34 / 51
第33話 エロスキル・取得
しおりを挟む
「私はファミベーの町から来たタカヤ様の騎士カミーラ=リトレーナー。ヨロシクね」
王の館に戻ってきたタカヤ達は、まず留守番をしていたイミアにカミーラを紹介した。
「は、初めまして。イミアです!!」
どうやら二人のファーストコンタクトは無事に成功したらしい。
「ツーコンの町の人達には今度言った時に挨拶すればいいか」
その言葉を聞いてカミーラの顔が曇る。
「どうしたんだ?」
「カミーラはアシアダ鉱山で働かされる労働者の方達を助ける事が出来なかった事に引け目を感じているんです」
カミーラの気持ちを理解しているアリシアが変わりに答えた。
「アリシア!」
「そうなんでしょう?」
カミーラが噛み付くも、互いの正確を理解していたアシリアにはぬかに釘だった。
「大丈夫だよ。カミーラは無理やり言う事を聞かされていたんだから皆分かってくれるさ」
「そうですよ」
タカヤとアリシアがカミーラを慰めると、カミーラは小さく微笑む。
「そうだといいわね」
◆
タカヤは王の間へとやって来ていた。
目的はスキルの取得である。
「現在のボーナスポイントは29、そしてスキルはファミベーの町で家臣にした人間達のお陰で更に増えている!」
タカヤはコンソールを操作し新たに取得できるようになったスキルを確認する。
「新しいスキルで使えそうなのは……応急処置、傷薬作成、料理、スリ、カギ開け、それに闘技の【双撃】か。……あれ? エロスキルは?」
本来の目的であった娼婦のスキルを探すタカヤ。
「うーんと? 客引き、XXX……XXXってなんだ?」
音声入力で確認するタカヤ。
するとポップアップにはこのように表示された。
『XXX、プレイヤーが条件を満たしていない為取得できません』
「どんなスキルか表示すらしてくんねぇのかよー!!!」
タカヤは絶叫した。こんな所にもマシンボイスの魔の手がやって来ていた事に驚愕するタカヤ。
「一体条件って何なんだよ!」
駄目元で検索するタカヤだったが、予想道理というかなんと言うか、コンソールから答えは返ってこなかった。
「こうなったら普通のスキルを取得するしかないか。何か良いのないかなぁ……ん?」
ふと視線を向けると、見慣れないスキル表記が存在している事に気付くタカヤ。
「キングスキル【無色の手】?」
コレまで表示されていなかったスキル体系に興味を示したタカヤはコンソールを操作してキングスキルの説明を確認する。
『プレイヤーが直接発動できるスキル。使用にはプレイヤーのオーラを消費する』
「なるほど、一種の魔法的なスキルか。それで無色の手の能力は?」
『【無色の手】半径5m以内に不可視の手を伸ばす。重い物は持てないが、Lvが上がれば持てる様になる。Lvが上がると複数の不可視の手を伸ばせるようになる。手のスキルの性質上触感があるのが特徴』
「取得する」
即断であった。
『タカヤスメラギは【無色の手】を取得しました』
「よしエロエロ実験だ!!」
考える時間も惜しいとばかりにタカヤは王の間を飛び出した。
目指すはアリシア達のいる場所である。
◆
「あらタカヤ様、そんなに慌ててどうされました?」
中庭に出たタカヤはジョウロを持ったカミーラに出会った。
(チャンスだ)
「カミーラはイミアの手伝いかい?」
「ええ」
会釈をして去って行くカミーラの尻を見ながらタカヤはぼそりと呟いた。
「無色の手」
そして自分の手がカミーラのお尻を撫でる光景をイメージする。
次の瞬間。肉厚な感触がもにゅんとタカヤの手へと訪れた。
「おふっ」
「ひやぁん!?」
突然カミーラが悲鳴を発し、尻を押さえながら後ろを見る。
「え? あれ? 居ない?」
確かに撫でられた筈なのに誰もいない。カミーラはパニックに陥りかける。
「どうしたんだカミーラ?」
何事も無かったかの様に話しかけるタカヤ。
「い、いえ! 何でもありません!! それでは私はこれで」
そそくさと逃げ出すカミーラ。
「やりすぎには注意しないとな。お触り機能の時の様に逃げられたら意味がない。なるべく自然なタイミングで揉なまいと。揉まない……揉まないとな、アリシアの乳をぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
一瞬で己に課した自戒を忘れるタカヤ。
次のターゲットを目指してタカヤはひた走る!
◆
「見つけた!」
アリシアは食堂の掃除をしていた。しかも都合よくテーブルの掃除をしてかがんでいる。
(チャンス、コレなら俺が揉んでもテーブルに当たったと勘違いする筈!!)
タカヤはアリシアに見つからない様に物陰に隠れてこっそりとスキルを発動させる。
そしてアリシアの胸に不可視の手を放った!!
「んひゅう!?」
アリシアが悩ましげな声を上げる。
「え? な、何?」
周囲を見回すが誰も居ない。
「気の……せい?」
訝しがりながらもアリシアは掃除に戻る。
そしてタカヤは物陰で激しく興奮していた。
(おっほぉぉぉぉぉぉぉ!! アリシアのオッパイの感触やわらけぇぇぇぇぇ!!)
転げまわりそうになる己を必死で自制しながら再びアリシアに視線を向けるタカヤ。
(よーし、次は…………スカートだ!)
タカヤがアリシアのスカートを不可視の手を使ってずり下ろす!
(パンツゥゥゥゥゥ…………あれ?)
しかし不可視の手はアリシアのスカートを僅かに引っ張っただけでスカートを下ろすまでには至らなかった。
「んっ?」
そして僅かにずれたスカートもアリシアが直してしまう。
「ウエストが伸びたのかな? 後で仕立て直さなきゃ」
(どういう……そうか、確か重い物は持てないんだっけ。スカートの固定具を弾き飛ばすだけのパワーがないんだ。くそ、ならレベルを上げれは!!)
タカヤは急ぎ王の間へと戻った。
◆
「スキルスキル!」
タカヤが不可視の手のレベルアップを検索する。
「げぇ!?」
そこには次のLvに必要なボーナスポイントが書かれていた。
必要ポイントは20P。そして残っていたポイントは19P
「妖怪1足りないぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
そう、2Lvには1足りなかった。
「マジかよ! キングスキルってそんなに高かったのか!!」
他のLv1スキルは1桁ポイントで取得できるのに対し、キングスキルである不可視の手は10Pが必要であった。
「くっそー。これじゃLvが上がるまでイタズラのグレードが上げらんないじゃねぇか」
タカヤが呻く。彼にとってスキルとはエロスであった。
「仕方ない、こうなった普通のスキルでも取得するか。戦力が上がれば戦いに勝ってLvも上がりやすくなるだろうし」
タカヤは再びスキルを確認していく。
「何か良いスキルはないかねぇ」
コンソールを触って画面をスライドして行く。
しかし表示されるスキルの大半はブラインド状態になっており、タカヤが確認できるのは一部のスキルだけであった。
「鑑定系のスキルはヤッパリ学者とか鑑定士を家臣にしないと駄目って事か。となると【傷薬作成】あたりかなぁ?」
ああでもないこうでもないと悩むタカヤ。
「ちょっと気分転換にイミアのオッパイでも揉んでくるか」
全力で犯罪発言だった。
「せめてアリシアのスカートの止め具を外せればなぁ…………まてよ」
何かを思いついたタカヤは急いでコンソールに戻る。
「……あった! 【鍵開け】のスキル。コレを【不可視の手】と組み合わせればアリシアのパンツを閉じ込めた止め具を外す事が出来るのでは!?」
タカヤは荒い息を吐きながら【鍵開け】のスキルを取得する。
しかし……
『【鍵開け】スキルを誰に取得させますか?』
マシンボイスの無慈悲な質問がタカヤの野望を打ち砕いた。
「キングスキルじゃなかったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
全身全霊で悔しがるタカヤ。
「俺にも普通のスキルを取得させてくれよぉぉぉぉぉぉ!!」
『プレイヤーが通常スキルを取得するには対応した秘宝を取得する必要があります』
「マジか!?」
不倶戴天の敵と思われたマシンボイスからまさかの助け舟。
「よっしゃぁぁぁぁぁ!! 秘宝を探すぞぉぉぉぉぉ!!」
こうして新たな目的を見つけたタカヤは、次なる冒険に挑むのだった。
「よーし、前祝いにイミアのオッパイでも揉んでくるか」
やっぱり全力で犯罪発言だった。
王の館に戻ってきたタカヤ達は、まず留守番をしていたイミアにカミーラを紹介した。
「は、初めまして。イミアです!!」
どうやら二人のファーストコンタクトは無事に成功したらしい。
「ツーコンの町の人達には今度言った時に挨拶すればいいか」
その言葉を聞いてカミーラの顔が曇る。
「どうしたんだ?」
「カミーラはアシアダ鉱山で働かされる労働者の方達を助ける事が出来なかった事に引け目を感じているんです」
カミーラの気持ちを理解しているアリシアが変わりに答えた。
「アリシア!」
「そうなんでしょう?」
カミーラが噛み付くも、互いの正確を理解していたアシリアにはぬかに釘だった。
「大丈夫だよ。カミーラは無理やり言う事を聞かされていたんだから皆分かってくれるさ」
「そうですよ」
タカヤとアリシアがカミーラを慰めると、カミーラは小さく微笑む。
「そうだといいわね」
◆
タカヤは王の間へとやって来ていた。
目的はスキルの取得である。
「現在のボーナスポイントは29、そしてスキルはファミベーの町で家臣にした人間達のお陰で更に増えている!」
タカヤはコンソールを操作し新たに取得できるようになったスキルを確認する。
「新しいスキルで使えそうなのは……応急処置、傷薬作成、料理、スリ、カギ開け、それに闘技の【双撃】か。……あれ? エロスキルは?」
本来の目的であった娼婦のスキルを探すタカヤ。
「うーんと? 客引き、XXX……XXXってなんだ?」
音声入力で確認するタカヤ。
するとポップアップにはこのように表示された。
『XXX、プレイヤーが条件を満たしていない為取得できません』
「どんなスキルか表示すらしてくんねぇのかよー!!!」
タカヤは絶叫した。こんな所にもマシンボイスの魔の手がやって来ていた事に驚愕するタカヤ。
「一体条件って何なんだよ!」
駄目元で検索するタカヤだったが、予想道理というかなんと言うか、コンソールから答えは返ってこなかった。
「こうなったら普通のスキルを取得するしかないか。何か良いのないかなぁ……ん?」
ふと視線を向けると、見慣れないスキル表記が存在している事に気付くタカヤ。
「キングスキル【無色の手】?」
コレまで表示されていなかったスキル体系に興味を示したタカヤはコンソールを操作してキングスキルの説明を確認する。
『プレイヤーが直接発動できるスキル。使用にはプレイヤーのオーラを消費する』
「なるほど、一種の魔法的なスキルか。それで無色の手の能力は?」
『【無色の手】半径5m以内に不可視の手を伸ばす。重い物は持てないが、Lvが上がれば持てる様になる。Lvが上がると複数の不可視の手を伸ばせるようになる。手のスキルの性質上触感があるのが特徴』
「取得する」
即断であった。
『タカヤスメラギは【無色の手】を取得しました』
「よしエロエロ実験だ!!」
考える時間も惜しいとばかりにタカヤは王の間を飛び出した。
目指すはアリシア達のいる場所である。
◆
「あらタカヤ様、そんなに慌ててどうされました?」
中庭に出たタカヤはジョウロを持ったカミーラに出会った。
(チャンスだ)
「カミーラはイミアの手伝いかい?」
「ええ」
会釈をして去って行くカミーラの尻を見ながらタカヤはぼそりと呟いた。
「無色の手」
そして自分の手がカミーラのお尻を撫でる光景をイメージする。
次の瞬間。肉厚な感触がもにゅんとタカヤの手へと訪れた。
「おふっ」
「ひやぁん!?」
突然カミーラが悲鳴を発し、尻を押さえながら後ろを見る。
「え? あれ? 居ない?」
確かに撫でられた筈なのに誰もいない。カミーラはパニックに陥りかける。
「どうしたんだカミーラ?」
何事も無かったかの様に話しかけるタカヤ。
「い、いえ! 何でもありません!! それでは私はこれで」
そそくさと逃げ出すカミーラ。
「やりすぎには注意しないとな。お触り機能の時の様に逃げられたら意味がない。なるべく自然なタイミングで揉なまいと。揉まない……揉まないとな、アリシアの乳をぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
一瞬で己に課した自戒を忘れるタカヤ。
次のターゲットを目指してタカヤはひた走る!
◆
「見つけた!」
アリシアは食堂の掃除をしていた。しかも都合よくテーブルの掃除をしてかがんでいる。
(チャンス、コレなら俺が揉んでもテーブルに当たったと勘違いする筈!!)
タカヤはアリシアに見つからない様に物陰に隠れてこっそりとスキルを発動させる。
そしてアリシアの胸に不可視の手を放った!!
「んひゅう!?」
アリシアが悩ましげな声を上げる。
「え? な、何?」
周囲を見回すが誰も居ない。
「気の……せい?」
訝しがりながらもアリシアは掃除に戻る。
そしてタカヤは物陰で激しく興奮していた。
(おっほぉぉぉぉぉぉぉ!! アリシアのオッパイの感触やわらけぇぇぇぇぇ!!)
転げまわりそうになる己を必死で自制しながら再びアリシアに視線を向けるタカヤ。
(よーし、次は…………スカートだ!)
タカヤがアリシアのスカートを不可視の手を使ってずり下ろす!
(パンツゥゥゥゥゥ…………あれ?)
しかし不可視の手はアリシアのスカートを僅かに引っ張っただけでスカートを下ろすまでには至らなかった。
「んっ?」
そして僅かにずれたスカートもアリシアが直してしまう。
「ウエストが伸びたのかな? 後で仕立て直さなきゃ」
(どういう……そうか、確か重い物は持てないんだっけ。スカートの固定具を弾き飛ばすだけのパワーがないんだ。くそ、ならレベルを上げれは!!)
タカヤは急ぎ王の間へと戻った。
◆
「スキルスキル!」
タカヤが不可視の手のレベルアップを検索する。
「げぇ!?」
そこには次のLvに必要なボーナスポイントが書かれていた。
必要ポイントは20P。そして残っていたポイントは19P
「妖怪1足りないぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
そう、2Lvには1足りなかった。
「マジかよ! キングスキルってそんなに高かったのか!!」
他のLv1スキルは1桁ポイントで取得できるのに対し、キングスキルである不可視の手は10Pが必要であった。
「くっそー。これじゃLvが上がるまでイタズラのグレードが上げらんないじゃねぇか」
タカヤが呻く。彼にとってスキルとはエロスであった。
「仕方ない、こうなった普通のスキルでも取得するか。戦力が上がれば戦いに勝ってLvも上がりやすくなるだろうし」
タカヤは再びスキルを確認していく。
「何か良いスキルはないかねぇ」
コンソールを触って画面をスライドして行く。
しかし表示されるスキルの大半はブラインド状態になっており、タカヤが確認できるのは一部のスキルだけであった。
「鑑定系のスキルはヤッパリ学者とか鑑定士を家臣にしないと駄目って事か。となると【傷薬作成】あたりかなぁ?」
ああでもないこうでもないと悩むタカヤ。
「ちょっと気分転換にイミアのオッパイでも揉んでくるか」
全力で犯罪発言だった。
「せめてアリシアのスカートの止め具を外せればなぁ…………まてよ」
何かを思いついたタカヤは急いでコンソールに戻る。
「……あった! 【鍵開け】のスキル。コレを【不可視の手】と組み合わせればアリシアのパンツを閉じ込めた止め具を外す事が出来るのでは!?」
タカヤは荒い息を吐きながら【鍵開け】のスキルを取得する。
しかし……
『【鍵開け】スキルを誰に取得させますか?』
マシンボイスの無慈悲な質問がタカヤの野望を打ち砕いた。
「キングスキルじゃなかったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
全身全霊で悔しがるタカヤ。
「俺にも普通のスキルを取得させてくれよぉぉぉぉぉぉ!!」
『プレイヤーが通常スキルを取得するには対応した秘宝を取得する必要があります』
「マジか!?」
不倶戴天の敵と思われたマシンボイスからまさかの助け舟。
「よっしゃぁぁぁぁぁ!! 秘宝を探すぞぉぉぉぉぉ!!」
こうして新たな目的を見つけたタカヤは、次なる冒険に挑むのだった。
「よーし、前祝いにイミアのオッパイでも揉んでくるか」
やっぱり全力で犯罪発言だった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
27
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる