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第105話 勇者、第三王子を誘導する
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本作「勇者のその後~地球に帰れなくなったので自分の為に異世界を住み良くしました~」の発売日が決定いたしました!
発売日は6月26日となります!
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第二王子と手を組む事を決めた俺達は、まずファブリズの評判を落とす為に嵐を鎮めた。
ようやく嵐が去った事を喜ぶファブリズと家臣達だったが、俺達の工作によって結婚式場が破壊されていた事で再び頭を抱える事になる。
「どうするんだ! 結婚式場が使えないとボクとレイリィちゃんの結婚式が出来ないじゃないか!」
「お静まり下さい殿下。幸いにも式場は二週間もあれば修復が可能です」
「馬鹿かお前達は! ここには各国の来賓も来ているんだぞ! こんな風呂以外碌な楽しみがない町に押し込めたら周辺国からいい笑い者じゃないか!」
意外にも周辺国からのイメージを考慮した発言が出た事に驚いたが、やはり思慮が足りない。
この部屋に居たのはファブリズの家臣だけではなかったからだ。
ファブリズの世話役として室内付きとなっていた召使いが片眉をヒクつかせる。
たとえ事実だとしても、自分の町を悪し様に言われて気分の良い人間は居ない。
「い、一週間! 一週間で仕上げさせて見せます!」
「休む暇など与えるなよ!」
「は、はい!」
家臣が慌てて命令を出す為に部屋から飛び出して行った。
だがこれは僥倖だ。ファブリズの無茶振りで大工達からの評判は最悪になるだろう。
ごく短納期で休みなく働かされ、俺が国民を移住させた事で弱った国力では特急仕事に対する特別手当など支払われないに違いない。
ここは王家の強権を行使して、他の町から複数の大工を転移魔法で呼び寄せるべきだった。
少数の人員に無茶振りするなんて愚かさの極みだ。
さて、それでもまだ一週間ある。
今の内にファブリズの評判を落とせるだけ落とさないとな。
◆
「それにしても、一週間もレイリィちゃんをお預けにされたら何を楽しみにいすればいいんだ!」
ファブリズが暇を持て余して館の中をウロウロと歩き回る。
復興に力を注いでいたバラサの町はまだまだ娯楽が少ない。
その為ファブリズのストレスは溜まるばかりだ。
だが町に出ようにもファブリズは結婚を控えた身、更に言えば王族なので良からぬ事を考えた人間に襲われないとも限らなかった。
なので俺はそれを利用してファブリズをおびき寄せる事にする。
俺はエアリアと共に物陰からファブリズに聞こえる様に会話を始める。
「せっかく殿下とレイリィ様の結婚式が延期になったんだしさ、俺達も遊びに行こうぜ」
「?」
ファブリズが止まり、周囲をキョロキョロと見回す。
かかったかかった。
「駄目よ! レイリィ様の結婚式の準備があるわ」
「大丈夫だって。今は大工達の仕事が終わるまでは何も出来ないじゃないか」
「でも、見つかったらお叱りを受けるわ。王族の結婚式なのよ」
ファブリズがその通りだとうんうんと頷く。
傍にいる家臣が微妙な顔でファブリズを見ているが、叱られるのが怖いのか何も言わない。
「大丈夫だって、変装すればバレっこないさ」
ここでファブリズが反応する。
「大丈夫かしら?」
「ああ、大丈夫だよ。第三王子の結婚式に浮かれた町の人間がそんな細かい事気にしないさ。案外王子様だって変装して街中を散策してるかもよ」
ファブリズがそれだと人差し指を立て、周りの家臣の顔が蒼白になる。
「じゃあ、ちょっとだけよ」
「ああ。またいつ雨が降るとも限らないしね! 思い立ったら即行動だ!」
「もうっ」
俺達の寸劇が終わって少しすると、ファブリズは家臣達に向きなおって宣言する。
「よし、ボクも変装して町へ繰り出すぞ!」
「お、お止めください! 町には殿下を狙う第二王子の手の者が潜んでおります! もしもバレたらどうなるか!」
ああ、確かにそうだ。王位継承権を狙って反目しているんだから、強盗に見せかけてファブリズを殺そうとするのは十分にありうるな。
「それを守るのが護衛の仕事だろう。それとも何か? お前達は護衛の癖に僕を守る事も出来ない無能なのか?」
「い、いえ、そんな事は……ですが今の町は人でごった返しております。どこから刺客が襲い掛かって来るか分からない以上、町へ出るのは得策ではありません」
「ええいうるさいうるさい! ボクの言う事が聞けないならお前はクビだ! ボクが王になった暁にはお前は国外追放処分だぞ!」
「そ、それだけはご勘弁を!」
癇癪をおこしたファブリズに家臣が平謝りする。
「なら完璧に僕を護衛するんだな。上手くいけばお前は近衛部隊に取り立ててやる」
「はっ、かしこまりました!」
地位を約束されてやる気になったのか、それとも逆らって首になるのおが嫌だからやけになったのか、家臣が声を張り上げて応える。
「よーし、それじゃあ変装をして町に繰り出すぞー!」
◆
「これは酷い」
俺はそう言わざるを得なかった。
「ホント酷いわ」
「酷いというレベルではありませんね」
エアリアとクロワさんが呆れを込めて同意の声を上げる。
あの後変装をして街中へと繰り出したファブリズだったのだが、目立つ行動は避けろという部下の忠告を無視して好き放題していた。
腹が減ったと言っては適当な店に入り、味が気に入らないとこの店は豚の餌を出すのかと騒ぎたてる。
包丁片手に怒り心頭で出て来た店主に慌てて家臣が耳打ちすると、真っ赤だった顔を真っ青にしながらペコペコと謝罪を始めた。
店主の性格を知っていた常連客も知らない普通の客も怪訝な顔をする。
ファブリズの席から離れている席では、奴が貴族ではないかとの憶測が飛んでいた。
「他の国から来た貴族か?」
「けっ、だったらこんな店に来るなっつーの」
「さっさと出てけよ」
自分達が食べていた物を豚の餌呼ばわりされては誰だって面白くない。
ファブリズは周囲の客から忌々し気な目で見つめられていたが、本人はそれに気づく事なく、同席していた家臣だけが針の筵に座っているような顔になっていた。
ファブリズの暴挙はそれだけでは終わらなかった。
道を歩いていた時に人とぶつかれば、怒り狂って家臣に叩きのめさせる。
そんな騒ぎになれば当然衛兵がやって来るが、その衛兵にも家臣が耳打ちする事で相手の男が番屋へと連れていかれる。
他にも店に入れば看板娘の尻を撫でるだけでは飽き足らず、今晩付き合えと堂々と言い放ち、人だかりが出来ていたら家臣に無理やりかき分けさせて最前列へと入り込む。
たった一日でやりたい放題だった。
「いやー、頭の悪いクズって居る所には居るもんだな」
「非のうちどころの無いクズね」
「あれで貴族ですか」
悪徳貴族というものはどこにでもいる。
中にはファブリズなど可愛いと思えるような悪党だってざらではない。
だがそんな連中というのは、少なくとも表向きは己を取り繕う術を知っていた。
例えば今回の様な周辺国の目を気にしないといけない時期に、こんな好き勝手な振る舞いをするなどあってはいけないのだ。
しかしファブリズはそんな事お構いなしに好き勝手に振る舞い続けた。
もう悪目立ちというより他ない悪行の数々だ。
コイツには理性というものがないのだろうか?
この勢いだと刃傷沙汰まで起こすのではないだろうか?
いや、起こすのでは、などという発言すら甘かった。
絶対にやらかすと、断言するべきだったのだ。
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この部屋に居たのはファブリズの家臣だけではなかったからだ。
ファブリズの世話役として室内付きとなっていた召使いが片眉をヒクつかせる。
たとえ事実だとしても、自分の町を悪し様に言われて気分の良い人間は居ない。
「い、一週間! 一週間で仕上げさせて見せます!」
「休む暇など与えるなよ!」
「は、はい!」
家臣が慌てて命令を出す為に部屋から飛び出して行った。
だがこれは僥倖だ。ファブリズの無茶振りで大工達からの評判は最悪になるだろう。
ごく短納期で休みなく働かされ、俺が国民を移住させた事で弱った国力では特急仕事に対する特別手当など支払われないに違いない。
ここは王家の強権を行使して、他の町から複数の大工を転移魔法で呼び寄せるべきだった。
少数の人員に無茶振りするなんて愚かさの極みだ。
さて、それでもまだ一週間ある。
今の内にファブリズの評判を落とせるだけ落とさないとな。
◆
「それにしても、一週間もレイリィちゃんをお預けにされたら何を楽しみにいすればいいんだ!」
ファブリズが暇を持て余して館の中をウロウロと歩き回る。
復興に力を注いでいたバラサの町はまだまだ娯楽が少ない。
その為ファブリズのストレスは溜まるばかりだ。
だが町に出ようにもファブリズは結婚を控えた身、更に言えば王族なので良からぬ事を考えた人間に襲われないとも限らなかった。
なので俺はそれを利用してファブリズをおびき寄せる事にする。
俺はエアリアと共に物陰からファブリズに聞こえる様に会話を始める。
「せっかく殿下とレイリィ様の結婚式が延期になったんだしさ、俺達も遊びに行こうぜ」
「?」
ファブリズが止まり、周囲をキョロキョロと見回す。
かかったかかった。
「駄目よ! レイリィ様の結婚式の準備があるわ」
「大丈夫だって。今は大工達の仕事が終わるまでは何も出来ないじゃないか」
「でも、見つかったらお叱りを受けるわ。王族の結婚式なのよ」
ファブリズがその通りだとうんうんと頷く。
傍にいる家臣が微妙な顔でファブリズを見ているが、叱られるのが怖いのか何も言わない。
「大丈夫だって、変装すればバレっこないさ」
ここでファブリズが反応する。
「大丈夫かしら?」
「ああ、大丈夫だよ。第三王子の結婚式に浮かれた町の人間がそんな細かい事気にしないさ。案外王子様だって変装して街中を散策してるかもよ」
ファブリズがそれだと人差し指を立て、周りの家臣の顔が蒼白になる。
「じゃあ、ちょっとだけよ」
「ああ。またいつ雨が降るとも限らないしね! 思い立ったら即行動だ!」
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俺達の寸劇が終わって少しすると、ファブリズは家臣達に向きなおって宣言する。
「よし、ボクも変装して町へ繰り出すぞ!」
「お、お止めください! 町には殿下を狙う第二王子の手の者が潜んでおります! もしもバレたらどうなるか!」
ああ、確かにそうだ。王位継承権を狙って反目しているんだから、強盗に見せかけてファブリズを殺そうとするのは十分にありうるな。
「それを守るのが護衛の仕事だろう。それとも何か? お前達は護衛の癖に僕を守る事も出来ない無能なのか?」
「い、いえ、そんな事は……ですが今の町は人でごった返しております。どこから刺客が襲い掛かって来るか分からない以上、町へ出るのは得策ではありません」
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「そ、それだけはご勘弁を!」
癇癪をおこしたファブリズに家臣が平謝りする。
「なら完璧に僕を護衛するんだな。上手くいけばお前は近衛部隊に取り立ててやる」
「はっ、かしこまりました!」
地位を約束されてやる気になったのか、それとも逆らって首になるのおが嫌だからやけになったのか、家臣が声を張り上げて応える。
「よーし、それじゃあ変装をして町に繰り出すぞー!」
◆
「これは酷い」
俺はそう言わざるを得なかった。
「ホント酷いわ」
「酷いというレベルではありませんね」
エアリアとクロワさんが呆れを込めて同意の声を上げる。
あの後変装をして街中へと繰り出したファブリズだったのだが、目立つ行動は避けろという部下の忠告を無視して好き放題していた。
腹が減ったと言っては適当な店に入り、味が気に入らないとこの店は豚の餌を出すのかと騒ぎたてる。
包丁片手に怒り心頭で出て来た店主に慌てて家臣が耳打ちすると、真っ赤だった顔を真っ青にしながらペコペコと謝罪を始めた。
店主の性格を知っていた常連客も知らない普通の客も怪訝な顔をする。
ファブリズの席から離れている席では、奴が貴族ではないかとの憶測が飛んでいた。
「他の国から来た貴族か?」
「けっ、だったらこんな店に来るなっつーの」
「さっさと出てけよ」
自分達が食べていた物を豚の餌呼ばわりされては誰だって面白くない。
ファブリズは周囲の客から忌々し気な目で見つめられていたが、本人はそれに気づく事なく、同席していた家臣だけが針の筵に座っているような顔になっていた。
ファブリズの暴挙はそれだけでは終わらなかった。
道を歩いていた時に人とぶつかれば、怒り狂って家臣に叩きのめさせる。
そんな騒ぎになれば当然衛兵がやって来るが、その衛兵にも家臣が耳打ちする事で相手の男が番屋へと連れていかれる。
他にも店に入れば看板娘の尻を撫でるだけでは飽き足らず、今晩付き合えと堂々と言い放ち、人だかりが出来ていたら家臣に無理やりかき分けさせて最前列へと入り込む。
たった一日でやりたい放題だった。
「いやー、頭の悪いクズって居る所には居るもんだな」
「非のうちどころの無いクズね」
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悪徳貴族というものはどこにでもいる。
中にはファブリズなど可愛いと思えるような悪党だってざらではない。
だがそんな連中というのは、少なくとも表向きは己を取り繕う術を知っていた。
例えば今回の様な周辺国の目を気にしないといけない時期に、こんな好き勝手な振る舞いをするなどあってはいけないのだ。
しかしファブリズはそんな事お構いなしに好き勝手に振る舞い続けた。
もう悪目立ちというより他ない悪行の数々だ。
コイツには理性というものがないのだろうか?
この勢いだと刃傷沙汰まで起こすのではないだろうか?
いや、起こすのでは、などという発言すら甘かった。
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