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落ち着いた佇まいのレストランから出た二人はパソコンショップに向かった。
「あのアツアツでトロトロの・・・旨かったな」
「ああ、茶碗蒸しね。天ぷらはどうだった?」
「黄色いサクサクのやつか?中のエビがプリっとしていた。侮れんなジャパニーズフード」
「そうね、私のグランマが日本人だったからよく食べさせてもらってたの。作り方も知ってるから、今度あっちの世界でも作ってみようかな」
「ああ、皇帝にでも食わせてやるか?」
二人は笑いあってショップに入った。
「今回は何を持っていくんだ?」
「ソーラータイプのパソコンよ。もちろんネット環境は無いから簡単に複雑な計算ができるアプリをインストールして持っていこうと思ってるの」
「計算機ではなく?」
「もっと複雑なことが瞬時にできるのよ。例えば・・・農作物の必要作付け面積とか、収穫量の予測とか」
「それを扱えるのか?」
「バイトでいろいろ経験してるのよ!孤児の貧乏人をナメテもらっては困るわね!」
「それはそれは。お見逸れいたしました、奥様」
「ソーラータイプにすればバッテリーに困ることもないし、コンパクトサイズなら隠しておけるでしょ?絶対便利だと思うの。どうせならいっぱい資料や情報をインストールしてね」
「よくわからんが・・・そんな時間があるのか?」
「大丈夫よ。近代にはスキャンもあるし。一番最初に思いつくべきだったわ」
「ふぅ~ん・・・俺はてっきりまたケヴィンを使うのかと思ったよ」
「ああ、ケヴィンさんといえば宝石を渡さなくちゃ」
「価値はよくわからんが、あの一つで足りるのか?教会の建築費用だろ?」
「絶対に足りないでしょうね。あれは手付程度にしかならないと思う。残金は次回でお願いしてみるわ」
いろいろな機能がインストールされたソーラーパソコンを購入し、二人はケヴィンのもとに急いだ。
教会への寄付のお礼として首都で一番人気のチョコレートを準備する。
在席していたケヴィンにはすぐに会えた。
「ティナさん。それにアルフレッドさんも・・・お帰りなさい。今回の旅はどうでしたか?」
「ありがとうケヴィンさん。まだ旅の途中なの・・・教会の事が気になってちょっと戻ってきただけで、すぐに行かなくちゃいけないの」
ティナの言葉に残念そうな顔をしたケヴィンの前に、持ってきた宝石を置いた。
「これ・・・売っていただけませんか?その代金を教会建設の一部にしてほしいのです」
急いで引き出しから出した手袋をつけたケヴィンが宝石にふれる。
「これはまた・・・素晴らしですね。これが以前言っておられたとっておきですね?」
「いいえ、この程度ならまだたくさんありますが一度に持ってこれなくて…どうでしょうか」
「もちろんhご希望通りにします。相場を調べて以前と同じオークションに掛けましょう。それにしても・・・状態の良いアンティークですね。彼女が喜びそうだ」
ティナと神は黙って顔を見合わせた。
「教会の建設費用の一部ということですが、おそらくこれ一つで足りるでしょう」
「そんなわけはありません」
「実は私が所属しているクラブのメンバーに話を持っていったら寄付金がどんどん集まっているのです。この宝石と寄付金で十分賄えますよ。余剰が出ればティナさんが暮らしているところの教会にも寄附をしようと考えています」
「・・・ケヴィンさん。感謝してもいくらしきれません。本当に・・・神のような方です」
ティナの横でアルフレッドが飲みかけていたコーヒーに咽た。
「大丈夫ですか?アルフレッドさん・・・。ティナさん、こう見えて私も敬虔な信者なのですよ。神の家のお役に立てるならこれほどうれしいことはありません。それに・・・彼女がそれをとても誇らしいと言ってくれているので・・・」
ケヴィンが頬を赤らめて言った。
「・・・素晴らしい女性なのですね。その方が・・・羨ましいほどですわ」
「ありがとう。彼女は見た目も心も美しいのです。今度ティナさんにもご紹介させてくださいね」
「ええ・・・ぜひお会いしたいです。それではよろしくお願いします」
ティナとアルフレッドは立ち上がった。
「お引止めしては迷惑でしょうね・・・どうかお気をつけて。何かお役に立てることがあればいつでもご連絡ください」
「ありがとう。ジュリアもとても感謝していました。これからもよろしくお願いします」
ケヴィンの会社を出た二人は手をつないで夕暮れの街を歩く。
「そろそろあちらに帰るか?」
「ええ、そうね・・・帰ったら精力的に動かなくちゃね」
「ああ、忙しくなるぞ」
そういうとアルフレッドはティナに優しいキスをした。
「あのアツアツでトロトロの・・・旨かったな」
「ああ、茶碗蒸しね。天ぷらはどうだった?」
「黄色いサクサクのやつか?中のエビがプリっとしていた。侮れんなジャパニーズフード」
「そうね、私のグランマが日本人だったからよく食べさせてもらってたの。作り方も知ってるから、今度あっちの世界でも作ってみようかな」
「ああ、皇帝にでも食わせてやるか?」
二人は笑いあってショップに入った。
「今回は何を持っていくんだ?」
「ソーラータイプのパソコンよ。もちろんネット環境は無いから簡単に複雑な計算ができるアプリをインストールして持っていこうと思ってるの」
「計算機ではなく?」
「もっと複雑なことが瞬時にできるのよ。例えば・・・農作物の必要作付け面積とか、収穫量の予測とか」
「それを扱えるのか?」
「バイトでいろいろ経験してるのよ!孤児の貧乏人をナメテもらっては困るわね!」
「それはそれは。お見逸れいたしました、奥様」
「ソーラータイプにすればバッテリーに困ることもないし、コンパクトサイズなら隠しておけるでしょ?絶対便利だと思うの。どうせならいっぱい資料や情報をインストールしてね」
「よくわからんが・・・そんな時間があるのか?」
「大丈夫よ。近代にはスキャンもあるし。一番最初に思いつくべきだったわ」
「ふぅ~ん・・・俺はてっきりまたケヴィンを使うのかと思ったよ」
「ああ、ケヴィンさんといえば宝石を渡さなくちゃ」
「価値はよくわからんが、あの一つで足りるのか?教会の建築費用だろ?」
「絶対に足りないでしょうね。あれは手付程度にしかならないと思う。残金は次回でお願いしてみるわ」
いろいろな機能がインストールされたソーラーパソコンを購入し、二人はケヴィンのもとに急いだ。
教会への寄付のお礼として首都で一番人気のチョコレートを準備する。
在席していたケヴィンにはすぐに会えた。
「ティナさん。それにアルフレッドさんも・・・お帰りなさい。今回の旅はどうでしたか?」
「ありがとうケヴィンさん。まだ旅の途中なの・・・教会の事が気になってちょっと戻ってきただけで、すぐに行かなくちゃいけないの」
ティナの言葉に残念そうな顔をしたケヴィンの前に、持ってきた宝石を置いた。
「これ・・・売っていただけませんか?その代金を教会建設の一部にしてほしいのです」
急いで引き出しから出した手袋をつけたケヴィンが宝石にふれる。
「これはまた・・・素晴らしですね。これが以前言っておられたとっておきですね?」
「いいえ、この程度ならまだたくさんありますが一度に持ってこれなくて…どうでしょうか」
「もちろんhご希望通りにします。相場を調べて以前と同じオークションに掛けましょう。それにしても・・・状態の良いアンティークですね。彼女が喜びそうだ」
ティナと神は黙って顔を見合わせた。
「教会の建設費用の一部ということですが、おそらくこれ一つで足りるでしょう」
「そんなわけはありません」
「実は私が所属しているクラブのメンバーに話を持っていったら寄付金がどんどん集まっているのです。この宝石と寄付金で十分賄えますよ。余剰が出ればティナさんが暮らしているところの教会にも寄附をしようと考えています」
「・・・ケヴィンさん。感謝してもいくらしきれません。本当に・・・神のような方です」
ティナの横でアルフレッドが飲みかけていたコーヒーに咽た。
「大丈夫ですか?アルフレッドさん・・・。ティナさん、こう見えて私も敬虔な信者なのですよ。神の家のお役に立てるならこれほどうれしいことはありません。それに・・・彼女がそれをとても誇らしいと言ってくれているので・・・」
ケヴィンが頬を赤らめて言った。
「・・・素晴らしい女性なのですね。その方が・・・羨ましいほどですわ」
「ありがとう。彼女は見た目も心も美しいのです。今度ティナさんにもご紹介させてくださいね」
「ええ・・・ぜひお会いしたいです。それではよろしくお願いします」
ティナとアルフレッドは立ち上がった。
「お引止めしては迷惑でしょうね・・・どうかお気をつけて。何かお役に立てることがあればいつでもご連絡ください」
「ありがとう。ジュリアもとても感謝していました。これからもよろしくお願いします」
ケヴィンの会社を出た二人は手をつないで夕暮れの街を歩く。
「そろそろあちらに帰るか?」
「ええ、そうね・・・帰ったら精力的に動かなくちゃね」
「ああ、忙しくなるぞ」
そういうとアルフレッドはティナに優しいキスをした。
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