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20 神の野菜
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デメテルが作った畑の野菜は、彼女の言った通り翌朝には収穫できた。
人参もジャガイモも玉葱もトマトも全て、いつもより随分大きい。
しかも収穫した端から次の芽を出している。
それを見たトムじいさんがヘルメに言った。
「素晴らしい野菜じゃのう。これを出せばすぐに売り切れてしまうじゃろうが……」
ヘルメが小さく何度も頷いた。
「ええ、すぐでしょうけれど周りとの軋轢は生まれそうですね」
「持ちつ持たれつの仲じゃからのう、揉めたくはないがのう」
ロビンが思いついたように言う。
「だったらこの野菜を僕たちの代わりに売って貰えばどう? うちはおじいさんもクロスも怪我をしているからお店が出せないんだもの。ヘルメやルナがいれば何とかなるけれど、怪我人だけ残すのは心配だ」
「なるほど、それは良い考えですね。これならいつもより少し価格を上げても大丈夫でしょう。いっそブランド化して付加価値をつけましょうか。当分の間は野菜の生産に集中するのも悪くありません」
トムじいさんがポンと手を打った。
「卸売りをすると言うことじゃな? しかしこれほどの品質じゃから、今までの野菜が売れんようにならんか?」
「そこは価格で差異をつければ問題は無いでしょう。私がロビンと一緒に交渉してみます」
「ブランド化ってなあに?」
ルナがヘルメに聞いた。
「この野菜は他のとは違うんだということが一目でわかるように、名前とマークをつけることですよ」
「何て名前にするの? マークは?」
「そうですね……名前はデメテルにしましょうか。マークはルナが描きますか? とてもきれいな顔をしているので、美人さんに描いてあげてください」
「任しといて!」
収穫したての野菜を台車に乗せてヘルメとロビンが出掛けて行った。
ルナは世話焼きの母親よろしく、せっせと残ったふたりの世話を始める。
市場に向かう道すがら、ロビンがヘルメに言った。
「ねえヘルメ、パン焼きの石窯を作るのっていくら位かかるのかな」
「そうですねぇ……規模にもよりますが、市場に卸すくらいならさほどの経費では無いでしょうし、大工をひとりだけ雇って作業はこちらですればもっと安くつきますよ」
「そんなことができるの?」
「ええ、可能でしょうね。どうしたのですか?」
ロビンはパン職人が不足していることや、12歳で孤児院を出なくてはならないカブのような子供ができる仕事がないということを話した。
「まあこれはクロスが思いついたことで、僕はそのまま伝えているだけなんだけどね」
「なるほど、それでロビンはどうしたいと考えたのですか?」
「うん、もしも教会にパン焼き釜が作れたら、カブのように孤児院を出なくてはいけなくなった子たちがそこで働けるかなって思ったんだ。自分のところで焼いているんだから、子供たちもパンだけは困ることが無いでしょう? 他のパン屋さんに迷惑がかかってはダメだけど……」
ヘルメが少し考えてからロビンの頭を撫でた。
「市場には何軒のパン屋があるのですか?」
「パン屋さんは1軒だけだよ。食堂は自分のところで焼いているし」
「ではそのパン屋さんに協力して貰えば良いんじゃないですか?」
「協力?」
「そうです。パンを焼くというのは職人の仕事です。今日習ったから明日には焼けるという訳ではありません。修行が必要なのですよ」
「あのパン屋のおじさんに教えてもらうってこと?」
「ええそうです。もちろん月謝は支払うことになりますが損をさせることにはなりません」
「なるほど……まずはパン屋のおじさんに相談して、石窯を作る職人さんを探して……」
指を折りながらやることを考えているうちに市場に到着した。
ヘルメの登場に道行く女性たちが色めき立つ。
いつもの場所に台車を置いて、ヘルメが両隣の店主に話しかけた。
「なるほど、トムじいさんは怪我をしたのか。酷いのかい?」
「いえいえ、動けないことは無いのですが、もうお歳ですしね。畑仕事に専念した方がよいと思うのですよ。これほど素晴らしい野菜を作れる名人ですからねえ」
持ってきた野菜を手に取った店主たちが感嘆の声をあげた。
「これほどの野菜を隣で売られちゃあ、こちとら商売になりゃしねえよ。それを卸してくれるって言うんだ、良い話じゃないか」
もう一人の店主も同意する。
「その通りだ。この野菜なら間違いなく高値で売れる。トムじいさんがいつも売っている値段で仕入れたって損は無いさ」
ヘルメが恭しくお辞儀をした。
「そういう事でしたら当店販売価格の八割でいかがですか? 売っていただく手数料として二割ほど割引します。この品質であれば通常商品の倍近い値段でも売れるのではないでしょうか」
「そいつは願ったり叶ったりだ。ところでこの場所はどうするんだい? ここの使用権はトムじいさんのものだが、ずっと空けておくのもなぁ」
「そうですね……よろしければトムじいさんが復帰するまでは半分ずつお使いになってください。なあに使用料などとケチなことは言いません。しかし、もし復帰するという場合は原状復帰で即時引き渡していただくことはお約束いただきますが」
「使用料をとらないなんて……なんだか悪いよなぁ」
男たちが何やら相談を始めた。
ヘルメの横で黙っていたロビンが袖を引く。
「どうしました? ロビン」
「ここの使用料は10年契約なんだ。あと5年は残っているからタダで貸すのは……」
「なるほど。でもねロビン。あなたはパン事業を起こすのでしょう? 両立は難しいですし、目先の小金より恩を売っておいた方が後で良いことになります。人間たちはよく『損して得取れって』言うでしょう?」
「そうなの?」
「そうです」
ロビンは頷いてヘルメに委ねることにした。
相談を終えた男たちがロビンとヘルメに言う。
「使用料をとらないって言うなら、卸してもらう野菜は全て買い取りさせてもらうよ。売れ残っても返品はしないし返金も求めない。それでどうだい?」
「ありがたいことです」
ヘルメはさっさと話を纏めてしまった。
早速今日持ってきたものも全て買い取るという話になり、ヘルメとロビンは空の台車を引いて戻ることになった。
「ちゃんと売れるかなぁ」
ロビンの問いにヘルメが笑顔で答える。
「必ず売れますよ。神の祝福を受けた野菜ですからね」
ロビンは一瞬だけ不思議そうな顔をしたが、ニコッと笑って頷いた。
人参もジャガイモも玉葱もトマトも全て、いつもより随分大きい。
しかも収穫した端から次の芽を出している。
それを見たトムじいさんがヘルメに言った。
「素晴らしい野菜じゃのう。これを出せばすぐに売り切れてしまうじゃろうが……」
ヘルメが小さく何度も頷いた。
「ええ、すぐでしょうけれど周りとの軋轢は生まれそうですね」
「持ちつ持たれつの仲じゃからのう、揉めたくはないがのう」
ロビンが思いついたように言う。
「だったらこの野菜を僕たちの代わりに売って貰えばどう? うちはおじいさんもクロスも怪我をしているからお店が出せないんだもの。ヘルメやルナがいれば何とかなるけれど、怪我人だけ残すのは心配だ」
「なるほど、それは良い考えですね。これならいつもより少し価格を上げても大丈夫でしょう。いっそブランド化して付加価値をつけましょうか。当分の間は野菜の生産に集中するのも悪くありません」
トムじいさんがポンと手を打った。
「卸売りをすると言うことじゃな? しかしこれほどの品質じゃから、今までの野菜が売れんようにならんか?」
「そこは価格で差異をつければ問題は無いでしょう。私がロビンと一緒に交渉してみます」
「ブランド化ってなあに?」
ルナがヘルメに聞いた。
「この野菜は他のとは違うんだということが一目でわかるように、名前とマークをつけることですよ」
「何て名前にするの? マークは?」
「そうですね……名前はデメテルにしましょうか。マークはルナが描きますか? とてもきれいな顔をしているので、美人さんに描いてあげてください」
「任しといて!」
収穫したての野菜を台車に乗せてヘルメとロビンが出掛けて行った。
ルナは世話焼きの母親よろしく、せっせと残ったふたりの世話を始める。
市場に向かう道すがら、ロビンがヘルメに言った。
「ねえヘルメ、パン焼きの石窯を作るのっていくら位かかるのかな」
「そうですねぇ……規模にもよりますが、市場に卸すくらいならさほどの経費では無いでしょうし、大工をひとりだけ雇って作業はこちらですればもっと安くつきますよ」
「そんなことができるの?」
「ええ、可能でしょうね。どうしたのですか?」
ロビンはパン職人が不足していることや、12歳で孤児院を出なくてはならないカブのような子供ができる仕事がないということを話した。
「まあこれはクロスが思いついたことで、僕はそのまま伝えているだけなんだけどね」
「なるほど、それでロビンはどうしたいと考えたのですか?」
「うん、もしも教会にパン焼き釜が作れたら、カブのように孤児院を出なくてはいけなくなった子たちがそこで働けるかなって思ったんだ。自分のところで焼いているんだから、子供たちもパンだけは困ることが無いでしょう? 他のパン屋さんに迷惑がかかってはダメだけど……」
ヘルメが少し考えてからロビンの頭を撫でた。
「市場には何軒のパン屋があるのですか?」
「パン屋さんは1軒だけだよ。食堂は自分のところで焼いているし」
「ではそのパン屋さんに協力して貰えば良いんじゃないですか?」
「協力?」
「そうです。パンを焼くというのは職人の仕事です。今日習ったから明日には焼けるという訳ではありません。修行が必要なのですよ」
「あのパン屋のおじさんに教えてもらうってこと?」
「ええそうです。もちろん月謝は支払うことになりますが損をさせることにはなりません」
「なるほど……まずはパン屋のおじさんに相談して、石窯を作る職人さんを探して……」
指を折りながらやることを考えているうちに市場に到着した。
ヘルメの登場に道行く女性たちが色めき立つ。
いつもの場所に台車を置いて、ヘルメが両隣の店主に話しかけた。
「なるほど、トムじいさんは怪我をしたのか。酷いのかい?」
「いえいえ、動けないことは無いのですが、もうお歳ですしね。畑仕事に専念した方がよいと思うのですよ。これほど素晴らしい野菜を作れる名人ですからねえ」
持ってきた野菜を手に取った店主たちが感嘆の声をあげた。
「これほどの野菜を隣で売られちゃあ、こちとら商売になりゃしねえよ。それを卸してくれるって言うんだ、良い話じゃないか」
もう一人の店主も同意する。
「その通りだ。この野菜なら間違いなく高値で売れる。トムじいさんがいつも売っている値段で仕入れたって損は無いさ」
ヘルメが恭しくお辞儀をした。
「そういう事でしたら当店販売価格の八割でいかがですか? 売っていただく手数料として二割ほど割引します。この品質であれば通常商品の倍近い値段でも売れるのではないでしょうか」
「そいつは願ったり叶ったりだ。ところでこの場所はどうするんだい? ここの使用権はトムじいさんのものだが、ずっと空けておくのもなぁ」
「そうですね……よろしければトムじいさんが復帰するまでは半分ずつお使いになってください。なあに使用料などとケチなことは言いません。しかし、もし復帰するという場合は原状復帰で即時引き渡していただくことはお約束いただきますが」
「使用料をとらないなんて……なんだか悪いよなぁ」
男たちが何やら相談を始めた。
ヘルメの横で黙っていたロビンが袖を引く。
「どうしました? ロビン」
「ここの使用料は10年契約なんだ。あと5年は残っているからタダで貸すのは……」
「なるほど。でもねロビン。あなたはパン事業を起こすのでしょう? 両立は難しいですし、目先の小金より恩を売っておいた方が後で良いことになります。人間たちはよく『損して得取れって』言うでしょう?」
「そうなの?」
「そうです」
ロビンは頷いてヘルメに委ねることにした。
相談を終えた男たちがロビンとヘルメに言う。
「使用料をとらないって言うなら、卸してもらう野菜は全て買い取りさせてもらうよ。売れ残っても返品はしないし返金も求めない。それでどうだい?」
「ありがたいことです」
ヘルメはさっさと話を纏めてしまった。
早速今日持ってきたものも全て買い取るという話になり、ヘルメとロビンは空の台車を引いて戻ることになった。
「ちゃんと売れるかなぁ」
ロビンの問いにヘルメが笑顔で答える。
「必ず売れますよ。神の祝福を受けた野菜ですからね」
ロビンは一瞬だけ不思議そうな顔をしたが、ニコッと笑って頷いた。
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