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第144話 勇者、内裏を目指す
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「内裏だ」
「「「内裏?」」」
キュウさんが告げた聞き覚えのない単語に俺と姫、そしてタンポポは首をかしげる。
「内裏とは帝がお住まいになられる宮殿のことだ。そこはわが国にとって聖域と言ってよい場所であり、皇族の方といえど容易には入る事ができぬ」
なるほど、地球で言う皇居みたいなものか。
「帝のお住まいを攻撃することはこの国において極刑ものの大罪。仮にこの国を支配できるだけの強大な武力を持った貴族が居たとして、その者が内裏に襲撃をかければその瞬間からその貴族は反逆者となってこの国のすべての領主達から攻撃される事になる」
「それだけの力がある領主なら、ゴマすりのためにほかの領主も追従して内裏を襲ったりするんじゃないですか?」
マジな話、下克上はどの国にも普通にある話だからな。
「いや、それはできぬのだ。この国の最初の帝は神剣を抜いた事で神から統治者となる事を認められた。故に帝に反旗を翻すという事は神に反旗を翻す事になるのだからな」
なるほどそういう事か。
この世界には神様が実在してるから、神の威光は地球とは比べ物にならないほど大きいって訳だな。
「それに、いかに強大な武力を持つ貴族といえど、この国すべての貴族を敵に回せば侵略にも時間がかかる。更にいえば武力を持たない民は我々以上に神の怒りを恐れるだろう。民を敵に回せば食料などの物資の補給にも問題が出る」
天罰を恐れた民が逃げ出し、畑を耕す者も肉を狩る者も居なくなれば生活ができなくなるとキュウさんは付け加える。
「つまり、帝への反逆は内と外の両方に敵を作る愚か極まりない行為と言う訳だ」
そんな訳なので内裏は長い戦乱でも荒らされる事は無かったとの事だ。
「となると後はどうやって内裏に入るかですね」
と、タンポポが問題点を指摘する。
確かに彼女が言うとおり、この国の皇族ですら簡単に入れないのなら、俺達が入るのは無理ゲーといえるだろう。
これは今回も不法侵入するしかないかなぁ?
「その心配は無い」
と、キュウさんが声をあげる。
「内裏に自由に出入り出来るのは帝だけだ。そして帝亡き今では上位の貴族達より許可を取らねばならない」
やっぱダメじゃん。
「だが、今現在たった一人だけ貴族達の許可を取らずとも内裏に入る事の出来る人物がいる」
成程、その人の許可を取れば内裏に入れるって訳だな。
「で、誰なんですかその人物ってのは?」
さっさとその人に許可を貰って……と、今は夜中だっけ。明日の朝にでもその人の屋敷に行かないとな。
早く教えろという俺の視線を受け、キュウさんが笑顔で微笑む。
そして何故か俺を指さした。
「ん?」
どういう意味だ?
もしかして俺の後ろに誰かいるとか?
そう思って振り向くも、俺の後ろには誰の姿も無かった。
「成程」
しかしタンポポには状況が理解できたらしくうんうんと頷いていた。
「タンポポには分かったのか?」
しかし何故かタンポポは呆れた様子で俺を見る。
「寧ろ何故この状況で理解できないのか不思議なのですが……いえ、案外自分の事は分らないものなのかもしれませんね」
うむ、さっぱりわからん。
「つまりですね……」
タンポポが俺に向き直って説明を始める。
「トウヤさんが帝亡き内裏に自由に入れる存在だと言う事ですよ」
「成程分らん! どうしてそうなるんだ!?」
俺完全部外者ですよ!?
「トウヤさんは神剣を抜いてこの国の帝になる権利を得たのでしょう? そして現在神剣を抜けた者はトウヤさんのみ。つまり現状トウヤさんがこの国の帝も同然です。だった次期帝が自分が将来住むことになる内裏に入りたいと言って逆らえる者など居ませんよ」
「……あー、そうなるのか」
確かにタンポポの言う通り、なのか。
どうにも地球人的な考え方だとぽっと出の人間がいきなり王様になれるって言われても実感が無いんだよなぁ。
けど、俺が次期王と考えると、それはこの世界でこれまで見て来た領主の息子や王子達の行動に当てはまる。
例えばどっかの国の第三王子はレイリィと結婚する事でバラサの町の領主となれる事から傍若無人に振る舞っていた。
もう少しマシな話だとその隣の国の第二王子は俺との交渉で自分で何とか出来る裁量の中で交渉に臨んで来た。
つまるところ、俺は自分の持っている権力という力を理解していなかったと言う事なのだろう。
とはいえ、それを正しく理解するって事は、自分がこの世界の住人として馴染んでしまうと言う事だ。
それはなんとなく怖い気がするので、まだまだ実感できないままで居たいなぁ。
「じゃあ俺が内裏に行けばすぐにでも中に入れるって訳だ」
キュウさんが頷く。
「所でタンポポは何でそんな事を知ってるんだ? 俺は呪いに関しての相談しかしてなかった筈なんだが」
ちょっと疑問。
「いえそれはですね、私の愛しいお方が私そっちのけでそちらの男性と相談を始めて退屈でしたので、姫と一緒にこの方に詳しい話を説明してもらっていたのです」
とタンポポが指さした方向には、手足の生えた剣が饅頭を喰らいながらごろ寝していた。
いやまって、何でその姿なの? 気に入ってるの? というかどうやって饅頭食ってんの!?
「えっと、あー、そうなんだ」
目の前の奇怪な光景に言葉を失った俺は、とりあえずそれを言うだけで精いっぱいだった。
ホントその姿はトラウマを刺激されるから止めてくんないかなぁ。
子供が夜中に出会ったら漏らすぞ絶対。
「とはいえ、既に夜も遅い。姫の呪いが解けたのだから、今日はもう休んで明日の朝に向かうと良いだろう」
うふ、キュウさんの言う事ももっともだ。
「姫とタンポポ殿にも部屋を用意します故」
「あ、ありがとうございます」
「私はトウヤさんに送ってもら……いえやはりお世話になります」
最初は辞退しようとしていたタンポポだったが、何やら思いついたという顔をしてキュウさんの行為に甘える事にしたみたいだ。
「では使用人に命じて部屋に案内させます」
こうして、静かながらも波乱に満ちた一日は過ぎて行くのだった。
◆
「……」
「もぞもぞ」
深夜、布団の中で横になっていた俺は、そろそろ眠りにつくかという所で違和感を感じた。
意識が一瞬で戦闘モードとなり、布団から飛び起きようと体に力が入る。
だが、その動きを察した何かが俺の体に張り付いてきた。
モニュン
「っ!?」
それはとても柔らかかった。
すっごい柔らかかった。
「な……!?」
幾度となく感じた事のあるこの感触、大きすぎず小さすぎずの程よいサイズ。
俺は布団をめくるととっさに灯りの魔法で部屋を照らす。
そこで目にした者の正体は……
「……タンポポ!?」
そう、ミナミッカ群島の長サザンカの片腕たるタンポポだった。
「おや起きてしまわれましたか。これは失敗」
しかしとうのタンポポは悪びれた様子なく俺に頬ずりしてくる。
「何のつもりだよ一体?」
「何ってそれは当然夜這いに決まっているではありませんか」
決まっているのか。
「良くここが分かったな」
仮にも将軍の屋敷だ。
この屋敷は広くそして巡回の目も多い。
しかもタンポポにとっては初めての土地だ。
「ウサギの獣人を甘く見て貰っては困ります。わたくし、匂いを負う事には自身があるのですよ?」
ウサギだと匂いより音じゃね? などという疑問が思い浮かぶも、タンポポの艶めかしい指使いの前には容易く吹き飛んでしまう。
「さて、寝ていた所にたたき起こされた詫びを頂きましょうか。あと最近あまり来られなかったのでその分もご一緒に……」
あれー? 草食動物の獣人なのに肉食動物の目だよー?
「さぁさ、今宵は姫君の解呪の祝いも込めてたっぷりと楽しみましょう」
違うよね。それ理由をつけて楽しみたいだけだよね?
「という訳で、明かりを消してベッドインですよ!」
夜、それは獣達が活動する時間……でした。
◆
「あー、太陽が黄色い」
何があった、などとは聞かないで欲しい。
現に一緒に朝食をとっているキュウさんは全てを察した漢の目で優しくこちらに微笑んで来た。
って余計なお世話じゃ!
姫も何か聞きたそうにしていたが、横に居た使用人の女性にそっとしておくのが礼儀と言われて聞くのをあきらめた。
使用人さん超有能!!
そうしてのんびりとした朝食を終え、食後のお茶を楽しんでいた俺達だったが、部屋の外から何やら騒々しい音が聞こえて来た。
しかもその音はこちらに近づいて来ている。
そして音の主はこの部屋の前で止まると、障子戸を開けて飛び込むように入って来た。
「大変です将軍! 雪姫様のお屋敷に魔物が侵入したとの事です!?」
「何だと!?」
どうやら騒動はまだまだ簡単には終らないと見える。
「「「内裏?」」」
キュウさんが告げた聞き覚えのない単語に俺と姫、そしてタンポポは首をかしげる。
「内裏とは帝がお住まいになられる宮殿のことだ。そこはわが国にとって聖域と言ってよい場所であり、皇族の方といえど容易には入る事ができぬ」
なるほど、地球で言う皇居みたいなものか。
「帝のお住まいを攻撃することはこの国において極刑ものの大罪。仮にこの国を支配できるだけの強大な武力を持った貴族が居たとして、その者が内裏に襲撃をかければその瞬間からその貴族は反逆者となってこの国のすべての領主達から攻撃される事になる」
「それだけの力がある領主なら、ゴマすりのためにほかの領主も追従して内裏を襲ったりするんじゃないですか?」
マジな話、下克上はどの国にも普通にある話だからな。
「いや、それはできぬのだ。この国の最初の帝は神剣を抜いた事で神から統治者となる事を認められた。故に帝に反旗を翻すという事は神に反旗を翻す事になるのだからな」
なるほどそういう事か。
この世界には神様が実在してるから、神の威光は地球とは比べ物にならないほど大きいって訳だな。
「それに、いかに強大な武力を持つ貴族といえど、この国すべての貴族を敵に回せば侵略にも時間がかかる。更にいえば武力を持たない民は我々以上に神の怒りを恐れるだろう。民を敵に回せば食料などの物資の補給にも問題が出る」
天罰を恐れた民が逃げ出し、畑を耕す者も肉を狩る者も居なくなれば生活ができなくなるとキュウさんは付け加える。
「つまり、帝への反逆は内と外の両方に敵を作る愚か極まりない行為と言う訳だ」
そんな訳なので内裏は長い戦乱でも荒らされる事は無かったとの事だ。
「となると後はどうやって内裏に入るかですね」
と、タンポポが問題点を指摘する。
確かに彼女が言うとおり、この国の皇族ですら簡単に入れないのなら、俺達が入るのは無理ゲーといえるだろう。
これは今回も不法侵入するしかないかなぁ?
「その心配は無い」
と、キュウさんが声をあげる。
「内裏に自由に出入り出来るのは帝だけだ。そして帝亡き今では上位の貴族達より許可を取らねばならない」
やっぱダメじゃん。
「だが、今現在たった一人だけ貴族達の許可を取らずとも内裏に入る事の出来る人物がいる」
成程、その人の許可を取れば内裏に入れるって訳だな。
「で、誰なんですかその人物ってのは?」
さっさとその人に許可を貰って……と、今は夜中だっけ。明日の朝にでもその人の屋敷に行かないとな。
早く教えろという俺の視線を受け、キュウさんが笑顔で微笑む。
そして何故か俺を指さした。
「ん?」
どういう意味だ?
もしかして俺の後ろに誰かいるとか?
そう思って振り向くも、俺の後ろには誰の姿も無かった。
「成程」
しかしタンポポには状況が理解できたらしくうんうんと頷いていた。
「タンポポには分かったのか?」
しかし何故かタンポポは呆れた様子で俺を見る。
「寧ろ何故この状況で理解できないのか不思議なのですが……いえ、案外自分の事は分らないものなのかもしれませんね」
うむ、さっぱりわからん。
「つまりですね……」
タンポポが俺に向き直って説明を始める。
「トウヤさんが帝亡き内裏に自由に入れる存在だと言う事ですよ」
「成程分らん! どうしてそうなるんだ!?」
俺完全部外者ですよ!?
「トウヤさんは神剣を抜いてこの国の帝になる権利を得たのでしょう? そして現在神剣を抜けた者はトウヤさんのみ。つまり現状トウヤさんがこの国の帝も同然です。だった次期帝が自分が将来住むことになる内裏に入りたいと言って逆らえる者など居ませんよ」
「……あー、そうなるのか」
確かにタンポポの言う通り、なのか。
どうにも地球人的な考え方だとぽっと出の人間がいきなり王様になれるって言われても実感が無いんだよなぁ。
けど、俺が次期王と考えると、それはこの世界でこれまで見て来た領主の息子や王子達の行動に当てはまる。
例えばどっかの国の第三王子はレイリィと結婚する事でバラサの町の領主となれる事から傍若無人に振る舞っていた。
もう少しマシな話だとその隣の国の第二王子は俺との交渉で自分で何とか出来る裁量の中で交渉に臨んで来た。
つまるところ、俺は自分の持っている権力という力を理解していなかったと言う事なのだろう。
とはいえ、それを正しく理解するって事は、自分がこの世界の住人として馴染んでしまうと言う事だ。
それはなんとなく怖い気がするので、まだまだ実感できないままで居たいなぁ。
「じゃあ俺が内裏に行けばすぐにでも中に入れるって訳だ」
キュウさんが頷く。
「所でタンポポは何でそんな事を知ってるんだ? 俺は呪いに関しての相談しかしてなかった筈なんだが」
ちょっと疑問。
「いえそれはですね、私の愛しいお方が私そっちのけでそちらの男性と相談を始めて退屈でしたので、姫と一緒にこの方に詳しい話を説明してもらっていたのです」
とタンポポが指さした方向には、手足の生えた剣が饅頭を喰らいながらごろ寝していた。
いやまって、何でその姿なの? 気に入ってるの? というかどうやって饅頭食ってんの!?
「えっと、あー、そうなんだ」
目の前の奇怪な光景に言葉を失った俺は、とりあえずそれを言うだけで精いっぱいだった。
ホントその姿はトラウマを刺激されるから止めてくんないかなぁ。
子供が夜中に出会ったら漏らすぞ絶対。
「とはいえ、既に夜も遅い。姫の呪いが解けたのだから、今日はもう休んで明日の朝に向かうと良いだろう」
うふ、キュウさんの言う事ももっともだ。
「姫とタンポポ殿にも部屋を用意します故」
「あ、ありがとうございます」
「私はトウヤさんに送ってもら……いえやはりお世話になります」
最初は辞退しようとしていたタンポポだったが、何やら思いついたという顔をしてキュウさんの行為に甘える事にしたみたいだ。
「では使用人に命じて部屋に案内させます」
こうして、静かながらも波乱に満ちた一日は過ぎて行くのだった。
◆
「……」
「もぞもぞ」
深夜、布団の中で横になっていた俺は、そろそろ眠りにつくかという所で違和感を感じた。
意識が一瞬で戦闘モードとなり、布団から飛び起きようと体に力が入る。
だが、その動きを察した何かが俺の体に張り付いてきた。
モニュン
「っ!?」
それはとても柔らかかった。
すっごい柔らかかった。
「な……!?」
幾度となく感じた事のあるこの感触、大きすぎず小さすぎずの程よいサイズ。
俺は布団をめくるととっさに灯りの魔法で部屋を照らす。
そこで目にした者の正体は……
「……タンポポ!?」
そう、ミナミッカ群島の長サザンカの片腕たるタンポポだった。
「おや起きてしまわれましたか。これは失敗」
しかしとうのタンポポは悪びれた様子なく俺に頬ずりしてくる。
「何のつもりだよ一体?」
「何ってそれは当然夜這いに決まっているではありませんか」
決まっているのか。
「良くここが分かったな」
仮にも将軍の屋敷だ。
この屋敷は広くそして巡回の目も多い。
しかもタンポポにとっては初めての土地だ。
「ウサギの獣人を甘く見て貰っては困ります。わたくし、匂いを負う事には自身があるのですよ?」
ウサギだと匂いより音じゃね? などという疑問が思い浮かぶも、タンポポの艶めかしい指使いの前には容易く吹き飛んでしまう。
「さて、寝ていた所にたたき起こされた詫びを頂きましょうか。あと最近あまり来られなかったのでその分もご一緒に……」
あれー? 草食動物の獣人なのに肉食動物の目だよー?
「さぁさ、今宵は姫君の解呪の祝いも込めてたっぷりと楽しみましょう」
違うよね。それ理由をつけて楽しみたいだけだよね?
「という訳で、明かりを消してベッドインですよ!」
夜、それは獣達が活動する時間……でした。
◆
「あー、太陽が黄色い」
何があった、などとは聞かないで欲しい。
現に一緒に朝食をとっているキュウさんは全てを察した漢の目で優しくこちらに微笑んで来た。
って余計なお世話じゃ!
姫も何か聞きたそうにしていたが、横に居た使用人の女性にそっとしておくのが礼儀と言われて聞くのをあきらめた。
使用人さん超有能!!
そうしてのんびりとした朝食を終え、食後のお茶を楽しんでいた俺達だったが、部屋の外から何やら騒々しい音が聞こえて来た。
しかもその音はこちらに近づいて来ている。
そして音の主はこの部屋の前で止まると、障子戸を開けて飛び込むように入って来た。
「大変です将軍! 雪姫様のお屋敷に魔物が侵入したとの事です!?」
「何だと!?」
どうやら騒動はまだまだ簡単には終らないと見える。
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