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1 マリア
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今年17歳になったマリア・エヴァンスは、今日も早くから庭に出ていた。
病弱な母親について、この地に来て早や五年。
初等教育は王都の貴族学園で修めたが、それ以降の高等教育はこの地の学園に通った。
身分に関係なく誰でも通えるその学園は、手に職をつけることに重点が置かれた教育内容だった。
そのため、伯爵家の令嬢であるマリアの淑女教育は、病弱な母にかわり祖父母が施した。
母の両親である祖父母は、マリアをとても慈しんだが、いずれ王都に戻ることを考え、マナーや言葉遣いなどを優しくも厳しく教えた。
看病の甲斐も無く、母が逝ったのが3年前。
まるで娘の後を追うように祖父も旅立ち、今は祖母と二人暮らしだ。
父親からは戻るように言われているが、寝込むことが多くなった祖母をひとり残しては帰れない。
マリアは父を説得し、今もここに住んでいた。
マリアの父親は王宮で働く文官で、今はマリアの姉であるリリーブランと二人で暮らしている。
母親の出身地であるここカリアナという田舎町は、王都から北へ一日馬車に揺られないと到着できない。
牧草地が多く、優秀な馬の生産地として名高いこともあり、王都で暮らす貴族たちの別荘地としても有名だった。
庭の花を摘み、祖母の部屋に飾ると、マリアは明るい声で祖母に話しかけた。
「お祖母様、今日はとてもお天気がいいわ。朝食のあとで少しお庭に出てみましょうか」
労わるような優しい声で話しかける孫娘に、やせ細った腕を伸ばしながら祖母は言った。
「そうね、それもいいわね。マリアは今日出掛けると言ってなかった?」
「ええ、お昼から本屋に行くわ。おばあ様、何か欲しいものがある?」
「そうねぇ、ではレース糸を二玉買ってきてちょうだい。色はあなたの好きな白と水色がいいわね」
「わかったわ」
マリアはそう返事をすると、朝食を運ぶために部屋を出た。
二人の食事は質素だ。
祖母の食が細いこともあるが、肉や魚よりも新鮮な野菜を使った料理を好む。
パンとミルクは、街から毎朝配達してもらえるので、困ることがない。
マリアはここの暮らしを心から愛していた。
ある日のこと、珍しく王都から手紙が届いた。
走り書きのようなその手紙には、父の来訪が書かれている。
「まあ! おばあ様、お父様が来られるのですって。何事かしら」
「そうねぇ、あの人がここに来るのはいつぶりかしら?」
「お祖父さまの葬儀の時以来だわ。二年ぶりじゃないかしら」
「何事かしらね。もしかしたらマリアの縁談かもよ?」
「そうかしら……でもお姉さまの方が先ではない? 私が17になったのだから、お姉さまは21におなりだもの」
「あの子には家を継がせるでしょうから、お婿さんを迎えるはずよ?」
「そうよね。私はここに居たいわ。ダメかしら」
「卒業したらみんな王都に出たがるのに、お前は変わった子だねぇ」
二人は吞気に笑いあった。
その日の夜、戸締りを終えたマリアが、祖母におやすみの挨拶に向かおうとしていた時、屋敷のドアが激しく叩かれた。
住込みの老夫婦が慌てて対応に走り、そしてすぐに戻ってきた。
「エヴァンス伯爵がお見えです」
「えっ! お父様が? すぐに応接室へお通しして。私はお祖母様に知らせてから行くわ」
マリアが祖母と一緒に応接室に入ると、父親は旅装も解かず立っていた。
「お父様、ご久しぶりです」
「ああ、マリア。それにお義母様も。遅い時間に申し訳ございません」
「いいのよ、それよりもどうしたの?そんなに慌てて」
「はい、少々問題が起こりまして。すぐにでもマリアを連れて帰らなくてはなりません。マリア、明日の朝一番で出発するから、荷物を纏めておきなさい」
「えっ! そんな急に言われても」
「お前の意見は聞いていない。伯爵家の瀬戸際なんだ。わかったな」
切羽詰まったような表情の父を見るのは初めてだと思ったマリアは、覚悟を決めた。
「わかりました。お父様に従います。その代わりお祖母様の入院手続きと、その間の費用の負担をお願いします」
「……承知した」
父を客間に案内し、マリアはすぐに荷造りを始めた。
王都への滞在は長くても三か月で、着替えなどの準備は必要ないとの事だったが、マリアは大切にしている本と数日分の下着と簡素なワンピースをバッグに詰めた。
翌朝早く、朝食さえ断りエヴァンス伯爵とマリアは馬上の人となった。
この地方で長く暮らしたマリアにとって、馬に乗ることなど容易い。
父はマリアの腕前を確認すると、遠慮なく飛ばした。
久しぶりの屋敷に到着したマリアは、少しだが荒れたような雰囲気を感じた。
迎えに出た姉と暫し抱擁を交わし、荷物を解く間もなく父の執務室に呼ばれる。
父と姉が並んで座り、マリアは二人の正面に座った。
「とにかく時間が無いんだ。お前は明日結婚する。相手はアレン・ブロウ侯爵といって、若くして爵位を継がれた第二王子の側近だ。とても真面目で厳格な性格をしておられると聞いている。ただし、お前がその家にいるのは結婚から3か月だけだ。3か月したらお前はカリアナへ返してやる。王都に戻らずにずっと暮らして構わない。いや、むしろ王都へは戻れないと思え」
「お父様?」
「質問か? 時間が無いから手短に」
「あっ……いいえ、何でもありません。とにかく3か月そこに居れば良いのですね」
「そういうことだ。自分の事は名前以外何も話すな。ずっと黙っておけ。心配するな、侯爵がお前に手を出すことは無い。むしろ関わらないようにするだろう。お前はただじっと3か月耐えていればよい」
「……わかりました」
姉が駆け寄るようにして隣に座った。
「マリア、頑張ってちょうだい。私は代わってあげられないの。私は隣国に嫁ぐことになったの。明日の結婚式が終わったらそのまま国を出るわ」
「えっ! そんな!」
「大丈夫よ。もう会えないわけでは無いし、今までもほとんど離れて暮らしていたのだし、それほど寂しくも無いでしょう? この家は私が産んだ第二子が継ぐわ。それに3か月過ぎたらあなたは自由になれるから。マリア、お願い。頑張ってほしいのよ」
「お姉さま……」
マリアの姉であるリリーブランは、もう一度マリアの手をギュッと握ってから離れた。
父は何も言わず、目をそらしたままだ。
マリアは居たたまれず、押し切られるように小さく頷いた。
病弱な母親について、この地に来て早や五年。
初等教育は王都の貴族学園で修めたが、それ以降の高等教育はこの地の学園に通った。
身分に関係なく誰でも通えるその学園は、手に職をつけることに重点が置かれた教育内容だった。
そのため、伯爵家の令嬢であるマリアの淑女教育は、病弱な母にかわり祖父母が施した。
母の両親である祖父母は、マリアをとても慈しんだが、いずれ王都に戻ることを考え、マナーや言葉遣いなどを優しくも厳しく教えた。
看病の甲斐も無く、母が逝ったのが3年前。
まるで娘の後を追うように祖父も旅立ち、今は祖母と二人暮らしだ。
父親からは戻るように言われているが、寝込むことが多くなった祖母をひとり残しては帰れない。
マリアは父を説得し、今もここに住んでいた。
マリアの父親は王宮で働く文官で、今はマリアの姉であるリリーブランと二人で暮らしている。
母親の出身地であるここカリアナという田舎町は、王都から北へ一日馬車に揺られないと到着できない。
牧草地が多く、優秀な馬の生産地として名高いこともあり、王都で暮らす貴族たちの別荘地としても有名だった。
庭の花を摘み、祖母の部屋に飾ると、マリアは明るい声で祖母に話しかけた。
「お祖母様、今日はとてもお天気がいいわ。朝食のあとで少しお庭に出てみましょうか」
労わるような優しい声で話しかける孫娘に、やせ細った腕を伸ばしながら祖母は言った。
「そうね、それもいいわね。マリアは今日出掛けると言ってなかった?」
「ええ、お昼から本屋に行くわ。おばあ様、何か欲しいものがある?」
「そうねぇ、ではレース糸を二玉買ってきてちょうだい。色はあなたの好きな白と水色がいいわね」
「わかったわ」
マリアはそう返事をすると、朝食を運ぶために部屋を出た。
二人の食事は質素だ。
祖母の食が細いこともあるが、肉や魚よりも新鮮な野菜を使った料理を好む。
パンとミルクは、街から毎朝配達してもらえるので、困ることがない。
マリアはここの暮らしを心から愛していた。
ある日のこと、珍しく王都から手紙が届いた。
走り書きのようなその手紙には、父の来訪が書かれている。
「まあ! おばあ様、お父様が来られるのですって。何事かしら」
「そうねぇ、あの人がここに来るのはいつぶりかしら?」
「お祖父さまの葬儀の時以来だわ。二年ぶりじゃないかしら」
「何事かしらね。もしかしたらマリアの縁談かもよ?」
「そうかしら……でもお姉さまの方が先ではない? 私が17になったのだから、お姉さまは21におなりだもの」
「あの子には家を継がせるでしょうから、お婿さんを迎えるはずよ?」
「そうよね。私はここに居たいわ。ダメかしら」
「卒業したらみんな王都に出たがるのに、お前は変わった子だねぇ」
二人は吞気に笑いあった。
その日の夜、戸締りを終えたマリアが、祖母におやすみの挨拶に向かおうとしていた時、屋敷のドアが激しく叩かれた。
住込みの老夫婦が慌てて対応に走り、そしてすぐに戻ってきた。
「エヴァンス伯爵がお見えです」
「えっ! お父様が? すぐに応接室へお通しして。私はお祖母様に知らせてから行くわ」
マリアが祖母と一緒に応接室に入ると、父親は旅装も解かず立っていた。
「お父様、ご久しぶりです」
「ああ、マリア。それにお義母様も。遅い時間に申し訳ございません」
「いいのよ、それよりもどうしたの?そんなに慌てて」
「はい、少々問題が起こりまして。すぐにでもマリアを連れて帰らなくてはなりません。マリア、明日の朝一番で出発するから、荷物を纏めておきなさい」
「えっ! そんな急に言われても」
「お前の意見は聞いていない。伯爵家の瀬戸際なんだ。わかったな」
切羽詰まったような表情の父を見るのは初めてだと思ったマリアは、覚悟を決めた。
「わかりました。お父様に従います。その代わりお祖母様の入院手続きと、その間の費用の負担をお願いします」
「……承知した」
父を客間に案内し、マリアはすぐに荷造りを始めた。
王都への滞在は長くても三か月で、着替えなどの準備は必要ないとの事だったが、マリアは大切にしている本と数日分の下着と簡素なワンピースをバッグに詰めた。
翌朝早く、朝食さえ断りエヴァンス伯爵とマリアは馬上の人となった。
この地方で長く暮らしたマリアにとって、馬に乗ることなど容易い。
父はマリアの腕前を確認すると、遠慮なく飛ばした。
久しぶりの屋敷に到着したマリアは、少しだが荒れたような雰囲気を感じた。
迎えに出た姉と暫し抱擁を交わし、荷物を解く間もなく父の執務室に呼ばれる。
父と姉が並んで座り、マリアは二人の正面に座った。
「とにかく時間が無いんだ。お前は明日結婚する。相手はアレン・ブロウ侯爵といって、若くして爵位を継がれた第二王子の側近だ。とても真面目で厳格な性格をしておられると聞いている。ただし、お前がその家にいるのは結婚から3か月だけだ。3か月したらお前はカリアナへ返してやる。王都に戻らずにずっと暮らして構わない。いや、むしろ王都へは戻れないと思え」
「お父様?」
「質問か? 時間が無いから手短に」
「あっ……いいえ、何でもありません。とにかく3か月そこに居れば良いのですね」
「そういうことだ。自分の事は名前以外何も話すな。ずっと黙っておけ。心配するな、侯爵がお前に手を出すことは無い。むしろ関わらないようにするだろう。お前はただじっと3か月耐えていればよい」
「……わかりました」
姉が駆け寄るようにして隣に座った。
「マリア、頑張ってちょうだい。私は代わってあげられないの。私は隣国に嫁ぐことになったの。明日の結婚式が終わったらそのまま国を出るわ」
「えっ! そんな!」
「大丈夫よ。もう会えないわけでは無いし、今までもほとんど離れて暮らしていたのだし、それほど寂しくも無いでしょう? この家は私が産んだ第二子が継ぐわ。それに3か月過ぎたらあなたは自由になれるから。マリア、お願い。頑張ってほしいのよ」
「お姉さま……」
マリアの姉であるリリーブランは、もう一度マリアの手をギュッと握ってから離れた。
父は何も言わず、目をそらしたままだ。
マリアは居たたまれず、押し切られるように小さく頷いた。
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