58 / 97
58
しおりを挟む
先頭で馬を進めていた騎士がスッと手を上げる。
一団はなんの混乱もなく静かに止まり、前方から駆けてくる騎馬の男たちに意識を集中sした。
手を上げた男が下馬し、そっと剣を撫でる。
男のかなり手前で馬を降り、ゆっくりと歩を進めてくるのはブルーノ・ブラッド侯爵令息だった。
掌を正面に向けて、肩の位置まであげて敵意がないことを示している。
先頭の男が横に控えている騎士を報告に走らせた。
「敵意はありません。ブルーノ・ブラッドです。ブラッド侯爵家の息子です。ヌベール辺境伯に至急お会いしたい。僕の素性は同行しているエドワード・ヌベール卿かイーサン・シルバー卿が証明してくれます」
迎えた男がフッと笑顔を浮かべた。
「ブラッド卿、ご無沙汰しております」
「ん? ああ、君か! 久しぶりだね。学園卒業以来かな?」
「ええ、卒業後すぐにヌベール辺境伯の元に行きましたから」
「そうかぁ、元気そうで何よりだ」
二人が吞気な会話をしていると、伝令に走った騎士が戻ってきた。
「辺境伯がお会いになるとのことです」
「ああ、ありがたい」
そう言うとブルーノは自分に従っていた護衛騎士に馬を休ませるよう指示を出した。
伝令の騎士が先頭でブルーノと話していた男に言う。
「多少時間がかかるかもしれないので、今のうちに食事をとのことでした」
男は頷き、道の横に広がっている林の中で休憩をとるように指示を出した。
よほど訓練が行き届いているのか、急な命令にも混乱することなく、大人数とは思えないほど迅速に林の中に消えていく。
道のわきに残っているのは、真っ黒な馬車二台とそれを取り囲む護衛達だけとなった。
案内されてきたブルーノが馬車のドアをノックすると、小窓からイーサンが顔を見せた。
「やあ、イーサン。君がここにいるということは次期辺境伯殿がお留守番かい?」
ブルーノの軽口には返事をせず、静かにドアが開いた。
座っているのはヌベール辺境伯とイーサン・シルバー、そしてメイド姿の少女が一人だけだった。
「入りたまえ」
ヌベール辺境伯が穏やかな声でブルーノを迎え入れた。
「行く手を邪魔したことをまずはお詫びします。ヌベール辺境伯におかれましては……」
ブルーノが言い終わる前に辺境伯が手で制した。
「お互い忙しい身だ。緊急なのだろう?」
「ええ、助かります」
「すぐに全員揃う。さあ座りなさい。お茶を準備させよう」
辺境伯の言葉にメイドが馬車を降りた。
入れ違いに入ってきた人の顔を見て、ブルーノが素っ頓狂な声を上げた。
「姉さん!」
「久しぶりね、ブルーノ。どう? 似合うかしら?」
半開きの口をふわふわさせながら驚いているブルーノの横に座るシェリー。
シェリーの次に乗り込んできたのは、レモン・レイバート。
ニコニコ笑いながら会釈をするレモンの後ろには、黒狼ことエドワードが立っていた。
「まずはこちらの状況から説明した方が良さそうだな」
辺境伯が口を開き、ブルーノはその話の内容に驚きを隠せなかった。
ずっと黙っていたイーサンが声を出す。
「彼女らしいと言えばその通りだろうけれど、さすがにお転婆が過ぎるよな」
ブルーノはイーサンの言葉に何度も頷きながら、シェリーに言った。
「姉さん……少しは落ち着いたかと思っていたのに」
レモンとエドワードが同時にクスっと笑う。
「だって……」
そう言って俯くシェリーを見たブルーノは、声にこそ出さなかったが姉の思考を読み解いて溜息を吐いた。
自分だけ仲間外れが嫌だったってことだろ? そう思ったブルーノ。
「アルバートが心配すると思って……」
シェリーの言葉を聞いたブルーノがチラッとイーサンを見た。
イーサンは少し肩を竦めて見せただけだった。
「そうだね。発狂しそうなほど心配していたよ」
辺境伯の代わりにエドワードが言葉を発した。
「それは申し訳ないことをした。しかしグルック・グリーナ対策だったんだ。まあ、直接お会いして皇太子殿下には謝罪をしよう」
「お会いになる予定が?」
「約束はしていないが、お互い利害は一致しているんだ。潮時だろう?」
「では、僕も安心してお話しできますね」
ブルーノは五人の顔を見まわしてから、王太子たちと話し合ったことを説明した。
「なるほど。もっともなことだ。目的は違えど目指すところは同じか……なるほど。しかしこの協力は伏せておくべきだな」
「ええ、僕もそう思います。しかし情報共有と連絡に齟齬があってはいけない」
そういうブラッドの横でエドワードが笑顔を浮かべた。
「私も伝令役に立候補しよう。君は王宮サイドだね。私は辺境伯サイドだ」
「そうなると王妃サイドも必要になりますね」
ブラッドの言葉に辺境伯が答えた。
「ミスティ侯爵邸の様子は?」
「今アレックス皇太子はローズ嬢と共に王宮に居ます。国王に呼び戻されたという理由にしていますが、王妃は未だにグルックが離しません。だからミスティ侯爵も屋敷を離れられないというところです」
「屋敷に籠って何をしているんだ? 奴自身はオピュウムは使わないはずだが?」
「ええ、グルックも王妃殿下も薬物中毒ではありませんよ。何をしているか……アレックスの話によると毎日お茶を飲んで庭園を散歩して、食事をして寝る。それだけです」
「意味が解らんな」
「グルックによると失われた前世での生活を取り戻している最中なのだとか。いや、真面目な話、理解できません」
「それで? 妹はそれを許容しているのか?」
「許容せざるを得ないというところです。彼女が側にいれば暴走しないのですが、少しでも離れると大変らしいです。王妃殿下が王宮に戻っていた頃の話ですが、少しでも気に入らないことがあると剣を抜くとか……狂犬ですよ」
「妹は存外役に立っているのだな……ふふふ。まあ良い。先ほどの話だと、我らの進軍は戦争準備の一環だと思わせたいということだったな? それは簡単なことだ。そもそもこれだけの人数をどう目立たせないで王都入りさせるかを悩んでいたのだ。渡りに船だな」
「そう言っていただけると助かります。こちらの準備が整うまでゆっくりと進んでください。目途は一週間です。一週間後に王宮でお会いしましょう」
辺境伯がエドワードの方を見た。
「一週間だそうだ。準備はできそうか?」
「それは大丈夫です。開戦という不穏な噂を利用すればより自然に動けますしね。皇太子妃を攫ったバローナに対抗してグリーナが王妃も狙ったというところでどうです?」
「なるほどな。その線で行くか」
不思議そうな顔をするブルーノにイーサンが作戦を説明した。
ブラッドは表情を崩さなかったが、シェリーは弟が懸念を抱いていることを察知した。
「ブルーノ?」
ブルーノがシェリーを見る。
「それにしても姉さんが無事でよかった。もし怪我でもしていたら大変なことになっていたと思うよ。それでは僕は引き返します。姉とレモン嬢は皆さんと一緒に来られるということですね?」
「ああ、そこは予定通りだ。何より一緒に居れば守りやすい」
エドワードがニコッと笑って言った。
「そうですね。それではよろしくお願いします」
ブルーノが馬車を降り、イーサンが見送りに行った。
「では我らも馬車に戻って食事にしようか」
エドワードの言葉にシェリーとレモンが頷いた。
一団はなんの混乱もなく静かに止まり、前方から駆けてくる騎馬の男たちに意識を集中sした。
手を上げた男が下馬し、そっと剣を撫でる。
男のかなり手前で馬を降り、ゆっくりと歩を進めてくるのはブルーノ・ブラッド侯爵令息だった。
掌を正面に向けて、肩の位置まであげて敵意がないことを示している。
先頭の男が横に控えている騎士を報告に走らせた。
「敵意はありません。ブルーノ・ブラッドです。ブラッド侯爵家の息子です。ヌベール辺境伯に至急お会いしたい。僕の素性は同行しているエドワード・ヌベール卿かイーサン・シルバー卿が証明してくれます」
迎えた男がフッと笑顔を浮かべた。
「ブラッド卿、ご無沙汰しております」
「ん? ああ、君か! 久しぶりだね。学園卒業以来かな?」
「ええ、卒業後すぐにヌベール辺境伯の元に行きましたから」
「そうかぁ、元気そうで何よりだ」
二人が吞気な会話をしていると、伝令に走った騎士が戻ってきた。
「辺境伯がお会いになるとのことです」
「ああ、ありがたい」
そう言うとブルーノは自分に従っていた護衛騎士に馬を休ませるよう指示を出した。
伝令の騎士が先頭でブルーノと話していた男に言う。
「多少時間がかかるかもしれないので、今のうちに食事をとのことでした」
男は頷き、道の横に広がっている林の中で休憩をとるように指示を出した。
よほど訓練が行き届いているのか、急な命令にも混乱することなく、大人数とは思えないほど迅速に林の中に消えていく。
道のわきに残っているのは、真っ黒な馬車二台とそれを取り囲む護衛達だけとなった。
案内されてきたブルーノが馬車のドアをノックすると、小窓からイーサンが顔を見せた。
「やあ、イーサン。君がここにいるということは次期辺境伯殿がお留守番かい?」
ブルーノの軽口には返事をせず、静かにドアが開いた。
座っているのはヌベール辺境伯とイーサン・シルバー、そしてメイド姿の少女が一人だけだった。
「入りたまえ」
ヌベール辺境伯が穏やかな声でブルーノを迎え入れた。
「行く手を邪魔したことをまずはお詫びします。ヌベール辺境伯におかれましては……」
ブルーノが言い終わる前に辺境伯が手で制した。
「お互い忙しい身だ。緊急なのだろう?」
「ええ、助かります」
「すぐに全員揃う。さあ座りなさい。お茶を準備させよう」
辺境伯の言葉にメイドが馬車を降りた。
入れ違いに入ってきた人の顔を見て、ブルーノが素っ頓狂な声を上げた。
「姉さん!」
「久しぶりね、ブルーノ。どう? 似合うかしら?」
半開きの口をふわふわさせながら驚いているブルーノの横に座るシェリー。
シェリーの次に乗り込んできたのは、レモン・レイバート。
ニコニコ笑いながら会釈をするレモンの後ろには、黒狼ことエドワードが立っていた。
「まずはこちらの状況から説明した方が良さそうだな」
辺境伯が口を開き、ブルーノはその話の内容に驚きを隠せなかった。
ずっと黙っていたイーサンが声を出す。
「彼女らしいと言えばその通りだろうけれど、さすがにお転婆が過ぎるよな」
ブルーノはイーサンの言葉に何度も頷きながら、シェリーに言った。
「姉さん……少しは落ち着いたかと思っていたのに」
レモンとエドワードが同時にクスっと笑う。
「だって……」
そう言って俯くシェリーを見たブルーノは、声にこそ出さなかったが姉の思考を読み解いて溜息を吐いた。
自分だけ仲間外れが嫌だったってことだろ? そう思ったブルーノ。
「アルバートが心配すると思って……」
シェリーの言葉を聞いたブルーノがチラッとイーサンを見た。
イーサンは少し肩を竦めて見せただけだった。
「そうだね。発狂しそうなほど心配していたよ」
辺境伯の代わりにエドワードが言葉を発した。
「それは申し訳ないことをした。しかしグルック・グリーナ対策だったんだ。まあ、直接お会いして皇太子殿下には謝罪をしよう」
「お会いになる予定が?」
「約束はしていないが、お互い利害は一致しているんだ。潮時だろう?」
「では、僕も安心してお話しできますね」
ブルーノは五人の顔を見まわしてから、王太子たちと話し合ったことを説明した。
「なるほど。もっともなことだ。目的は違えど目指すところは同じか……なるほど。しかしこの協力は伏せておくべきだな」
「ええ、僕もそう思います。しかし情報共有と連絡に齟齬があってはいけない」
そういうブラッドの横でエドワードが笑顔を浮かべた。
「私も伝令役に立候補しよう。君は王宮サイドだね。私は辺境伯サイドだ」
「そうなると王妃サイドも必要になりますね」
ブラッドの言葉に辺境伯が答えた。
「ミスティ侯爵邸の様子は?」
「今アレックス皇太子はローズ嬢と共に王宮に居ます。国王に呼び戻されたという理由にしていますが、王妃は未だにグルックが離しません。だからミスティ侯爵も屋敷を離れられないというところです」
「屋敷に籠って何をしているんだ? 奴自身はオピュウムは使わないはずだが?」
「ええ、グルックも王妃殿下も薬物中毒ではありませんよ。何をしているか……アレックスの話によると毎日お茶を飲んで庭園を散歩して、食事をして寝る。それだけです」
「意味が解らんな」
「グルックによると失われた前世での生活を取り戻している最中なのだとか。いや、真面目な話、理解できません」
「それで? 妹はそれを許容しているのか?」
「許容せざるを得ないというところです。彼女が側にいれば暴走しないのですが、少しでも離れると大変らしいです。王妃殿下が王宮に戻っていた頃の話ですが、少しでも気に入らないことがあると剣を抜くとか……狂犬ですよ」
「妹は存外役に立っているのだな……ふふふ。まあ良い。先ほどの話だと、我らの進軍は戦争準備の一環だと思わせたいということだったな? それは簡単なことだ。そもそもこれだけの人数をどう目立たせないで王都入りさせるかを悩んでいたのだ。渡りに船だな」
「そう言っていただけると助かります。こちらの準備が整うまでゆっくりと進んでください。目途は一週間です。一週間後に王宮でお会いしましょう」
辺境伯がエドワードの方を見た。
「一週間だそうだ。準備はできそうか?」
「それは大丈夫です。開戦という不穏な噂を利用すればより自然に動けますしね。皇太子妃を攫ったバローナに対抗してグリーナが王妃も狙ったというところでどうです?」
「なるほどな。その線で行くか」
不思議そうな顔をするブルーノにイーサンが作戦を説明した。
ブラッドは表情を崩さなかったが、シェリーは弟が懸念を抱いていることを察知した。
「ブルーノ?」
ブルーノがシェリーを見る。
「それにしても姉さんが無事でよかった。もし怪我でもしていたら大変なことになっていたと思うよ。それでは僕は引き返します。姉とレモン嬢は皆さんと一緒に来られるということですね?」
「ああ、そこは予定通りだ。何より一緒に居れば守りやすい」
エドワードがニコッと笑って言った。
「そうですね。それではよろしくお願いします」
ブルーノが馬車を降り、イーサンが見送りに行った。
「では我らも馬車に戻って食事にしようか」
エドワードの言葉にシェリーとレモンが頷いた。
24
お気に入りに追加
236
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
【完結】お飾りの妻からの挑戦状
おのまとぺ
恋愛
公爵家から王家へと嫁いできたデイジー・シャトワーズ。待ちに待った旦那様との顔合わせ、王太子セオドア・ハミルトンが放った言葉に立ち会った使用人たちの顔は強張った。
「君はお飾りの妻だ。装飾品として慎ましく生きろ」
しかし、当のデイジーは不躾な挨拶を笑顔で受け止める。二人のドタバタ生活は心配する周囲を巻き込んで、やがて誰も予想しなかった展開へ……
◇表紙はノーコピーライトガール様より拝借しています
◇全18話で完結予定
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
叶えられた前世の願い
レクフル
ファンタジー
「私が貴女を愛することはない」初めて会った日にリュシアンにそう告げられたシオン。生まれる前からの婚約者であるリュシアンは、前世で支え合うようにして共に生きた人だった。しかしシオンは悪女と名高く、しかもリュシアンが憎む相手の娘として生まれ変わってしまったのだ。想う人を守る為に強くなったリュシアン。想う人を守る為に自らが代わりとなる事を望んだシオン。前世の願いは叶ったのに、思うようにいかない二人の想いはーーー
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
我が家に子犬がやって来た!
ハチ助
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★
【短編】旦那様、2年後に消えますので、その日まで恩返しをさせてください
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
「二年後には消えますので、ベネディック様。どうかその日まで、いつかの恩返しをさせてください」
「恩? 私と君は初対面だったはず」
「そうかもしれませんが、そうではないのかもしれません」
「意味がわからない──が、これでアルフの、弟の奇病も治るのならいいだろう」
奇病を癒すため魔法都市、最後の薬師フェリーネはベネディック・バルテルスと契約結婚を持ちかける。
彼女の目的は遺産目当てや、玉の輿ではなく──?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
『伯爵令嬢 爆死する』
三木谷夜宵
ファンタジー
王立学園の中庭で、ひとりの伯爵令嬢が死んだ。彼女は婚約者である侯爵令息から婚約解消を求められた。しかし、令嬢はそれに反発した。そんな彼女を、令息は魔術で爆死させてしまったのである。
その後、大陸一のゴシップ誌が伯爵令嬢が日頃から受けていた仕打ちを暴露するのであった。
カクヨムでも公開しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
追放された悪役令嬢はシングルマザー
ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。
断罪回避に奮闘するも失敗。
国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。
この子は私の子よ!守ってみせるわ。
1人、子を育てる決心をする。
そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。
さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥
ーーーー
完結確約 9話完結です。
短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。
不遇な王妃は国王の愛を望まない
ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝ある時、クラウン王国の国王カルロスの元に、自ら命を絶った王妃アリーヤの訃報が届く。王妃アリーヤを冷遇しておきながら嘆く国王カルロスに皆は不思議がる。なにせ国王カルロスは幼馴染の側妃ベリンダを寵愛し、政略結婚の為に他国アメジスト王国から輿入れした不遇の王女アリーヤには見向きもしない。はたから見れば哀れな王妃アリーヤだが、実は他に愛する人がいる王妃アリーヤにもその方が都合が良いとも。彼女が真に望むのは愛する人と共に居られる些細な幸せ。ある時、自国に囚われの身である愛する人の訃報を受け取る王妃アリーヤは絶望に駆られるも……。主人公の舞台は途中から変わります。
※設定などは独自の世界観で、あくまでもご都合主義。断罪あり。ハピエン🩷
※稚拙ながらも投稿初日からHOTランキング(2024.11.21)に入れて頂き、ありがとうございます🙂 今回初めて最高ランキング5位(11/23)✨ まさに感無量です🥲
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる