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第2章 リアーシュの町
7.久々につくりますよー!
しおりを挟むちょっと短めですが更新しました(^-^)ノ
──────────────────
領主一家のデジャブな呪い(?)の恐怖をまだ引きずり中なので、皆外出していません。
なので、絶賛家に引きこもり中です。
ふわふわのパンが食べたいなぁー。
でも、パン担当はロド兄なんだけど今お米にはまってて、パンのこと忘れちゃってるんだよね。
一応、私も作れるけどロド兄ほどふわふわしてないからなぁー……………あ。
* * *
「いやー、私あんなにやりたがってたのにすっかり忘れてた。
……忙しかったもんねー。
よぉーし、ひっさびさに楽得エコ家事魔道具を作りましょう!
今日作るのはパン焼き魔道具!」
前世では1斤用のパン焼き器使ってたけど、ロド兄とアヴィよく食べるし2斤用を作ろうかな。
必要な素材は、金属鉱石と外見用にこのほんの少し透明感のある白い鉱石かな?
付加魔法は……こねる工程は無かなそれとも空間?
………無でいくか。
パンを焼くのと発酵には火が必要……あ、途中で酵母が入るようにもしなきゃいけないから空間と時魔法も必要だね。
「んー、思い付くものはこのくらい?
とりあえず、作ってみるかな。
……『錬成』」
おー、今日のキラキラは淡い光仕様なんだね。
おおー…この白い鉱石にして良かった。
うん、いいわー見た目完璧!
それじゃあ、実動させてパンを食べてみよー!
* * *
「ほぉ……リアや、腕をあげたのぅ。
わしのパンのようにふかふかじゃ!
久々に食べるパンもいいのぅ~」
「リア、美味しい。
パン焼き魔道具は成功だな」
「ほう……魔道具でこれを。
うむ?
なにやら噛み砕ける固さの塊があるのぅ……ん、これは塩じゃのぅ!」
「あ、本当だ!
でも、適量の塩しか入れてないんだけどなぁー?
ま、美味しいからいっか~」
* * *
また別の日に、パン焼き魔道具を使いパンを焼いた。
「おお!
今日はクルミパンかのぅ!
うまうまじゃあ~」
「え…?
あ、本当だ…。
クルミなんて入れてないのに、何で入ってるんだろう?」
「俺も、リアがパン焼き魔道具に材料入れてるのを見てたが、クルミは入れてなかった」
あるぇー?
* * *
そのまた別の日にパンを焼いてみると……。
「おおー!
今日はドライフルーツが入っとるわ~い。
これもまた美味じゃ~」
………。
「これは……あれかなぁ?」
「あぁ、あれだろう」
アヴィと頷きあい、同時に声に出す。
「「神のいたずら」」
うむ、息がぴったりです。
「んー……でもまぁ今回は良い結果になってるから神様に感謝だね。
神様、良い物をありがとうございます」
感謝しつつ、いつもこうならいいのになぁーと思いながら、リアはパンを食べるのだった。
* * *
『さっき、神様歓喜したよね?』
『うん、した』
『神様…喜ぶ…と…数日…この…世界に…幸せ…が降り…注ぐ』
『リア大好き神様のうっかり歓喜にて、世界は幸せのおこぼれを頂戴なり~』
今日も精霊たちは、リア観察と神様話をして楽しむのだった。
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