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続編 開き直った公爵令息のやらかし
45話 恐ろしい程の誘惑※
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「あっはぁ…っはぁ…は、シリル!」
「う、げほっごほっ!……………うぅ、なんれぇ……」
かなり喉奥まで犯してしまっていたから、その圧迫から解放されたシリルは、えづいてムセてしまっている。
そして。
綺麗に洗った筈の輝く銀髪や透き通る白磁の様なその美しい頬が……私が放った白濁にまみれてべっとりと汚れてしまっていた。
私の陰茎をその口内で舐め上げる、シリルの口淫する姿も艶めかしくてクラクラして、理性なんて軽く吹っ飛ばされたが。
私が放った精液を被って涙目になっている姿もまた、恐ろしい程に淫靡で眩暈がする。
ゾクリと暗い欲望が、鎌首をもたげかけたが。
白濁にまみれて涙を滲ませている彼の目元に、やっと気付いて。
「あぁぁぁぁ!私はなんて事を!ごめんなさい、シリル!本当にっ」
「なんでだよぉ……サフィルぅ……。どうして引き剥がすのさぁ……お陰で最後まで出来なかったぁ…」
キッと涙目で睨まれる。
……え。
貴方を酷く汚してしまった事を怒ってるんじゃなくて?
「この前、サフィルは僕のを飲み込んでた癖にぃ!僕もしたかった!あともうちょっとだったのに!」
なんで邪魔するのぉ!
と、駄々を捏ねられる。
……そんな。
こんな姿にしてしまっただけでも、罪悪感でいっぱいなのに。
あんな真似。
「フェラだけで気持ち良過ぎて、無理させたのに……そこまでの無茶はさせられませんっ」
「でもサフィルはしてたじゃない!」
「それとこれとは…!」
「……あ、そだ。………ん、苦いぃ…。」
焦る私を尻目に、シリルはと言えば、思いついたとばかりに己の頬にこびりついていた、私の放った白濁を指で掬ってぺろりと舐め、難しい顔で唸った。
「あぁぁぁ、もう!駄目ですよ、そんなの舐めてはっ」
「いいよ、サフィルのだもん。」
手近にあった綺麗な布を乱雑に引っ掴んで、急いで彼の髪と顔を拭って差し上げたが。
何故か不満げな顔をされる。
「……そんな顔しないで下さいよ。」
「僕の口淫、善くなかった?」
「………ぅ。善過ぎてダメです、あれは。美しく愛らしい貴方にあんな事をさせていると思っただけでもう、私は。」
「気に入ってくれたって事?」
「……はいぃ。めちゃくちゃ善くて、どうにかなりそうでした……。」
完全に理性を飛ばしていたら、離すどころか、その頭を強引に掴んで、喉奥に無理矢理に打ち付けてしまっていたかもしれない。
そうはならずに、本当に良かった……。
私がそんな事を思って、ホッと胸を撫で下ろしていたら。
また私をベッドに押し倒して来て、ニンマリとした顔で笑われる。
「じゃあ、今度それやって?」
「え。今……口に出してました?私……」
「うん。僕ねぇ……」
ひゅっと喉の奥が鳴る。
完全に無意識だった。
……どうしよう、聞かれてしまった。
優しく思いやっているフリをして、本当はなんて下衆な奴なのだと、幻滅されてしまったのではないだろうか?
そんな。
貴方に見限られてしまったら、私はどうしたらいいんだ。
絶望で目の前が真っ暗になったが、愚かな私の上に覆いかぶさったシリルは、そんな私の首筋にキスをして来て、耳元で甘く囁いて来た。
「優しく想いやってくれるサフィルも素敵で大好きだけど……欲情を強く滲ませた目を光らせる貴方も凄く格好良くて好き。そそられるって言うのかな?僕の事もっともっと…って、求めてくれるのが滅茶苦茶感じられてゾクゾクするんだ。ねぇ、お願い。僕の事を想って大事にしてくれるのも、もちろん嬉しいんだけどさ、求められるのも嬉しくて堪んないんだよ。無茶苦茶にしてくれたっていい。抱き潰してくれたっていいから、貴方の思うままにしてみせてよ。貴方のホントの本音の欲望を全部この身で感じてみたいんだ。」
それは、熱烈な愛の囁きだった。
そして、恐ろしい悪魔の誘惑の様。
熱に浮かされて、とろんとした目はしているけれど、単なるうわ言などではない。
もっと……もっと…と。
狂おしい興奮をもって、強く強く求められる。
「う、げほっごほっ!……………うぅ、なんれぇ……」
かなり喉奥まで犯してしまっていたから、その圧迫から解放されたシリルは、えづいてムセてしまっている。
そして。
綺麗に洗った筈の輝く銀髪や透き通る白磁の様なその美しい頬が……私が放った白濁にまみれてべっとりと汚れてしまっていた。
私の陰茎をその口内で舐め上げる、シリルの口淫する姿も艶めかしくてクラクラして、理性なんて軽く吹っ飛ばされたが。
私が放った精液を被って涙目になっている姿もまた、恐ろしい程に淫靡で眩暈がする。
ゾクリと暗い欲望が、鎌首をもたげかけたが。
白濁にまみれて涙を滲ませている彼の目元に、やっと気付いて。
「あぁぁぁぁ!私はなんて事を!ごめんなさい、シリル!本当にっ」
「なんでだよぉ……サフィルぅ……。どうして引き剥がすのさぁ……お陰で最後まで出来なかったぁ…」
キッと涙目で睨まれる。
……え。
貴方を酷く汚してしまった事を怒ってるんじゃなくて?
「この前、サフィルは僕のを飲み込んでた癖にぃ!僕もしたかった!あともうちょっとだったのに!」
なんで邪魔するのぉ!
と、駄々を捏ねられる。
……そんな。
こんな姿にしてしまっただけでも、罪悪感でいっぱいなのに。
あんな真似。
「フェラだけで気持ち良過ぎて、無理させたのに……そこまでの無茶はさせられませんっ」
「でもサフィルはしてたじゃない!」
「それとこれとは…!」
「……あ、そだ。………ん、苦いぃ…。」
焦る私を尻目に、シリルはと言えば、思いついたとばかりに己の頬にこびりついていた、私の放った白濁を指で掬ってぺろりと舐め、難しい顔で唸った。
「あぁぁぁ、もう!駄目ですよ、そんなの舐めてはっ」
「いいよ、サフィルのだもん。」
手近にあった綺麗な布を乱雑に引っ掴んで、急いで彼の髪と顔を拭って差し上げたが。
何故か不満げな顔をされる。
「……そんな顔しないで下さいよ。」
「僕の口淫、善くなかった?」
「………ぅ。善過ぎてダメです、あれは。美しく愛らしい貴方にあんな事をさせていると思っただけでもう、私は。」
「気に入ってくれたって事?」
「……はいぃ。めちゃくちゃ善くて、どうにかなりそうでした……。」
完全に理性を飛ばしていたら、離すどころか、その頭を強引に掴んで、喉奥に無理矢理に打ち付けてしまっていたかもしれない。
そうはならずに、本当に良かった……。
私がそんな事を思って、ホッと胸を撫で下ろしていたら。
また私をベッドに押し倒して来て、ニンマリとした顔で笑われる。
「じゃあ、今度それやって?」
「え。今……口に出してました?私……」
「うん。僕ねぇ……」
ひゅっと喉の奥が鳴る。
完全に無意識だった。
……どうしよう、聞かれてしまった。
優しく思いやっているフリをして、本当はなんて下衆な奴なのだと、幻滅されてしまったのではないだろうか?
そんな。
貴方に見限られてしまったら、私はどうしたらいいんだ。
絶望で目の前が真っ暗になったが、愚かな私の上に覆いかぶさったシリルは、そんな私の首筋にキスをして来て、耳元で甘く囁いて来た。
「優しく想いやってくれるサフィルも素敵で大好きだけど……欲情を強く滲ませた目を光らせる貴方も凄く格好良くて好き。そそられるって言うのかな?僕の事もっともっと…って、求めてくれるのが滅茶苦茶感じられてゾクゾクするんだ。ねぇ、お願い。僕の事を想って大事にしてくれるのも、もちろん嬉しいんだけどさ、求められるのも嬉しくて堪んないんだよ。無茶苦茶にしてくれたっていい。抱き潰してくれたっていいから、貴方の思うままにしてみせてよ。貴方のホントの本音の欲望を全部この身で感じてみたいんだ。」
それは、熱烈な愛の囁きだった。
そして、恐ろしい悪魔の誘惑の様。
熱に浮かされて、とろんとした目はしているけれど、単なるうわ言などではない。
もっと……もっと…と。
狂おしい興奮をもって、強く強く求められる。
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