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12 さようならアラン
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ララを見たら食べるのに忙しいようで、パラパラと手を振っています。
早く行けとでも言っているのでしょうか。
「レディ・ローゼリア。私にファーストダンスの栄誉をお与えください」
「喜んで」
エヴァン様は滑らかな動きで、私の手を取ってホールの中央へと進みます。
ちょうど曲がワルツに変わったので、ホッとしました。
ワルツなら少しだけ自信があるのです。
「緊張してる?」
「勿論です。エヴァン様と踊れるなんて思ってもいませんでした」
「嬉しいことを言ってくれるね。ローゼリア、今日のドレスも良く似合っている。とても奇麗だよ。それを選んだのは私なんだ。私の瞳の色を纏わせたかった」
「ひゃっっ」
エヴァン様が急に凄いことを言うので、変な声が出てしまいました。
エヴァン様は一瞬驚いた顔をした後、とても嬉しそうに微笑まれました。
「ロゼ、足元を見てはいけないよ。私を見てごらん?そうだ、上手だね」
エヴァン様はリードが本当にお上手です。
ダンスってこんなに楽しいのですね。
「あと一年だね。最終専攻は決めたの?」
「はい、やはり治療教育に進もうかと思っています」
「素晴らしいね。私の友人にその道の権威がいるんだ。今度紹介しよう」
「はい、よろしくお願いします」
あっという間に曲が終わってしまいました。
互いに礼をしていたら、急にエヴァン様が私の手を引きました。
「何か用かな?」
振り返るとアランが立っていました。
エヴァン様は私の後頭部を抱えるようにして、アランが見えない様に抱き寄せました。
「ローゼリア、少し話がしたい。時間をくれないか」
「断るよ。ローゼリアは病み上がりだからね、ストレッサーは近寄らないでくれ」
「僕はローゼリアに話しています」
「ローゼリアとは話させない。下がりなさい」
「でも」
「ほら、君の大事な手癖の悪い雌猫ちゃんがこっちをチラチラ見ているぜ?」
「雌猫って…王女殿下にはローゼリアと話し合うことは言っています」
「それはそちらの都合だろう?こちらにも都合はあるんだ。相変わらず自分本位な奴だな」
「邪魔しないでください」
エヴァン様は私の髪を一筋掬ってキスをしながら言いました。
「私の可愛いロゼ?こいつをまた殴ってもいい?」
「ダメですわ。エヴァン様の手が心配です」
「そうだね、じゃあ護衛騎士を呼ぼうか?」
「私から話すこては何もないですが、最後ですから少しなら話を聞きます」
「わかった。ここではみんなの邪魔になるし、バルコニーに行こうか」
「はい」
エヴァン様はアランを置き去りにして、私をバルコニーに連れて行きました。
窓ガラスを見ると、一瞬怯んだ様子を見せたアランが後をついてきます。
その後ろにはとても怖い顔をした護衛騎士のお姉様の姿もありました。
この状況でついてくるってアランも相当な覚悟をしているのでしょうね。
「寒くないかい?」
「大丈夫です」
「ずっとこうしているから安心しなさい」
エヴァン様は私を再び抱き寄せましたが、今度はアランの顔が見えました。
「ローゼリア、倒れたと聞いたけど体調はどう?何度か見舞いに行ったが会えなくて。それと婚約のことなんだけど、白紙になった。僕は廃嫡になったよ。勘当されたんだ。ハイド子爵家とワンド伯爵家はローゼリアに継がせるそうだ」
私は驚いて声も出ませんでした。
そんなこと私は望んでいませんし、むしろ両方アランに継いでほしいのですが。
「当然の結果だね。話はそれだけかい?」
「だから、申し訳ないけど父と母を頼む」
「断る」
エヴァン様が即答しました。
アランがぐっと拳を握り、歯を食いしばっています。
「君の軽率な行動が招いた結果だ。なぜローゼリアが負わなくてはならない?」
「ローゼリアしか…頼れる人がいないから…僕は…」
「君は何をバカなことを言っているんだ?そうやって自分だけ逃げるつもりかい?」
「あなたには関係ないでしょう!」
「いいや、大ありだ。ロゼは私の婚約者になるからね」
「えっ!ローゼリア?」
アランも驚いていましたが、私も心臓が口から出るほど驚きました。
「本当だ。君は婚約を白紙にする書類にサインをした。国がそれを受け入れた。国王が証明しているんだ。二度と覆ることはない。そして私たちの婚約の書類にも国王のサインが入る。それ以上でも以下でもない」
「そうか…ローゼリア。おめでとう…厚かましいことを言ってしまったみたいだね。忘れてくれ。僕たちはもう会うことも無いだろう。最後に君を傷つけたことに対する謝罪をさせてくれないか」
私はあの日以来初めてアランに言葉を発しました。
「謝罪は結構です。もう終わったのよ。さようならアラン。王女殿下とお幸せに」
「…ローゼリアの幸せを…心から願っているよ」
アランはじっとその場に佇んでいましたが、深くお辞儀をして去って行きました。
これで本当にお別れです。
親達が良かれと思って敷いてくれたレールが途切れたのです。
「よく頑張ったね、ロゼ。本当に良く頑張った。ますます惚れた。キスしても良い?」
「な!なんてことを!それにアランを遠ざけるためだといっても婚約者だなんて!」
「あれ?嫌だった?ロゼも私と同じ気持ちだと思ってたのに」
「揶揄わないで下さい!」
「本気だよ?」
エヴァン様は美しい笑顔で私に迫ってきます。
「何してるの?」
私たちを探していたのでしょう、ララがバルコニーにきましたが、護衛騎士のお姉さまがララの手を引いて会場に戻って行きました。
その気遣い余計ですから!
早く行けとでも言っているのでしょうか。
「レディ・ローゼリア。私にファーストダンスの栄誉をお与えください」
「喜んで」
エヴァン様は滑らかな動きで、私の手を取ってホールの中央へと進みます。
ちょうど曲がワルツに変わったので、ホッとしました。
ワルツなら少しだけ自信があるのです。
「緊張してる?」
「勿論です。エヴァン様と踊れるなんて思ってもいませんでした」
「嬉しいことを言ってくれるね。ローゼリア、今日のドレスも良く似合っている。とても奇麗だよ。それを選んだのは私なんだ。私の瞳の色を纏わせたかった」
「ひゃっっ」
エヴァン様が急に凄いことを言うので、変な声が出てしまいました。
エヴァン様は一瞬驚いた顔をした後、とても嬉しそうに微笑まれました。
「ロゼ、足元を見てはいけないよ。私を見てごらん?そうだ、上手だね」
エヴァン様はリードが本当にお上手です。
ダンスってこんなに楽しいのですね。
「あと一年だね。最終専攻は決めたの?」
「はい、やはり治療教育に進もうかと思っています」
「素晴らしいね。私の友人にその道の権威がいるんだ。今度紹介しよう」
「はい、よろしくお願いします」
あっという間に曲が終わってしまいました。
互いに礼をしていたら、急にエヴァン様が私の手を引きました。
「何か用かな?」
振り返るとアランが立っていました。
エヴァン様は私の後頭部を抱えるようにして、アランが見えない様に抱き寄せました。
「ローゼリア、少し話がしたい。時間をくれないか」
「断るよ。ローゼリアは病み上がりだからね、ストレッサーは近寄らないでくれ」
「僕はローゼリアに話しています」
「ローゼリアとは話させない。下がりなさい」
「でも」
「ほら、君の大事な手癖の悪い雌猫ちゃんがこっちをチラチラ見ているぜ?」
「雌猫って…王女殿下にはローゼリアと話し合うことは言っています」
「それはそちらの都合だろう?こちらにも都合はあるんだ。相変わらず自分本位な奴だな」
「邪魔しないでください」
エヴァン様は私の髪を一筋掬ってキスをしながら言いました。
「私の可愛いロゼ?こいつをまた殴ってもいい?」
「ダメですわ。エヴァン様の手が心配です」
「そうだね、じゃあ護衛騎士を呼ぼうか?」
「私から話すこては何もないですが、最後ですから少しなら話を聞きます」
「わかった。ここではみんなの邪魔になるし、バルコニーに行こうか」
「はい」
エヴァン様はアランを置き去りにして、私をバルコニーに連れて行きました。
窓ガラスを見ると、一瞬怯んだ様子を見せたアランが後をついてきます。
その後ろにはとても怖い顔をした護衛騎士のお姉様の姿もありました。
この状況でついてくるってアランも相当な覚悟をしているのでしょうね。
「寒くないかい?」
「大丈夫です」
「ずっとこうしているから安心しなさい」
エヴァン様は私を再び抱き寄せましたが、今度はアランの顔が見えました。
「ローゼリア、倒れたと聞いたけど体調はどう?何度か見舞いに行ったが会えなくて。それと婚約のことなんだけど、白紙になった。僕は廃嫡になったよ。勘当されたんだ。ハイド子爵家とワンド伯爵家はローゼリアに継がせるそうだ」
私は驚いて声も出ませんでした。
そんなこと私は望んでいませんし、むしろ両方アランに継いでほしいのですが。
「当然の結果だね。話はそれだけかい?」
「だから、申し訳ないけど父と母を頼む」
「断る」
エヴァン様が即答しました。
アランがぐっと拳を握り、歯を食いしばっています。
「君の軽率な行動が招いた結果だ。なぜローゼリアが負わなくてはならない?」
「ローゼリアしか…頼れる人がいないから…僕は…」
「君は何をバカなことを言っているんだ?そうやって自分だけ逃げるつもりかい?」
「あなたには関係ないでしょう!」
「いいや、大ありだ。ロゼは私の婚約者になるからね」
「えっ!ローゼリア?」
アランも驚いていましたが、私も心臓が口から出るほど驚きました。
「本当だ。君は婚約を白紙にする書類にサインをした。国がそれを受け入れた。国王が証明しているんだ。二度と覆ることはない。そして私たちの婚約の書類にも国王のサインが入る。それ以上でも以下でもない」
「そうか…ローゼリア。おめでとう…厚かましいことを言ってしまったみたいだね。忘れてくれ。僕たちはもう会うことも無いだろう。最後に君を傷つけたことに対する謝罪をさせてくれないか」
私はあの日以来初めてアランに言葉を発しました。
「謝罪は結構です。もう終わったのよ。さようならアラン。王女殿下とお幸せに」
「…ローゼリアの幸せを…心から願っているよ」
アランはじっとその場に佇んでいましたが、深くお辞儀をして去って行きました。
これで本当にお別れです。
親達が良かれと思って敷いてくれたレールが途切れたのです。
「よく頑張ったね、ロゼ。本当に良く頑張った。ますます惚れた。キスしても良い?」
「な!なんてことを!それにアランを遠ざけるためだといっても婚約者だなんて!」
「あれ?嫌だった?ロゼも私と同じ気持ちだと思ってたのに」
「揶揄わないで下さい!」
「本気だよ?」
エヴァン様は美しい笑顔で私に迫ってきます。
「何してるの?」
私たちを探していたのでしょう、ララがバルコニーにきましたが、護衛騎士のお姉さまがララの手を引いて会場に戻って行きました。
その気遣い余計ですから!
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