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続編 開き直った公爵令息のやらかし
50話 学園での悩み事
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「お帰り、サフィル…」
「ただいま帰りました、シリル。」
殿下の、連日貴族方のパーティーへの顔出し…もとい睨み付けの付き添いから解放され、ホッと一息ついて自室に戻って来ると。
学園を下校し、先に戻っていたシリルが迎えてくれたが……心なしか元気がない。
「……シリル、どうかなさいました?」
「え?」
「なんだか、元気がないように見えたので…」
「そう、かな……うーん…。」
酷く落ち込んでいる訳でもなさそうだが、けれど、なんとなく愁いを帯びているというか、ぼんやりしているというか。
……このアデリート王国へ来られる前に交わされた、シリルの義父ルーファス・クレイン公爵様との約束もあって、母国の領地の方へ滞在し、久しぶりに実家のご家族と再会を果たされ。
その際、義母グレイス・クレイン公爵夫人のご実家であるベレスフォード伯爵家の方へも挨拶へ行かれて、公爵位をルーファス様へお譲りになった所為で生じたベレスフォード家の跡取り問題の件の経緯を直にお聞きになり。
その一件でお世話になったユリウス殿下へもお礼を伝えに、エウリルスの王宮へも参内された。
無事、アデリートへ戻られてからは……私達の前世からの因縁の宿敵()だったトレント男爵を、シリルご自身が体を張った潜入捜査のお陰で、奴らを捕縛出来た。
その過程で、懐かしい救世の巫子様方だけでなく、死に別れてしまわれた、彼の双子の片割れであるシルヴィア様とも再会を遂げられて。
ヴェネトリアの城下の街並みをご一緒に回って、楽しまれた。
そんな沢山の出来事を体験された、長い夏季休暇を終えられて。
またヴェネトリア学園での学生生活に戻られたシリルだったが。
前期の時の様な、忙しいながらも充実した毎日に、瞳を輝かせていた様子が見受けられない。
卒業に向けた後期は徐々に追い込みもあり、楽しさよりもせわしなさの方が強くなってくるのかもしれないが。
それにしたって、少し様子がおかしかった。
「……シリル、学園で何かありました?あったら遠慮なく言って下さいね?私に何かお手伝い出来る事も無いですか?」
「ありがと、サフィル…。勉強の方はまぁ、なんとかやってるから…大丈夫なんだけど…。………ちょっとどうすべきか悩んでる事があってさぁ…」
「え?!何です?」
伏し目がちに呟くシリルに、私は食い気味に尋ねたら。
「……うーん。その…確証は無いんだ。僕の気の所為かもしれないし……。話半分で聞いてくれる?」
戸惑いながら口を開く彼は、随分慎重になっている。
一体、どうしたというのか。
まずは彼の言葉にコクリと頷いて見せると、ちょっと安心されたのか、若干表情に明るさが戻った。
「気にし過ぎだとは思うんだけどさぁ……距離が近すぎるんだよね……古代史担当の教授がさぁ……。」
シリルの話を聞くに、後期の必修科目の一つである古代史の授業だが。
外国出身の編入生という事もあり、近現代史ならともかく、古代の歴史や古語の読解となるとやや不利となる彼の為に、古代史担当のハビエル・マウラ教授が時折付きっきりで補習をしてくれているんだそうだ。
しかし、教授の部屋へ来る様に言われ、一対一で丁寧に教えてくれるものの。
隣に座らされ、体が触れるか触れないかの距離で、あからさまな所は触れて来ないが不意に背中を撫でられたりもしたそうで。
「シリル!それは気にし過ぎではありません!やましい気持ちから手を出そうとしてるのは明白ですよっ!!」
強く訴える私に、しかし、シリルはまだ渋っている。
「でも、ちゃんと内容は教えてもらってるし、明らかにやましい所は触られてないし……何ともなぁ……。」
それに、好みで選べる選択科目なら変更すればそれまでだが、歴史科目は必修で外せないし…。
あんまり事を大きくしたくもないしなぁ……。
と、そんな事を呟いては悩んでいる様だった。
「シリル……テオは?彼は何と言っているんです?」
「テオにはまだ話してない。下手に言ったら、すぐに飛び込んで来て、勘違いで殴り掛かりでもしたら大変だし。」
「…え?彼は側に付いてないんですか?彼を側付きにするのは許可が出ていたでしょう?」
「普段の授業には付いてくれてるよ?でも、マウラ教授……補習の時は集中出来ないからって、テオを部屋から追い出しちゃうんだ。まぁ、30分くらいだから、テオには悪いけど、外で待っててもらってる……。扉のすぐ外に居るのは分かってるから、中の様子に異変があればすぐに入れる状態だし、もし教授に何か企みがあったとしても、大して何も出来ないとは思うんだけどね……」
うーん、どうしたものか。とシリルは呑気な事を仰っているが。
とんでもない!
いざその気になったら、口を塞いで、いくらでも事に及べるではないか。
「………シリル、これはそんなに楽観視出来る事ではありません。補習に出向かないというのが身を守る上で一番良いでしょうが、そうすれば最悪成績を操作される事にもなりかねません。奴はそれを出来る立場だ。」
「奴って……。んー、まぁそう言えばそうだけど…。」
「ですが、貴方の大事にしたくないというお気持ちも理解出来ます。……貴方の穏やかな学園生活に出来るだけ影響を与えない様に、穏便に事を運ばないといけないですね。」
「そんな事、出来るの?」
キョトンとするシリルに、私はニッコリと微笑んだ。
「そこは充分に注意しますね。殿下に相談してみましょう。」
「え“…っ大丈夫?殿下ってば、派手にやらかしたりしない?」
「大丈夫ですよ。もちろん派手な事も好まれますが、陰湿な手もそれなりに得意でいらっしゃいますから。」
「い、陰湿……。ますます大丈夫かなぁ……。」
笑顔が引き攣るシリルだったが。
直ぐに自室で休息中の殿下の元へ出向いたら。
そこにはジーノだけでなく、何故かテオも同席していた。
「あれ?珍しいな。テオが一人で此処に来てるなんて。」
「あ…シリル様。それが、その…」
「おう、シリル!ちょうど良かった。お前に聞こうと思ってたんだよ。まぁ、こっち来て座れ。」
気まずそうに俯くテオの様子に首を傾げながら、私はシリルと共に促されて向かいのソファーに座ると、殿下がおもむろに口を開いた。
「テオから聞いてたんだよ、お前の学園での事。」
「え。そうなんですか?」
「あぁ。お前、全然言って来ないし、遠慮してんのかと思って。そしたら、テオは難しい顔するしさ。」
そう言われ、視線を向けられたテオは、膝に乗せた拳をギュッと握り締めたが、やがてフッと力を抜いて顔を上げた。
「差し出がましい真似をして申し訳ありません。ですが、どうにも怪しくて心配で……」
「……もしかして、マウラ教授の補習の事?」
「…!はい、そうです。普段から気になっていたんです、あの教授の向ける目線。ましてや、個室にシリル様を連れ込むなんて。学園内での俺の側付きは認められています。それなのに、その俺を邪魔者の様に追い払うなんて、やましい気持ちがあるからではないかと心配になって…っ!」
自身の直接の主人の許可なく殿下に話した事に、テオはかなり気まずい心地の様だが。
かなり深刻そうな顔をしている彼を目にして、よっぽど心配をしていたのだな……と私でも分かるくらいだったから。
シリルも理解されたのだろう。
「その事で、僕もさっきサフィルに聞かれて話してたとこなんです。……高齢のおじいさん教授だし、孫を可愛がる様な感じなのかな?と最初はあまり気にしない様にしてたんですが、やっぱりちょっと距離が近いんじゃないかって思って。お話する程の事でもないかと、黙っていたのですが……」
「ですが、私も話を聞いた限りでは、かなり怪しく感じます。何より従者のテオを締め出すのが解せません。対象生徒が一人から二人になる程度に考えればいいだけですのに。下心が無ければ彼を排除する理由が見つかりませんよ。」
「そんな、下心なんて。流石に大袈裟じゃないかな。そもそも、僕が補習を受けないといけない程、成績が微妙なのがいけないんだし。」
気の毒に。
優しいシリルは、怪しい教授の行動よりも、成績が振るわない自身の所為だと口にされる。
「んー。そこもなんか引っ掛かるんだよな~。前期試験の結果かなり良かっただろ?言語科目も申し分無かったのに、いきなり古代史で補習必要になるようなもんか?」
「結構専門的な内容も突っ込まれるので、ちょっと苦戦してはいるんですが、でも、面白いですよ。」
「そうか?……マウラ教授ねぇ、良く知らねーや。俺が知らないって事は、貴族出の奴ではないんだろう。お前に勧めはしたが、俺はエウリルス王立学院に入っちまったからな~。王都ヴェネトリア学園へは全く通わなかったから、詳しくねーんだよな……。」
参ったな~。と殿下は唸っていた。
その殿下に付いて共にエウリルスの学院に通った私も、同じく学園の事は全く知らず、何の伝手も情報も無い。
「ただいま帰りました、シリル。」
殿下の、連日貴族方のパーティーへの顔出し…もとい睨み付けの付き添いから解放され、ホッと一息ついて自室に戻って来ると。
学園を下校し、先に戻っていたシリルが迎えてくれたが……心なしか元気がない。
「……シリル、どうかなさいました?」
「え?」
「なんだか、元気がないように見えたので…」
「そう、かな……うーん…。」
酷く落ち込んでいる訳でもなさそうだが、けれど、なんとなく愁いを帯びているというか、ぼんやりしているというか。
……このアデリート王国へ来られる前に交わされた、シリルの義父ルーファス・クレイン公爵様との約束もあって、母国の領地の方へ滞在し、久しぶりに実家のご家族と再会を果たされ。
その際、義母グレイス・クレイン公爵夫人のご実家であるベレスフォード伯爵家の方へも挨拶へ行かれて、公爵位をルーファス様へお譲りになった所為で生じたベレスフォード家の跡取り問題の件の経緯を直にお聞きになり。
その一件でお世話になったユリウス殿下へもお礼を伝えに、エウリルスの王宮へも参内された。
無事、アデリートへ戻られてからは……私達の前世からの因縁の宿敵()だったトレント男爵を、シリルご自身が体を張った潜入捜査のお陰で、奴らを捕縛出来た。
その過程で、懐かしい救世の巫子様方だけでなく、死に別れてしまわれた、彼の双子の片割れであるシルヴィア様とも再会を遂げられて。
ヴェネトリアの城下の街並みをご一緒に回って、楽しまれた。
そんな沢山の出来事を体験された、長い夏季休暇を終えられて。
またヴェネトリア学園での学生生活に戻られたシリルだったが。
前期の時の様な、忙しいながらも充実した毎日に、瞳を輝かせていた様子が見受けられない。
卒業に向けた後期は徐々に追い込みもあり、楽しさよりもせわしなさの方が強くなってくるのかもしれないが。
それにしたって、少し様子がおかしかった。
「……シリル、学園で何かありました?あったら遠慮なく言って下さいね?私に何かお手伝い出来る事も無いですか?」
「ありがと、サフィル…。勉強の方はまぁ、なんとかやってるから…大丈夫なんだけど…。………ちょっとどうすべきか悩んでる事があってさぁ…」
「え?!何です?」
伏し目がちに呟くシリルに、私は食い気味に尋ねたら。
「……うーん。その…確証は無いんだ。僕の気の所為かもしれないし……。話半分で聞いてくれる?」
戸惑いながら口を開く彼は、随分慎重になっている。
一体、どうしたというのか。
まずは彼の言葉にコクリと頷いて見せると、ちょっと安心されたのか、若干表情に明るさが戻った。
「気にし過ぎだとは思うんだけどさぁ……距離が近すぎるんだよね……古代史担当の教授がさぁ……。」
シリルの話を聞くに、後期の必修科目の一つである古代史の授業だが。
外国出身の編入生という事もあり、近現代史ならともかく、古代の歴史や古語の読解となるとやや不利となる彼の為に、古代史担当のハビエル・マウラ教授が時折付きっきりで補習をしてくれているんだそうだ。
しかし、教授の部屋へ来る様に言われ、一対一で丁寧に教えてくれるものの。
隣に座らされ、体が触れるか触れないかの距離で、あからさまな所は触れて来ないが不意に背中を撫でられたりもしたそうで。
「シリル!それは気にし過ぎではありません!やましい気持ちから手を出そうとしてるのは明白ですよっ!!」
強く訴える私に、しかし、シリルはまだ渋っている。
「でも、ちゃんと内容は教えてもらってるし、明らかにやましい所は触られてないし……何ともなぁ……。」
それに、好みで選べる選択科目なら変更すればそれまでだが、歴史科目は必修で外せないし…。
あんまり事を大きくしたくもないしなぁ……。
と、そんな事を呟いては悩んでいる様だった。
「シリル……テオは?彼は何と言っているんです?」
「テオにはまだ話してない。下手に言ったら、すぐに飛び込んで来て、勘違いで殴り掛かりでもしたら大変だし。」
「…え?彼は側に付いてないんですか?彼を側付きにするのは許可が出ていたでしょう?」
「普段の授業には付いてくれてるよ?でも、マウラ教授……補習の時は集中出来ないからって、テオを部屋から追い出しちゃうんだ。まぁ、30分くらいだから、テオには悪いけど、外で待っててもらってる……。扉のすぐ外に居るのは分かってるから、中の様子に異変があればすぐに入れる状態だし、もし教授に何か企みがあったとしても、大して何も出来ないとは思うんだけどね……」
うーん、どうしたものか。とシリルは呑気な事を仰っているが。
とんでもない!
いざその気になったら、口を塞いで、いくらでも事に及べるではないか。
「………シリル、これはそんなに楽観視出来る事ではありません。補習に出向かないというのが身を守る上で一番良いでしょうが、そうすれば最悪成績を操作される事にもなりかねません。奴はそれを出来る立場だ。」
「奴って……。んー、まぁそう言えばそうだけど…。」
「ですが、貴方の大事にしたくないというお気持ちも理解出来ます。……貴方の穏やかな学園生活に出来るだけ影響を与えない様に、穏便に事を運ばないといけないですね。」
「そんな事、出来るの?」
キョトンとするシリルに、私はニッコリと微笑んだ。
「そこは充分に注意しますね。殿下に相談してみましょう。」
「え“…っ大丈夫?殿下ってば、派手にやらかしたりしない?」
「大丈夫ですよ。もちろん派手な事も好まれますが、陰湿な手もそれなりに得意でいらっしゃいますから。」
「い、陰湿……。ますます大丈夫かなぁ……。」
笑顔が引き攣るシリルだったが。
直ぐに自室で休息中の殿下の元へ出向いたら。
そこにはジーノだけでなく、何故かテオも同席していた。
「あれ?珍しいな。テオが一人で此処に来てるなんて。」
「あ…シリル様。それが、その…」
「おう、シリル!ちょうど良かった。お前に聞こうと思ってたんだよ。まぁ、こっち来て座れ。」
気まずそうに俯くテオの様子に首を傾げながら、私はシリルと共に促されて向かいのソファーに座ると、殿下がおもむろに口を開いた。
「テオから聞いてたんだよ、お前の学園での事。」
「え。そうなんですか?」
「あぁ。お前、全然言って来ないし、遠慮してんのかと思って。そしたら、テオは難しい顔するしさ。」
そう言われ、視線を向けられたテオは、膝に乗せた拳をギュッと握り締めたが、やがてフッと力を抜いて顔を上げた。
「差し出がましい真似をして申し訳ありません。ですが、どうにも怪しくて心配で……」
「……もしかして、マウラ教授の補習の事?」
「…!はい、そうです。普段から気になっていたんです、あの教授の向ける目線。ましてや、個室にシリル様を連れ込むなんて。学園内での俺の側付きは認められています。それなのに、その俺を邪魔者の様に追い払うなんて、やましい気持ちがあるからではないかと心配になって…っ!」
自身の直接の主人の許可なく殿下に話した事に、テオはかなり気まずい心地の様だが。
かなり深刻そうな顔をしている彼を目にして、よっぽど心配をしていたのだな……と私でも分かるくらいだったから。
シリルも理解されたのだろう。
「その事で、僕もさっきサフィルに聞かれて話してたとこなんです。……高齢のおじいさん教授だし、孫を可愛がる様な感じなのかな?と最初はあまり気にしない様にしてたんですが、やっぱりちょっと距離が近いんじゃないかって思って。お話する程の事でもないかと、黙っていたのですが……」
「ですが、私も話を聞いた限りでは、かなり怪しく感じます。何より従者のテオを締め出すのが解せません。対象生徒が一人から二人になる程度に考えればいいだけですのに。下心が無ければ彼を排除する理由が見つかりませんよ。」
「そんな、下心なんて。流石に大袈裟じゃないかな。そもそも、僕が補習を受けないといけない程、成績が微妙なのがいけないんだし。」
気の毒に。
優しいシリルは、怪しい教授の行動よりも、成績が振るわない自身の所為だと口にされる。
「んー。そこもなんか引っ掛かるんだよな~。前期試験の結果かなり良かっただろ?言語科目も申し分無かったのに、いきなり古代史で補習必要になるようなもんか?」
「結構専門的な内容も突っ込まれるので、ちょっと苦戦してはいるんですが、でも、面白いですよ。」
「そうか?……マウラ教授ねぇ、良く知らねーや。俺が知らないって事は、貴族出の奴ではないんだろう。お前に勧めはしたが、俺はエウリルス王立学院に入っちまったからな~。王都ヴェネトリア学園へは全く通わなかったから、詳しくねーんだよな……。」
参ったな~。と殿下は唸っていた。
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