39 / 43
38 寂しがり屋のアース
しおりを挟む
愛し子のマリアをこの手から離して、もう何年が経つのだろうか。
実はほんの数か月なのだが、そんな気分になってしまう。
今まで何百年も一人でいたのだから、ほんの瞬き程度の時間なのだが、マリアと過ごしたほんの僅かな時間が私を変えてしまったようだ。
もともとマリアが来るまでお茶を飲む習慣などなかったし、そもそも私には食事の必要もないのだが、マリアがここを去ってから、毎日あのキッチンでお茶を入れて飲んでいる。
しかし、おいしくない。
苦いばかりで香りも無いし、そもそも一人で飲んでも楽しくない。
こんな感情を知るのだと分かっていれば、あの時マリアに興味など示さなければよかったとさえ思ってしまう。
要するに私は寂しいのだろう。
寂しいだけなら、適当な魂を選んで仮の器を与えて相手をさせれば良いだけだし、今までもそうしたことは何度となくあった。
でもダメなのだ。
マリアじゃないとつまらない。
「マリアは特別な子だったんだねぇ」
ある日、気まぐれにチョイスした魂を相手にお茶を飲んでいた時、その魂はそう言った。
こいつはどこぞの王様だったらしく、私を相手にしても遜るということを知らない奴だ。
私はその魂に『オウサマ』という仮名を与えたのだが、この男はお茶など淹れたことも無ければ、カップを洗ったことも無いという。
通常は無作為で次の器が決まるのだが、この魂の持つ運なのか、或いは魂の成長段階での必然なのか、何度も支配者となっているようだ。
生意気な物言いが鼻につくことがあるが、なぜか憎めない不思議な奴だった。
「茶が飲みたいならメイドを作ればいいじゃないか」
うん、確かにそうだ。
でも浄化が終わった魂の過去の職業など分かるはずもない。
だからまた適当に選んで仮の器と仮の名を与えてみた。
「私は食堂をやっていました」
「私は宿屋の掃除係でした」
「私は王女でした」
「私は菓子職人でした」
「私は庭師でした」
何もなかった空間に、マリアと共に一つずつ作ってきた設備は、召喚したこれらの魂によってより充実してきたが、くじ運が悪いのか、メイドだった魂に当たらないままだ。
すでに私の周りには20人近いスタッフと呼べるような器がいた。
「いっそそのマリアとやらを迎えればいいじゃないか」
『オウサマ』は簡単にそう言われ、私はプイっと横を向いてしまった。
マリアの魂を手放したのは、正規の浄化ルートに戻してやるためだ。
そんなことをしたら、私が孤独に耐えている意味が無くなってしまうじゃないか!
そう言うと『オウサマ』はプッと吹き出した。
「可愛いんだねぇ」
ああ、可愛いさ! マリアは本当に可愛いんだ!
そう叫びたいが、これほど周りに意志を持った人型がいると言い辛い。
私ともあろうものが、かなり感化されているようだ。
「どんな娘か知りたいものだ。アース様、一度連れて行ってくださいよ」
『オウサマ』は簡単にそう言うと、私の手を掴んできた。
森羅万象を司る私に気やすく触れるとは! こやつ生前はかなりの大物だったようだ。
内心ではムッとしながらも、マリアの顔を見たさにその手を取った私も大概だ。
実は昨日も来たのだが、相変わらずマリアはアレンと頭を突き合わせて高齢者施設の相談をしている。
妬けるかって? 当たり前だ! 態度にも口にも出さないけれど。
それにしてもマリアってあれほど饒舌だったのか。
憎き恋敵(?)によって、マリアの新しい一面を知るのは納得がいかないが、それほど悪い気持ちではない。
一緒に来ていた『オウサマ』が私の耳元で言った。
「なかなか面白いプランだねぇ。でもこれは個人でどうこうできる範疇を超えているぞ? なぜ王族を巻き込まんのだ? この国の王族は誰だっけ?」
「知らん」
「見に行こう」
「お前が指図するな」
「小さいことを言いなさんな。ははははは」
私たちは王宮へ飛んだ。
「おお! こいつかぁ。こいつなら動くがなぁ……。なぜ頼らんのだ?」
私はマリアの魂の経験を話してやった。
「なるほど。でも同じ王という立場だった私から言わせれば、奴は正しい判断をしたと思うよ。次男とはいえ直系のやらかしたことだからなぁ。そりゃ隠ぺいするさ。あなただってそうするだろう?」
私は肩を竦めて見せた。
「王というのは孤独なんだ。第一は国の存続だ。国を存続させるためなら我が子でも殺すよ。平気でね。でも本当は平気なわけ無いんだ。それを誰にも知られてはならない。魂の研鑽にはもってこいの職業だろうね」
「お前ならマリアのプランに金を出すか?」
「金は出さないよ。出してはいけないさ。肩入れになるからね。でも一言呟けばいいんだ。『おお、これはなかなか魅力的だが難しいだろうな。強力な支援が無いと難しかろうなぁ』それだけで動き出すさ」
「面倒な世界だな」
「作ったあなたが何を言うか」
「そうだな。作ったは良いが手は出せないからね。見守るのもなかなかの修行だよ」
「まずは隠居した元公爵辺りから宰相に話を通させて、王の耳に入れるんだよ。プランが固まったらそうするように伝えてはどうかな? もっとも有効な方法は私が伝授しよう。なあに、高位貴族の腹のうちなんぞ手に取るように分かるさ。国は違えど黒さは同じだからね」
「ではマーガレットを介して伝えよう。帰るぞ」
「え? ほんとに介入するのかい? 創造主ともあろうお方がなんとも盛大な依怙贔屓だ」
「うるさい」
「まあ助けてやりたくなるようないい子だよ? マリア嬢は」
そういう『オウサマ』の肩を掴んで私は空間の世界に戻った。
ニマニマと笑う『オウサマ』の視線を避けながら横を向いたが、にやけた顔はどうしようもなかった。
それから数日間、何度か様子を伺った結果、そろそろ資金調達の話になったので、私と『オウサマ』はマーガレットに会いに行った。
その頃マーガレットの魂は、空間への帰還に備えて眠ることが多くなっていた。
『マーガレット、目を開けられるかい?』
マーガレットがベッドの上でゆっくりと目を開けた。
『あら、アース様ではありませんか。ごめんなさい、最近体を動かすのも億劫で』
『それは自然の摂理だね。今日は君に頼みがあってきたのだけれど大丈夫かな?』
『こんな状態でもお役に立てますの?』
『十分だよ。逆に君にしかできないことさ。実はねマリアとあの男が取り組んでいる計画について、助言をして欲しいんだよ』
『助言ですか』
『かなり大がかりな話になっているだろう? たくさんお金が必要みたいなんだ。だから秘策をね、授けてやりたいんだよ。私のかわいいマリアのためさ』
『それはありがたいことですわ』
『この男が見える?』
『ええ、アース様の横の方ですわよね?ぼんやりですが見えますわ』
『流石だね、マーガレット。やはり君の魂は最上級に近づいているよ。この男はね『オウサマ』っていう名前でね、他国の国王をしていたんだってさ。だからこの手の大きなお金が動くことに詳しいらしくて連れて来たんだ』
アースの横で『オウサマ』が手を上げてマーガレットに微笑みかけた。
『レディ・マーガレット。マリア嬢の祖母だと聞いたが、やはり美しい方だ。それに聡明さが溢れている。死ぬ前だったら求婚していたかもしれない』
アースが眉間に皺を寄せて『オウサマ』を小突いた。
『本題に入ろうね、もし眠たくなったら次にするから、我慢せずに眠っていいからね』
マーガレットは横になったまま微笑んで『オウサマ』の助言に耳を傾けた。
ひと通り話し終わった『オウサマ』は満足そうな顔をした。
『どうかな? 頑張ってくれると嬉しいのだが』
『畏まりました。内容は理解しましたわ。それよりもアース様、マリアのためにここまでして下さって本当にありがとうございます』
『気にしなくていいよ。私がやりたくてやっていることだから。いつも退屈だったからね。無理難題は大好物なのさ。その上かわいいマリアのためだもの。なんだって叶えてやりたくなるってものでしょう? そうそう、マーガレットはお茶を淹れることができる?』
『はい、最近はマリアやアレンに任せていますが、マリアを仕込んだのは私ですわ』
『それは良いことを聞いた。良かったら空間の世界に戻ったら、私においしいお茶を淹れてくれないかな』
『もちろん喜んで淹れさせていただきますわ』
『それは良かった。ではよろしく頼むね。話すのはできるだけ早い方がいいよ。君はあとひと月くらいだと思う』
マーガレットはにっこりと微笑んで頷いて見せた。
実はほんの数か月なのだが、そんな気分になってしまう。
今まで何百年も一人でいたのだから、ほんの瞬き程度の時間なのだが、マリアと過ごしたほんの僅かな時間が私を変えてしまったようだ。
もともとマリアが来るまでお茶を飲む習慣などなかったし、そもそも私には食事の必要もないのだが、マリアがここを去ってから、毎日あのキッチンでお茶を入れて飲んでいる。
しかし、おいしくない。
苦いばかりで香りも無いし、そもそも一人で飲んでも楽しくない。
こんな感情を知るのだと分かっていれば、あの時マリアに興味など示さなければよかったとさえ思ってしまう。
要するに私は寂しいのだろう。
寂しいだけなら、適当な魂を選んで仮の器を与えて相手をさせれば良いだけだし、今までもそうしたことは何度となくあった。
でもダメなのだ。
マリアじゃないとつまらない。
「マリアは特別な子だったんだねぇ」
ある日、気まぐれにチョイスした魂を相手にお茶を飲んでいた時、その魂はそう言った。
こいつはどこぞの王様だったらしく、私を相手にしても遜るということを知らない奴だ。
私はその魂に『オウサマ』という仮名を与えたのだが、この男はお茶など淹れたことも無ければ、カップを洗ったことも無いという。
通常は無作為で次の器が決まるのだが、この魂の持つ運なのか、或いは魂の成長段階での必然なのか、何度も支配者となっているようだ。
生意気な物言いが鼻につくことがあるが、なぜか憎めない不思議な奴だった。
「茶が飲みたいならメイドを作ればいいじゃないか」
うん、確かにそうだ。
でも浄化が終わった魂の過去の職業など分かるはずもない。
だからまた適当に選んで仮の器と仮の名を与えてみた。
「私は食堂をやっていました」
「私は宿屋の掃除係でした」
「私は王女でした」
「私は菓子職人でした」
「私は庭師でした」
何もなかった空間に、マリアと共に一つずつ作ってきた設備は、召喚したこれらの魂によってより充実してきたが、くじ運が悪いのか、メイドだった魂に当たらないままだ。
すでに私の周りには20人近いスタッフと呼べるような器がいた。
「いっそそのマリアとやらを迎えればいいじゃないか」
『オウサマ』は簡単にそう言われ、私はプイっと横を向いてしまった。
マリアの魂を手放したのは、正規の浄化ルートに戻してやるためだ。
そんなことをしたら、私が孤独に耐えている意味が無くなってしまうじゃないか!
そう言うと『オウサマ』はプッと吹き出した。
「可愛いんだねぇ」
ああ、可愛いさ! マリアは本当に可愛いんだ!
そう叫びたいが、これほど周りに意志を持った人型がいると言い辛い。
私ともあろうものが、かなり感化されているようだ。
「どんな娘か知りたいものだ。アース様、一度連れて行ってくださいよ」
『オウサマ』は簡単にそう言うと、私の手を掴んできた。
森羅万象を司る私に気やすく触れるとは! こやつ生前はかなりの大物だったようだ。
内心ではムッとしながらも、マリアの顔を見たさにその手を取った私も大概だ。
実は昨日も来たのだが、相変わらずマリアはアレンと頭を突き合わせて高齢者施設の相談をしている。
妬けるかって? 当たり前だ! 態度にも口にも出さないけれど。
それにしてもマリアってあれほど饒舌だったのか。
憎き恋敵(?)によって、マリアの新しい一面を知るのは納得がいかないが、それほど悪い気持ちではない。
一緒に来ていた『オウサマ』が私の耳元で言った。
「なかなか面白いプランだねぇ。でもこれは個人でどうこうできる範疇を超えているぞ? なぜ王族を巻き込まんのだ? この国の王族は誰だっけ?」
「知らん」
「見に行こう」
「お前が指図するな」
「小さいことを言いなさんな。ははははは」
私たちは王宮へ飛んだ。
「おお! こいつかぁ。こいつなら動くがなぁ……。なぜ頼らんのだ?」
私はマリアの魂の経験を話してやった。
「なるほど。でも同じ王という立場だった私から言わせれば、奴は正しい判断をしたと思うよ。次男とはいえ直系のやらかしたことだからなぁ。そりゃ隠ぺいするさ。あなただってそうするだろう?」
私は肩を竦めて見せた。
「王というのは孤独なんだ。第一は国の存続だ。国を存続させるためなら我が子でも殺すよ。平気でね。でも本当は平気なわけ無いんだ。それを誰にも知られてはならない。魂の研鑽にはもってこいの職業だろうね」
「お前ならマリアのプランに金を出すか?」
「金は出さないよ。出してはいけないさ。肩入れになるからね。でも一言呟けばいいんだ。『おお、これはなかなか魅力的だが難しいだろうな。強力な支援が無いと難しかろうなぁ』それだけで動き出すさ」
「面倒な世界だな」
「作ったあなたが何を言うか」
「そうだな。作ったは良いが手は出せないからね。見守るのもなかなかの修行だよ」
「まずは隠居した元公爵辺りから宰相に話を通させて、王の耳に入れるんだよ。プランが固まったらそうするように伝えてはどうかな? もっとも有効な方法は私が伝授しよう。なあに、高位貴族の腹のうちなんぞ手に取るように分かるさ。国は違えど黒さは同じだからね」
「ではマーガレットを介して伝えよう。帰るぞ」
「え? ほんとに介入するのかい? 創造主ともあろうお方がなんとも盛大な依怙贔屓だ」
「うるさい」
「まあ助けてやりたくなるようないい子だよ? マリア嬢は」
そういう『オウサマ』の肩を掴んで私は空間の世界に戻った。
ニマニマと笑う『オウサマ』の視線を避けながら横を向いたが、にやけた顔はどうしようもなかった。
それから数日間、何度か様子を伺った結果、そろそろ資金調達の話になったので、私と『オウサマ』はマーガレットに会いに行った。
その頃マーガレットの魂は、空間への帰還に備えて眠ることが多くなっていた。
『マーガレット、目を開けられるかい?』
マーガレットがベッドの上でゆっくりと目を開けた。
『あら、アース様ではありませんか。ごめんなさい、最近体を動かすのも億劫で』
『それは自然の摂理だね。今日は君に頼みがあってきたのだけれど大丈夫かな?』
『こんな状態でもお役に立てますの?』
『十分だよ。逆に君にしかできないことさ。実はねマリアとあの男が取り組んでいる計画について、助言をして欲しいんだよ』
『助言ですか』
『かなり大がかりな話になっているだろう? たくさんお金が必要みたいなんだ。だから秘策をね、授けてやりたいんだよ。私のかわいいマリアのためさ』
『それはありがたいことですわ』
『この男が見える?』
『ええ、アース様の横の方ですわよね?ぼんやりですが見えますわ』
『流石だね、マーガレット。やはり君の魂は最上級に近づいているよ。この男はね『オウサマ』っていう名前でね、他国の国王をしていたんだってさ。だからこの手の大きなお金が動くことに詳しいらしくて連れて来たんだ』
アースの横で『オウサマ』が手を上げてマーガレットに微笑みかけた。
『レディ・マーガレット。マリア嬢の祖母だと聞いたが、やはり美しい方だ。それに聡明さが溢れている。死ぬ前だったら求婚していたかもしれない』
アースが眉間に皺を寄せて『オウサマ』を小突いた。
『本題に入ろうね、もし眠たくなったら次にするから、我慢せずに眠っていいからね』
マーガレットは横になったまま微笑んで『オウサマ』の助言に耳を傾けた。
ひと通り話し終わった『オウサマ』は満足そうな顔をした。
『どうかな? 頑張ってくれると嬉しいのだが』
『畏まりました。内容は理解しましたわ。それよりもアース様、マリアのためにここまでして下さって本当にありがとうございます』
『気にしなくていいよ。私がやりたくてやっていることだから。いつも退屈だったからね。無理難題は大好物なのさ。その上かわいいマリアのためだもの。なんだって叶えてやりたくなるってものでしょう? そうそう、マーガレットはお茶を淹れることができる?』
『はい、最近はマリアやアレンに任せていますが、マリアを仕込んだのは私ですわ』
『それは良いことを聞いた。良かったら空間の世界に戻ったら、私においしいお茶を淹れてくれないかな』
『もちろん喜んで淹れさせていただきますわ』
『それは良かった。ではよろしく頼むね。話すのはできるだけ早い方がいいよ。君はあとひと月くらいだと思う』
マーガレットはにっこりと微笑んで頷いて見せた。
49
お気に入りに追加
2,498
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されましたが、帝国皇女なので元婚約者は投獄します
けんゆう
恋愛
「お前のような下級貴族の養女など、もう不要だ!」
五年間、婚約者として尽くしてきたフィリップに、冷たく告げられたソフィア。
他の貴族たちからも嘲笑と罵倒を浴び、社交界から追放されかける。
だが、彼らは知らなかった――。
ソフィアは、ただの下級貴族の養女ではない。
そんな彼女の元に届いたのは、隣国からお兄様が、貿易利権を手土産にやってくる知らせ。
「フィリップ様、あなたが何を捨てたのかーー思い知らせて差し上げますわ!」
逆襲を決意し、華麗に着飾ってパーティーに乗り込んだソフィア。
「妹を侮辱しただと? 極刑にすべきはお前たちだ!」
ブチギレるお兄様。
貴族たちは青ざめ、王国は崩壊寸前!?
「ざまぁ」どころか 国家存亡の危機 に!?
果たしてソフィアはお兄様の暴走を止め、自由な未来を手に入れられるか?
「私の未来は、私が決めます!」
皇女の誇りをかけた逆転劇、ここに開幕!
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
結婚しても別居して私は楽しくくらしたいので、どうぞ好きな女性を作ってください
シンさん
ファンタジー
サナス伯爵の娘、ニーナは隣国のアルデーテ王国の王太子との婚約が決まる。
国に行ったはいいけど、王都から程遠い別邸に放置され、1度も会いに来る事はない。
溺愛する女性がいるとの噂も!
それって最高!好きでもない男の子供をつくらなくていいかもしれないし。
それに私は、最初から別居して楽しく暮らしたかったんだから!
そんな別居願望たっぷりの伯爵令嬢と王子の恋愛ストーリー
最後まで書きあがっていますので、随時更新します。
表紙はエブリスタでBeeさんに描いて頂きました!綺麗なイラストが沢山ございます。リンク貼らせていただきました。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。

もう、愛はいりませんから
さくたろう
恋愛
ローザリア王国公爵令嬢ルクレティア・フォルセティに、ある日突然、未来の記憶が蘇った。
王子リーヴァイの愛する人を殺害しようとした罪により投獄され、兄に差し出された毒を煽り死んだ記憶だ。それが未来の出来事だと確信したルクレティアは、そんな未来に怯えるが、その記憶のおかしさに気がつき、謎を探ることにする。そうしてやがて、ある人のひたむきな愛を知ることになる。

断罪される一年前に時間を戻せたので、もう愛しません
天宮有
恋愛
侯爵令嬢の私ルリサは、元婚約者のゼノラス王子に断罪されて処刑が決まる。
私はゼノラスの命令を聞いていただけなのに、捨てられてしまったようだ。
処刑される前日、私は今まで試せなかった時間を戻す魔法を使う。
魔法は成功して一年前に戻ったから、私はゼノラスを許しません。
覚悟は良いですか、お父様? ―虐げられた娘はお家乗っ取りを企んだ婿の父とその愛人の娘である異母妹をまとめて追い出す―
Erin
恋愛
【完結済・全3話】伯爵令嬢のカメリアは母が死んだ直後に、父が屋敷に連れ込んだ愛人とその子に虐げられていた。その挙句、カメリアが十六歳の成人後に継ぐ予定の伯爵家から追い出し、伯爵家の血を一滴も引かない異母妹に継がせると言い出す。後を継がないカメリアには嗜虐趣味のある男に嫁がられることになった。絶対に父たちの言いなりになりたくないカメリアは家を出て復讐することにした。7/6に最終話投稿予定。
罠にはめられた公爵令嬢~今度は私が報復する番です
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
ファンタジー
【私と私の家族の命を奪ったのは一体誰?】
私には婚約中の王子がいた。
ある夜のこと、内密で王子から城に呼び出されると、彼は見知らぬ女性と共に私を待ち受けていた。
そして突然告げられた一方的な婚約破棄。しかし二人の婚約は政略的なものであり、とてもでは無いが受け入れられるものではなかった。そこで婚約破棄の件は持ち帰らせてもらうことにしたその帰り道。突然馬車が襲われ、逃げる途中で私は滝に落下してしまう。
次に目覚めた場所は粗末な小屋の中で、私を助けたという青年が側にいた。そして彼の話で私は驚愕の事実を知ることになる。
目覚めた世界は10年後であり、家族は反逆罪で全員処刑されていた。更に驚くべきことに蘇った身体は全く別人の女性であった。
名前も素性も分からないこの身体で、自分と家族の命を奪った相手に必ず報復することに私は決めた――。
※他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる