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続編2 手放してしまった公爵令息はもう一度恋をする
36話 信じられない
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侍医の再診を受け。
恐らく、記憶の混濁からくる頭痛が強くなっての事だろうと言われた。
またベッドに横たわり眠るシリルの顔は、どことなく青白い。
私はまた、彼が眠るベッドを挟んでテオの向かい側に寄せた椅子に座っていた。
シリルの額にかかる前髪を手で梳いて、指の背でサラリと撫ぜる。
その額にキスもしたいけれど、さっき拒絶された事が思いの外胸を抉ってしまって、結局それ以上何も出来ずに手を引っ込めた。
「……先程は、すまなかった。」
目を伏せ呟く私に、テオは溜息をついてから口を開く。
「はぁ…。俺も、怒鳴って悪かったよ。お前が誰より一番ショックなのは分かってる。けど、記憶の無い今のシリル様に強引に迫れば、余計に怖がられてしまうだけだ。それだけはよくよく頭に刻んどけ。」
「……あぁ。」
「まさか、こんな事になるなんて……。どうすればいいんだろう?」
「……。」
途方に暮れるテオの呟きに何の言葉も返せず、しばらく沈黙が続いたが、そうしていると、シリルが目を覚ました。
「ん……。」
「シリル。」
「シリル様!目を覚まされましたか。」
私達の姿を目にしたが、テオの姿にホッとした顔をするシリルは。
テオに支えられながら、ゆっくりと体を起こした。
「ご気分はいかがです?頭はまだ痛みますか?」
「気分はまぁまぁかな…。頭は、もうそんなに痛くないから大丈夫だよ、ありがとう。」
「そうですか。なら良かったです。」
安心して微笑むテオに、シリルは柔和な笑みで返す。
そして、私の方に目を向け、視線が合うと、一瞬ビクッと肩を震わせて視線を落としてしまって。
でも、すぐに顔を上げ、私に声を掛けてくれる。
「あの……度々、失礼しました。貴方には随分酷い態度をとってしまいましたね。……怒ってらっしゃいますか?」
「!……いいえ、いいえっ!私こそ、色々と不安でいっぱいであろう貴方に詰め寄ってしまい、申し訳ありませんでした。」
「いえ。……そうですよね、親しい間柄の者が急に自分の事を忘れたなんて言えば、誰だってショックを受けますよね。きっとご不便をおかけした事でしょう。すみません。テオと貴方の様子を見て思いました。僕らがかなり親しい間柄だったのは、確かな様ですね。」
穏やかな笑みを向けてくれるシリルは、意識を戻されてから初めてかもしれない。
いつもの優しい彼と記憶がダブって、泣きそうになる。
「でも、恋人云々っていうのは、ちょっとその…色々誇張し過ぎでは?ねぇ、テオ。」
彼の言葉に胸の奥がズキンと痛む。
そんな私の胸中など知る由もないシリルは、もはや自分が頼れるただ一人の従者であるテオに、肯定を求めて視線を向けたが。
「え?!……いえ、その…」
そのテオはと言えば、急に話を振られ、どう伝えるべきか言い淀んでしまう。
テオの反応に、予想外だったシリルは唖然としてしまった。
「……え“。」
ただただビックリして、両端に座るテオと私を交互に見やる。
「……僕の記憶を引き出す為に、虚実織り交ぜて言ってる……とかそういう訳じゃないよね?」
「主人の貴方を試す様な、そんな事はしません!」
「ご、ごめん。そう、だよね…。テオはそんな事する人じゃないもんね……。ごめん、テオ。」
「いいえ。知らない場所で知らない人に囲まれて、貴方が強く不安を感じてらっしゃるのは、俺はよく分かっています。だから、誓って、変な嘘を言い、貴方をこれ以上混乱させるつもりはございません。私が知り得る限りの事を正直に言いますから。」
シリルに向き合ったテオは、彼の両手を握り、真摯に訴えかけると、彼は気圧された様に頷いた。
「う、うん。分かった、ありがとう。……じゃあ、やっぱり僕がアルベリーニ卿と恋人って話も本当って事?」
「はい、そうです。」
「……信じられない。」
「………シリル。異国の、それも身分の低い、何処の骨の者ともよく分からない、私の様な男などが恋人だと言われて……ご不快でしたか?」
シリルの懸念は、やはりソコなのだろうか。
私が恋人という事実が、彼の信頼するテオから告げられても、どうにも受け入れがたい事の様で。
何度も尋ねて来られるのだ。
やはり……美しくかつ高貴な身の上の貴方には、私の様な取るに足らない、つまらぬ者など……。
そう、落ち込み項垂れる私に、シリルは慌てて口を開かれた。
「いや、違うんです!そういう訳じゃなくてっ」
「違うんですか?」
「えっと…。」
そう言うと、彼は困った顔で俯いた後、私を上目遣いで見やりながら、躊躇いがちに口にされる。
「シルヴィアの事も話していたみたいだから……きっとテオから聞いて、貴方も知っているかと思いますが…。学院を無事卒業出来るか出来ないかで、ずっと戦々恐々としていたんです。僕はきっと、長くは生きられない。それが怖くて、ずっと殻に篭って、出来るだけ周囲とは極力関りを持たない様にしていたのに……恋人だなんて。そんな、色恋にうつつを抜かす余裕なんて、僕には無かった筈なんだ。それなのに。」
目を覚ました途端、熱烈なキスを受けて。
ビックリして頬を強く叩いてしまっても、怒るどころか心配までしてくれて。
今も、また、こうして。
横になっていた僕を見守り、テオと共に付き添ってくれている。
だから、きっとかなり親しい関係であるのは、なんとなく分かったんだけど…。
と、シリルは戸惑いながらも話してくれた。
「貴方の不安や苦しみに比べたら、その程度、何ともありません。……忘れてしまって色々と不安なのは分かります。ただ、私は誰よりも貴方の事が好きで、愛しています。どうか、傍に居る事を赦してはくれませんか?」
「そんなにも、僕の事……思って下さっているんですか。お気持ちは、嬉しいです。けれど、今の僕には、貴方の想いに応える事が出来ません。それなのに?」
「それでもです。私は貴方に自分の全てを捧げると告げました。その気持ちに変わりはありません。こんな時こそ、傍で寄り添い、貴方を支えたいんです。」
「ご迷惑ではないでしょうか…」
「そんな筈がありません。」
遠慮するシリルに、私は大丈夫だと頷いた。
記憶を失って尚、やはりシリルはシリルだと思った。
私の事など、もっと顎で使ってくれていいのに。
身分も立場もひけらかさず、驕らず、謙虚過ぎるところも。
まだ少し不安そうにするシリルだったが、テオも強く頷いた事で、彼は納得した様に頷いてくれた。
恐らく、記憶の混濁からくる頭痛が強くなっての事だろうと言われた。
またベッドに横たわり眠るシリルの顔は、どことなく青白い。
私はまた、彼が眠るベッドを挟んでテオの向かい側に寄せた椅子に座っていた。
シリルの額にかかる前髪を手で梳いて、指の背でサラリと撫ぜる。
その額にキスもしたいけれど、さっき拒絶された事が思いの外胸を抉ってしまって、結局それ以上何も出来ずに手を引っ込めた。
「……先程は、すまなかった。」
目を伏せ呟く私に、テオは溜息をついてから口を開く。
「はぁ…。俺も、怒鳴って悪かったよ。お前が誰より一番ショックなのは分かってる。けど、記憶の無い今のシリル様に強引に迫れば、余計に怖がられてしまうだけだ。それだけはよくよく頭に刻んどけ。」
「……あぁ。」
「まさか、こんな事になるなんて……。どうすればいいんだろう?」
「……。」
途方に暮れるテオの呟きに何の言葉も返せず、しばらく沈黙が続いたが、そうしていると、シリルが目を覚ました。
「ん……。」
「シリル。」
「シリル様!目を覚まされましたか。」
私達の姿を目にしたが、テオの姿にホッとした顔をするシリルは。
テオに支えられながら、ゆっくりと体を起こした。
「ご気分はいかがです?頭はまだ痛みますか?」
「気分はまぁまぁかな…。頭は、もうそんなに痛くないから大丈夫だよ、ありがとう。」
「そうですか。なら良かったです。」
安心して微笑むテオに、シリルは柔和な笑みで返す。
そして、私の方に目を向け、視線が合うと、一瞬ビクッと肩を震わせて視線を落としてしまって。
でも、すぐに顔を上げ、私に声を掛けてくれる。
「あの……度々、失礼しました。貴方には随分酷い態度をとってしまいましたね。……怒ってらっしゃいますか?」
「!……いいえ、いいえっ!私こそ、色々と不安でいっぱいであろう貴方に詰め寄ってしまい、申し訳ありませんでした。」
「いえ。……そうですよね、親しい間柄の者が急に自分の事を忘れたなんて言えば、誰だってショックを受けますよね。きっとご不便をおかけした事でしょう。すみません。テオと貴方の様子を見て思いました。僕らがかなり親しい間柄だったのは、確かな様ですね。」
穏やかな笑みを向けてくれるシリルは、意識を戻されてから初めてかもしれない。
いつもの優しい彼と記憶がダブって、泣きそうになる。
「でも、恋人云々っていうのは、ちょっとその…色々誇張し過ぎでは?ねぇ、テオ。」
彼の言葉に胸の奥がズキンと痛む。
そんな私の胸中など知る由もないシリルは、もはや自分が頼れるただ一人の従者であるテオに、肯定を求めて視線を向けたが。
「え?!……いえ、その…」
そのテオはと言えば、急に話を振られ、どう伝えるべきか言い淀んでしまう。
テオの反応に、予想外だったシリルは唖然としてしまった。
「……え“。」
ただただビックリして、両端に座るテオと私を交互に見やる。
「……僕の記憶を引き出す為に、虚実織り交ぜて言ってる……とかそういう訳じゃないよね?」
「主人の貴方を試す様な、そんな事はしません!」
「ご、ごめん。そう、だよね…。テオはそんな事する人じゃないもんね……。ごめん、テオ。」
「いいえ。知らない場所で知らない人に囲まれて、貴方が強く不安を感じてらっしゃるのは、俺はよく分かっています。だから、誓って、変な嘘を言い、貴方をこれ以上混乱させるつもりはございません。私が知り得る限りの事を正直に言いますから。」
シリルに向き合ったテオは、彼の両手を握り、真摯に訴えかけると、彼は気圧された様に頷いた。
「う、うん。分かった、ありがとう。……じゃあ、やっぱり僕がアルベリーニ卿と恋人って話も本当って事?」
「はい、そうです。」
「……信じられない。」
「………シリル。異国の、それも身分の低い、何処の骨の者ともよく分からない、私の様な男などが恋人だと言われて……ご不快でしたか?」
シリルの懸念は、やはりソコなのだろうか。
私が恋人という事実が、彼の信頼するテオから告げられても、どうにも受け入れがたい事の様で。
何度も尋ねて来られるのだ。
やはり……美しくかつ高貴な身の上の貴方には、私の様な取るに足らない、つまらぬ者など……。
そう、落ち込み項垂れる私に、シリルは慌てて口を開かれた。
「いや、違うんです!そういう訳じゃなくてっ」
「違うんですか?」
「えっと…。」
そう言うと、彼は困った顔で俯いた後、私を上目遣いで見やりながら、躊躇いがちに口にされる。
「シルヴィアの事も話していたみたいだから……きっとテオから聞いて、貴方も知っているかと思いますが…。学院を無事卒業出来るか出来ないかで、ずっと戦々恐々としていたんです。僕はきっと、長くは生きられない。それが怖くて、ずっと殻に篭って、出来るだけ周囲とは極力関りを持たない様にしていたのに……恋人だなんて。そんな、色恋にうつつを抜かす余裕なんて、僕には無かった筈なんだ。それなのに。」
目を覚ました途端、熱烈なキスを受けて。
ビックリして頬を強く叩いてしまっても、怒るどころか心配までしてくれて。
今も、また、こうして。
横になっていた僕を見守り、テオと共に付き添ってくれている。
だから、きっとかなり親しい関係であるのは、なんとなく分かったんだけど…。
と、シリルは戸惑いながらも話してくれた。
「貴方の不安や苦しみに比べたら、その程度、何ともありません。……忘れてしまって色々と不安なのは分かります。ただ、私は誰よりも貴方の事が好きで、愛しています。どうか、傍に居る事を赦してはくれませんか?」
「そんなにも、僕の事……思って下さっているんですか。お気持ちは、嬉しいです。けれど、今の僕には、貴方の想いに応える事が出来ません。それなのに?」
「それでもです。私は貴方に自分の全てを捧げると告げました。その気持ちに変わりはありません。こんな時こそ、傍で寄り添い、貴方を支えたいんです。」
「ご迷惑ではないでしょうか…」
「そんな筈がありません。」
遠慮するシリルに、私は大丈夫だと頷いた。
記憶を失って尚、やはりシリルはシリルだと思った。
私の事など、もっと顎で使ってくれていいのに。
身分も立場もひけらかさず、驕らず、謙虚過ぎるところも。
まだ少し不安そうにするシリルだったが、テオも強く頷いた事で、彼は納得した様に頷いてくれた。
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