18 / 110
第1章 迷々の森
15.たまには家族とお話を
しおりを挟む
今日は2話同時更新しました(^^)
このお話の後にもう一話あります。
このお話はちょっびっとだけ怖いかも?
──────────────────
私は、あることをするのを忘れていることに気がついた。
それは──────
「そろそろ半年に一度の水晶鏡で、兄弟妹たちとの交流をする日、だよね。
なんだかんだ魔道具作りに熱中してて、し忘れるとこだったー。
あっぶな~…」
思い出したことだし、水晶鏡のある部屋へ行って交流してこよう。
今日は誰がいるかなー?
「ロド兄~、ちょっと水晶鏡で兄弟妹たちと交流してくるねー」
何かを研究中のロド兄に、声をかけといた。
前に、声をかけずに家の前のところで妖狼くんをブラッシングしてたら…家の中にいなかったから、心配させてしまったんだよね。
「ほいほーい………ん?
前回の交流からもう半年経ったのかのぅー。
…やはり、誰かと共に過ごすと月日の経過が早く感じるわぃ。
これもリアとの生活が、面白くあり楽しくもあるせいじゃなぁ、きっと」
「クスクス…。
私もあの家にいた時は、月日が過ぎるのが長く感じたなぁ…。
ここでの生活は、毎日面白かったり楽しかったり…たまに怒ったり呆れたりと忙しくて、1日が終わるのがとても早く感じるよ。
あの時精霊さんたちとロド爺が、私を保護してくれて良かった」
ロド兄が急に椅子から立ち上がったので、いつものあれか?!
と、身構えたけどロド兄の表情はとても穏やかだった。
そして、頭をゆっくりと優しく撫でてきた。
「わしたちもあの時リアを保護できて本当に良かったよ…」
* * *
珍しくロド兄と穏やかに会話をし終え、目的の水晶鏡のある部屋へと入った。
「えーと、兄弟妹を思い浮かべて──────」
「ラフィ、やっと繋げてきたね」
「あ、今日はラト兄と繋がったんだね。
久しぶり~。
ラト兄との水晶鏡で会話するの一年ぶり、かな?
ラト兄率高めだよね~」
兄は、淡い青緑色の瞳を細め柔らかく笑った。
……兄じゃなかったら、鼻血級の天使の微笑みにノックアウトだったよ。
ラト兄は、兄弟妹の中でも別格の美しい容姿をしている。
先程の瞳の色に、髪はふわふわ~っとしたハチミツ色で陽に当たると輝く金髪になる。
今はまだ11歳で天使な準騎士だが、いずれ大人になり神様級の麗しき騎士様になるんじゃないかな、と思ってます。
「ここ最近は、ラフィが繋げてくるんじゃないかと、ちょこちょこ水晶鏡の部屋へ来ていたからね。
他の兄弟妹たちも、よくここへ出入りしてラフィを待っていたんだよ?
みんなラフィとお話がしたいからね」
おう…まじか。
そんなお話したいと思われるほど、そんなに会話した覚えはないんだけど…?
まー、嫌われてるっていうよりは断然良いか~。
「へぇー…そうなんだ。
あ、そういえば手紙にラト兄が見習いを卒業して、準騎士になったって書いてたね。
5、6年で準騎士って早いって聞いたよ?
すごいよねー!おめでとう!!」
お祝いの言葉を伝えれば、天使な兄は頬を染めはにかんだ。
どうしよう。
目の前に可愛い生き物がっ……!
はっ!
いけない、これは兄これは兄………よし。
「ありがとう、ラフィ。
ところで最近、ラフィは何かあったりした?」
「最近?
んーと……あぁ!
ロド兄の友人の龍人族さんと仲良くなったよ~。
すっごく綺麗な人なんだぁ。
初めて会ったとき、思わず見惚れちゃったくらいね!」
「へぇー……。
ラフィはその龍人族と仲良くなったのか…友達が増えて良かったね?
ねえ、ラフィ。
もしも、好きな人ができたらお兄ちゃんに教えてほしいな?」
…あれ?
何かー、違和感を感じたけどいつも通りの兄、だよね??
少しだけじっと兄を見つめるも、違和感の正体が掴めないので、考えることを放棄することにした。
「んー……じゃあ、ラト兄もできたら教えてくれるなら私もいいよ?」
ふむ、こういうのは交換条件です。
「そんなことならお安いご用だ。
いますぐ答えられるよ。
僕の好きな人はラフィだよ。
だから、ラフィに好きな人ができたら教えてね?」
さすがシスコン。
迷わずリアの名前を言ってきた。
…頭の片隅で、シスコンなら言うかもとは思ってはいたけど、本当に言うとはねー。
「もう、私は妹だから別枠!
だから交渉決裂でーす。
ラト兄が、いつか妹じゃない好きな人の名前を言った時に、私に好きな人がいたらちゃんと教えるね~。
そもそも、好きな人ができるの無理じゃないかなぁ?
ここじゃ出会いなんてないし」
「(……僕は、生涯リア以外を特別に想うことはないよ。)
だけど、龍人族の人と出会ったのならありえなくないと思う」
前半に何か言ってたけど、小さすぎて聞こえなかったけど、聞いてほしいことでもないっぽいから……いっか。
それにしても、森での出会いねぇ…確かにゼロではないかもしれないけどさー。
「んー、まだまだ好きな人ができないと思うよ?
だから、この話はここまでにして別の話をしよ?」
そして、この後は準騎士の仕事やら私の魔道具作りの話やらをして、交流会は和やかに終了した。
* * *
「また、お前だけでラフィリアと話しただろ。
部屋に入れないように魔法までかけて。
俺たちだって話したいんだぞ」
「僕のラフィに、手紙を出すことは止めてないんだからそれでいいだろう?
本当は手紙も、僕以外となんて嫌なんだけどなぁ……」
「勝手にお姉ちゃんを、自分のもののように言っちゃいけないんだぞー!」
「私もリア姉さんとお話したかった…。」
「みんな…お姉ちゃんが大好き?
ラフィート兄ちゃんはラフィリアお姉ちゃんを独占したい…?
でも、僕も…ラフィリアお姉ちゃんが大好き。
いつか…ラフィリアお姉ちゃんと…再会できたらずっと一緒。
一瞬も…離れたくない。
もし、ラフィリアお姉ちゃんが死んだら……?
僕も死ぬ。
逆なら……?
…………ラフィリアお姉ちゃんを殺して一緒に逝ってもらえばいいよね」
この時他の兄弟妹たちは思った。
この一番下の弟だけには、ラフィリアに会わせてはいけないのではないか、と。
そして、あの森にいるのが一番安全なのかもしれない、とも。
でも…そうなると、自分達もラフィリアに会えなくなる問題が出てくると、あたまを同時に悩ませた。
『う、わー。
これ、覚醒、してるんじゃ、ない?』
『会わせたら不味い』
『リア…生涯…森の中…ダメ?』
『そ、れは、リアが、望むなら』
『むー、ロドクスに要相談?』
『もしくは…リア…教え…決めて…もらう?』
リアのことで、兄弟妹会議をしているのを覗く精霊たちもまた、リアのことで会議しているのだった。
このお話の後にもう一話あります。
このお話はちょっびっとだけ怖いかも?
──────────────────
私は、あることをするのを忘れていることに気がついた。
それは──────
「そろそろ半年に一度の水晶鏡で、兄弟妹たちとの交流をする日、だよね。
なんだかんだ魔道具作りに熱中してて、し忘れるとこだったー。
あっぶな~…」
思い出したことだし、水晶鏡のある部屋へ行って交流してこよう。
今日は誰がいるかなー?
「ロド兄~、ちょっと水晶鏡で兄弟妹たちと交流してくるねー」
何かを研究中のロド兄に、声をかけといた。
前に、声をかけずに家の前のところで妖狼くんをブラッシングしてたら…家の中にいなかったから、心配させてしまったんだよね。
「ほいほーい………ん?
前回の交流からもう半年経ったのかのぅー。
…やはり、誰かと共に過ごすと月日の経過が早く感じるわぃ。
これもリアとの生活が、面白くあり楽しくもあるせいじゃなぁ、きっと」
「クスクス…。
私もあの家にいた時は、月日が過ぎるのが長く感じたなぁ…。
ここでの生活は、毎日面白かったり楽しかったり…たまに怒ったり呆れたりと忙しくて、1日が終わるのがとても早く感じるよ。
あの時精霊さんたちとロド爺が、私を保護してくれて良かった」
ロド兄が急に椅子から立ち上がったので、いつものあれか?!
と、身構えたけどロド兄の表情はとても穏やかだった。
そして、頭をゆっくりと優しく撫でてきた。
「わしたちもあの時リアを保護できて本当に良かったよ…」
* * *
珍しくロド兄と穏やかに会話をし終え、目的の水晶鏡のある部屋へと入った。
「えーと、兄弟妹を思い浮かべて──────」
「ラフィ、やっと繋げてきたね」
「あ、今日はラト兄と繋がったんだね。
久しぶり~。
ラト兄との水晶鏡で会話するの一年ぶり、かな?
ラト兄率高めだよね~」
兄は、淡い青緑色の瞳を細め柔らかく笑った。
……兄じゃなかったら、鼻血級の天使の微笑みにノックアウトだったよ。
ラト兄は、兄弟妹の中でも別格の美しい容姿をしている。
先程の瞳の色に、髪はふわふわ~っとしたハチミツ色で陽に当たると輝く金髪になる。
今はまだ11歳で天使な準騎士だが、いずれ大人になり神様級の麗しき騎士様になるんじゃないかな、と思ってます。
「ここ最近は、ラフィが繋げてくるんじゃないかと、ちょこちょこ水晶鏡の部屋へ来ていたからね。
他の兄弟妹たちも、よくここへ出入りしてラフィを待っていたんだよ?
みんなラフィとお話がしたいからね」
おう…まじか。
そんなお話したいと思われるほど、そんなに会話した覚えはないんだけど…?
まー、嫌われてるっていうよりは断然良いか~。
「へぇー…そうなんだ。
あ、そういえば手紙にラト兄が見習いを卒業して、準騎士になったって書いてたね。
5、6年で準騎士って早いって聞いたよ?
すごいよねー!おめでとう!!」
お祝いの言葉を伝えれば、天使な兄は頬を染めはにかんだ。
どうしよう。
目の前に可愛い生き物がっ……!
はっ!
いけない、これは兄これは兄………よし。
「ありがとう、ラフィ。
ところで最近、ラフィは何かあったりした?」
「最近?
んーと……あぁ!
ロド兄の友人の龍人族さんと仲良くなったよ~。
すっごく綺麗な人なんだぁ。
初めて会ったとき、思わず見惚れちゃったくらいね!」
「へぇー……。
ラフィはその龍人族と仲良くなったのか…友達が増えて良かったね?
ねえ、ラフィ。
もしも、好きな人ができたらお兄ちゃんに教えてほしいな?」
…あれ?
何かー、違和感を感じたけどいつも通りの兄、だよね??
少しだけじっと兄を見つめるも、違和感の正体が掴めないので、考えることを放棄することにした。
「んー……じゃあ、ラト兄もできたら教えてくれるなら私もいいよ?」
ふむ、こういうのは交換条件です。
「そんなことならお安いご用だ。
いますぐ答えられるよ。
僕の好きな人はラフィだよ。
だから、ラフィに好きな人ができたら教えてね?」
さすがシスコン。
迷わずリアの名前を言ってきた。
…頭の片隅で、シスコンなら言うかもとは思ってはいたけど、本当に言うとはねー。
「もう、私は妹だから別枠!
だから交渉決裂でーす。
ラト兄が、いつか妹じゃない好きな人の名前を言った時に、私に好きな人がいたらちゃんと教えるね~。
そもそも、好きな人ができるの無理じゃないかなぁ?
ここじゃ出会いなんてないし」
「(……僕は、生涯リア以外を特別に想うことはないよ。)
だけど、龍人族の人と出会ったのならありえなくないと思う」
前半に何か言ってたけど、小さすぎて聞こえなかったけど、聞いてほしいことでもないっぽいから……いっか。
それにしても、森での出会いねぇ…確かにゼロではないかもしれないけどさー。
「んー、まだまだ好きな人ができないと思うよ?
だから、この話はここまでにして別の話をしよ?」
そして、この後は準騎士の仕事やら私の魔道具作りの話やらをして、交流会は和やかに終了した。
* * *
「また、お前だけでラフィリアと話しただろ。
部屋に入れないように魔法までかけて。
俺たちだって話したいんだぞ」
「僕のラフィに、手紙を出すことは止めてないんだからそれでいいだろう?
本当は手紙も、僕以外となんて嫌なんだけどなぁ……」
「勝手にお姉ちゃんを、自分のもののように言っちゃいけないんだぞー!」
「私もリア姉さんとお話したかった…。」
「みんな…お姉ちゃんが大好き?
ラフィート兄ちゃんはラフィリアお姉ちゃんを独占したい…?
でも、僕も…ラフィリアお姉ちゃんが大好き。
いつか…ラフィリアお姉ちゃんと…再会できたらずっと一緒。
一瞬も…離れたくない。
もし、ラフィリアお姉ちゃんが死んだら……?
僕も死ぬ。
逆なら……?
…………ラフィリアお姉ちゃんを殺して一緒に逝ってもらえばいいよね」
この時他の兄弟妹たちは思った。
この一番下の弟だけには、ラフィリアに会わせてはいけないのではないか、と。
そして、あの森にいるのが一番安全なのかもしれない、とも。
でも…そうなると、自分達もラフィリアに会えなくなる問題が出てくると、あたまを同時に悩ませた。
『う、わー。
これ、覚醒、してるんじゃ、ない?』
『会わせたら不味い』
『リア…生涯…森の中…ダメ?』
『そ、れは、リアが、望むなら』
『むー、ロドクスに要相談?』
『もしくは…リア…教え…決めて…もらう?』
リアのことで、兄弟妹会議をしているのを覗く精霊たちもまた、リアのことで会議しているのだった。
0
お気に入りに追加
313
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。
皇帝の番~2度目の人生謳歌します!~
saku
恋愛
竜人族が治める国で、生まれたルミエールは前世の記憶を持っていた。
前世では、一国の姫として生まれた。両親に愛されずに育った。
国が戦で負けた後、敵だった竜人に自分の番だと言われ。遠く離れたこの国へと連れてこられ、婚約したのだ……。
自分に優しく接してくれる婚約者を、直ぐに大好きになった。その婚約者は、竜人族が治めている帝国の皇帝だった。
幸せな日々が続くと思っていたある日、婚約者である皇帝と一人の令嬢との密会を噂で知ってしまい、裏切られた悲しさでどんどんと痩せ細り死んでしまった……。
自分が死んでしまった後、婚約者である皇帝は何十年もの間深い眠りについていると知った。
前世の記憶を持っているルミエールが、皇帝が眠っている王都に足を踏み入れた時、止まっていた歯車が動き出す……。
※小説家になろう様でも公開しています

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?

異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。

【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。

1人生活なので自由な生き方を謳歌する
さっちさん
ファンタジー
大商会の娘。
出来損ないと家族から追い出された。
唯一の救いは祖父母が家族に内緒で譲ってくれた小さな町のお店だけ。
これからはひとりで生きていかなくては。
そんな少女も実は、、、
1人の方が気楽に出来るしラッキー
これ幸いと実家と絶縁。1人生活を満喫する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる