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第1章 迷々の森
29.呪人拾いました
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今日も1話更新(・ω・)ノ
今日だけでは終わらないので続きは明日になります(^-^ゞ
───────────────────
居間に、この間作ったフォトフレームが飾られている。
そこに表示されている写真は、ちゃんとリアも写っているみんなで写った写真だ。
居間を通る度に顔が緩みます。
緩む度にアヴィが頭を撫でてきます…………もぉー。
でも、撫でるのが無くなったらちょっと寂しいかも?
………体がなでなで中毒者になってるじゃないか。
………。
* * *
「今日は良いお散歩日和だね~。
ぽっかぽか~」
今日はお昼ご飯を、ロド兄とラスが作るって張り切ってるから任せてきた。
最近ちょいちょいお昼に、お米料理研究をしているんだよね。
変わったお料理が出てきて面白いから、楽しみなんだぁ~。
ちゃんと味も美味しいしね!
「今日はどんなお昼ご飯になってるのかな~……………あ、れ?
アヴィ、あそこ…今動かなかった?」
「……呼吸音がする。
…………………人、のようなにおいが微かにある、か?」
「ピ、ピュイー……?」
目を凝らしても植物しか見えない。
けど…アヴィの耳と鼻は呼吸音と人のにおいを感知している。
行ってみるか。
なんか……ロド兄によれば、精霊たちはリアのことが大好きらしく、リアに害あるものは排除されるとか。
だから、ここで出会ったのなら害はない……と思う、たぶん。
「ここら辺だったような……」
「リア、そこで止まらないと踏むぞ」
お……おおぅ。
足下に人らしき手が……あっぶなー。
アヴィの停止の言葉が無ければ、確実に踏んずけていた。
「アヴィ……止めてくれてありがとう。
おかげで、踏まずにすんだよ」
さぁーてー、この人(?)を診てみようか。
人の肌…ね、緑色だけど。
手から腕、腕から肩、と順に辿っていく。
んー、植物が体から生えてきてる…この症状はたぶん、あれかなーって思うんだけど...。
あ、顔見つけた……うん、顔が肌色ならまだ間に合う。
「アヴィ。
この人を連れて大至急帰ろう。
ヒナは、飛ばされないようにするために服の中に入ってね~」
「ピュイ!」
「わかった」
アヴィが獣化したのを確認し、さぁ身体強化してこの人を乗せよう…としたら、アヴィが咥えて背に乗せた。
雑に乗っけてたから、少し心配になり診てみるも大丈夫そうなので、家路を急いだ。
* * *
「ロド兄ー!
呪いにかかった人が倒れてたの!
たぶん、死草花の呪いにかかってる」
「死草花の呪いのぅ…」
「なっ、死草花の呪いだと?!」
ロド兄は慌てず落ち着いてこちらに歩いてきて、一方ラスは慌てたようにバタバタとこちらにやってきた。
「こ、れは……かなり進んでいる。
ロドクス様の解呪薬じゃないと助からない…」
ラスの横からロド兄は、呪いの進行具合を確認すると一つ頷きリアへと目を向けた。
「リア、材料はあるじゃろう?
解呪薬を至急作り、この者の体を人の者へと戻すんじゃ」
「うん!
すぐに作って持ってくる!」
ロド兄に呪われた人を任せ、リアは研究室へと急いで向かった。
研究室へと急ぐリアの背中を見送り、ラスはロドクスへと問う。
「ロドクス様……リアは、あれほど進行している呪いに効く解呪薬を作れるのですか?」
「作れるぞ~。
あれは、色々と柔軟な頭を持っとる。
度々、わし以上の力を発揮することもあるんじゃぞ~ほっほっほっ」
……ロドクス様より?
俺は、ロドクス様の弟子ではあるが全て教われた訳ではない。
ロドクス様と同じ事を行っても、結果に微妙な違いが出る。
先程の解呪薬もそうだ。
ロドクス様が効果が100であれば、俺は50良くて70の効果のある物しか作れないだろう。
今回の症状の進行具合は、効果が90~100はないと助からないものだ。
それをリアが作れる、とロドクス様が言う。
「妹弟子に作れるのに兄弟子である俺が作れない……情けないな」
「ライちゃんや、お主は少々お堅いところがある故、そのせいで効果が減ったりできるはずのものもできんくなっとる。
ここでリアと暮らしてみて、色々と思うところがあったんじゃないかのぅ?」
「そ…うですね、彼女は〝自由〟です。
これといった偏りがないように感じます」
「そうじゃ。
元々、少しはこういうものっという認識はあれど、こうじゃなきゃいけないとは考えにない。
まぁ…こことは別の知識を持っとるせいでもあるんじゃないかとは、思うとるがのぅ。
本人に聞いたわけではないから、実際そうかはわからんがなぁ」
「は、はあ…?」
こことは別の知識…?
「あ、それよりもこの者の時が進むのを少し遅くせねばな。
……この者の時よ『眠れ』」
* * *
さあ、呪われたお人の為のお薬を作りましょう。
うん、解呪薬は作れど、本番は初めてです。
少し…緊張してるかも?
解呪薬…材料はヒカゲノカズラと月桂樹の葉、ヒイラギの葉そして魔力水のみ。
「作り方は、まず始めに月桂樹の葉とヒイラギの葉を、それぞれ別に魔力水に浸しておくんだったよね。
…『魔力水』」
用意していた2つの容器に魔力水が満たされるのを確認し、それぞれに葉を投入。
このまま暫く放置っと。
「放置中にヒカゲノカズラの作業に取りかかろう。
これをひたすらすりつぶして滑らかなペースト状に、だったね」
ゴリゴリ……
ゴリゴリ……
ゴリゴリ……
「あー…滑らかになるまでするの本当に疲れるわぁー………。
んー…滑らか、かな?
じゃあ、これに葉を浸しておいた魔力水2種を同時に加えてっと……」
ジョボジョボー……
魔力水2種を入れ終わると、キラキラし始めた。
入れる前は緑色で青臭さがありましたが。
キラキラが終われば……黄金色に変わりにおいは無くなります。
「うん……出来た!
一応、ロド兄に出来を確認してもらおう」
* * *
ロド兄たちのいる居間へと戻り、薬の出来の確認をしてもらった。
「……うむ、よくできとる。
さ、これをあの者にかけるといい。
……『解除』」
ロド兄に出来を保証され、ドキドキしながら植物だらけのその人に近づき心臓部分へ解呪薬をかけた。
かけ終わるとその人は淡く光り出し、生えていた植物が枯れていき、体から黒い煙が出て天井付近に溜まり……消えた。
リアたちの前から黒い煙は消えたけど、あれって呪った人に返るって著書にあったんだよねー…自業自得だけど南無南無~。
「うっ…………あ、れ?」
あ、見知らぬ人に拝んでいたら植物化していた人が目を覚ましたようだ。
「目を覚ましたんじゃな。
わしはロドクス・オルトゥムという。
お前さんを森で見つけ呪いを解き助けたのは…この娘じゃ」
ロド兄に背を軽く押され、元植物人間さんに近づいた。
…この人もきれいな顔立ちだ………この世界、美形が多いの?
「君が……。
私を見つけ助けてくれてありがとう。
君が見つけてくれなければ私は森の一部となっていただろう。
本当にありがとうっ」
「い、いえ。
助けられて良かったです」
なんだろう……この人じっとリアを見てくる。
あれ?……この人、誰かに似てる?
だれ?
少し不安を感じロド兄の服を掴んだ。
「君は…私の母にとても似ているな。
私は、マークゥル・パガードという。
君の名前を教えてくれないか?」
リアは、名前を言おうと口を開きかけた。
でも、それより早くロド兄が答えた。
「この娘はラフィリア・オルトゥムじゃ。
じゃが……以前の名は───ラフィリア・ナクゥートという」
この世界に生まれてから15年、リアははじめて本来の家名を知りました。
ただ、今まで全然興味なかったので、聞かなかっただけなんです………あは。
「ナクゥー、ト……………っ」
え……そんな驚く家名なんですか?
なんで………って、な、泣いてる?!
あ、そういえば………。
「泣いてるところすみませんが、パガードさんはお兄さんですか?
それともお姉さんですか?
どうか性別を教えて下さい」
ぺこり、と頭を下げてお願いします。
「お前、それをこのタイミングで聞くの?」
今日だけでは終わらないので続きは明日になります(^-^ゞ
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居間に、この間作ったフォトフレームが飾られている。
そこに表示されている写真は、ちゃんとリアも写っているみんなで写った写真だ。
居間を通る度に顔が緩みます。
緩む度にアヴィが頭を撫でてきます…………もぉー。
でも、撫でるのが無くなったらちょっと寂しいかも?
………体がなでなで中毒者になってるじゃないか。
………。
* * *
「今日は良いお散歩日和だね~。
ぽっかぽか~」
今日はお昼ご飯を、ロド兄とラスが作るって張り切ってるから任せてきた。
最近ちょいちょいお昼に、お米料理研究をしているんだよね。
変わったお料理が出てきて面白いから、楽しみなんだぁ~。
ちゃんと味も美味しいしね!
「今日はどんなお昼ご飯になってるのかな~……………あ、れ?
アヴィ、あそこ…今動かなかった?」
「……呼吸音がする。
…………………人、のようなにおいが微かにある、か?」
「ピ、ピュイー……?」
目を凝らしても植物しか見えない。
けど…アヴィの耳と鼻は呼吸音と人のにおいを感知している。
行ってみるか。
なんか……ロド兄によれば、精霊たちはリアのことが大好きらしく、リアに害あるものは排除されるとか。
だから、ここで出会ったのなら害はない……と思う、たぶん。
「ここら辺だったような……」
「リア、そこで止まらないと踏むぞ」
お……おおぅ。
足下に人らしき手が……あっぶなー。
アヴィの停止の言葉が無ければ、確実に踏んずけていた。
「アヴィ……止めてくれてありがとう。
おかげで、踏まずにすんだよ」
さぁーてー、この人(?)を診てみようか。
人の肌…ね、緑色だけど。
手から腕、腕から肩、と順に辿っていく。
んー、植物が体から生えてきてる…この症状はたぶん、あれかなーって思うんだけど...。
あ、顔見つけた……うん、顔が肌色ならまだ間に合う。
「アヴィ。
この人を連れて大至急帰ろう。
ヒナは、飛ばされないようにするために服の中に入ってね~」
「ピュイ!」
「わかった」
アヴィが獣化したのを確認し、さぁ身体強化してこの人を乗せよう…としたら、アヴィが咥えて背に乗せた。
雑に乗っけてたから、少し心配になり診てみるも大丈夫そうなので、家路を急いだ。
* * *
「ロド兄ー!
呪いにかかった人が倒れてたの!
たぶん、死草花の呪いにかかってる」
「死草花の呪いのぅ…」
「なっ、死草花の呪いだと?!」
ロド兄は慌てず落ち着いてこちらに歩いてきて、一方ラスは慌てたようにバタバタとこちらにやってきた。
「こ、れは……かなり進んでいる。
ロドクス様の解呪薬じゃないと助からない…」
ラスの横からロド兄は、呪いの進行具合を確認すると一つ頷きリアへと目を向けた。
「リア、材料はあるじゃろう?
解呪薬を至急作り、この者の体を人の者へと戻すんじゃ」
「うん!
すぐに作って持ってくる!」
ロド兄に呪われた人を任せ、リアは研究室へと急いで向かった。
研究室へと急ぐリアの背中を見送り、ラスはロドクスへと問う。
「ロドクス様……リアは、あれほど進行している呪いに効く解呪薬を作れるのですか?」
「作れるぞ~。
あれは、色々と柔軟な頭を持っとる。
度々、わし以上の力を発揮することもあるんじゃぞ~ほっほっほっ」
……ロドクス様より?
俺は、ロドクス様の弟子ではあるが全て教われた訳ではない。
ロドクス様と同じ事を行っても、結果に微妙な違いが出る。
先程の解呪薬もそうだ。
ロドクス様が効果が100であれば、俺は50良くて70の効果のある物しか作れないだろう。
今回の症状の進行具合は、効果が90~100はないと助からないものだ。
それをリアが作れる、とロドクス様が言う。
「妹弟子に作れるのに兄弟子である俺が作れない……情けないな」
「ライちゃんや、お主は少々お堅いところがある故、そのせいで効果が減ったりできるはずのものもできんくなっとる。
ここでリアと暮らしてみて、色々と思うところがあったんじゃないかのぅ?」
「そ…うですね、彼女は〝自由〟です。
これといった偏りがないように感じます」
「そうじゃ。
元々、少しはこういうものっという認識はあれど、こうじゃなきゃいけないとは考えにない。
まぁ…こことは別の知識を持っとるせいでもあるんじゃないかとは、思うとるがのぅ。
本人に聞いたわけではないから、実際そうかはわからんがなぁ」
「は、はあ…?」
こことは別の知識…?
「あ、それよりもこの者の時が進むのを少し遅くせねばな。
……この者の時よ『眠れ』」
* * *
さあ、呪われたお人の為のお薬を作りましょう。
うん、解呪薬は作れど、本番は初めてです。
少し…緊張してるかも?
解呪薬…材料はヒカゲノカズラと月桂樹の葉、ヒイラギの葉そして魔力水のみ。
「作り方は、まず始めに月桂樹の葉とヒイラギの葉を、それぞれ別に魔力水に浸しておくんだったよね。
…『魔力水』」
用意していた2つの容器に魔力水が満たされるのを確認し、それぞれに葉を投入。
このまま暫く放置っと。
「放置中にヒカゲノカズラの作業に取りかかろう。
これをひたすらすりつぶして滑らかなペースト状に、だったね」
ゴリゴリ……
ゴリゴリ……
ゴリゴリ……
「あー…滑らかになるまでするの本当に疲れるわぁー………。
んー…滑らか、かな?
じゃあ、これに葉を浸しておいた魔力水2種を同時に加えてっと……」
ジョボジョボー……
魔力水2種を入れ終わると、キラキラし始めた。
入れる前は緑色で青臭さがありましたが。
キラキラが終われば……黄金色に変わりにおいは無くなります。
「うん……出来た!
一応、ロド兄に出来を確認してもらおう」
* * *
ロド兄たちのいる居間へと戻り、薬の出来の確認をしてもらった。
「……うむ、よくできとる。
さ、これをあの者にかけるといい。
……『解除』」
ロド兄に出来を保証され、ドキドキしながら植物だらけのその人に近づき心臓部分へ解呪薬をかけた。
かけ終わるとその人は淡く光り出し、生えていた植物が枯れていき、体から黒い煙が出て天井付近に溜まり……消えた。
リアたちの前から黒い煙は消えたけど、あれって呪った人に返るって著書にあったんだよねー…自業自得だけど南無南無~。
「うっ…………あ、れ?」
あ、見知らぬ人に拝んでいたら植物化していた人が目を覚ましたようだ。
「目を覚ましたんじゃな。
わしはロドクス・オルトゥムという。
お前さんを森で見つけ呪いを解き助けたのは…この娘じゃ」
ロド兄に背を軽く押され、元植物人間さんに近づいた。
…この人もきれいな顔立ちだ………この世界、美形が多いの?
「君が……。
私を見つけ助けてくれてありがとう。
君が見つけてくれなければ私は森の一部となっていただろう。
本当にありがとうっ」
「い、いえ。
助けられて良かったです」
なんだろう……この人じっとリアを見てくる。
あれ?……この人、誰かに似てる?
だれ?
少し不安を感じロド兄の服を掴んだ。
「君は…私の母にとても似ているな。
私は、マークゥル・パガードという。
君の名前を教えてくれないか?」
リアは、名前を言おうと口を開きかけた。
でも、それより早くロド兄が答えた。
「この娘はラフィリア・オルトゥムじゃ。
じゃが……以前の名は───ラフィリア・ナクゥートという」
この世界に生まれてから15年、リアははじめて本来の家名を知りました。
ただ、今まで全然興味なかったので、聞かなかっただけなんです………あは。
「ナクゥー、ト……………っ」
え……そんな驚く家名なんですか?
なんで………って、な、泣いてる?!
あ、そういえば………。
「泣いてるところすみませんが、パガードさんはお兄さんですか?
それともお姉さんですか?
どうか性別を教えて下さい」
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