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神々しい光?
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お腹を摩りながらハンバーショップを出てきた二人は仲よく手をつないでいた。
「次はどこに行くんだ?」
「そうねぇ・・・図書館?」
「お前また図書館から貴重な本を持ち出そうと考えてるのか?」
「違うわよ。どれがいいか選んでから、買えなさそうならケヴィンに相談しようかと思ってるだけ」
「ああ、あいつは使い勝手がいいだろう?良い奴を引っかけたもんだ」
「引っかけてないから!あっちが突っ込んできたの!」
「ああそうだった。お前はモテるからなぁ~人にも神にも車にも」
「ははは~私って最強ね」
二人の姿はどう見てもラブラブカップルといったところだ。
神の美しさに女性たちが振り返っている。
そんな周りの様子など気にすることもなく二人は笑いあっていた。
「さあ着いたぞ。国立図書館だ。ここにないなら世界中探してもないだろうな」
「あら?よく知ってるのね。利用することあるの?」
「ああ、時々使うぞ。さすがにすべての出来事を把握して覚えておくなど無理だからな。必要な時には確認に来る」
「なかなか神って商売も努力が必要なのね」
「商売ではないが・・・まあ何事も努力は必要だ」
受付で確認した薬学コーナーに到着した二人は手分けして内容を確認していった。
それらしいものを見つけたら顔を寄せ合って相談する。
「これはいいんじゃないか?漢方薬が詳しく記載されているし、作り方まで書いてある」
「そうね。これならあっちの世界でも手に入る薬草かもしれないわ」
「じゃあとりあえず候補だな」
そういうと神はその本の出版元や著者をメモした。
「これも良いかもしれないわ」
「どれどれ?う~ん・・・これは症状別に記載されているのか。なるほど使いやすいな」
「あの頃に流行って打撃を受けた病気に特化して一冊にまとめようかしら」
「それはナイスプランだが・・・できるのか?」
「あら、お金持ちのケヴィンにできないことは神になることくらいでしょう?」
「ははは!それはそうだ。そうなると俺はあいつよりすごいってことになるな」
「確かに凄いけど、あんたってもともと神でしょうに?人間と張り合ってどうするのよ」
「神でも嫉妬もすれば虚栄も張るさ」
「ふぅ~ん・・・なるほどね。まあ私はその方が好感持てるけど」
「惚れなおした?」
「もともと惚れてないけど?」
「・・・・・・あの頃流行った病気ってやつを絞り込もう。歴史書は・・・あっちだな。さあ行くぞ!」
「どうしたのよ?いきなり張り切っちゃって」
「お前に・・・気に入られたいからな」
「・・・ちょっと照れる」
ティナは真っ赤な顔で俯いた。
「うっ・・・か・・・かわいい・・・」
「え?何か言った?」
「いや・・・流してくれ」
「うん。わかった・・・さあ行こう?」
「お・・・おう!」
歴史書コーナーで神が本を探している。
その周りでキラキラした光が纏わりついていた。
(ん?大魔神って光るの?)
ティナは気づいたが、周りの人には認識できていない様子だ。
(見えるの私だけ?)
ティナは何度も目をこすって見直したが、その光は消えることはなかった。
「次はどこに行くんだ?」
「そうねぇ・・・図書館?」
「お前また図書館から貴重な本を持ち出そうと考えてるのか?」
「違うわよ。どれがいいか選んでから、買えなさそうならケヴィンに相談しようかと思ってるだけ」
「ああ、あいつは使い勝手がいいだろう?良い奴を引っかけたもんだ」
「引っかけてないから!あっちが突っ込んできたの!」
「ああそうだった。お前はモテるからなぁ~人にも神にも車にも」
「ははは~私って最強ね」
二人の姿はどう見てもラブラブカップルといったところだ。
神の美しさに女性たちが振り返っている。
そんな周りの様子など気にすることもなく二人は笑いあっていた。
「さあ着いたぞ。国立図書館だ。ここにないなら世界中探してもないだろうな」
「あら?よく知ってるのね。利用することあるの?」
「ああ、時々使うぞ。さすがにすべての出来事を把握して覚えておくなど無理だからな。必要な時には確認に来る」
「なかなか神って商売も努力が必要なのね」
「商売ではないが・・・まあ何事も努力は必要だ」
受付で確認した薬学コーナーに到着した二人は手分けして内容を確認していった。
それらしいものを見つけたら顔を寄せ合って相談する。
「これはいいんじゃないか?漢方薬が詳しく記載されているし、作り方まで書いてある」
「そうね。これならあっちの世界でも手に入る薬草かもしれないわ」
「じゃあとりあえず候補だな」
そういうと神はその本の出版元や著者をメモした。
「これも良いかもしれないわ」
「どれどれ?う~ん・・・これは症状別に記載されているのか。なるほど使いやすいな」
「あの頃に流行って打撃を受けた病気に特化して一冊にまとめようかしら」
「それはナイスプランだが・・・できるのか?」
「あら、お金持ちのケヴィンにできないことは神になることくらいでしょう?」
「ははは!それはそうだ。そうなると俺はあいつよりすごいってことになるな」
「確かに凄いけど、あんたってもともと神でしょうに?人間と張り合ってどうするのよ」
「神でも嫉妬もすれば虚栄も張るさ」
「ふぅ~ん・・・なるほどね。まあ私はその方が好感持てるけど」
「惚れなおした?」
「もともと惚れてないけど?」
「・・・・・・あの頃流行った病気ってやつを絞り込もう。歴史書は・・・あっちだな。さあ行くぞ!」
「どうしたのよ?いきなり張り切っちゃって」
「お前に・・・気に入られたいからな」
「・・・ちょっと照れる」
ティナは真っ赤な顔で俯いた。
「うっ・・・か・・・かわいい・・・」
「え?何か言った?」
「いや・・・流してくれ」
「うん。わかった・・・さあ行こう?」
「お・・・おう!」
歴史書コーナーで神が本を探している。
その周りでキラキラした光が纏わりついていた。
(ん?大魔神って光るの?)
ティナは気づいたが、周りの人には認識できていない様子だ。
(見えるの私だけ?)
ティナは何度も目をこすって見直したが、その光は消えることはなかった。
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