始まりは最悪でも幸せとは出会えるものです

夢々(むむ)

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第2章 リアーシュの町

6.デジャブ…でしょうか?

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何とか1話更新♪
最近眠くて執筆が遅いです(^.^;

──────────────────



今日も採取依頼で森へと来ています。

まずは、食用きのこの採取で…す?



「ロ、ロド兄…。

あああれみみみ見て……」



「ん?

なんじ…ゃ……。



あれは、領主かのぅ?」



「いや、あれは領主と違う匂いがする。

……でも、領主の匂いも少しする…?」



ち、近付いてみるか。

また、面倒臭さがプンプンするけどね。



あ、おかっぱ頭だから領主じゃないや。

でも、顔付きが似てるような…?



「どれ…たんに寝てるようじゃのぅ。

あぁ、ネムネム茸を食べたんじゃな。

なら、放置しよ───」



ガサガサ



「「タクィール様っ?!

お前たちこの方に何をした!」」



……またこの展開ー?








前と同じように説明し理解を得ました。

ただ、引き止められても止まらずに立ち去ったけどね。

別の場所で目的の食用きのこを採取し、次の目的であるポピーに似た花、ホーリンのピンク色のみの採取に向かった。



「あれ?

……私の目がおかしいのかな?

さっきと同じ服着た人がいるように見えるんだけど」



「リアや、目はおかしくなっとらんよ。

実際にあそこにおる」



「あの倒れてる奴、さっきの奴と違う匂いがする。

それに、やっぱり微かに領主の匂いもする」



うぅー…嫌だけど嫌だけど命に関わる状態だったら助けないといけないよね。



「あ、この人髪型が違う…。

さっきの人より髪が少し長いせいか片側に1つに縛ってる。



……顔はまったく同じだけど」



「この者は…この花を食べてあまりの不味さに気絶しとるようじゃ。

今度こそ放置───」



ガサガサ



「「ナハクィー様?!

貴様らこの方に何をしたぁっ!」」



はぁ…またなのか。









またまた根気強く説明し、納得を得て走ってそこから立ち去った。

後ろから呼び止める声が聞こえたが無視ですよ、無視!

また違う場所にて花を採取し、最後の目的である赤露草の袋に溜まっている水の採取に向かいました。



「……もうこれ何かの呪いかなぁ?」



また、同じ格好の人が倒れていた。

今度の人はポニテロングの髪型です。

顔は前の二人と同じという……やっぱり呪い?



「…よし、今回は先に採取しちゃおう」



「うむ、そうじゃな」



「違う人間なのに、やっぱり領主の匂いもする……」








さあ、採取は済ませましたしどんな状態か見てみましょうか。



「うーん?

この者は………虚弱体質のようじゃ。

きっとまた、この者の従者か護衛が来るじゃろ」



ガサガサ



「ほら、来………魔物が来たのぅ」



「ぐるぁぁあ!」



二足歩行の犬、コボルトが現れた。



「アヴィルトや、やっちゃえ」



ザシュ



一瞬で戦闘終了です。

もう、刀を使いこなしてるねー、アヴィってばカッコイイ!



「「キジャクィ様?!

おのれー!

キジャクィ様の仇」」



ちょちょちょっアヴィは何もしてなーい!



またまたまた、説明し納得をしてもらい私たちは身体強化をかけてリアーシュの町まで戻った。

あの森にはもう行かないでおこう。

絶対に!








後日こんな手紙が届いた。



『黒狼の皆様


いやー、先日うちの3人の子供達が森で冒険者に助けられたんだが、特徴からいって君たちだろう?

是非とも礼がしたい。

なんなら、前回断られたが私達の子供達と婚約・結婚しないか?


ドルークィ・シューチャ』








「「「断る!!」」」



領主一家恐るべし!…なリアたちの約1日でした。



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