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第1章 迷々の森
22.嵐、滞在中?
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2話目です♪
嵐なロナさん、この後も続きますが明日更新します。
3話目は、無理でした…(´・ω・`)
─────────────────────
嵐なロナは襲来後ここに滞在している。
そして、そのロナから衝撃的なことを聞いてしまった。
「りゅ、龍人族の人って一応性別は決まってはいるけど器官は両方あるってこと?」
「えぇ、そうよ。
私も女ではあるけど、番がもし女性であれば男に変化するわ。
パパは、最初の性別からは変わらなかったみたいね………女装は趣味なだけだし。
ママはパパに影響されてなのか男装に嵌まってるわ。
あー、あとママは人族だけどパパと結婚したことで、パパと同じ時を生きることになったから元人族になるわね。
種族の図鑑には載っていなかったのかしら?
他の…人族以外の種族も寿命が長いから同じように結婚すれば、長い寿命種の方に寿命が合わせられるのよね」
龍人族…確か両性とは出ていなかったはず。
番と結婚の儀式は載ってたか。
儀式では、龍人族のある部分の特別な鱗を番に飲ませてることで、同じ時を生きれるよう身体を作り替えるんだったよね。
他の種族も、似たような儀式によって寿命を合わせるって書いてあった。
血だったり魔力だったり………。
「番と結婚の儀式は載ってたけど、両性のことは載ってなかったと思う。
ロド兄が知っているかあとで聞いてみる」
「ローゼス、両性持ちなのかのぅ?」
「あら?
言ってなかったかしら…?」
「知らんかったのじゃー。
ならば、図鑑表記に追記しておかなくてはならんのぅ…」
んん?
図鑑表記に追記しておかなくては??
「あの種族図鑑ってロド兄著者なの?!」
「そうじゃよー。
著者にわしの名が、記されておったじゃろー…と言っても、今驚いてるのじゃから知らんかったのじゃなぁー。
さすが、うっかりにぶちんのリアじゃあ~」
うっ………。
中身読んでても著者まで注意してなかった。
それにしても、うっかりにぶちんって思ってても口に出すのはヒドイよロド兄ー………。
「ちょっとロドクス様、リアが傷ついてるわよ!
事実でも口に出したらダメじゃないの!」
ロナの言葉にロド兄が〝あ、しまった!〟って顔をしていたが………。
「ロナジェス………あなたも十分リアを追撃して傷を増やしてるわよ~?」
ロナもティア兄にそう指摘されロド兄と同じように〝あ、しまった!〟という表情をうかべていた。
「ご、ごめんなさい、リア」
「知らなかったようだから、イジケてつい意地悪心が………すまなかったのぅ」
「いや、私の方こそロド兄の著書をがっつり読んでお世話になってたのに知らなかったとか…ごめんなさい」
* * *
「はーい!
お詫びもかねて、今日の夕飯はロド兄の好きなものずくしにしましたー!」
テーブルにこれでもか!というほど料理を並べた。
「ほぉーっ!
わしの好きなものの匂いばかりがすると思っておったら………っありがとうなのじゃ、リア!」
よしよし、ロド兄の顔にほんの少し残っていたしょんぼり感がこれで消えたようだ。
良かった…。
「すごくいっぱい作ったのねぇ~、リアの料理は絶品だからすぐなくなっちゃうわね~」
そうかな?
いっぱい作ったから、残ったら明日の朝食にアレンジして食べようとか思ってたんだけど…なくなるかなぁ?
「そうね、パパ。
私はお料理苦手だから羨ましいわ。
私の番はお料理が上手な人がいいなぁ…」
「ロナ、お料理苦手なんだ?
上手そうにみえたから、今度一緒に何か作りたいなぁって思ってたんだけど…」
「え?!
一緒につく───」
「「ダメ(よ・じゃ)」」
あ、ティア兄とロド兄の声がぴったりハモった。
「ロナっ子や、あの事件を繰り返すつもりかのぅ?」
「うっ!」
「ロナジェス、その事件の時からしているママとの約束を破るの?」
「うぴゃっ!」
ロナ………すごく縮こまっちゃってる。
というか、事件ってなに?
顔に疑問符が、わかりすぎるほどに出ていたみたいでロド兄が教えてくれた。
なんでも、昔母親と一緒にお料理やお菓子を作ったらしいんだけど、ロド兄やティア兄の二人が先に口にして気絶して2日ほど意識が戻らなかったらしい………。
母親と一緒に作っていたので、材料は普通のものというのは判明していた。
そして、普段から料理していた母親も問題はみられなかった。
だけど、ロナは………料理中何か体から無意識に出ているらしく、それが料理に作用し劇物化してしまうとのこと。
「なにそれ…ロナは普通に作ってるだけなのに劇物化しちゃうって、そんなの可哀想すぎるよ………」
………。
…そうだよ!
こんな時こそあれの登場じゃない?!
「ロド兄!
こんな時こそ〝魔道具〟じゃない?!」
「できるかのぅー…?」
「なぁに?
ロド兄ってば珍しく弱気ねー。
いつもだったら魔道具作りヒャッハーな状態になるのに」
「いや、わし不老不死なのに死ぬかと思ったのあれ一回きりなんじゃよ…。
ローゼスもよく死ななかったなぁとなぁ。」
あー………もしかしてトラウマ化してたり?
不老不死に、恐怖を植え付けちゃうなんてロナってばすごいもの作ったのねぇー…。
「ロド兄が辛いなら、私一人で作ってやってみるよ。
あ、もちろん劇物かどうか判断出来るものもきちんと作って用意してね!」
「リア…私のためにそこまでしなくても良いのよ?
お料理出来なくても───」
「…いつか、ロナの番が現れた時にロナが何か作って食べてもらいたいって強く思ったとするよね?
でも、その時に作れないっていうのはかなり辛いんじゃないかなって思うんだー、私は。
だから、ロナの将来のために今作れるなら作りたいなって」
ロナが、はらはらと静かに涙を流しながら抱きついてきた。
ロナもロナでお料理でのことが心の傷になってるんだなー、やっぱり。
背中に手を回しよしよししていれば、落ち着いてきたようで鼻をスンスンさせながら離れていった。
「リア、魔道具お願いします。
私…お料理また作ってみたいわ」
「そうね…リア、私からも父親としてこの子のためにもお願いしたいわ」
ロナの肩を抱きながら、父の顔をしたティア兄はリアにお願いしてきた。
リアはそれに力強く頷き返した。
リアはロナのために魔道具作り頑張ります!
嵐なロナさん、この後も続きますが明日更新します。
3話目は、無理でした…(´・ω・`)
─────────────────────
嵐なロナは襲来後ここに滞在している。
そして、そのロナから衝撃的なことを聞いてしまった。
「りゅ、龍人族の人って一応性別は決まってはいるけど器官は両方あるってこと?」
「えぇ、そうよ。
私も女ではあるけど、番がもし女性であれば男に変化するわ。
パパは、最初の性別からは変わらなかったみたいね………女装は趣味なだけだし。
ママはパパに影響されてなのか男装に嵌まってるわ。
あー、あとママは人族だけどパパと結婚したことで、パパと同じ時を生きることになったから元人族になるわね。
種族の図鑑には載っていなかったのかしら?
他の…人族以外の種族も寿命が長いから同じように結婚すれば、長い寿命種の方に寿命が合わせられるのよね」
龍人族…確か両性とは出ていなかったはず。
番と結婚の儀式は載ってたか。
儀式では、龍人族のある部分の特別な鱗を番に飲ませてることで、同じ時を生きれるよう身体を作り替えるんだったよね。
他の種族も、似たような儀式によって寿命を合わせるって書いてあった。
血だったり魔力だったり………。
「番と結婚の儀式は載ってたけど、両性のことは載ってなかったと思う。
ロド兄が知っているかあとで聞いてみる」
「ローゼス、両性持ちなのかのぅ?」
「あら?
言ってなかったかしら…?」
「知らんかったのじゃー。
ならば、図鑑表記に追記しておかなくてはならんのぅ…」
んん?
図鑑表記に追記しておかなくては??
「あの種族図鑑ってロド兄著者なの?!」
「そうじゃよー。
著者にわしの名が、記されておったじゃろー…と言っても、今驚いてるのじゃから知らんかったのじゃなぁー。
さすが、うっかりにぶちんのリアじゃあ~」
うっ………。
中身読んでても著者まで注意してなかった。
それにしても、うっかりにぶちんって思ってても口に出すのはヒドイよロド兄ー………。
「ちょっとロドクス様、リアが傷ついてるわよ!
事実でも口に出したらダメじゃないの!」
ロナの言葉にロド兄が〝あ、しまった!〟って顔をしていたが………。
「ロナジェス………あなたも十分リアを追撃して傷を増やしてるわよ~?」
ロナもティア兄にそう指摘されロド兄と同じように〝あ、しまった!〟という表情をうかべていた。
「ご、ごめんなさい、リア」
「知らなかったようだから、イジケてつい意地悪心が………すまなかったのぅ」
「いや、私の方こそロド兄の著書をがっつり読んでお世話になってたのに知らなかったとか…ごめんなさい」
* * *
「はーい!
お詫びもかねて、今日の夕飯はロド兄の好きなものずくしにしましたー!」
テーブルにこれでもか!というほど料理を並べた。
「ほぉーっ!
わしの好きなものの匂いばかりがすると思っておったら………っありがとうなのじゃ、リア!」
よしよし、ロド兄の顔にほんの少し残っていたしょんぼり感がこれで消えたようだ。
良かった…。
「すごくいっぱい作ったのねぇ~、リアの料理は絶品だからすぐなくなっちゃうわね~」
そうかな?
いっぱい作ったから、残ったら明日の朝食にアレンジして食べようとか思ってたんだけど…なくなるかなぁ?
「そうね、パパ。
私はお料理苦手だから羨ましいわ。
私の番はお料理が上手な人がいいなぁ…」
「ロナ、お料理苦手なんだ?
上手そうにみえたから、今度一緒に何か作りたいなぁって思ってたんだけど…」
「え?!
一緒につく───」
「「ダメ(よ・じゃ)」」
あ、ティア兄とロド兄の声がぴったりハモった。
「ロナっ子や、あの事件を繰り返すつもりかのぅ?」
「うっ!」
「ロナジェス、その事件の時からしているママとの約束を破るの?」
「うぴゃっ!」
ロナ………すごく縮こまっちゃってる。
というか、事件ってなに?
顔に疑問符が、わかりすぎるほどに出ていたみたいでロド兄が教えてくれた。
なんでも、昔母親と一緒にお料理やお菓子を作ったらしいんだけど、ロド兄やティア兄の二人が先に口にして気絶して2日ほど意識が戻らなかったらしい………。
母親と一緒に作っていたので、材料は普通のものというのは判明していた。
そして、普段から料理していた母親も問題はみられなかった。
だけど、ロナは………料理中何か体から無意識に出ているらしく、それが料理に作用し劇物化してしまうとのこと。
「なにそれ…ロナは普通に作ってるだけなのに劇物化しちゃうって、そんなの可哀想すぎるよ………」
………。
…そうだよ!
こんな時こそあれの登場じゃない?!
「ロド兄!
こんな時こそ〝魔道具〟じゃない?!」
「できるかのぅー…?」
「なぁに?
ロド兄ってば珍しく弱気ねー。
いつもだったら魔道具作りヒャッハーな状態になるのに」
「いや、わし不老不死なのに死ぬかと思ったのあれ一回きりなんじゃよ…。
ローゼスもよく死ななかったなぁとなぁ。」
あー………もしかしてトラウマ化してたり?
不老不死に、恐怖を植え付けちゃうなんてロナってばすごいもの作ったのねぇー…。
「ロド兄が辛いなら、私一人で作ってやってみるよ。
あ、もちろん劇物かどうか判断出来るものもきちんと作って用意してね!」
「リア…私のためにそこまでしなくても良いのよ?
お料理出来なくても───」
「…いつか、ロナの番が現れた時にロナが何か作って食べてもらいたいって強く思ったとするよね?
でも、その時に作れないっていうのはかなり辛いんじゃないかなって思うんだー、私は。
だから、ロナの将来のために今作れるなら作りたいなって」
ロナが、はらはらと静かに涙を流しながら抱きついてきた。
ロナもロナでお料理でのことが心の傷になってるんだなー、やっぱり。
背中に手を回しよしよししていれば、落ち着いてきたようで鼻をスンスンさせながら離れていった。
「リア、魔道具お願いします。
私…お料理また作ってみたいわ」
「そうね…リア、私からも父親としてこの子のためにもお願いしたいわ」
ロナの肩を抱きながら、父の顔をしたティア兄はリアにお願いしてきた。
リアはそれに力強く頷き返した。
リアはロナのために魔道具作り頑張ります!
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