23 / 110
第1章 迷々の森
20.変幻色化
しおりを挟む
本日も1話更新です♪
───────────────
ある時、ふと気づいたことがある。
「ねえ、今頃気づいたんだけど…最近ロド兄お出掛けするときそのフード付きの羽織って行くよね?
ロド爺の時は、着たとこ見たことないと思って…。
それは、ロド兄の時用のフードなの?
あっ!
わかった!
ロド兄って、後ろから見たら綺麗な長い黒髪だもの、女性と間違えられてよく声をかけられ困るから、フードを被って隠してるのね!
ふふ~ん、どう?当たってる?」
リアの名推理(?)にティア兄は笑いだし、アヴィはなぜか背後から抱きつき、ロド兄は面白そうにそしてあの優しい眼差しで、リアの頭を撫でてきた…。
なぜにこんな反応…?
「残念ながらリアの推理はハズレとる。
実はのぅー、黒色というのはとても珍しいのじゃ。
親しい者たちは、この色込みで仲が良いのじゃが…親しくない者らはには、ちと面倒になることが多くてなぁ。
その面倒事を、回避するためにもフードでこの色を隠す必要があるんじゃ」
ふむ……面倒となぁー。
珍しい色…。
そういえば、前世の小説とかで珍しい瞳や髪を持ってると、権力を持ってる奴とか奴隷商とかに狙われやすいって、書いてあったっけ。
そうかぁ、ロド兄もアヴィも退ける力は持ってるけどいちいち相手するのも面倒だもんね。
んー……カツラだと脱いだり被ったりと面倒。
じゃあ、カラーリング?
……ここは異世界。
なら、魔法の力でできるんじゃない?
でも、ロド兄がしていないのはできないってことなのかな?
「ねぇねぇ、ロド兄にちょっと聞きたいんだけど、髪の色を変える事ってできないの?」
「以前、髪の色を変えたくて色々な染料や魔法を試したが……無理じゃったなぁ」
「そう……。
なら、親しい人以外には普通の髪色に見えるような装飾魔道具もダメかなぁ?」
…あれ?
なんか、ロド兄が呆然としてこちらを注視しているけど…なんでだ?
「……かなかった。」
「え?
ごめん、なんて言ったか聞こえな───」
「そんなこと思いつきもしなかったのじゃ!
髪の色を直接変えようとしか……!
リア!
お前さんは本当に柔軟じゃ!
本当にその色にしなくてもそう見えるだけでいいとは…………!」
あー……はは。
違う色に見せるって発想がなかったとは…ね。
「よし!
リア、さっそくその魔道具研究を始め───」
「───る前に朝ごはん食べましょう。
あんたたち、研究はじめると寝食忘れがちなんだから、まずは食べるわよ。
わかった?」
「「はい…」」
* * *
「朝食も済んだことだし、やるかのぅ」
「やるやる~!」
さて、まずは…装飾はどんなものが良いかだね。
「ロド兄はどんな装飾がいい?」
「そうじゃのぅ……邪魔にならん耳か指か腕に付ける物が好ましいかのぅー」
「んー…じゃあ、アヴィはどう?」
え?アヴィいるの?って思った方、アヴィはいつも邪魔にならないよう気配断ちをしてまで側にいますよ。
リアが側に居ないと不安にでもなるんですかね?
どうしてか聞いたことがないので分かりませんが…。
「俺は…耳の物の方が良いかな」
なるほどー…それなら、ロド兄が腕輪でアヴィが耳飾りにしようか。
「ロド兄は腕輪でアヴィが耳飾りでどうかな?
指輪より腕輪の方がしっくりきそうだし、アヴィは獣化するから耳飾りの方が確かに良さそうだよね」
「うむ、腕輪が良いかものぅ」
「あぁ…」
うんうん。
じゃ、次は素材と形を決めよう。
腕輪は、細いか太いかそれともその中間か。
「ロド兄でもロド爺でも合いそうなのは…細くもなく太くもない中間がいいと思うんだけど……あと、サイズ調整と持ち主固定つき」
「おお、そのくらいの太さが良さげじゃな。
その他の見た目の造形は、派手じゃなければ良いからリアの好きに作ると良い~ぞ~」
ロド兄は決定、と。
んーと、アヴィの耳飾りは…穴も開けずに挟んだりもしないでつけれないかなぁ?
「アヴィの耳につける時とかつけてる時、痛みがあるのは嫌だから耳たぶに触れるだけで、そこに吸着して離れない物を作ろうかなぁーって思ってるんだけど。
これも持ち主固定つき」
「確かに痛みがあるのは嫌だから、出来るのならばそうしてもらえると助かる。
見た目の形は…リアの好きなように作ってくれて構わない」
アヴィもこれでよしっと。
あとは、素材かぁー……。
「リア~、この素材なんかどうじゃ~?」
ロド兄が持ってきた素材は…ブラックオニキスかな?
確かー…魔除けの意味合いがあったような…。
「意味合い的にもちょうど良い素材かも!
それに、透かし彫りとかカット加工とか入れたらカッコいいものができそう!
この素材を出してくれてありがとう~!」
「いや~、たまたま持っていただけじゃ。
この黒い色に吸い寄せられて拾って、そのまま…そのまま……いれっぱなしにしてどれほど年月が過ぎたのかのぅ…?」
……。
「この素材を使って作りましょう。
腕輪の造形………は決まった。
サイズ調整は素材が石だから土属性で、持ち主固定は無属性。
親しい人以外に見えないよう体毛色の幻術は…水属性と光属性で…出来るかな?
それじゃあ、やりますか……『錬成』」
キラキラが消えたら、黒い石が透かし彫り細工の腕輪になっていた。
うん、良い感じに出来上がった!
「はい、ロド兄の腕輪出来たから所有者固定してねー」
「おお!
こんな模様初めて見るのぅ!
黒い色と相まってカッコいいのじゃ!」
ロド兄が、目をキラキラさせて腕輪を受けとるのを見たら、お次はアヴィの番だ。
「アヴィのは、透かし彫りは1つだけで他はカット加工で……よし、造形は決定。
吸着は空間属性で体毛の色の幻術はさっきと同じだから、あとは無属性で持ち主固定、と。
んじゃ、作るか……『錬成』」
再びキラキラしたあと、そこにあるのは考えた通りの耳飾り。
「アヴィ~、出来たから所有者認証してねー」
「っ!
これすごくキラキラしてるな……カット加工でこんなにキラキラするものなんだな。
こんな素敵な良いものをありがとう、リア」
「いえいえ。
ささ、認証しちゃってつけてみて?」
二人とも認証を終え、装着した。
…。
………。
あれ?
変化しない??
「ああーっ!
私、二人ともと親しいから色が変化したか確認できないよ!」
「「あー………そういえば」」
その後、ティア兄から〝ちょっと人がいるところに行って検証してみたら?〟と言われ実行し、成功していることがわかった。
最後にちょっとだけ、うっかりがあったけど成功していたからオッケー、だよね?
『リアってば、黒色が幸せになるための物まで作っちゃった』
『リア、黒の、革命児』
『すごい…けど…うっかり…にぶ…にぶ』
今日も変わらず精霊たちは、リア観察に勤しみ黒色幸せ魔道具を精霊王に語っていた。
そして、それを知った精霊王は……………………直接対面する決意をした。
『…職務を調整をしてからですよ、精霊王様?』
『……わかっている』
───────────────
ある時、ふと気づいたことがある。
「ねえ、今頃気づいたんだけど…最近ロド兄お出掛けするときそのフード付きの羽織って行くよね?
ロド爺の時は、着たとこ見たことないと思って…。
それは、ロド兄の時用のフードなの?
あっ!
わかった!
ロド兄って、後ろから見たら綺麗な長い黒髪だもの、女性と間違えられてよく声をかけられ困るから、フードを被って隠してるのね!
ふふ~ん、どう?当たってる?」
リアの名推理(?)にティア兄は笑いだし、アヴィはなぜか背後から抱きつき、ロド兄は面白そうにそしてあの優しい眼差しで、リアの頭を撫でてきた…。
なぜにこんな反応…?
「残念ながらリアの推理はハズレとる。
実はのぅー、黒色というのはとても珍しいのじゃ。
親しい者たちは、この色込みで仲が良いのじゃが…親しくない者らはには、ちと面倒になることが多くてなぁ。
その面倒事を、回避するためにもフードでこの色を隠す必要があるんじゃ」
ふむ……面倒となぁー。
珍しい色…。
そういえば、前世の小説とかで珍しい瞳や髪を持ってると、権力を持ってる奴とか奴隷商とかに狙われやすいって、書いてあったっけ。
そうかぁ、ロド兄もアヴィも退ける力は持ってるけどいちいち相手するのも面倒だもんね。
んー……カツラだと脱いだり被ったりと面倒。
じゃあ、カラーリング?
……ここは異世界。
なら、魔法の力でできるんじゃない?
でも、ロド兄がしていないのはできないってことなのかな?
「ねぇねぇ、ロド兄にちょっと聞きたいんだけど、髪の色を変える事ってできないの?」
「以前、髪の色を変えたくて色々な染料や魔法を試したが……無理じゃったなぁ」
「そう……。
なら、親しい人以外には普通の髪色に見えるような装飾魔道具もダメかなぁ?」
…あれ?
なんか、ロド兄が呆然としてこちらを注視しているけど…なんでだ?
「……かなかった。」
「え?
ごめん、なんて言ったか聞こえな───」
「そんなこと思いつきもしなかったのじゃ!
髪の色を直接変えようとしか……!
リア!
お前さんは本当に柔軟じゃ!
本当にその色にしなくてもそう見えるだけでいいとは…………!」
あー……はは。
違う色に見せるって発想がなかったとは…ね。
「よし!
リア、さっそくその魔道具研究を始め───」
「───る前に朝ごはん食べましょう。
あんたたち、研究はじめると寝食忘れがちなんだから、まずは食べるわよ。
わかった?」
「「はい…」」
* * *
「朝食も済んだことだし、やるかのぅ」
「やるやる~!」
さて、まずは…装飾はどんなものが良いかだね。
「ロド兄はどんな装飾がいい?」
「そうじゃのぅ……邪魔にならん耳か指か腕に付ける物が好ましいかのぅー」
「んー…じゃあ、アヴィはどう?」
え?アヴィいるの?って思った方、アヴィはいつも邪魔にならないよう気配断ちをしてまで側にいますよ。
リアが側に居ないと不安にでもなるんですかね?
どうしてか聞いたことがないので分かりませんが…。
「俺は…耳の物の方が良いかな」
なるほどー…それなら、ロド兄が腕輪でアヴィが耳飾りにしようか。
「ロド兄は腕輪でアヴィが耳飾りでどうかな?
指輪より腕輪の方がしっくりきそうだし、アヴィは獣化するから耳飾りの方が確かに良さそうだよね」
「うむ、腕輪が良いかものぅ」
「あぁ…」
うんうん。
じゃ、次は素材と形を決めよう。
腕輪は、細いか太いかそれともその中間か。
「ロド兄でもロド爺でも合いそうなのは…細くもなく太くもない中間がいいと思うんだけど……あと、サイズ調整と持ち主固定つき」
「おお、そのくらいの太さが良さげじゃな。
その他の見た目の造形は、派手じゃなければ良いからリアの好きに作ると良い~ぞ~」
ロド兄は決定、と。
んーと、アヴィの耳飾りは…穴も開けずに挟んだりもしないでつけれないかなぁ?
「アヴィの耳につける時とかつけてる時、痛みがあるのは嫌だから耳たぶに触れるだけで、そこに吸着して離れない物を作ろうかなぁーって思ってるんだけど。
これも持ち主固定つき」
「確かに痛みがあるのは嫌だから、出来るのならばそうしてもらえると助かる。
見た目の形は…リアの好きなように作ってくれて構わない」
アヴィもこれでよしっと。
あとは、素材かぁー……。
「リア~、この素材なんかどうじゃ~?」
ロド兄が持ってきた素材は…ブラックオニキスかな?
確かー…魔除けの意味合いがあったような…。
「意味合い的にもちょうど良い素材かも!
それに、透かし彫りとかカット加工とか入れたらカッコいいものができそう!
この素材を出してくれてありがとう~!」
「いや~、たまたま持っていただけじゃ。
この黒い色に吸い寄せられて拾って、そのまま…そのまま……いれっぱなしにしてどれほど年月が過ぎたのかのぅ…?」
……。
「この素材を使って作りましょう。
腕輪の造形………は決まった。
サイズ調整は素材が石だから土属性で、持ち主固定は無属性。
親しい人以外に見えないよう体毛色の幻術は…水属性と光属性で…出来るかな?
それじゃあ、やりますか……『錬成』」
キラキラが消えたら、黒い石が透かし彫り細工の腕輪になっていた。
うん、良い感じに出来上がった!
「はい、ロド兄の腕輪出来たから所有者固定してねー」
「おお!
こんな模様初めて見るのぅ!
黒い色と相まってカッコいいのじゃ!」
ロド兄が、目をキラキラさせて腕輪を受けとるのを見たら、お次はアヴィの番だ。
「アヴィのは、透かし彫りは1つだけで他はカット加工で……よし、造形は決定。
吸着は空間属性で体毛の色の幻術はさっきと同じだから、あとは無属性で持ち主固定、と。
んじゃ、作るか……『錬成』」
再びキラキラしたあと、そこにあるのは考えた通りの耳飾り。
「アヴィ~、出来たから所有者認証してねー」
「っ!
これすごくキラキラしてるな……カット加工でこんなにキラキラするものなんだな。
こんな素敵な良いものをありがとう、リア」
「いえいえ。
ささ、認証しちゃってつけてみて?」
二人とも認証を終え、装着した。
…。
………。
あれ?
変化しない??
「ああーっ!
私、二人ともと親しいから色が変化したか確認できないよ!」
「「あー………そういえば」」
その後、ティア兄から〝ちょっと人がいるところに行って検証してみたら?〟と言われ実行し、成功していることがわかった。
最後にちょっとだけ、うっかりがあったけど成功していたからオッケー、だよね?
『リアってば、黒色が幸せになるための物まで作っちゃった』
『リア、黒の、革命児』
『すごい…けど…うっかり…にぶ…にぶ』
今日も変わらず精霊たちは、リア観察に勤しみ黒色幸せ魔道具を精霊王に語っていた。
そして、それを知った精霊王は……………………直接対面する決意をした。
『…職務を調整をしてからですよ、精霊王様?』
『……わかっている』
0
お気に入りに追加
313
あなたにおすすめの小説
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革
うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。
優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。
家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。
主人公は、魔法・知識チートは持っていません。
加筆修正しました。
お手に取って頂けたら嬉しいです。

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

1人生活なので自由な生き方を謳歌する
さっちさん
ファンタジー
大商会の娘。
出来損ないと家族から追い出された。
唯一の救いは祖父母が家族に内緒で譲ってくれた小さな町のお店だけ。
これからはひとりで生きていかなくては。
そんな少女も実は、、、
1人の方が気楽に出来るしラッキー
これ幸いと実家と絶縁。1人生活を満喫する。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる