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第1章 迷々の森
8.変わったこと
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更新できたー(⌒▽⌒)♪
――――――――――――――――――――
ふふふ…ロド爺との出会いから5年くらい経ちまして、リアはこの春10歳を迎えました。
あれから、穏やかな時間を過ごし、暗記とか魔法制御とか色々頑張りました。
何か変わったことがあるかと聞かれればー…リアが幼女から少女と呼べる見た目になったことと、ロド爺がロド兄に最近なったことと、黒の妖狼くんが手のひらサイズからグレートデーンってわかるかな?
あれ級の大きさになりまして、リアを背に乗せてよく走ってくれます。
おかげで、遠くの薬草採取が日帰りでできるようになりました。
見た目的な変化はこんなものだろうか?
内面的な変化は…………リア自身だと思う。
ロド爺と暮らしはじめの頃は、転生者特有の変なことをしないように気をつけていたんですよ。
だけど、そんなことを気にしていることが馬鹿らしくなったんだよねー。
だって……
ロド爺の方が色々やっちゃってるんだもの。
だから、私が何か変わったことをしても全然不思議じゃないし、変なこととは思われないし、むしろ興味持たれるくらい。
そんな私達が、今夢中になってる研究は家事用品やキッチン用品だったりする。
ロドじ…兄ってば、魔力がたくさんあるから掃除から何から全て魔法で、済ませちゃってたんだよねー。
そんなロド兄を見ていて、口からポロッと言っちゃってみたい。
「魔力が少ない人は、お掃除とか大変そう…」
そうしたら、ロド兄がグリンって音がしそうな勢いでこちらを見て、一瞬でリアの前に来て両肩を掴まれ前後に揺らぶられ、脳がシェイクされている感覚になった。
目は回るわ、気持ち悪くなるわーでだんだん気が遠くなりかけた時に、救世主が現れました。
黒い彼、といえばお分かりいただけるだろう。
黒い彼こと妖狼くんが、ロド兄の横っ面に飛び蹴りを食らわせ、正気に戻してくれたのだ。
「これ黒の妖狼よ、何をする…………あぁっ?!
リリリ、リア?!
顔が真っ青にっ…すまん!!
つい、興味をひく言葉や物を見聞きすると、いつも暴走しまってなー」
リアの現状を見て、慌てふためきながらも状態異常を治すキュアをかけていた…無詠唱で。
魔法を極めると、できるようになるらしい…リアはまだ中級から上級に入ったばかりなので鋭意努力中。
…………これでもものすごく早い習得らしい。
ロド兄の側にいると、本当にすごく早く習得できているのかいまいち実感がわかないけどね。
「はぁー…吐きながら気絶しちゃうかと思った。
えーと、なんだっけ?
…………あー、思い出した。
ロド兄は魔法で簡単にお掃除もお料理もやっちゃうけど、他の魔力が少ない人は時間かけて自らの手でもってやらなくちゃならないから、大変だなーって思ったんだった。
ねぇ、ロド兄。
家事魔道具って、誰か作ってたりしないの?」
「ないのぅ…。
わしも全然考えたことがなかったことじゃ。
のぅ、リア。
気づいたからにはどうするか、は、もうわかっているじゃろ?」
「わかってるよ。
それじゃあ、家事魔道具の研究を始めましょーう。
ロド兄はもちろん――――」
「一緒に研究するに決まっておろう!
楽しい研究という名の発明は1人より2人でする方がより楽しいもんじゃ~」
新しいことをするのが、楽しみで仕方がない!と、キラキラした目が物語っているロド兄。
でも、一つだけ気になっていることがここ最近ある。
「あのさー、ロド兄。
そのジジ臭い言葉遣い、今の若い姿で使われると激しく違和感があるんだけど?」
そうしたら、キラキラお目々はそのままで親指をぐっと立ててこう言った。
「大丈夫!
またすぐにジジイになって、違和感なくなるから気にしない気にしない、じゃよ」
「いや、すぐは無理でしょう!
若返って16歳になったんだから、あと5,60年は間違いなくジジイじゃないわー!!」
ロド兄へ叫びでツッコミを入れたところ、妖狼くんが前足をテシっとリアの肩に置いてきた。
え、これは慰め?それとも諦めろと諭してるの??
それよりも…妖狼くんが置いてる肩が体重かかって重痛いですよ…。
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ふふふ…ロド爺との出会いから5年くらい経ちまして、リアはこの春10歳を迎えました。
あれから、穏やかな時間を過ごし、暗記とか魔法制御とか色々頑張りました。
何か変わったことがあるかと聞かれればー…リアが幼女から少女と呼べる見た目になったことと、ロド爺がロド兄に最近なったことと、黒の妖狼くんが手のひらサイズからグレートデーンってわかるかな?
あれ級の大きさになりまして、リアを背に乗せてよく走ってくれます。
おかげで、遠くの薬草採取が日帰りでできるようになりました。
見た目的な変化はこんなものだろうか?
内面的な変化は…………リア自身だと思う。
ロド爺と暮らしはじめの頃は、転生者特有の変なことをしないように気をつけていたんですよ。
だけど、そんなことを気にしていることが馬鹿らしくなったんだよねー。
だって……
ロド爺の方が色々やっちゃってるんだもの。
だから、私が何か変わったことをしても全然不思議じゃないし、変なこととは思われないし、むしろ興味持たれるくらい。
そんな私達が、今夢中になってる研究は家事用品やキッチン用品だったりする。
ロドじ…兄ってば、魔力がたくさんあるから掃除から何から全て魔法で、済ませちゃってたんだよねー。
そんなロド兄を見ていて、口からポロッと言っちゃってみたい。
「魔力が少ない人は、お掃除とか大変そう…」
そうしたら、ロド兄がグリンって音がしそうな勢いでこちらを見て、一瞬でリアの前に来て両肩を掴まれ前後に揺らぶられ、脳がシェイクされている感覚になった。
目は回るわ、気持ち悪くなるわーでだんだん気が遠くなりかけた時に、救世主が現れました。
黒い彼、といえばお分かりいただけるだろう。
黒い彼こと妖狼くんが、ロド兄の横っ面に飛び蹴りを食らわせ、正気に戻してくれたのだ。
「これ黒の妖狼よ、何をする…………あぁっ?!
リリリ、リア?!
顔が真っ青にっ…すまん!!
つい、興味をひく言葉や物を見聞きすると、いつも暴走しまってなー」
リアの現状を見て、慌てふためきながらも状態異常を治すキュアをかけていた…無詠唱で。
魔法を極めると、できるようになるらしい…リアはまだ中級から上級に入ったばかりなので鋭意努力中。
…………これでもものすごく早い習得らしい。
ロド兄の側にいると、本当にすごく早く習得できているのかいまいち実感がわかないけどね。
「はぁー…吐きながら気絶しちゃうかと思った。
えーと、なんだっけ?
…………あー、思い出した。
ロド兄は魔法で簡単にお掃除もお料理もやっちゃうけど、他の魔力が少ない人は時間かけて自らの手でもってやらなくちゃならないから、大変だなーって思ったんだった。
ねぇ、ロド兄。
家事魔道具って、誰か作ってたりしないの?」
「ないのぅ…。
わしも全然考えたことがなかったことじゃ。
のぅ、リア。
気づいたからにはどうするか、は、もうわかっているじゃろ?」
「わかってるよ。
それじゃあ、家事魔道具の研究を始めましょーう。
ロド兄はもちろん――――」
「一緒に研究するに決まっておろう!
楽しい研究という名の発明は1人より2人でする方がより楽しいもんじゃ~」
新しいことをするのが、楽しみで仕方がない!と、キラキラした目が物語っているロド兄。
でも、一つだけ気になっていることがここ最近ある。
「あのさー、ロド兄。
そのジジ臭い言葉遣い、今の若い姿で使われると激しく違和感があるんだけど?」
そうしたら、キラキラお目々はそのままで親指をぐっと立ててこう言った。
「大丈夫!
またすぐにジジイになって、違和感なくなるから気にしない気にしない、じゃよ」
「いや、すぐは無理でしょう!
若返って16歳になったんだから、あと5,60年は間違いなくジジイじゃないわー!!」
ロド兄へ叫びでツッコミを入れたところ、妖狼くんが前足をテシっとリアの肩に置いてきた。
え、これは慰め?それとも諦めろと諭してるの??
それよりも…妖狼くんが置いてる肩が体重かかって重痛いですよ…。
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