1 / 132
メリケ王国編
早速死んだ
しおりを挟む
「良くぞ来てくれた勇者達よ!」
第一声はソレだった。
目の前にはいかにもファンタジー世界の王様みたいなのが居て、そいつが喋っていた。
その横には大臣、騎士、魔法使いとコテコテのメンツだ。
「余はマサカー、このメリケ国の王である」
やはり王様らしい。
周囲を見回すと、足元には魔法陣、壁は石作りで真っ赤なタペストリーや細かな細工のされた蜀台などが飾られていた。
「ど、どこだよここ?」
ふと横を見ると、そこには4人の子供達が怯えてへたり込んでいた。
中学生くらいだろうか、男の子1人に女の子3人だ。
一体どういう関係なのかと邪推してしまう。
ちなみに俺は彼等とは関係ない。
たまたま近くを歩いていただけのサラリーマンだ。
「この世界は今、おぞましい魔族共に侵略されている。騎士達も勇敢に戦ったが魔族共の卑劣な策略に劣勢を強いられた。故に! 余は王祖が神より賜った秘術を用いて汝等勇者を召喚したのだ!」
王様が聞いていない事をサクサクと説明してくれる。
けどこの物言いが気に食わない。何というか会社の上司を思い出すんだよな。
自分を持ち上げて他の連中を貶めて出世してきた上司をさ。
「そなた達召喚者は世界を越える際に魂の一部がこの世界に適応し力を得る。即ちスキルを手に入れるのだ。さぁ心の中で求めてみよ。己のスキルを!!」
足早に説明する王様の言うとおり、俺はスキルとか言うのを念じてみる。
すると突然脳裏にイメージがわきあがった。
スキル【憑依】
なんか出た、多分コレがスキルだ。
けど憑依? なんか幽霊みたいって言うか、悪役の技っぽいな。
「スキルが分かったか? では余に教えるのだ」
なんか偉そうだなこのオッサン、いや王様だから偉いのか。
すると少年が意を決して宣言した。
「お、俺のスキルは【聖剣】です」
「「「おおおぉ!!!」」」
王様達が歓声を上げる。勇者っぽいスキルだ。俺とは大違いだな。
「わ、私は【神の祝福】です」
プリーストかな?
「あたしは【武の極み】」
戦士だな。
「私は【魔導の頂き】」
まんま魔法使い系だ。
不味いな。ここで俺が【憑依】ですって答えたらマジで空気が白けそうだ。
どうしよう、っていうか俺間違いなく巻き込まれた系のモブじゃね? たまたま近くを歩いてただけだし。
「素晴らしい、素晴らしいぞ! 正に勇者とその仲間達にふさわしいスキルだ! それでそなたは?」
王様が期待の眼差しでこちらを見てくる。
「ええと、無いです」
「……何!?」
「無いです」
言わない事にした。いかにも悪っぽいスキルだし、黙っておこう。
邪悪なスキルの持ち主として牢屋に閉じ込められたくはないからだ。
「出来損ないか」
ぼそりと王様が呟いたのを俺は聞いた。
「そうか、それは仕方が無いな。そなたは宮廷魔導師達が責任を持って元の世界に帰す。安心せよ」
良かった。今の言葉で帰れなかったらどうしようかと思ったが、ちゃんとアフターケアはしっかりしてるみたいだ。
「帰還魔法陣に案内いたします。こちらへどうぞ」
騎士が俺に声をかけてくる。
京都のぶぶ漬け並のお帰り対応である。
「あ、はい」
俺は騎士に付いて謁見の間だろうか? を出て行った。
部屋を出る前に少しだけ振り向くと、少年達が王様にベタ褒めされてその気になっていく光景が見えた。
頑張れよ少年。
俺は日本に戻ってビールを飲んで寝る。
それが、俺の異世界人生最初の失敗だった。
◆
俺の体から熱が失われていく。
右肩からわき腹までが痛い。
喉が異常に渇く。
目の前に俺を案内してきた騎士が居た。
彼は無表情に俺を見下ろしている。
その手には血で濡れた剣が握られていた。
俺の血で濡れた剣を。
そう、俺は切られたのだ。
そして悟った。
できそこないという言葉の意味を。
元の世界に帰る方法なんて無い。
俺はここで殺される。
役に立つスキルを持っていなかった俺は、ここで死ぬのだ。
…………………………………………
嫌だ、死にたくない。
まだ生きていたい、遊びたい、女の子とデートしたい、エッチしたい。
死にたくない!
俺はあがいた。騎士の足を掴んで死にたくないと言った。
そして首を刎ねられた。
◆
目の前に俺の死体が転がっている。
首が胴体から離れて、血がドバドバ出ている。
コリャ酷い。まさか自分の惨殺死体を眺める日が来るなんて。
コレが噂に言う臨死体験ってヤツか? いやどう見ても死んでるから幽霊体験?
参ったね。
まだ20代の若さなのに死んじまうとか。
ビックリだわ。驚きすぎて逆に冷静になっちゃう感じ。
マジどうしよう。
異世界に来ただけでも驚きなのに、異世界で死んじゃったよ俺。
このまま死ぬと異世界の天国に行くのかな?
でも成仏する気配もないしお迎えが来る気配も無い。
つまり亡霊ってヤツか? アンデッドモンスターになっちゃった?
異世界アンデッドデビュー?
驚きすぎてもう現実感ないわー。
「あー、マジどうしよう?」
俺は途方に暮れる。
異世界で死んじまって、一体何をすれば良いのか?
やるせない状況に、ふつふつと怒りがこみ上げてくる。
これはあれだ、恨むしかないな。幽霊になったんだから、あのクソったれの王様に取り憑いて呪い殺してやる!!
幽霊なんだからそのくらいの事はできるだろう。
でもターンアンデッドとかのアンデッドを消滅させる呪文で殺されないだろうか?
いやいや、もう死んでるし。だいたいああいう魔法は成仏させるもんだからこれ以上苦しむ事は無いだろう。よし、そうと決まれば善は急げだ、さっそく取り憑きに行こう!!
俺は部屋を出てさっきの謁見の間に向かう事にした。
そしてドアを開けようとして、幽霊だからドアに触れないと気付く。
が、直ぐにそもそもドアを開ける必要がない事に気付いた。
「幽霊だから壁抜けすればいいのか」
人生初の壁抜け体験である。
「いっきまーす!!」
俺は壁に向かって突っ込み、そしてぶつかった。
「ぶはっ!?」
何故か俺は幽霊なのに壁にぶつかった。
「何で?」
まさかこの世界の幽霊は物に触れるのか? 亡霊系アンデッドだけど物理攻撃が効くのか?
それ亡霊のメリット無いじゃん!!
仕方なく、俺は手でドアを開ける事にした。
篭手を装備した腕がドアを開ける。
「……篭手?」
俺はもう一度自分の手を見た。
篭手だ。俺の腕に篭手がついている。
どういう事だ? 何で幽霊の身体に篭手がついているんだ?
見れば篭手だけじゃない。鎧を着ている。足には脚甲が装備されているし、兜も被っている。
そして、俺の右手には、俺を殺した騎士の剣が握られていた。
「これってまさか…………」
どうやら俺は、自分を殺した騎士に乗り移ってしまったらしい。
第一声はソレだった。
目の前にはいかにもファンタジー世界の王様みたいなのが居て、そいつが喋っていた。
その横には大臣、騎士、魔法使いとコテコテのメンツだ。
「余はマサカー、このメリケ国の王である」
やはり王様らしい。
周囲を見回すと、足元には魔法陣、壁は石作りで真っ赤なタペストリーや細かな細工のされた蜀台などが飾られていた。
「ど、どこだよここ?」
ふと横を見ると、そこには4人の子供達が怯えてへたり込んでいた。
中学生くらいだろうか、男の子1人に女の子3人だ。
一体どういう関係なのかと邪推してしまう。
ちなみに俺は彼等とは関係ない。
たまたま近くを歩いていただけのサラリーマンだ。
「この世界は今、おぞましい魔族共に侵略されている。騎士達も勇敢に戦ったが魔族共の卑劣な策略に劣勢を強いられた。故に! 余は王祖が神より賜った秘術を用いて汝等勇者を召喚したのだ!」
王様が聞いていない事をサクサクと説明してくれる。
けどこの物言いが気に食わない。何というか会社の上司を思い出すんだよな。
自分を持ち上げて他の連中を貶めて出世してきた上司をさ。
「そなた達召喚者は世界を越える際に魂の一部がこの世界に適応し力を得る。即ちスキルを手に入れるのだ。さぁ心の中で求めてみよ。己のスキルを!!」
足早に説明する王様の言うとおり、俺はスキルとか言うのを念じてみる。
すると突然脳裏にイメージがわきあがった。
スキル【憑依】
なんか出た、多分コレがスキルだ。
けど憑依? なんか幽霊みたいって言うか、悪役の技っぽいな。
「スキルが分かったか? では余に教えるのだ」
なんか偉そうだなこのオッサン、いや王様だから偉いのか。
すると少年が意を決して宣言した。
「お、俺のスキルは【聖剣】です」
「「「おおおぉ!!!」」」
王様達が歓声を上げる。勇者っぽいスキルだ。俺とは大違いだな。
「わ、私は【神の祝福】です」
プリーストかな?
「あたしは【武の極み】」
戦士だな。
「私は【魔導の頂き】」
まんま魔法使い系だ。
不味いな。ここで俺が【憑依】ですって答えたらマジで空気が白けそうだ。
どうしよう、っていうか俺間違いなく巻き込まれた系のモブじゃね? たまたま近くを歩いてただけだし。
「素晴らしい、素晴らしいぞ! 正に勇者とその仲間達にふさわしいスキルだ! それでそなたは?」
王様が期待の眼差しでこちらを見てくる。
「ええと、無いです」
「……何!?」
「無いです」
言わない事にした。いかにも悪っぽいスキルだし、黙っておこう。
邪悪なスキルの持ち主として牢屋に閉じ込められたくはないからだ。
「出来損ないか」
ぼそりと王様が呟いたのを俺は聞いた。
「そうか、それは仕方が無いな。そなたは宮廷魔導師達が責任を持って元の世界に帰す。安心せよ」
良かった。今の言葉で帰れなかったらどうしようかと思ったが、ちゃんとアフターケアはしっかりしてるみたいだ。
「帰還魔法陣に案内いたします。こちらへどうぞ」
騎士が俺に声をかけてくる。
京都のぶぶ漬け並のお帰り対応である。
「あ、はい」
俺は騎士に付いて謁見の間だろうか? を出て行った。
部屋を出る前に少しだけ振り向くと、少年達が王様にベタ褒めされてその気になっていく光景が見えた。
頑張れよ少年。
俺は日本に戻ってビールを飲んで寝る。
それが、俺の異世界人生最初の失敗だった。
◆
俺の体から熱が失われていく。
右肩からわき腹までが痛い。
喉が異常に渇く。
目の前に俺を案内してきた騎士が居た。
彼は無表情に俺を見下ろしている。
その手には血で濡れた剣が握られていた。
俺の血で濡れた剣を。
そう、俺は切られたのだ。
そして悟った。
できそこないという言葉の意味を。
元の世界に帰る方法なんて無い。
俺はここで殺される。
役に立つスキルを持っていなかった俺は、ここで死ぬのだ。
…………………………………………
嫌だ、死にたくない。
まだ生きていたい、遊びたい、女の子とデートしたい、エッチしたい。
死にたくない!
俺はあがいた。騎士の足を掴んで死にたくないと言った。
そして首を刎ねられた。
◆
目の前に俺の死体が転がっている。
首が胴体から離れて、血がドバドバ出ている。
コリャ酷い。まさか自分の惨殺死体を眺める日が来るなんて。
コレが噂に言う臨死体験ってヤツか? いやどう見ても死んでるから幽霊体験?
参ったね。
まだ20代の若さなのに死んじまうとか。
ビックリだわ。驚きすぎて逆に冷静になっちゃう感じ。
マジどうしよう。
異世界に来ただけでも驚きなのに、異世界で死んじゃったよ俺。
このまま死ぬと異世界の天国に行くのかな?
でも成仏する気配もないしお迎えが来る気配も無い。
つまり亡霊ってヤツか? アンデッドモンスターになっちゃった?
異世界アンデッドデビュー?
驚きすぎてもう現実感ないわー。
「あー、マジどうしよう?」
俺は途方に暮れる。
異世界で死んじまって、一体何をすれば良いのか?
やるせない状況に、ふつふつと怒りがこみ上げてくる。
これはあれだ、恨むしかないな。幽霊になったんだから、あのクソったれの王様に取り憑いて呪い殺してやる!!
幽霊なんだからそのくらいの事はできるだろう。
でもターンアンデッドとかのアンデッドを消滅させる呪文で殺されないだろうか?
いやいや、もう死んでるし。だいたいああいう魔法は成仏させるもんだからこれ以上苦しむ事は無いだろう。よし、そうと決まれば善は急げだ、さっそく取り憑きに行こう!!
俺は部屋を出てさっきの謁見の間に向かう事にした。
そしてドアを開けようとして、幽霊だからドアに触れないと気付く。
が、直ぐにそもそもドアを開ける必要がない事に気付いた。
「幽霊だから壁抜けすればいいのか」
人生初の壁抜け体験である。
「いっきまーす!!」
俺は壁に向かって突っ込み、そしてぶつかった。
「ぶはっ!?」
何故か俺は幽霊なのに壁にぶつかった。
「何で?」
まさかこの世界の幽霊は物に触れるのか? 亡霊系アンデッドだけど物理攻撃が効くのか?
それ亡霊のメリット無いじゃん!!
仕方なく、俺は手でドアを開ける事にした。
篭手を装備した腕がドアを開ける。
「……篭手?」
俺はもう一度自分の手を見た。
篭手だ。俺の腕に篭手がついている。
どういう事だ? 何で幽霊の身体に篭手がついているんだ?
見れば篭手だけじゃない。鎧を着ている。足には脚甲が装備されているし、兜も被っている。
そして、俺の右手には、俺を殺した騎士の剣が握られていた。
「これってまさか…………」
どうやら俺は、自分を殺した騎士に乗り移ってしまったらしい。
0
お気に入りに追加
261
あなたにおすすめの小説
元天才貴族、今やリモートで最強冒険者!
しらかめこう
ファンタジー
魔法技術が発展した異世界。
そんな世界にあるシャルトルーズ王国という国に冒険者ギルドがあった。
強者ぞろいの冒険者が数多く所属するそのギルドで現在唯一、最高ランクであるSSランクに到達している冒険者がいた。
───彼の名は「オルタナ」
漆黒のコートに仮面をつけた謎多き冒険者である。彼の素顔を見た者は誰もおらず、どういった人物なのかも知る者は少ない。
だがしかし彼は誰もが認める圧倒的な力を有しており、冒険者になって僅か4年で勇者や英雄レベルのSSランクに到達していた。
そんな彼だが、実は・・・
『前世の知識を持っている元貴族だった?!」
とある事情で貴族の地位を失い、母親とともに命を狙われることとなった彼。そんな彼は生活費と魔法の研究開発資金を稼ぐため冒険者をしようとするが、自分の正体が周囲に知られてはいけないので自身で開発した特殊な遠隔操作が出来るゴーレムを使って自宅からリモートで冒険者をすることに!
そんな最強リモート冒険者が行く、異世界でのリモート冒険物語!!
毎日20時30分更新予定です!!
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる