52 / 72
拉致
しおりを挟む
「部屋には五人、侍は三人。奥の小部屋にもう一人いるけれど姿を見せない」
こくんと頷いた咲良は、草履を脱いで板場に上がった。
膳を持って部屋に入ると、上座に山名正晴、そのすぐ下手には初めて見る顔の男が悠然と座っている。
その横に先ほど顔を覗かせた年配の武士が座り、二人の向かい側に富士屋の若旦那と大番頭という並びだ。
「先だってはお世話になりました」
咲良が何食わぬ顔で正晴と富士屋の二人に挨拶をした。
お嶋とお市は甲斐甲斐しく老武士二人の世話を焼いている。
咲良はもう少し突っ込んでみることにした。
「前回の方々だとばかり思っておりましたので、気安く大きな声で話してしまい、失礼をいたしました」
今度は老武士二人に向き直る。
獲物を射るような鋭い視線に、怯みそうになるのを必死で堪えた。
上座に座る正晴が能天気な声を出す。
「ああ、この前は廻船問屋との席だったか。奴らは切った。それよりこっちに来て酌だ」
舐めまわすような視線に耐えながら、咲良がにこやかに立ち上がる。
気を利かせたお嶋が正晴に聞いた。
「この前の方々は……確か三河屋のご隠居さんと岩本様とお呼びしてましたよね? こちら様はなんとお呼びすれば?」
老武士の上座の男が苦笑いを浮かべる。
正晴が徳利を持つ咲良の手を撫でながら声を出した。
「こっちの偉そうなのが清右ヱ門で、あっちの死にそうなのが半兵衛だ。どうだ? お前たち、女に名前で呼ばれるのもオツだろう?」
清右ヱ門と呼ばれた上座の男が、一瞬だけ正晴を睨んだが、すぐに柔らかい顔に戻した。
「左様ですなぁ、思えば女房にさえ名でよばれませんからなぁ。のう? 半兵衛殿よ」
半兵衛と呼ばれた老武士は笑いもせずに頷いた。
お嶋が場を和ませるように明るく言う。
「お名前を知ればお酌もし易いというものですよ。さあ、おひとつどうぞ、清右ヱ門さま」
「こちらもどうぞ、半兵衛様」
お市も同じように徳利を手に取った。
「お前も飲め」
正晴が自分の猪口を咲良に差し出す。
「申し訳ございません、不調法なればどうぞご容赦下さいませ」
「なんだ、面白くない奴だな。お前の亭主は酒も飲ませてくれんのか」
咲良が困った顔を正晴に向ける。
「祝言の盃だけで立てなくなったのを覚えているのでございましょう」
「なんだ、それほどまでに弱いのか。南蛮の葡萄酒を飲ませてやろうと思うたのに」
咲良が首を傾げる。
「葡萄酒? 聞いたこともございません」
「その名の通り、葡萄で作った酒だ。渋いのもあるが甘いのもある」
正晴は上機嫌だった。
スッと咲良の尻を撫でた正晴が、ニヤッと咲良の顔を見た。
それを見咎めたのか、清右ヱ門が咲良に話しかける。
「武家のご妻女。名は咲良と言ったか?」
「はい、吉田咲良と申します」
「国は?」
咄嗟に母親の故郷を口にした。
「紀伊でございます」
「ご主人はどちらのご家中か?」
「主人は親の代から浪人でございます。剣の修行で紀伊に立ち寄りました折に縁がございまして」
「そうか。今は江戸に?」
「はい、修行仲間を頼って江戸に参りまして、もう四年でございます」
「どちらにお住まいか?」
咲良が清右ヱ門の顔を見た。
「あの……何か不調法を致しましたでしょうか……」
慌てて笑顔を作る清右ヱ門。
「いやいや、これほどの武家の妻女が、粋筋の姐さん方と知り合いというのが不思議でな。ちょっと聞いたまでだ」
お嶋が清右ヱ門に酒を注ぎ足しながら口を開いた。
「咲良さんの旦那様があたしのイロのご友人でしてね、その縁でお付き合いをしているのでございますよ」
「なるほど、そういうことか。合点がいった」
丁度その時、裏口から声が掛かった。
「お待っとうさんでしたぁ。ご注文のお酒でございますぅ」
「はぁい」
富士屋の二人を相手にしていたお朝が腰を上げた。
手伝おうと女たちが一斉に立ち上がると、正晴が咲良の手を引く。
「お前はここに居れ。皆が行くほどのことでもあるまい」
咲良が諦めて座りなおすと、酒の配達に来たらしい男が大きな声を出した。
「こちらに来ているお嶋さんって方に頼まれものを預かってきましたぁ」
咲良はその声が権左のものだと気付いた。
権左は前回の席で面が割れているのに、余程変装に自信があるのだろう。
「お嶋はあたしですよ。頼まれものってなんだい?」
「どうもお店にお市さんと咲良さんのご亭主が来られたそうで、帰ってくるようにとのことですよ。さっき柳屋さんに酒を届けたときに言伝を頼まれましてね」
「ああそうかい、ありがとうよ。どうも長居をしてしまったね。お朝ちゃん、今日はそろそろお暇するよ」
「うん、わかった。ありがとうね。助かったよ」
「またいつでも呼んどくれ。さあ、咲良さん、帰ろうかね」
お嶋が大きな声で咲良を呼んだ。
返事をしようとする咲良を押しとどめ、正晴が富士屋の若旦那に目配せをする。
頷いた若旦那が台所に向かった。
「お嶋さん、申し訳ないがどうやら若様が咲良さんをお気に入りのようだ。もう少し居残ってもらいますよ。もう一刻ほどで私たちも引き上げますから、それまでのことです。後は送らせますので」
お嶋とお市が顔を見合わせる。
「でも……」
お嶋が不平を言おうとすると、富士屋が懐から小判を出して握らせた。
「これでなんとかよろしく伝えて下さいませ」
迷う振りをしながらお嶋が奥に声を掛けた。
「咲良さん? 良いのかえ?」
返事がない。
富士屋が慌てて言う。
「咲良さんは先ほど厠へ立たれました。ご本人にも同じように心付けをお渡ししますので」
酒屋に扮した権左が言った。
「あっしは帰りやすよ。確かに伝えやしたからね?」
酒樽を板の間において、さっさと出て行く。
権左を隠すように立ち位置を変えたお嶋がお市に言った。
「まあ、吉田様のところもいろいろ物入りだもの。きっと喜ばれますよ。では私たちはお先に帰りましょうか、お市さん」
「そうですね。富士屋さん、必ず送って差し上げてくださいね? もう一刻ほどだと伝えますからね?」
「はいはい、必ずそう致しましょう。ご安心くださいませ」
お嶋とお市が頷いた。
「じゃあお朝さん、後は頼んだよ」
お朝が真剣な顔で頷いた。
「うん、わかった」
二人が裏口から出た時には、咲良はすでに正晴に羽交い絞めにされ、半兵衛に小刀を向けられていた。
こくんと頷いた咲良は、草履を脱いで板場に上がった。
膳を持って部屋に入ると、上座に山名正晴、そのすぐ下手には初めて見る顔の男が悠然と座っている。
その横に先ほど顔を覗かせた年配の武士が座り、二人の向かい側に富士屋の若旦那と大番頭という並びだ。
「先だってはお世話になりました」
咲良が何食わぬ顔で正晴と富士屋の二人に挨拶をした。
お嶋とお市は甲斐甲斐しく老武士二人の世話を焼いている。
咲良はもう少し突っ込んでみることにした。
「前回の方々だとばかり思っておりましたので、気安く大きな声で話してしまい、失礼をいたしました」
今度は老武士二人に向き直る。
獲物を射るような鋭い視線に、怯みそうになるのを必死で堪えた。
上座に座る正晴が能天気な声を出す。
「ああ、この前は廻船問屋との席だったか。奴らは切った。それよりこっちに来て酌だ」
舐めまわすような視線に耐えながら、咲良がにこやかに立ち上がる。
気を利かせたお嶋が正晴に聞いた。
「この前の方々は……確か三河屋のご隠居さんと岩本様とお呼びしてましたよね? こちら様はなんとお呼びすれば?」
老武士の上座の男が苦笑いを浮かべる。
正晴が徳利を持つ咲良の手を撫でながら声を出した。
「こっちの偉そうなのが清右ヱ門で、あっちの死にそうなのが半兵衛だ。どうだ? お前たち、女に名前で呼ばれるのもオツだろう?」
清右ヱ門と呼ばれた上座の男が、一瞬だけ正晴を睨んだが、すぐに柔らかい顔に戻した。
「左様ですなぁ、思えば女房にさえ名でよばれませんからなぁ。のう? 半兵衛殿よ」
半兵衛と呼ばれた老武士は笑いもせずに頷いた。
お嶋が場を和ませるように明るく言う。
「お名前を知ればお酌もし易いというものですよ。さあ、おひとつどうぞ、清右ヱ門さま」
「こちらもどうぞ、半兵衛様」
お市も同じように徳利を手に取った。
「お前も飲め」
正晴が自分の猪口を咲良に差し出す。
「申し訳ございません、不調法なればどうぞご容赦下さいませ」
「なんだ、面白くない奴だな。お前の亭主は酒も飲ませてくれんのか」
咲良が困った顔を正晴に向ける。
「祝言の盃だけで立てなくなったのを覚えているのでございましょう」
「なんだ、それほどまでに弱いのか。南蛮の葡萄酒を飲ませてやろうと思うたのに」
咲良が首を傾げる。
「葡萄酒? 聞いたこともございません」
「その名の通り、葡萄で作った酒だ。渋いのもあるが甘いのもある」
正晴は上機嫌だった。
スッと咲良の尻を撫でた正晴が、ニヤッと咲良の顔を見た。
それを見咎めたのか、清右ヱ門が咲良に話しかける。
「武家のご妻女。名は咲良と言ったか?」
「はい、吉田咲良と申します」
「国は?」
咄嗟に母親の故郷を口にした。
「紀伊でございます」
「ご主人はどちらのご家中か?」
「主人は親の代から浪人でございます。剣の修行で紀伊に立ち寄りました折に縁がございまして」
「そうか。今は江戸に?」
「はい、修行仲間を頼って江戸に参りまして、もう四年でございます」
「どちらにお住まいか?」
咲良が清右ヱ門の顔を見た。
「あの……何か不調法を致しましたでしょうか……」
慌てて笑顔を作る清右ヱ門。
「いやいや、これほどの武家の妻女が、粋筋の姐さん方と知り合いというのが不思議でな。ちょっと聞いたまでだ」
お嶋が清右ヱ門に酒を注ぎ足しながら口を開いた。
「咲良さんの旦那様があたしのイロのご友人でしてね、その縁でお付き合いをしているのでございますよ」
「なるほど、そういうことか。合点がいった」
丁度その時、裏口から声が掛かった。
「お待っとうさんでしたぁ。ご注文のお酒でございますぅ」
「はぁい」
富士屋の二人を相手にしていたお朝が腰を上げた。
手伝おうと女たちが一斉に立ち上がると、正晴が咲良の手を引く。
「お前はここに居れ。皆が行くほどのことでもあるまい」
咲良が諦めて座りなおすと、酒の配達に来たらしい男が大きな声を出した。
「こちらに来ているお嶋さんって方に頼まれものを預かってきましたぁ」
咲良はその声が権左のものだと気付いた。
権左は前回の席で面が割れているのに、余程変装に自信があるのだろう。
「お嶋はあたしですよ。頼まれものってなんだい?」
「どうもお店にお市さんと咲良さんのご亭主が来られたそうで、帰ってくるようにとのことですよ。さっき柳屋さんに酒を届けたときに言伝を頼まれましてね」
「ああそうかい、ありがとうよ。どうも長居をしてしまったね。お朝ちゃん、今日はそろそろお暇するよ」
「うん、わかった。ありがとうね。助かったよ」
「またいつでも呼んどくれ。さあ、咲良さん、帰ろうかね」
お嶋が大きな声で咲良を呼んだ。
返事をしようとする咲良を押しとどめ、正晴が富士屋の若旦那に目配せをする。
頷いた若旦那が台所に向かった。
「お嶋さん、申し訳ないがどうやら若様が咲良さんをお気に入りのようだ。もう少し居残ってもらいますよ。もう一刻ほどで私たちも引き上げますから、それまでのことです。後は送らせますので」
お嶋とお市が顔を見合わせる。
「でも……」
お嶋が不平を言おうとすると、富士屋が懐から小判を出して握らせた。
「これでなんとかよろしく伝えて下さいませ」
迷う振りをしながらお嶋が奥に声を掛けた。
「咲良さん? 良いのかえ?」
返事がない。
富士屋が慌てて言う。
「咲良さんは先ほど厠へ立たれました。ご本人にも同じように心付けをお渡ししますので」
酒屋に扮した権左が言った。
「あっしは帰りやすよ。確かに伝えやしたからね?」
酒樽を板の間において、さっさと出て行く。
権左を隠すように立ち位置を変えたお嶋がお市に言った。
「まあ、吉田様のところもいろいろ物入りだもの。きっと喜ばれますよ。では私たちはお先に帰りましょうか、お市さん」
「そうですね。富士屋さん、必ず送って差し上げてくださいね? もう一刻ほどだと伝えますからね?」
「はいはい、必ずそう致しましょう。ご安心くださいませ」
お嶋とお市が頷いた。
「じゃあお朝さん、後は頼んだよ」
お朝が真剣な顔で頷いた。
「うん、わかった」
二人が裏口から出た時には、咲良はすでに正晴に羽交い絞めにされ、半兵衛に小刀を向けられていた。
27
お気に入りに追加
44
あなたにおすすめの小説
保健室の秘密...
とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。
吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。
吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。
僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。
そんな吉田さんには、ある噂があった。
「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」
それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。
忠義の方法
春想亭 桜木春緒
歴史・時代
冬木丈次郎は二十歳。うらなりと評判の頼りないひよっこ与力。ある日、旗本の屋敷で娘が死んだが、屋敷のほうで理由も言わないから調べてくれという訴えがあった。短編。完結済。
吉宗のさくら ~八代将軍へと至る道~
裏耕記
歴史・時代
破天荒な将軍 吉宗。民を導く将軍となれるのか
―――
将軍?捨て子?
貴公子として生まれ、捨て子として道に捨てられた。
その暮らしは長く続かない。兄の不審死。
呼び戻された吉宗は陰謀に巻き込まれ将軍位争いの旗頭に担ぎ上げられていく。
次第に明らかになる不審死の謎。
運命に導かれるようになりあがる吉宗。
将軍となった吉宗が隅田川にさくらを植えたのはなぜだろうか。
※※
暴れん坊将軍として有名な徳川吉宗。
低迷していた徳川幕府に再び力を持たせた。
民の味方とも呼ばれ人気を博した将軍でもある。
徳川家の序列でいくと、徳川宗家、尾張家、紀州家と三番目の家柄で四男坊。
本来ならば将軍どころか実家の家督も継げないはずの人生。
数奇な運命に付きまとわれ将軍になってしまった吉宗は何を思う。
本人の意思とはかけ離れた人生、権力の頂点に立つのは幸運か不運なのか……
突拍子もない政策や独創的な人事制度。かの有名なお庭番衆も彼が作った役職だ。
そして御三家を模倣した御三卿を作る。
決して旧来の物を破壊するだけではなかった。その効用を充分理解して変化させるのだ。
彼は前例主義に凝り固まった重臣や役人たちを相手取り、旧来の慣習を打ち破った。
そして独自の政策や改革を断行した。
いきなり有能な人間にはなれない。彼は失敗も多く完全無欠ではなかったのは歴史が証明している。
破天荒でありながら有能な将軍である徳川吉宗が、どうしてそのような将軍になったのか。
おそらく将軍に至るまでの若き日々の経験が彼を育てたのだろう。
その辺りを深堀して、将軍になる前の半生にスポットを当てたのがこの作品です。
本作品は、第9回歴史・時代小説大賞の参加作です。
投票やお気に入り追加をして頂けますと幸いです。
徳川家基、不本意!
克全
歴史・時代
幻の11代将軍、徳川家基が生き残っていたらどのような世の中になっていたのか?田沼意次に取立てられて、徳川家基の住む西之丸御納戸役となっていた長谷川平蔵が、田沼意次ではなく徳川家基に取り入って出世しようとしていたらどうなっていたのか?徳川家治が、次々と死んでいく自分の子供の死因に疑念を持っていたらどうなっていたのか、そのような事を考えて創作してみました。
幻の十一代将軍・徳川家基、死せず。長谷川平蔵、田沼意知、蝦夷へ往く。
克全
歴史・時代
西欧列強に不平等条約を強要され、内乱を誘発させられ、多くの富を収奪されたのが悔しい。
幕末の仮想戦記も考えましたが、徳川家基が健在で、田沼親子が権力を維持していれば、もっと余裕を持って、開国準備ができたと思う。
北海道・樺太・千島も日本の領地のままだっただろうし、多くの金銀が国外に流出することもなかったと思う。
清国と手を組むことも出来たかもしれないし、清国がロシアに強奪された、シベリアと沿海州を日本が手に入れる事が出来たかもしれない。
色々真剣に検討して、仮想の日本史を書いてみたい。
一橋治済の陰謀で毒を盛られた徳川家基であったが、奇跡的に一命をとりとめた。だが家基も父親の十代将軍:徳川家治も誰が毒を盛ったのかは分からなかった。家基は田沼意次を疑い、家治は疑心暗鬼に陥り田沼意次以外の家臣が信じられなくなった。そして歴史は大きく動くことになる。
印旛沼開拓は成功するのか?
蝦夷開拓は成功するのか?
オロシャとは戦争になるのか?
蝦夷・千島・樺太の領有は徳川家になるのか?
それともオロシャになるのか?
西洋帆船は導入されるのか?
幕府は開国に踏み切れるのか?
アイヌとの関係はどうなるのか?
幕府を裏切り異国と手を結ぶ藩は現れるのか?
永き夜の遠の睡りの皆目醒め
七瀬京
歴史・時代
近藤勇の『首』が消えた……。
新撰組の局長として名を馳せた近藤勇は板橋で罪人として処刑されてから、その首を晒された。
しかし、その首が、ある日忽然と消えたのだった……。
近藤の『首』を巡り、過去と栄光と男たちの愛憎が交錯する。
首はどこにあるのか。
そして激動の時代、男たちはどこへ向かうのか……。
※男性同士の恋愛表現がありますので苦手な方はご注意下さい
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる