすごい勢いで可愛がられてる。
ん?
あの三人の女性の顔って、十数名の行方不明者の中にいたね。
この様子からして誘拐ではなかったみたいだけど……これはどういうことなんだろ?
「あれ?
るーたんってば、また新しい子連れてきたの?」
「あぁ~本当ねぇ~。
でもぉ、ここはまだ人数が少ないからぁいいんじゃなぁい?」
「そうですわね。
でも………バラカル様を独占できる時間も減るわ。
そこのあなた、名前は何て言うのかしら?」
「私は…ラフィリアです。
貴方たちは
ここで何をしているのですか?」
* * *
ロドクスに着いて行くと、行き先は先程ロドクスが出てきた研究室だった。
ロドクスは大豆より少し大きいくらいの大きさの白い玉を渡してきた。
「ロドクス、これは何だ?」
「うむ、それはのぅ飴玉じゃ。
ただの飴玉じゃないぞ?
口に含む時に、見たい人の事を頭に思い浮かべながら食べると、飴玉が溶けるまでその人物の現在が見えるというもんじゃ。
今のお前さんにはちょうど良い代物じゃろう?」
飴が溶けるまで思う人物を見れるか……確かに俺には都合の良い物だが…。
「ちょうど良いが、ロドクスはこれをなぜ作ったんだ?」
「んー?
ちと、監視が必要な者達がいてのぅ。
いちいち見に行くのも面倒でなぁ…作ってみたのじゃ!」
監視……ロドクスは色々と動いている。
人が好いから頼まれると大概受けているし。
………自分から進んでやっていることも多いが。
今回もどちらかだろう。
「そうか、監視が楽になったようで良かったな。
じゃ、これを使わせてもらう」
「うむうむ、使ってみてくれ。
味も美味しいしのぅ。
あ、ちなみに風呂やトイレに着替え中などは見られんからな?
真白綿草も入ってるから邪な部類は見れん。
…アヴィルトはそんなことせんとは思っとるが、一応」
「しない。
…部屋に戻って舐めて見てみる。
ロドクス、感謝する」
研究室から自室へ行き、さっそくリアを思い浮かべながら飴を舐めてみた。
目を開けていると、目の前の部屋と見えた映像が重なって見えるので目を瞑ってみた。
目を瞑るとリアをはっきり見ることができた。
今、リアは猫の後を歩いているようだ。
「…あの猫の歩き方、少し変じゃないか?」
猫の歩き方を気にしていると、少し開けた場所に一軒の家があるのが見えた。
リアは猫に着いて家に向かい…猫をものすごく可愛がる女性3人と対面していた。
「この3人……行方不明者にいたな。
どういうことだ?」
ちょっとずつ『...』→『…』に変更していってます(ΦωΦ)
─────────────────
猫さんの後を着いていくこと30分位…かな?
結構色んな所を歩かされてます。
だんだんと緑が濃くなり、おのずと森の奥へ来ていることがわかる。
ただの飼い猫がこんな所へ行かないだろうことはわかってはいるが、この猫が何をしたいのか気になり着いて行っている。
…もしかしたら、この猫は誰かの契約獣で人を誘うよう指示されているのかも知れないけどー…その時はその時だよね。
ひたすら猫の後を着いて行ったら、少し開けた場所に出た。
顔を向けている視界の右端に、あるものが映った。
「あれって…家だよね?」
立ち止まったまま家を眺めていたら、私を置いて猫さんはスタスタと家へ向かって歩いて行ってしまった。
慌てて後を追うと、猫さんが玄関ドア前で一鳴きした。
すると中から1人…ではなく、複数人の足音が聞こえてきた。
私は警戒し、いつでも攻撃ができるようにと攻撃されても大丈夫なように防御の準備をしておいた。
ガチャ──
「やぁ~ん!
にゃんこちゃん、やぁ~っと帰って来たぁ~!」
「るーたんおかえりー。
るーたんがなかなか帰ってこなくて寂しかったんだぞ?」
「バラカル様、おみ足をお拭きします…はぁああ。
小さなあんよがとても可愛らしいですわ…っ!」
…なんかー、猫さんがすごい勢いで可愛がられてる。
ん?
あの三人の女性の顔って、十数名の行方不明者の中にいたね。
この様子からして誘拐ではなかったみたいだけど……これはどういうことなんだろ?
「あれ?
るーたんってば、また新しい子連れてきたの?」
「あぁ~本当ねぇ~。
でもぉ、ここはまだ人数が少ないからぁいいんじゃなぁい?」
「そうですわね。
でも………バラカル様を独占できる時間も減るわ。
そこのあなた、名前は何て言うのかしら?」
「私は…ラフィリアです。
貴方たちは
ここで何をしているのですか?」
* * *
ロドクスに着いて行くと、行き先は先程ロドクスが出てきた研究室だった。
ロドクスは大豆より少し大きいくらいの大きさの白い玉を渡してきた。
「ロドクス、これは何だ?」
「うむ、それはのぅ飴玉じゃ。
ただの飴玉じゃないぞ?
口に含む時に、見たい人の事を頭に思い浮かべながら食べると、飴玉が溶けるまでその人物の現在が見えるというもんじゃ。
今のお前さんにはちょうど良い代物じゃろう?」
飴が溶けるまで思う人物を見れるか……確かに俺には都合の良い物だが…。
「ちょうど良いが、ロドクスはこれをなぜ作ったんだ?」
「んー?
ちと、監視が必要な者達がいてのぅ。
いちいち見に行くのも面倒でなぁ…作ってみたのじゃ!」
監視……ロドクスは色々と動いている。
人が好いから頼まれると大概受けているし。
………自分から進んでやっていることも多いが。
今回もどちらかだろう。
「そうか、監視が楽になったようで良かったな。
じゃ、これを使わせてもらう」
「うむうむ、使ってみてくれ。
味も美味しいしのぅ。
あ、ちなみに風呂やトイレに着替え中などは見られんからな?
真白綿草も入ってるから邪な部類は見れん。
…アヴィルトはそんなことせんとは思っとるが、一応」
「しない。
…部屋に戻って舐めて見てみる。
ロドクス、感謝する」
研究室から自室へ行き、さっそくリアを思い浮かべながら飴を舐めてみた。
目を開けていると、目の前の部屋と見えた映像が重なって見えるので目を瞑ってみた。
目を瞑るとリアをはっきり見ることができた。
今、リアは猫の後を歩いているようだ。
「…あの猫の歩き方、少し変じゃないか?」
猫の歩き方を気にしていると、少し開けた場所に一軒の家があるのが見えた。
リアは猫に着いて家に向かい…猫をものすごく可愛がる女性3人と対面していた。
「この3人……行方不明者にいたな。
どういうことだ?」
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