1 / 110
第1章 迷々の森
1.最低最悪
しおりを挟む
あぁ…親は子を選べない、子は親を選べない、という言葉を聞いたことがあるが本当にそうだなと思う。
今世の家族、いや…今世の両親は最低であり、最悪だ。
今世は子沢山で貧乏だ。
いや別にね?子沢山でも貧乏でもそこに何か幸せがあるなら最低最悪などと言葉は言わない。
なぜ『最低最悪』なのか?
今世の両親は、子に愛情など無くただ日々の糧を得るために子を作っている。
どう糧を得るかなんて、そんなの子を売って得るに決まってるじゃない。
うちの場合、両親の容姿が良いせいか子が他所よりかなり高く売れる。
私も、もうじき5歳となり売られる予定だ。
弟妹たちもいずれ売られるだろうが、私はここから逃げようと思う。
前世の記憶がなければ逃げよう、などと考えもせず諦めて売られていたと思う。
最低限の食事しか得られていないけど、逃げる力を出すためにこっそり森の恵みを食べ、体力をつけておいた。
たぶんバレてない…はず。
バレてたら食べ物を取り上げられてたと思うし…うん。
両親もそうだけど、ここの村自体あまり良くないみたい…。
私達のこと見て見ぬふり…というより存在自体認識してないって感じなんだよねー。
関わり合いになりたくないっていうのもあるのかもしれないけど、村の人たちもそれぞれ何か後ろ暗いことがありそうな雰囲気持ってる、ような?
はぁ…前世が平凡だったから今世はハードモード仕様にしましたとかじゃないよねー神様?
んーまぁ…もう転生してほぼ5年になるし、今更文句言った所で何かが変わるわけでもないし過去が変わるわけでもないもんね。
うん。
だから、奴隷人生なんて自分から拒否しなきゃ!
なので…今夜、ここをおさらばします!
余裕ができれば、唯一交流があり目が生きていた兄を探したいな…。
今世の家族、いや…今世の両親は最低であり、最悪だ。
今世は子沢山で貧乏だ。
いや別にね?子沢山でも貧乏でもそこに何か幸せがあるなら最低最悪などと言葉は言わない。
なぜ『最低最悪』なのか?
今世の両親は、子に愛情など無くただ日々の糧を得るために子を作っている。
どう糧を得るかなんて、そんなの子を売って得るに決まってるじゃない。
うちの場合、両親の容姿が良いせいか子が他所よりかなり高く売れる。
私も、もうじき5歳となり売られる予定だ。
弟妹たちもいずれ売られるだろうが、私はここから逃げようと思う。
前世の記憶がなければ逃げよう、などと考えもせず諦めて売られていたと思う。
最低限の食事しか得られていないけど、逃げる力を出すためにこっそり森の恵みを食べ、体力をつけておいた。
たぶんバレてない…はず。
バレてたら食べ物を取り上げられてたと思うし…うん。
両親もそうだけど、ここの村自体あまり良くないみたい…。
私達のこと見て見ぬふり…というより存在自体認識してないって感じなんだよねー。
関わり合いになりたくないっていうのもあるのかもしれないけど、村の人たちもそれぞれ何か後ろ暗いことがありそうな雰囲気持ってる、ような?
はぁ…前世が平凡だったから今世はハードモード仕様にしましたとかじゃないよねー神様?
んーまぁ…もう転生してほぼ5年になるし、今更文句言った所で何かが変わるわけでもないし過去が変わるわけでもないもんね。
うん。
だから、奴隷人生なんて自分から拒否しなきゃ!
なので…今夜、ここをおさらばします!
余裕ができれば、唯一交流があり目が生きていた兄を探したいな…。
0
お気に入りに追加
314
あなたにおすすめの小説
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。

今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。

【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革
うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。
優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。
家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。
主人公は、魔法・知識チートは持っていません。
加筆修正しました。
お手に取って頂けたら嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる